●前回のおさらい●
ステラさんのバンド参戦が決定した後。
素直ちゃんがライバルだと知ったステラさんは「容赦なく叩きのめす」っと宣言した。
そして、そんな姿を見た倉津君も、闘志を燃やし始めるのであった……が。
そんな彼にはコンクール前に、絶対にやって置くべき事があった!!
さてさて、こんなやり取りをしながら、数分後には、学校に到着したんだが。
此処で、まずは一番優先すべき、最重要な事から片付けていこう。
まず最初にすべき事は当然『ステラとの約束を果たして貰う事』が、なにを置いても先決だからな。
(↑欲望に忠実な俺)
その為にも、ステラと同じぐらい身長の高い伊藤に嘘八百を並べた諸事情を説明して、今はメイド服を着ている伊藤から制服を借りる事に成功。
その後は、無人になっている教室にステラを引き連れて、慌てて移動する。
そんで教室に着いたと同時に、室内にステラを放り込み。
伊藤に借りた制服を渡し、扉の外で無駄に『ドキドキ』しながら待つ事にした。
……そしたらよぉ。
ステラの奴、普段から着替えが早いのか。
1分もしない内に、教室の扉から、ちょこっとだけ恥ずかしそうに顔を出して、俺を手招きして教室に呼び寄せた。
この時点でだな。
普段の悪口ばっかり言うステラとは違い。
なんとも言えない様な可愛いらしい一面しか出ていないので、俺は激しくステラに対して『萌』を感じてる訳だ。
そんな『萌』等と言う言葉を使うほど、オタク心境の中。
教室に入って、着替え終わったステラの全体像を見てみるとだな……
ステラの奴、体のラインがハッキリしてるのと、顔立ちが綺麗に整ってるのが重なってだな。
俺が思い描いてた以上に、ウチの学校の制服が、似合う事、似合う事。
正に漫画のヒロイン・クラスが、そのまま現代に飛び出してきた様な感じなんだよな。
そんでよぉ。
止せば良いのにステラの奴。
俺の眼の前で一回転して見せて『似合いますか真琴?』なんて、俺が先程していた心の要求を再現してくれたんだよ。
んで俺は、それを見ながら『コクコク』っと頷くだけに留まった。
いつもの事だが、ショボイな俺……
……と言ってもだ。
コンテストまで時間が殆ど無く。
あまり遊んでる暇が無いので、今度は慌てて、奈緒さんに電話をして『M-80』のレンタルを要求する。
すると奈緒さん、M-80を抱えて、わざわざ教室まで持って来てくれた。
そこでステラとの再会を喜びながらも、何故か、ステラの長い髪を纏めて『三つ編み』にして行き。
更に『野暮ったい眼鏡』を彼女に掛けさせた。
そんで言ったセリフが……『ステラ、今から君は田中奈緒美ね』っと、アメリカ人のステラに対して、強引極まりない事を言い出した。
けど、それに対してステラも、奈緒さんの言葉に呼応する様にコクッと頷いた後。
『田中奈緒美ですね。わかりました。特徴を教えて下さい』等と、何故か、明らかに無理な事を、平然と了承しやがったんだよ。
まぁ、2人の中で、なにが取り交わされたのかは不明なんだが、此処は敢えて、本人が納得してた様なんで、これはスルー。
コンテスト開始までの時間が余りにも無いので、そのまま3人でステージに向って歩き出した。
***
さてさて、此処からが本編のお立会いってもんだ。
まずは、変更になったコンテスト会場の簡単な説明をしよう。
この街の人間なら誰もが知ってる様に、元々このコンテストってのは『地元主催のヘチョイコンテストだった』のは、もぉ既にご存知だと思う。
それに、このコンテストとは名ばかりで、その実、町の商店街の親父やオバハンが必死にカラオケを歌って、機械の点数を競うのがメインのショボクレタ企画だったのも周知の事実だ。
要するにだ。
この企画自体は『商店街のオッサンやオバハンを慰労して、楽しませるだけの企画』だったに過ぎないと言う事だな。
故にだ、この大型文化祭企画の当初から、集客力を全く見込めないどころか、0客イベントとしてスポンサーから判断されており。
オッサンや、オバハンに好き勝手させる為に、校舎の端の方の小さなステージで、コンテストは行われる予定だったんだ。
これは、この文化祭に出資する人間が居る以上、当然の処置だと言えよう。
だが、あるが切欠に成り、事態は一変する。
『素直の参戦』及び『素直を中心とした新ユニットの発表』の情報が、モジャによってネット上にリークされた。
これが重大な問題なんだよな。
ただの町内会歌謡コンテストだった筈の糞イベントが、突然集客数が見込めるようになり。
文化祭イベント本部(大人の方な)が、急遽ステージの変更を呼びかけ始めたんだ。
んで、あっと言う間に、校舎の端にあった小さなステージ撤去され。
人数制限が掛かり難くする為に、TV局が用意した大型のライブ会場に場所を変更された。
それでも、素直の人気が予想以上に集客数を鰻登りにしてしまい。
今では2000人を限定とし『抽選』が行なわれ。
TV局から『副賞200万円』まで付く程のビッグイベントに進化を遂げてしまったんだよ。
っで、結局、抽選に当選した2000人ちょっとの人間が犇めき合いながら、熱気を放つ、満員御礼のイベントに相成ってる訳でござんすな。
……まぁ、しかしあれだな。
こうして見ると、カラオケを楽しみにしてた町内会のオッサンや、オバハンには、流石に悪い事をしたなって感じるな。
けど、まだ出場を取り消してない処は、矢張り、オッサンや、オバハンの神経は図太いなとも感じる。
そんな思考の中……
『ピンポンパンポ~ン。只今より野外ライブ会場で、歌謡コンテストが催されます。お時間のある方は、振るってご見学下さい。繰り返します……』なんて『現状を知らないのか?』『原稿通りに読んだだけなのか?』は果てしなく謎な、学生による棒読みアナウンスが行なわれた。
……しかしまぁ、こんな調子で本当にどうなる事やら。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
もぉ……相変わらず、欲望に忠実ですね(笑)
何をするのかと思えば『ステラさんに制服を着せる事を最優先』にしやがったです。
この主人公……ダメだこりゃ。
さてさて、そんな中。
芸能人まで出場する大型のコンテストに成ってしまった、今回の歌謡コンクール。
素直ちゃん達以外のライバルも無く、アッサリ優勝を搔っ攫う事が出来るのか?
それは次回からの講釈。
また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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