●前回のおさらい●
男女比1:10を覆す為に、山中君に救援要請をする倉津君。
彼は海岸に駆け付けて来てくれるのか?
「……なるほどなぁ。そう言う事情か。道理でアリスが家に居らん思うたら、そう言う訳やったんか」
「うん?なんだよオマエ?素直を、どっかに誘うつもりだったのかよ?」
「まぁ、そう言うこっちゃな。けどオマエ等、馬鹿ップルのお陰で、それもオジャンになってしもうたけどな」
俺の事は良いがな。
奈緒さんを『馬鹿ップル扱い』すんな!!
「オマエねぇ。そう言う言い方ってねぇんじゃねぇの?」
「アホか……オマエ等のお陰で計画は全てパァ。その上、オマエは、女だらけで遊んでたやと。そんなもん愚痴の1つも言いたなるわ!!」
「悪かったよ」
「まぁえぇ……そやけどまぁ、揃いも揃って、要も、そないなレベルの高い女の子ばっかりが、ぎょうさん集まったもんやな」
「そうなんだよな。こんなもん、俺1人でどうしろって話だろ」
「まぁな、言わんとせん事は解る……まぁえぇわ。取り敢えず、今からソッチ向うわ。そやけど最低でも1時間近くは掛かんぞ」
「あぁ、それまでは、なんとか持ち堪えとく」
「さよか。ほな、また後で」
「山中、出来るだけ急いで来てくれな。頼んだぞ」
「任さんかい」
おぉ……なんと言う心強い言葉だ。
さて、これで1人は確保出来た事だし、次は、どいつを呼ぶかなっと……
ハァ~~~~、だがこの状況じゃあ、どう考えても魔王の召還しかねぇよなぁ~~~。
だってよぉ、下手したら、コイツさえ1人居れば、簡単に全員対応しかねないもんなぁ。
まぁ、アイツに手を借りるのは最高に嫌だが、この現状じゃ贅沢も言ってられねぇしな。
魔王を召喚するしかねぇよな。
とほほ……
***
……っとまぁ、こんな調子で、数人に電話を掛けていく。
結果は……
○山中寛和 ……承諾・一時間後到着予定。
×仲居間崇秀……アメリカに帰ってはいないが、現在不在。
○遠藤康弘 ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。
×ジミー ……不在。
○嶋田浩輔 ……夕方過ぎに電車で到着予定。
○モヒ ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。ロンと一緒。
○ロン ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。モヒと一緒。
○鮫島良一 ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。
っとまぁ、大体こんな感じか……
一応、言って置くが、モヒ&ロンを呼んだのは、美樹さん率いる4人組の為だ。
ファンサイドで知り合いだろうし、話が合うと思っての事だ。
それと鮫島なんだが……最初は、かなり迷ったんだが、コイツって、いつも貧乏くじ引くだろ。
偶には良い想いをさせてやんねぇと、救いが無いから呼んでやった。
俺は、こう見えても慈悲深い。
にしても……崇秀の奴は、毎度の事ながら、俺が必要な時に限って、全くと言って良い程、役に立たねぇな。
実際、オマエが居たら『1000人力』だったのにな……
まぁ、居ない奴を、今此処でどうこう言っても始まらねぇからしゃあねぇか。
俺は、一通りの野郎共に連絡を付けて、女の子達が待つ、ハーレムの様なテントに戻って行く。
***
「あぁ、お帰りクラ……豪く遅かったね。なにしてたのかな?」
開口一番、奈緒さんは、そう尋ねて来た。
矢張り、俺の不審な行動に、なにかを感づいている様だ。
でも、此処で変に隠してもしょうがないので、奈緒さんには正直に言お。
「いや、此処だけの話なんッスけどね。実は、何人かの連れに連絡して、此処に助っ人を呼んだんですよ。この現状だと、俺なんかが1人じゃ、とても、とても」
「……だと思ったよ」
「ヤッパ、気付いちゃいました?」
「そりゃね。……後、ステラも、何か気付いてるよ」
「やっぱりな。あの、奈緒さん……他は?」
「さぁ……多分、気付いてないんじゃない」
「あの、申し訳ないんッスけど。一応、この事は黙ってて貰ってて良いッスかね?」
「うん、良いよ。……因みに、誰が来んの?」
「山中と、遠藤と、嶋田さんと、鮫島と、後はモヒ&ロンっすね」
これが俺の限界です。
「あれ?仲居間さんは?」
「それが、あの馬鹿は居なかったんッスよ。あの野郎、相も変わらず俺が用事がある時に限って、狙った様に居ないんッスよね。ホント、役に立たない男ッスよ」
「あぁそうなんだ。じゃあ、ジミーは?呼んでないの?」
「馬鹿同様ッスよ」
「そっか。OKOK。事情は大体把握した。……じゃあ後は、上手くやりなよ、クラ」
「ウッス」
それだけ言うと奈緒さんは、ステラの元に1回行き。
何か1言2言話して、咲さんと、アホの樫田と、元香さんの元へ行く。
確か、この4人って、学校一緒なんだよな。
……っで、今現在の『女子のグループ構成』は、と言うとだな。
Aグループ……奈緒さん・咲さん・アホの樫田・元香さん。
Bグループ……椿さん・素直・美樹さん。
Cグループ……ステラ・真美さん・理子さん。
と三グループに分かれている。
そんでだな。
Aは、学校の話がメイン。
まぁこの辺は、同じ学校なんだから定番だな。
Bは、美容系の話が耳に入って来た。
椿さんに、他の2人で、使ってる肌のケア商品を聞いている様だ。
……椿さん、肌が綺麗もんな。
Cは……ありゃ恐らく、なんか良からぬ話をしてるな。
メンバーが、メンバーだけに不安が残る。
まっ……まぁそんな感じで、どのグループも、比較的仲良くやっている様子だ。
そんな中、俺はと言うとだな。
話し掛けられない時は、ただ単に『ぼけ~~~~』っとしながら、他の奴等の到着を待っていた。
そこにだ。
俺が、唯一電話を掛けなかった男が現れた。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
なんとか男性陣の人数を揃える事が出来たようですね。
まぁ、そうしたくなる倉津君の気持ちも、よく解るです(笑)
さて、そんな中。
倉津君が唯一電話しなかった男性が、なにやら現れた様ですが……一体、誰なのでしょうね?
その答えは次回、明らかになります♪
なので、良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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