飯綱ちゃんの居候を認めて貰えた眞子。
だがそれとは別に、認めて貰えなかった場合は『2人で路頭に迷う所だった』っと言い出す。
何故、こんな発言が出るのか?
「えぇ、だって、奈緒ネェに認めて貰えなかったら、自動的にそうなりません?」
「なんでよ?」
「なんで?って……認めて貰えなかったからって、そのまま飯綱ちゃんだけを放って置いて、自分だけノウノウ奈緒ネェの家に住む訳には行きませんよ。そうなったら、2人で家を出て行くつもりでしたよ」
「ぷっ!!……アンタ、馬鹿でしょ。なんで他人の為に、そこまでする必要があるのよ?」
「えぇ、だってだって、また、そんな事を繰り返させ無い様にする為には、今度は私が一緒に居てあげなきゃダメなんじゃないですか?もぉ、そう言うのして欲しくないですし」
「はぁ……ホント……もぉこの子だけは……」
なにがですか?
「まぁまぁ、兎に角、飯綱は家に置いて良いから、眞子は変な事を考えちゃダメだよ」
「あぁはい、ありがとうございます」
やったぁ!!
これで完全に奈緒ネェ公認になったから、なにもかも一気に気が楽になった。
でもでも、本当にありがとうございます。
感謝感謝でございますよ。
「じゃあ、飯綱の居候の件はそれ位にして、そろそろ、眞子のプライベートな話でも行ってみようか」
「崇秀が音信不通なんで、残念ながら、特に、さっきの話以外はなにもないですね」
「なにそれ?……つまんない」
「いや、ツマンナイって言われても。ツマンナイのは、私の方ですよ」
「まぁねぇ。でも、なんか1つぐらい面白い話は無いの?」
「……あぁ。面白いか、面白くないかまでは解んないですけど。そう言えば、私の話じゃないんですけどね。この間、アメリカに来る前に、美樹さんと下着を買いに行きましたよ」
「うん?なによそれ?なんか聞くからに、あんまり面白そうな感じはしないんだけど」
「いやいや、そんな事は無いですよ。美樹さん、滅茶苦茶気合入ってましたから」
「ふ~~ん、気合いねぇ。……って事は眞子。その美樹の話って、エディ絡みの話?」
「ふふっ、勿論ですよ、おネェ様。……寧ろ、それ以外なにがあるって言うんですか?」
奈緒ネェは、恋愛話が、結構、好きなんですよね。
でも、これ、恋愛話って言って良いのかなぁ?
「ふ~~~ん、そぉ。……っで、美樹が、なにしたの?」
「いや、ほら、美樹さんって、処女じゃないですか……」
「えっ?……ちょっと待って、眞子。出足を挫く様な真似して悪いんだけど。美樹って処女なの?」
「へっ?あぁ、はい、そうですよ。この間、エディさんの前で、飯綱ちゃんが見破っちゃいましたからね」
「ぷぷっ……そっか、そうかぁ、通りで」
「えっ?えっ?なにを笑ってるんですか?」
「いやね。なんて事の無い話なんだけどね。偶にさぁ、家で、千尋と、美樹との3人でエロ話をするのよ」
それ……偶にじゃなくて、毎度してないですか?
この間の女子会でも、散々、そう言う話を聞かされた様な気がするんですけど?
でも……此処は言わぬが仏。
大人しくダンマリして話を聞きましょう。
「あぁはい」
「それでね。極偶ぁ~~になんだけど。美樹がね。凄くズレた事を平然とした顔で言う時があるのよ。『それは、絶対に有り得ないから』って位の酷いズレ方をするのよ。それってね、今の眞子の話を聞いて解ったんだけど。Hを経験してなかったから、ズレてたって話だったんだよね。……それにしても、そう言う事だったのね」
あぁ……これはまた、余計な事を言っちゃったかな。
でも『覆水盆に帰らず』だし、此処は事実なんで諦めて下さいね、美樹さん。
処女は、決して悪い事じゃ有りませんからね。
とか言いながら……ごめんなさい。
「あぁっと……」
「気にしなくて良いって。でもさぁ、その処女の美樹の話を、素直が、結構、真面目な顔で聞いてたから、今後どうなるんだろうね?ぷぷぷっ……」
そう言えば、そうですよね。
誤った知識を堂々と話すと、人前で恥を掻きますもんね。
なら、そうならない様に、日本に帰ったら素直ちゃんをチェックしておきます。
誰かに話してなきゃ良いけど……
「あぁっと……」
「まぁまぁ、良いや。……っで、その処女の美樹が、なにをやらかしたの?」
「あの、奈緒ネェ。あんまり、処女処女言ってあげないで下さい。本人は、凄く気にされてたんで」
「まぁ、確かにね。美樹に、気軽に声を掛けれる様な勇気のある男は少ないからね。あの子って、少し怖いってイメージが定着しすぎてるもんね」
「そうなんですよ。美樹さん、凄く美人で、良い人なのに、身長が高いからって変に怖いってイメージを持たれてるんですよね。本当に世間の男性は見る目がないですよね」
「まぁね。……っで、そんな事より眞子。美樹、ランジェリーショップで、なにしたの?」
今更に成ってなんだけど……なんか言い難いなぁ。
コレ、言っても大丈夫かなぁ?
