最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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828 奈緒さんの巧みな話術

公開日時: 2023年5月14日(日) 00:21
文字数:2,074

●前回のおさらい●


 眞子からの情報で、美樹さんが処女であり。

しかも、エディさんとの初Hの際に『透けブラ』や『穴あきパンツ』を使用しようとしてる事が判明。


これは流石に『初Hする処女の格好ではない』と判断した奈緒さんは、今楽屋に入って来た美樹さんに……

「ヤホヤッホ~~~♪奈緒、陣中見舞いに来たわよぉ~~~元気してる?」

「ハァ~~~、誰が来たのかと思えば、美樹かぁ。まさに噂をすれば影だね」

「うん?なになに、なによ?私の噂って、なんの話よ?」

「うん?今さっきまで、アンタとエディの馴れ初めの話を眞子から聞いてたのよ。だから、美樹にも『長かった冬が終わって、漸く、春が来たね』って話を、今、眞子としてたのよ」

「あはは……まぁね、まぁね」


うわっ、うわっ、空中に浮かぶ位の勢いで、美樹さん浮かれてるなぁ。


……でも、この様子じゃあ。

昨晩、エディさんとデートはしたみたいたけど、あっちの方には、まだ至ってないみたいだね。


もし昨晩その行為が行われていたら。

恐らくはエディさんが、あの下着にドン引いてて、こんなに浮かれてはいられない状態の筈だしね。



「あぁそぉ。人の彼氏が行方不明だって言うのに、妙に浮かれちゃってさぁ。今のアンタって、かなりヤナ感じだよ」

「いやいや、そう言うつもりはないんだけどね。エディの事を思い出したら、なんか自然と顔が緩んじゃってさぁ。ゴメンってゴメン」

「ホント、やってらんないね、アンタだけは……」


上手い牽制の入れ方だなぁ。

こうやって自分の状況を踏まえながら普通に話して行けば。

例え奈緒ネェが何かを企んでるとしても、美樹さんが警戒をする事もないだろうし、美樹さん自身も彼氏自慢が出来て気分が良い筈。


ホント、警戒心を煽らない上手いやり方だぁ。


それにしても、これだけ美樹さんが奈緒ネェの思惑に嵌ってはしゃぎ続けるって事は、エディさんの件が、相当、嬉しかったんだろうね。


まぁエディさんは全米を震撼させる程のミュージシャンですから、美樹さんがそう成る気持ちも解らなくもないですけどね。



「ゴメンって、奈緒。……でも、ほら、私、初めての彼氏だからさ。そこは、ちょっとだけ勘弁してよ。ねっねっ」

「まぁ、良いけどね。……けどさぁ、美樹」

「うん?」

「アンタ、そうやって浮かれてるのは別に良いんだけど。今、ちょっとおかしな事を言ったね」

「へっ?」

「いや、だって美樹ってさぁ、確か、結構、男性経験豊富だったよね?なのに、今の言い分じゃあ、今まで1人も彼氏がいなかった様に聞こえたんだけど?気のせい?」

「えっ?あぁ、うんうん、そうだね。今までは、これって言う彼氏を『敢えて』作らなかったからね。Hも、その場の雰囲気って奴?そぉ、そぉ、そんな感じ」


……っとか言いながら。

『釘を差す様に』私を微笑みながら睨むのは、やめて下さい。


普通に見てても、その目は怖いですから。


それにもぉ、奈緒ネェには『処女』の件は言っちゃいましたから……今更、睨んでも、もぉ遅いですよ。


威嚇しても、時、既に遅しですよ。


……そして、うっかり奈緒ネェに話してしまった私は、心からごめんなさい。



「ふ~~ん。そうなんだ。じゃあ良いけど……っで、エディとは上手く行きそうなの?」

「まぁね。……なんて言うかさぁ。エディってね、あれでいて、凄く子供っぽい人なのよね。だから、私がリードしてあげなくちゃイケナイかなぁって」

「へぇ~~~、そうなんだ。でも、そう言う関係も良いのかもね。確かにエディって子供っぽいもんね」

「そうなのよねぇ。私としては、もぉちょっと積極的にグイグイって来てくれても良いんだけどね」


美樹さん……気持ちは解らなくもないですが、なにも、そこまで見栄を張らなくても……


大体にしてエディさんは、結構、多くの女性と関係を持ってた筈だから。

そんな童貞の人が初めて女性をHするみたいな表現をするのも、どうかと思いますよ。


って言いますかね。

もぉ普通に『自分が処女だった』って、奈緒ネェに言っちゃっても良いんじゃないですか?

女性としての見栄やプライドなんて物もあるかもしれませんが、別に『処女』は、特別恥ずかしい事じゃないと思いますよ。


失礼かも知れないけど……そこまで行ったら、ちょっと滑稽な様な気がするんですけど。



「ふ~~ん。……じゃあ、なに?美樹としては、今夜辺りが決め時って感じ?」

「まぁ、出来ればね。そうしようかなぁとは思ってるよ。ブッチャケ言えば、昨日のデートの時とかでも良かったんだけど。別れ間際の方が、そう言うのって効果的かなって……」

「ふ~~ん。中々強かなんだね。……あぁ、それはそうと美樹。ちょっと話したい事があるんだけど。コッチ来てくんない」

「うん?なになに?どうかしたの?」


そう言いながら、壁に凭れながら話していた美樹さんは、なんの警戒心も無しに奈緒ネェの方に向かって行くんだけど。


あぁ~~~あっ、こりゃあ、絶対になんかされるなぁ。



「おりゃ」

「はい?……えっ?えっ?えっ?ちょ!!奈緒、何してんのよ??」


なにをするのかと思えば、そう来ましたか!!

此処に来て、まさかまさかのスカート捲りですか?


でも、確かにですね。

例の困ったエロ下着を、今、美樹さんが身に付けているのかを確認するには、最も有効な手口かも知れませんね。


ただ奈緒ネェは、その状況から、どうやって、さっきの話を繋げるつもりなんですかね?


現状では、ちょっと見えない感じですね。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


奈緒さんが自身の話術を駆使して、美樹さんを上手く誘導して行ってるみたいですね。

そして、トドメとばかりに『エロ下着の着用を確認する為』にスカート捲りを敢行した訳ですが。

もし仮に美樹さんが、この時点で『エロ下着を着用していた場合』奈緒さんは一体、どう言う手段を取るつもりなのでしょうか?


次回は、その辺の奈緒さんの手法を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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