●前回のおさらい●
なんとか、ホランドさんのギターを見てくれる様な発言がご店主さんから飛び出したのだが。
その言葉とは裏腹に、ホランドさんには目もくれず、店にあった商品で調整の仕方を教えようとされる眞子。
どうすれば良いのか?(笑)
「えっ?あの、ちょっと……」
「なんだい、鞍馬ちゃん?いや、これはね『GUILD 67 STAR-FIRE4』って言うベースなんだけどね。……アイツのギターは、なにもかもが全くダメそうだから、調整の仕方は、このベースで説明してあげるよ」
あれ?なんか話がすり替わってない?
ってか、なんでベース?
ちょんと私『ホランドさんのギターで調整』って言ったよね?
「いや、あの、そう言う事じゃなくて……」
「貴様ぁ~~~!!私だけならず!!私の『秘蔵の1本』まで愚弄する気か!!」
「ちょ!!ホランドさん、怒っちゃダメですって。崇秀の御用達の店ですから、普通じゃないんですって!!」
「しっ、しかしだなぁ眞子。この店の店主は、余りにも態度が横柄だ。目に余るものがある」
「うん?なんだ、鞍馬ちゃんは、崇秀の知り合いなのか?」
ヤッタ!!
此処に来て光明が差し込み、思わぬ所に、抜け道発見!!
まぁ少々ご店主さんは、眉間に皺を寄せてる部分はあるんだけど。
此処は、そちらの話題に向かって急速反転!!
即座に迂回します!!
「そっ、そうなんですよ。コチラのお店の方が、メンテナンスするんなら凄く腕が良いって崇秀から話をお聞きしまして、紹介して貰って来たんです」
「ふん、ヒデ坊の紹介か。なら、尚更余り気に入らないな。あの糞ガキ、余計な真似を」
「あっ、あの、怒ってますか?」
「なぁ~~~に言ってるんだい?そんなに心配しなくても鞍馬ちゃんは大歓迎、大歓迎なんだよ。そこはヒデ坊にも感謝してるよ。だからベースは、ちゃんと見てあげるからね。安心して良いよぉ」
「あの、じゃあ、ホランドさんのも見てあげて下さい」
「嫌だね。幾ら鞍馬ちゃんの頼みでも、それは聞けないなぁ。……こんなロクに手入れも出来無い様な初心者のギター童貞小僧の楽器なんざ、オイラがメンテするには値しないな」
いやいやいやいや、どうしろって言うの……この人?
「いぃ~い加減、話にならないな。眞子、もう帰ろう。この店の店主は、どうやら話が通じない程、頭がおかしいらしい。此処に長居は無用だ」
「あぁ、でも……」
「おいおい、だったらオマエだけ、さっさと帰れよギター小僧。鞍馬ちゃんは、後からオイラが責任を持ってホテルまで送り届けてやる。ほら、早く、オマエだけ帰れ」
「なにを言ってる!!貴様の様なキチガイに、眞子を任せられるか!!さぁ眞子帰ろう」
あぁ、もぉ、しょうがないなぁ。
でも、此処は1つ。
今まで一緒に演奏をして来てくれた親切なホランドさんの顔を立てるのが筋だよね。
少し惜しい気はするけど、ホランドさんは、いつも親切にしてくれてるだけに裏切る様な真似は出来ないしね。
もぉ、そう言うのは絶対にしたくないからね。
「あぁじゃあ、今日は帰りますね。今回は、縁が無かったと言う事にしておきます」
「眞子……君の判断は正しい」
「ふ~~ん。良いのかい鞍馬ちゃん?オイラは気紛れな人間だから、今日を逃すと2度とメンテはしないかも知れないよ」
あぁ……そうなんだ。
でもダメだ。
幾ら、私が我欲に従順な人間だとしても、此処だけはホランドさんを優先するのが正しい選択だ。
物なんかよりも、人との関係の方が大事だからね。
でも……意地の悪い事を言ったから『真上さん爆弾を投下』してやる。
「貴様!!言うに事欠いて、女性を脅すなぞ、なんて見下げた根性だ」
あっ。
先にジェントリーな対応をされちゃった。
流石ですね。
「さっきから、黙れって言ってんだろ、初心者ギター小僧。オイラは、鞍馬ちゃんとだけ喋ってるんだ。なにも解ってない雑魚がピーチクパーチクと口挟むんじゃねぇよ」
ダメですか?
なら私が、最終兵器である真上さん爆弾を投下します。
覚悟は良いですか?
『真上さんモードON』
「ごっ……ごめんなさい。私が、このお店に行こうなんて、ホランドさんを誘わなければ、お2人が嫌な気分にならずに済んだものを……本当にごめんなさい」
「いっ、いや、眞子。私は、君を責めてる訳ではないんだ。悪いのは、此処の店の店主であって君ではない」
「いえ、私が悪いんですよ。ホランドさんが嫌な気分になったのも、こちらの御店主さんが、折角メンテをしてあげようって言って頂いてるのに、断って、それで帰ったんじゃ、お2人が、ご気分を害するのも当然です。……本当にごめんなさい」
「いっ、いや、あの、鞍馬ちゃん。……さっきの話は嘘ですよ。まるっきり嘘ですよ。鞍馬ちゃんなら、いつでも来て下されば、最高のメンテナンスをさせて頂きますよ」
あっ……簡単にポッキリ折れた。
……にしても、やっぱり『真上さんモード』は世界共通で使えるんだね。
でも……それだけに怖ッ!!
「あっ、ありがとうございます。……ですが、私だけ、ご店主さんに甘えて、メンテナンスをやって頂く訳にはいきません。ですので、今回は、本当に、ご縁が無かったものだと諦めます。お気持ちだけ頂いて置きますね」
「あっ……あぁ、もぉ解ったよ。鞍馬ちゃんには敵わないなぁ。……オイ、ギター小僧、オイラの気が変わらない内に、さっさとオマエの調整も出来てないロクでもないギター貸せ。……早くしろ」
「このぉ……」
もぉ……男の人って、面倒臭いなぁ。
相手方が、やっとの思いで『してやる』って言ってるんだから、文句を言わずに、さっと出せば良いじゃん。
『これだったら、本当に1人で来るんだったよ』
……なんて、車を出して貰った親切な方に文句は言いませんよ。
それにホランドさんの、男特有の意地になる気持ちも良くわかるんで……
今度はホランドさんに、もぉ一丁爆弾投下♪
「あっ、ありがとうございます。本当にありがとうございます。良かったですね、ホランドさん。これで来た甲斐がありましたね」
思い切り満面の笑みですよ♪
なにか抵抗しますか?
「えっ?あっ……あぁ、そっ、そうだな」
ハイ、まさに『真上さんモード』は、男性に対しては王者の証ですね!!
……でも、このモードはね。
天然で相手に恐ろしい様な『罪悪感』を植え付ける技なので、多様は禁物です。
自分でやってて、いつも『怖いなぁ』って思うもん。
けど、それだけに、異性は誰も逆らえないんですよ……魔王達(要先生含む)以外。
知ってましたか?
知らないなら、憶えて置いた方が良いですよ。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
真上さんモードは矢張り無敵でしたね(笑)
まぁ、あの状況下で『自分の責任だ』っと男性が言われたら、そうなっちゃうのも無理はないんですけどね。
でも、今度こそ本当に、ホランドさんにギターを調整してくれそうな雰囲気に成っていますので、これはこれで成功だったのかもしれませんが(笑)
さてさて、そんな感じで話は進んで行く訳なのですが。
ホランドさん「秘蔵の一本」は、一体、どの様な評価を下されるのか?
次回は、その辺を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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