最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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233 不良さん、救援要請の結果には満足なのだが……

公開日時: 2021年9月27日(月) 00:21
更新日時: 2022年12月9日(金) 14:14
文字数:2,194

●前回のおさらい●


 男女比1:10を覆す為に、山中君に救援要請をする倉津君。


彼は海岸に駆け付けて来てくれるのか?

「……なるほどなぁ。そう言う事情か。道理でアリスが家に居らん思うたら、そう言う訳やったんか」

「うん?なんだよオマエ?素直を、どっかに誘うつもりだったのかよ?」

「まぁ、そう言うこっちゃな。けどオマエ等、馬鹿ップルのお陰で、それもオジャンになってしもうたけどな」


俺の事は良いがな。


奈緒さんを『馬鹿ップル扱い』すんな!!



「オマエねぇ。そう言う言い方ってねぇんじゃねぇの?」

「アホか……オマエ等のお陰で計画は全てパァ。その上、オマエは、女だらけで遊んでたやと。そんなもん愚痴の1つも言いたなるわ!!」

「悪かったよ」

「まぁえぇ……そやけどまぁ、揃いも揃って、要も、そないなレベルの高い女の子ばっかりが、ぎょうさん集まったもんやな」

「そうなんだよな。こんなもん、俺1人でどうしろって話だろ」

「まぁな、言わんとせん事は解る……まぁえぇわ。取り敢えず、今からソッチ向うわ。そやけど最低でも1時間近くは掛かんぞ」

「あぁ、それまでは、なんとか持ち堪えとく」

「さよか。ほな、また後で」

「山中、出来るだけ急いで来てくれな。頼んだぞ」

「任さんかい」


おぉ……なんと言う心強い言葉だ。


さて、これで1人は確保出来た事だし、次は、どいつを呼ぶかなっと……


ハァ~~~~、だがこの状況じゃあ、どう考えても魔王の召還しかねぇよなぁ~~~。

だってよぉ、下手したら、コイツさえ1人居れば、簡単に全員対応しかねないもんなぁ。

まぁ、アイツに手を借りるのは最高に嫌だが、この現状じゃ贅沢も言ってられねぇしな。


魔王を召喚するしかねぇよな。


とほほ……


***


 ……っとまぁ、こんな調子で、数人に電話を掛けていく。


結果は……


○山中寛和 ……承諾・一時間後到着予定。

×仲居間崇秀……アメリカに帰ってはいないが、現在不在。

○遠藤康弘 ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。

×ジミー  ……不在。

○嶋田浩輔 ……夕方過ぎに電車で到着予定。

○モヒ   ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。ロンと一緒。

○ロン   ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。モヒと一緒。

○鮫島良一 ……気持ち良く承諾。山中同様1時間後に車で到着予定。


っとまぁ、大体こんな感じか……

一応、言って置くが、モヒ&ロンを呼んだのは、美樹さん率いる4人組の為だ。


ファンサイドで知り合いだろうし、話が合うと思っての事だ。


それと鮫島なんだが……最初は、かなり迷ったんだが、コイツって、いつも貧乏くじ引くだろ。

偶には良い想いをさせてやんねぇと、救いが無いから呼んでやった。


俺は、こう見えても慈悲深い。


にしても……崇秀の奴は、毎度の事ながら、俺が必要な時に限って、全くと言って良い程、役に立たねぇな。

実際、オマエが居たら『1000人力』だったのにな……


まぁ、居ない奴を、今此処でどうこう言っても始まらねぇからしゃあねぇか。


俺は、一通りの野郎共に連絡を付けて、女の子達が待つ、ハーレムの様なテントに戻って行く。


***


「あぁ、お帰りクラ……豪く遅かったね。なにしてたのかな?」


開口一番、奈緒さんは、そう尋ねて来た。

矢張り、俺の不審な行動に、なにかを感づいている様だ。


でも、此処で変に隠してもしょうがないので、奈緒さんには正直に言お。



「いや、此処だけの話なんッスけどね。実は、何人かの連れに連絡して、此処に助っ人を呼んだんですよ。この現状だと、俺なんかが1人じゃ、とても、とても」

「……だと思ったよ」

「ヤッパ、気付いちゃいました?」

「そりゃね。……後、ステラも、何か気付いてるよ」

「やっぱりな。あの、奈緒さん……他は?」

「さぁ……多分、気付いてないんじゃない」

「あの、申し訳ないんッスけど。一応、この事は黙ってて貰ってて良いッスかね?」

「うん、良いよ。……因みに、誰が来んの?」

「山中と、遠藤と、嶋田さんと、鮫島と、後はモヒ&ロンっすね」


これが俺の限界です。



「あれ?仲居間さんは?」

「それが、あの馬鹿は居なかったんッスよ。あの野郎、相も変わらず俺が用事がある時に限って、狙った様に居ないんッスよね。ホント、役に立たない男ッスよ」

「あぁそうなんだ。じゃあ、ジミーは?呼んでないの?」

「馬鹿同様ッスよ」

「そっか。OKOK。事情は大体把握した。……じゃあ後は、上手くやりなよ、クラ」

「ウッス」


それだけ言うと奈緒さんは、ステラの元に1回行き。

何か1言2言話して、咲さんと、アホの樫田と、元香さんの元へ行く。


確か、この4人って、学校一緒なんだよな。


……っで、今現在の『女子のグループ構成』は、と言うとだな。


Aグループ……奈緒さん・咲さん・アホの樫田・元香さん。

Bグループ……椿さん・素直・美樹さん。

Cグループ……ステラ・真美さん・理子さん。

と三グループに分かれている。


そんでだな。

Aは、学校の話がメイン。

まぁこの辺は、同じ学校なんだから定番だな。


Bは、美容系の話が耳に入って来た。

椿さんに、他の2人で、使ってる肌のケア商品を聞いている様だ。

……椿さん、肌が綺麗もんな。


Cは……ありゃ恐らく、なんか良からぬ話をしてるな。

メンバーが、メンバーだけに不安が残る。


まっ……まぁそんな感じで、どのグループも、比較的仲良くやっている様子だ。


そんな中、俺はと言うとだな。

話し掛けられない時は、ただ単に『ぼけ~~~~』っとしながら、他の奴等の到着を待っていた。


そこにだ。


俺が、唯一電話を掛けなかった男が現れた。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


なんとか男性陣の人数を揃える事が出来たようですね。

まぁ、そうしたくなる倉津君の気持ちも、よく解るです(笑)


さて、そんな中。

倉津君が唯一電話しなかった男性が、なにやら現れた様ですが……一体、誰なのでしょうね?


その答えは次回、明らかになります♪


なので、良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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