●前回のおさらい●
謎の超絶技巧派ドラマーである俺ちゃんマンさんの乱入で、ライブは終わる事を知らない様な盛り上がりを見せた!!
……のは良いのですが。
その後は……(笑)
……って言う訳でして、今回は、既にPM23:30を廻ってしまいました。
そんで今、今日のライブについての遺恨と言うか、なにやらややこしい事が起きています。
それが、これ(↓)
「なぁなぁ、良いじゃんかよぉ、そんなケチケチせずに、俺ちゃんも、このバンドに入れてくれよ。こんな最ッ高なバンドは見た事ねぇからよぉ。……頼むよ。なっ、お願い。俺ちゃんも、このバンドに挿入させてくれ」
……っと、お馬鹿ちゃんな乱入者さんは、自分の立場も弁えず無茶な注文をしてきたんですよ。
当然の事だけど、ホランドさんは、乱入者さんのこの態度に……機嫌が悪い。
……ってかね。
もっと解り易く言うと、私が、最初にホランドさんの家に行った時の顔してる。
……終わった。
この顔は、絶対、この話を聞き入れない時の顔だ。
「帰りなさい。このバンドに、君の様な下品な人間が入る余地はない」
ヤッパリ出たよ……
嫌味節満載バージョンのホランドさんだ。
「なんでだよ、インテリ君?冷てぇなぁ。あんな勃起もんに、気持ち良く演奏させてやったのによぉ。そりゃあねぇんじゃねぇの?なぁなぁ、一緒にやろうぜぇ。ケツ貸してやっても良いからよ」
「確かに、君の演奏は目に見張る物がある。……だが君自身は、今の発言でも解る様に、人としては見るも無惨なクズだ。そんなクズには用は無いのでサッサと帰りなさい」
「あぁ確かに俺ちゃんは、果てしなくクズだなぁ。……けどさぁ。音楽と、クズとかって、なんか関係あんのか?」
「人としてのモラルの話をしているんだが。……君は、そんな事も解らないか?」
「わかんねぇな。音楽やってる奴は、音楽だけに特化すりゃあ良い。後の事なんぞ、俺ちゃんの知ったこっちゃないね」
「話にならないな。……だったら、もぉ帰りなさい」
こりゃあダメだね。
ホランドさんが、完全に拒否してる。
流石に、此処まで色々お世話に成ったホランドさんとお別れするのは嫌だから。
乱入者さんを此処でフォローする事は出来無いから、なんとも言えないんだけど。
なんかさぁ……勿体無くない?
「じゃあよぉ。ソッチの綺麗なおネェさんは、どうなんだよ?アンタも、インテリ君と同様。俺ちゃんの挿入には反対か?」
「私は、入りたいって言うなら、別に拒む理由は無いけど。基本的に私は、こう言う、どうしようもなくも厚かましいだけの馬鹿は嫌いじゃないからさ」
「おぉ~~~っ、さっすがだぜ!!おネェさんは、お目が高いちゃんだねぇ。俺ちゃんを買って置いて損は無いぜ」
「まぁけど、私が認めたからと言って、このバンドに入れる訳じゃないよ。全員が賛成しないなら……当然さようなら。本当に入りたいなら必至に頼んでみたら」
投げたな……
ミナさん、思いっ切り投げたな。
「なるほどねぇ。そいつは良いや。じゃあ、ソッチの透かしたアンちゃんは、どうなんよ?俺ちゃん入れちゃうか?」
「ハハッ……僕はドッチ付かずだね。君の音楽は嫌いじゃないが、人間性は、矢張り、最低最悪の関わりたくないタイプだからね。余計なトラブルだけは御免被りたいしね」
「じゃあよぉ。絶対にトラブル起こさねぇから賛成してくれよ」
「ハハッ、じゃあ、起した場合は、どうするんだい?」
「煮るなり、焼くなり好きにしな。俺ちゃんは、それ程、このバンドが気に入っちまったんだよ」
「そうかい。なら、僕も賛成してあげるよ。但し『念書』は書いて貰うよ」
「あぁ良いぜ。何枚でも持って来やがれってぇの。全部書いてやらぁ。その意味は良く解ってねぇけどよ」
「なら、異存はないよ。OKだ」
「ひゅ~~~♪話せるねぇアンタ。格好良いぜ」
「そりゃあ、どうも」
あぁ……エディさんって、意外と物好きなんですね。
まさか『俺ちゃんマンさん』の参入を、こうもアッサリ賛成するとは思わなかったよ。
まぁまぁ、そうは言っても、この謎の俺ちゃんマンさんが奇跡的にバンドに参入したら、凄く面白そうでは有るだけどね。
「んじゃ、姫ちゃんは、どうなんだい?」
「私ですか?……私は、特に反対する理由が無いので、基本的には賛成ですよ。それに賛成じゃなきゃ、最初から助けませんよ」
「ククッ……出た、即答の爆弾発言投下」
「言うと思った。これだから、鞍馬は、やめられないのよね」
なんか言いましたか?