「いや、あの、その……」
「良いから言ってみって。言わないと、今までに一回も味わった事の無い様な怖い目に遭わすわよ。帰って来れなくするわよ」
「あの……心から言います。やめて下さい」
「じゃあ、早く話してみ」
「あの、一応、話しますけど。絶対に美樹さんには言わないで下さいね。此処だけは約束ですよ」
「ふふっ、言う訳ないでしょ。言わないって、言わないって、なんにも言わないって」
絶対に言う気だ、この人……
そして、それをネタにする気満々ですよ、この人。
だってもぉ既に、言葉尻が、おかしいし。
しかも、顔が満面の笑みを浮かべてるのも、なんか嘘くさい。
「あの、本当に言っちゃダメですよ。からかってもダメですよ」
「ふふっ、解ってるって。もっと私を信用して信用」
「あの、でも、奈緒ネェ。……奈緒ネェの事は信用してるんですけど、さっきから顔が思いっ切り笑ってるんだけど。それは、なんでなんですかね?」
「ふふっ、眞子が気軽に話し易い様にしてるだけじゃない。なに警戒してるのよ?」
「いや、おかしい、おかしい。普通、そうは笑わないですよ」
「そんな事ないって、信用して言ってみ。話し出したの眞子でしょ」
「いや、そうですけど……奈緒ネェ」
「えぇ加減、ゴチャゴチャとウッサイのぉ……さっさと吐けや。マジで快楽地獄に落ちたいのか?」
「あっ、はい、すみません。直ぐに、お話させて頂きますね」
だから、それ……マジで怖いって。
そうやって満面の笑みを浮かべながら、迫力出すの辞めて下さいよぉ。
それ、既に、集金に来てるヤクザが出す雰囲気じゃないですか!!
それに第一ですね。
なんか私は、眞子に成ってからと言うもの、非常に気が弱くなってるんですから、もぉホント辞めて下さいね。
ダメですよ。
「いや、でも、本当に大した話じゃないんですよ」
「良いから。それは私が判断するから、君は大人しく、洗い浚い喋ればいいの。それとも……」
「あぁ、はい、直ぐにお話しますね」
「そぉそぉ。自分の身の為にも、そうしなさい」
嫌な言い方だなぁ。
これじゃあまるで、私が自分の身を守る為に、美樹さんを人身御供にしてるみたいな言われ方じゃないですか。
まぁ、確実にしてるんですけどね……
けど、八大地獄の更に下にあり。
最近増設されたと言う噂の九大目の地獄『快楽奈緒地獄』には落ちたくないので……こんな卑怯な眞子を許して下さいね、美樹さん。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
飯綱ちゃんの居候を認めて貰ったまでは良かったのですが。
また余計な情報を奈緒さんに与えてしまった眞子……やっぱ、この子もアホですね(笑)
……っとは言え、正確な情報を得ると言う事も大事な事なので、全部が全部悪い方向と言う訳でもないんですけどね。
同性である奈緒さんも『悪い方向で処女弄り』なんてしないでしょうし……多分。
さてさて、そんな感じで。
次回は、そのランジェリーショップで起こった事件を書いていきたいと思うのですが。
美樹さん、初彼氏が出来て浮かれてるだけに、ちょっと嫌な予感がしないでもないですが。
少しでもそこが気に成って頂けましたら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
読み終わったら、ポイントを付けましょう!