最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
殴り書き書店

826 また余計な事を言ってしまった……

公開日時: 2023年5月12日(金) 00:21
文字数:2,873

 飯綱ちゃんの居候を認めて貰えた眞子。

だがそれとは別に、認めて貰えなかった場合は『2人で路頭に迷う所だった』っと言い出す。


何故、こんな発言が出るのか?

「えぇ、だって、奈緒ネェに認めて貰えなかったら、自動的にそうなりません?」

「なんでよ?」

「なんで?って……認めて貰えなかったからって、そのまま飯綱ちゃんだけを放って置いて、自分だけノウノウ奈緒ネェの家に住む訳には行きませんよ。そうなったら、2人で家を出て行くつもりでしたよ」

「ぷっ!!……アンタ、馬鹿でしょ。なんで他人の為に、そこまでする必要があるのよ?」

「えぇ、だってだって、また、そんな事を繰り返させ無い様にする為には、今度は私が一緒に居てあげなきゃダメなんじゃないですか?もぉ、そう言うのして欲しくないですし」

「はぁ……ホント……もぉこの子だけは……」


なにがですか?



「まぁまぁ、兎に角、飯綱は家に置いて良いから、眞子は変な事を考えちゃダメだよ」

「あぁはい、ありがとうございます」


やったぁ!!

これで完全に奈緒ネェ公認になったから、なにもかも一気に気が楽になった。


でもでも、本当にありがとうございます。

感謝感謝でございますよ。



「じゃあ、飯綱の居候の件はそれ位にして、そろそろ、眞子のプライベートな話でも行ってみようか」

「崇秀が音信不通なんで、残念ながら、特に、さっきの話以外はなにもないですね」

「なにそれ?……つまんない」

「いや、ツマンナイって言われても。ツマンナイのは、私の方ですよ」

「まぁねぇ。でも、なんか1つぐらい面白い話は無いの?」

「……あぁ。面白いか、面白くないかまでは解んないですけど。そう言えば、私の話じゃないんですけどね。この間、アメリカに来る前に、美樹さんと下着を買いに行きましたよ」

「うん?なによそれ?なんか聞くからに、あんまり面白そうな感じはしないんだけど」

「いやいや、そんな事は無いですよ。美樹さん、滅茶苦茶気合入ってましたから」

「ふ~~ん、気合いねぇ。……って事は眞子。その美樹の話って、エディ絡みの話?」

「ふふっ、勿論ですよ、おネェ様。……寧ろ、それ以外なにがあるって言うんですか?」


奈緒ネェは、恋愛話が、結構、好きなんですよね。


でも、これ、恋愛話って言って良いのかなぁ?



「ふ~~~ん、そぉ。……っで、美樹が、なにしたの?」

「いや、ほら、美樹さんって、処女じゃないですか……」

「えっ?……ちょっと待って、眞子。出足を挫く様な真似して悪いんだけど。美樹って処女なの?」

「へっ?あぁ、はい、そうですよ。この間、エディさんの前で、飯綱ちゃんが見破っちゃいましたからね」

「ぷぷっ……そっか、そうかぁ、通りで」

「えっ?えっ?なにを笑ってるんですか?」

「いやね。なんて事の無い話なんだけどね。偶にさぁ、家で、千尋と、美樹との3人でエロ話をするのよ」


それ……偶にじゃなくて、毎度してないですか?

この間の女子会でも、散々、そう言う話を聞かされた様な気がするんですけど?


でも……此処は言わぬが仏。


大人しくダンマリして話を聞きましょう。



「あぁはい」

「それでね。極偶ぁ~~になんだけど。美樹がね。凄くズレた事を平然とした顔で言う時があるのよ。『それは、絶対に有り得ないから』って位の酷いズレ方をするのよ。それってね、今の眞子の話を聞いて解ったんだけど。Hを経験してなかったから、ズレてたって話だったんだよね。……それにしても、そう言う事だったのね」