「ちょっと待ちたまえ、眞子。彼は、明らかにキチガイだ。今後の活動中、絶対に碌な事をしないぞ」
「あぁ、そっか。……あぁ、でも、私、この人の音楽好きですよ。凄く気持ち良く演奏出来ちゃいますし。中々こう言う逸材って居ないと思うんですが」
「話せるねぇ~~。姫ちゃんは、俺ちゃんの価値を良くわかってらっしゃる」
「君は少し黙りなさい。私は眞子と話している。何故そんな事が解らないんだ?」
「いや、だってよぉ。はっきり言えば、姫ちゃんのリズムは、まだまだ発展途上じゃん。そこを俺ちゃんが上手くフォローしてやったら、姫ちゃんのレベルはアッと言う間に格段に上がる。それを拒否るってんだから……アンタ、相当、姫ちゃんが嫌いなんだな」
うわ~~~っ。
思ったより頭が良いのか、変に正論をぶつけてきた。
ホランドさん……どうするんだろ?
「ふん。笑わせないで貰いたいな。君レベルのリズム感の持ち主なら他にも幾らでも居る。なにを勘違いしてるんだ。……君は?」
「そぉかなぁ?本当にそうかぁ?俺ちゃんは、自分より秀でたリズム感の持ち主なんか見た事ねぇぞ。ドイツもコイツも、ロクでもねぇ糞みたいなリズム感ばっかだ。……それになにより、姫ちゃんが日本に帰るまで、後10日。その間に、アンタは『俺ちゃん以上の人材を探せる』のかい?……引き篭もりで、人嫌いのホランドさんよぉ?」
この人……ホランドさんの事情を知ってるんだ!!
だから、こんなに挑発紛いの事をし続けてるんだ。
「貴様……」
「へへっ……なんでも知ってるぜ、俺ちゃんは。アンタ確か、幾らやっても仲居間ちゃんには勝てねぇんだってな。なんなら俺ちゃんが、正攻法で仲居間ちゃん倒す方法を教えてやっても良いぜ」
「戯言だ。話にならないな」
「そうかぁ?なら1つだけ面白い事を教えてやるよ。……仲居間ちゃんは、元俺のバンドのメンバーだ。アイツの弱点なら知り尽くしてるぜぇ」
「なに?」
崇秀の元メンバー?
それに崇秀の『弱点』を知り尽くしてると……
ふ~~~ん、だからキチガイなんだ。
……ってかね。
この人の事を、最初から頭がおかしいと思ってるから、これぐらいの事では、別に、なにも驚かないんだよね。
それ処か、3対1でも、勝負を諦めずに掛かって来た時から、なんか『崇秀絡み』の様な気がしてならなかったしね。
あぁ因みにだけど、崇秀に『弱点』はない。
……此処だけは、俺ちゃんマンさんの嘘だね。
「まぁ、信用するも、しないも、アンタの勝手だがね」
「なぁ君、今、面白い事を言ったねぇ。だったら、イースさんが拒んだ場合、僕と一緒にやってみないかい?悪い提案じゃないと思うけど」
あっ……エディさんが抜け駆けした。
ナンダカンダ言ってても、結構、気に入ってたんだ。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
俺ちゃんマンさんは、どうやら崇秀の関係者だったからこそ、これだけの技量を持つ人材だったみたいですね。
まぁなので、この辺は順当なラインと言った所なのですが。
エディさんが、今度は、そんな俺ちゃんマンさんに興味を示したのか。
このバンドには入れなかったら『自分と一緒にやってみないか』っと言い出しましたね。
さてさて、このエディさんの勧誘を受けて、俺ちゃんマンさんは、どの様な態度を示すのか?
次回は、その辺の俺ちゃんマンさんの態度を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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