最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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第一章・第三十九話 Days when even it is probably peaceful(それさえも恐らくは平凡な日々)

740 すみません、まだアメリカに居たりします

公開日時: 2023年2月16日(木) 00:21
更新日時: 2023年9月13日(水) 18:11
文字数:2,028

 第一章・第三十九話【Days when even it is probably peaceful】が始まるよぉ~~~♪(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


 039【Days when even it is probably peaceful】


 『えぇ~っと、実はですね。私、まだ日本には帰らず、アメリカに居たりするんですよ』


 ……って言うのもですね。

奈緒ネェの全米ライブツアーが、私のライブツアー終焉から、たったの一週間ちょっとオーバーしたら、予定通りツアーが始まっちゃったものですから。

要するに、この短期間だと、日本に帰る暇もなかった訳なんですよ。


そんな理由もございまして、まだ私はアメリカに居たりする訳ですね。


……あぁ因みにね。

私の生き地獄の様な45箇所ライブの全行程が終了したのが『3月5日(木)』

そんで、優雅な奈緒ネェのライブツアーが始まるのが、翌週の『3月14日(土)』に、此処ニューヨークから始まり。


こう言う奈緒ネェの体にも非常に優しいライブの日程が10箇所程組まれている。


3月14日(土):ニューヨーク

3月15日(日):ワシントンDC

3月16日(月):マイアミ

3月17日(火):お休み(移動)

3月18日(水):セントルイス

3月19日(木):ダラス

3月20日(金):お休み(移動)

3月21日(土):フェニックス

3月22日(日):お休み(移動)

3月23日(月):ラスベガス

3月24日(火):ロサンゼルス

3月25日(水):お休み(移動)

3月26日(木):サンフランシスコ

3月27日(金):シアトル


……っと言う。

なんと!!14日間の内、ライブが10回で4日間も休みが有る、かなり優雅な予定が組まれている訳ですよ。


なので本来なら『明らかに差別だ!!責任者呼べ!!』なんて、言いたい所なんだけど。

此処に関しては、奈緒ネェと、私の知名度の違いや、明確なまでの格の違いを見せつけられたと、1人悲しく納得するしかありませんでした。


そんな悲しくも、無惨な現実なんかが沢山有ったりするんですが。

その逆にですね『凄く嬉しいお知らせ』が有ったりもするんですよね。


実は、今回のこの奈緒ネェのライブツアーからね。

私のやっていた生き地獄地獄巡りライブで、後半戦のライブを大いに盛り上げて頂いた【GREED-LUMP】の皆さんが……なんと!!『奈緒ネェのバックバンドに大抜擢』されたんですよ♪

しかも!!バンド名を【Nao with GREED-LUMP】に改名をして、完全に奈緒ネェをバックアップする専属のバンド形式で採用されたのよ。


更に!!此処が一番驚くべき事実があるんだけど。

奈緒ネェね、この突発的な人事採用も、ある程度予測していたのか。

バンドの名前に因んで『The lump of a desire (欲望の塊)』なんてメタルな曲まで、日本で作って来てたのよ。


これには正直、本当に驚いた!!


それでね。

この奈緒ネェのライブが始まるまでの空きの時間である一週間を利用し、なんとか現メンバーで、必至に、この曲を煮詰めに煮詰め。

ライブが始まる前には、かなり良い感じに曲が完成度に仕上がっていた。


……まぁ、そうは言ってもね。

心身共にポンコツに成っている上に、就労ビザを取ってない私は、無様にも、このバンドから外され。

私の代わりに、ベースのパートには『エリアスさん』が入る事になってしまいました。

後、ソロ活動をされている『ミナさん』は、このバンドへの参入を自ら断ったのでバックコーラスは無しなっちゃったんだけどね。


まぁまぁ、そんな訳でございまして、私以外のバンドの皆さんは、毎日毎日多忙を極めている訳ですよ。


……そんで私はと言えば。

ただ単に、奈緒さんのお零れを預かって『ツアーに同行させて貰ってる』だけの卑しい身分。


まぁなんと言いますか。

あの激務の様だった45箇所ライブから考えれば……日々、安寧とし過ぎて『退屈』の限度を越えてる感じです。


更に、私の退屈を加速させるのが。

あの最終ライブの後、崇秀は、直ぐに中国のラボに帰っちゃったんで、更に急激に暇だし……誰も遊んでくれない。


休みだと言うのに、ストレスだけが溜まっていく毎日なんですよ。


あぁ……でもね、でもね。

中国のラボに帰る崇秀を、朝一番から空港まで見送りに行ったら。


突然、なにを想ったのか。

崇秀ね……私の前髪を掻き揚げて『でこチュ~』してくれたの。


ふふっ……これね、これね。

真琴ちゃんが、奈緒さんに、テスト勉強に付き合っってくれたお礼に、感謝の気持ちで以前やった事が有る『可愛い』行為なんだけど『やる』と『やられる』とでは大違いで、奈緒ネェが言った通り……ホント『超ドキドキ』するね。


基本的に、こんな事があるなんて思ってなかったビッグサプライズだから、もぉ凄くビックリするしさぁ!!


空港の中での人前だったから、恥ずかしくて、顔が真っ赤になっちゃいましたよ♪


もぉ、幸せ満開ですよ♪



あぁ、はいはい……すみませんね。

人の惚気なんか、聞きたくも無いですよね。


……そうですね。


……あぁそう言えば。

崇秀が、でこチュ~してくれた時に、なにかを、私のポケットに入れてたみたいなんですが。


あれ……なんだったんだろ?


後で、確認しとこ。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


眞子……まだ日本に帰らず、アメリカに居ましたね(笑)

まぁまぁ、今回は理由が理由なだけに仕方がない事でしょうし、心残りをしたまま日本に帰っても後悔するだけ。

なので、常識的な範疇では問題があるかもですが、眞子の判断としては悪くなかったと思います。


アメリカに来てから、学校の勉強もちゃんとしてましたしね(笑)


さてさて、そんな中。

なにやら、奈緒さんのライブツアー以外は、退屈を持て余している眞子の様なのですが。

そんな彼女のポケットに崇秀が入れたメモとは、一体、なんだったのでしょうか?


次回は、その辺を書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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