あぁ……これはまた、余計な事を言っちゃったかな。

でも『覆水盆に帰らず』だし、此処は事実なんで諦めて下さいね、美樹さん。


処女は、決して悪い事じゃ有りませんからね。


とか言いながら……ごめんなさい。



「あぁっと……」

「気にしなくて良いって。でもさぁ、その処女の美樹の話を、素直が、結構、真面目な顔で聞いてたから、今後どうなるんだろうね?ぷぷぷっ……」


そう言えば、そうですよね。

誤った知識を堂々と話すと、人前で恥を掻きますもんね。


なら、そうならない様に、日本に帰ったら素直ちゃんをチェックしておきます。


誰かに話してなきゃ良いけど……



「あぁっと……」

「まぁまぁ、良いや。……っで、その処女の美樹が、なにをやらかしたの?」

「あの、奈緒ネェ。あんまり、処女処女言ってあげないで下さい。本人は、凄く気にされてたんで」

「まぁ、確かにね。美樹に、気軽に声を掛けれる様な勇気のある男は少ないからね。あの子って、少し怖いってイメージが定着しすぎてるもんね」

「そうなんですよ。美樹さん、凄く美人で、良い人なのに、身長が高いからって変に怖いってイメージを持たれてるんですよね。本当に世間の男性は見る目がないですよね」

「まぁね。……っで、そんな事より眞子。美樹、ランジェリーショップで、なにしたの?」


今更に成ってなんだけど……なんか言い難いなぁ。


コレ、言っても大丈夫かなぁ?



「いや、あの、その……」

「良いから言ってみって。言わないと、今までに一回も味わった事の無い様な怖い目に遭わすわよ。帰って来れなくするわよ」

「あの……心から言います。やめて下さい」

「じゃあ、早く話してみ」

「あの、一応、話しますけど。絶対に美樹さんには言わないで下さいね。此処だけは約束ですよ」

「ふふっ、言う訳ないでしょ。言わないって、言わないって、なんにも言わないって」


絶対に言う気だ、この人……

そして、それをネタにする気満々ですよ、この人。


だってもぉ既に、言葉尻が、おかしいし。

しかも、顔が満面の笑みを浮かべてるのも、なんか嘘くさい。



「あの、本当に言っちゃダメですよ。からかってもダメですよ」

「ふふっ、解ってるって。もっと私を信用して信用」

「あの、でも、奈緒ネェ。……奈緒ネェの事は信用してるんですけど、さっきから顔が思いっ切り笑ってるんだけど。それは、なんでなんですかね?」

「ふふっ、眞子が気軽に話し易い様にしてるだけじゃない。なに警戒してるのよ?」

「いや、おかしい、おかしい。普通、そうは笑わないですよ」

「そんな事ないって、信用して言ってみ。話し出したの眞子でしょ」

「いや、そうですけど……奈緒ネェ」

「えぇ加減、ゴチャゴチャとウッサイのぉ……さっさと吐けや。マジで快楽地獄に落ちたいのか?」

「あっ、はい、すみません。直ぐに、お話させて頂きますね」


だから、それ……マジで怖いって。

そうやって満面の笑みを浮かべながら、迫力出すの辞めて下さいよぉ。


それ、既に、集金に来てるヤクザが出す雰囲気じゃないですか!!


それに第一ですね。

なんか私は、眞子に成ってからと言うもの、非常に気が弱くなってるんですから、もぉホント辞めて下さいね。


ダメですよ。



「いや、でも、本当に大した話じゃないんですよ」

「良いから。それは私が判断するから、君は大人しく、洗い浚い喋ればいいの。それとも……」

「あぁ、はい、直ぐにお話しますね」

「そぉそぉ。自分の身の為にも、そうしなさい」


嫌な言い方だなぁ。

これじゃあまるで、私が自分の身を守る為に、美樹さんを人身御供にしてるみたいな言われ方じゃないですか。


まぁ、確実にしてるんですけどね……


けど、八大地獄の更に下にあり。

最近増設されたと言う噂の九大目の地獄『快楽奈緒地獄』には落ちたくないので……こんな卑怯な眞子を許して下さいね、美樹さん。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


飯綱ちゃんの居候を認めて貰ったまでは良かったのですが。

また余計な情報を奈緒さんに与えてしまった眞子……やっぱ、この子もアホですね(笑)


……っとは言え、正確な情報を得ると言う事も大事な事なので、全部が全部悪い方向と言う訳でもないんですけどね。


同性である奈緒さんも『悪い方向で処女弄り』なんてしないでしょうし……多分。


さてさて、そんな感じで。

次回は、そのランジェリーショップで起こった事件を書いていきたいと思うのですが。


美樹さん、初彼氏が出来て浮かれてるだけに、ちょっと嫌な予感がしないでもないですが。

少しでもそこが気に成って頂けましたら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート