●前回のおさらい●
何気ない崇秀との会話から『倉津君に対する女性の評価』の話になり。
まずは倉津君自身が、大体こんな感じだろう、っと言う見解を話す。
そうしたら崇秀は『悪くはないが、見解が甘い』っと言い返してくる。
一体、それは何故なのか?
「んじゃま、まず、オマエが一番高評価だった向井さんからいってみっか」
「おいおいおいおい、ちょっと待ってくれよ、崇秀。……彼女である奈緒さんの評価が⑤じゃないなら、なんだつぅんだよ?」
「評価⑤以下だ。どうやらオマエは、自分の彼女ですら、なにもわかってねぇみたいだな」
が~~~~~ん!!
サラッと嫌な事を言ってんじゃねぇぞ!!
奈緒さんが評価⑤じゃなきゃ、なんの意味もねぇじゃねぇかよ!!
なにを基準に、んな事を言ってやがんだ!!
アホか!!カス!!死ね!!
「ふざけんなよ!!奈緒さんが⑤じゃねぇ訳がねぇだろ!!⑤じゃなきゃなんなんだよ?」
「まぁ、頑張った所で精々④だな。彼女のオマエに対する評価は、思った以上に低いぞ」
「なっ、なっ、なっ、何故に?」
「今さっき、オマエの代りに、彼女に飲み物を配らせに行かせたからだよ」
「あっ……」
「普通な。彼氏なら、どんな状況であっても、彼女と一緒に配りに行くだろ。さっき向井さん、此処に来た時、かなり愚痴って行ってたぞ。……ったく、馬鹿かオマエは?」
「がっ」
「それにだ。オマエが、向井さんに仕事をさせて、理子さんと残ったのは不味かったな。オマエが評価する通り、理子さんの評価は、俺も④なんだが、これに吊られて、他の3人のメンバーも評価④になっちまってるぞ」
「何故に?理子さんとは、普通に喋ってただけじゃねぇか。問題なんかねぇ筈だぞ」
なんでだよぉ?
なんで、そんな『ぷよぷよ』の連鎖みたいな事が起こるんだよ?
人間の感情なんて、普通、そんな事位じゃ簡単に動かねぇだろうに。
「そもそも、その観点からして間違いなんだよ。見るのは理子さんじゃなくて、美樹さん達3人組の方だ」
「はぁ?」
「……良いか倉津?女って言うのはな。ちょっとでも自分が気になってる男が、他の女の方を見るのが大嫌いな生き物なんだ。しかも、そう言うのにだけは、異常なぐらい過敏な反応をして闘争本能に火が付く。……故にオマエは、自らの手で、彼女達を評価④に上げたって話だ」
「がっ!!」
なっ!!なんてこった!!
さっきの何気ない会話で、そんな深い心理戦が起こりえたのか!!
ただ楽しく理子さんと会話してただけだと思ってた俺は、相当な間抜け野郎なのか?
「んで、次にアリス……俺の評価じゃ、奴は間違いなく評価⑤だな」
「なっ!!奈緒さんより上だと?」
「当たり前だろ。処女の女が、不慮の事故とは言え、自分の乳を吸われりゃ、ソイツに固執するのは当たり前だ。若い女ってのは、ナンデモカンデモ『初めて』って言葉に過敏に成り易いもんだからな。それにアイツは、特に思い込みが激しい。……故に評価⑤。これは正当な評価だ」
「……まぁ確かに」
あれ?
つぅか、なんでオッパイの件を……コイツが知ってんだ?
誰かに聞いたのか?
それとも、いつものエスパーか?
「んで次にステラ。……まぁコイツに関しては、俺もオマエ同様④なんだが。但し、⑤に限りなく近い④だ」
「何故に?アイツは、俺との話で、友達って関係で納得したぞ」
「オマエ、相当、痛いな。……んな訳ねぇだろ。女って生き物は、基本的に、そう言う風には捉えねぇもんなの」
「何故に?」
「なぁに、簡単な話だ。そう言わなきゃ、オマエに嫌われるからだ。嫌われるなら友達の方がマッシ。それに友達の立場なら、逆転の一手も差し易い。……まぁオマエが、罷り間違って『親友』だとかぬかしちまってたら、評価は間違いなく⑤だな」
「・・・・・・」
「オイオイ、その態度。まさかとは思うが、本当に言ったのかよ。……信じらんねぇな、コイツ。女に、その言葉は厳禁だぞ」
「何故に?」
「さっきからオマエは『何故に星』から来た『何故に星人』か?テメェの事なんだからテメェで、少しは考えろつぅの!!」
いや、崇秀よ……『考えろ』って言われてもだな。
俺自身は、マジでステラの事を『親友』だとしか思ってんだから、どうやっても、そこから先はねぇだろ。
無い物を創造出来るのは、神様ぐらいのもんだぞ。
「おい、ワールドクラスのアホたれ。その面、明らかに『親友』だし。……とか思ってんだろ」
「……なんでわかった?」
「やっぱりなぁ。だと思ったよ。あのなぁ、男女間での親友関係ってのは成立しは難いの。特に、相手が自分に好意が有る場合は100%に近い確率で有り得ない。……なんでかわかるか?」
「わからん」
「アホだ。死ね・カス・ボケ・葉緑体」
いやいやいやいや……そんなこたぁねぇだろ。
俺とステラなら、オマエの意思に反して、きっと上手くやれるって……
アイツと俺は、男女の壁すら通り越して、マジで親友に成り得る存在だちゅうの。
「なんもわかってねぇな、崇秀。アホはオマエだ。……大体にしてステラは、そんな奴じゃねぇよ。性格もアッサリしてるし、奈緒さんと、俺との関係にも協力的だ。アイツとなら、俺は親友になり得る関係だ」
「あのなぁ……オマエ、マジで馬鹿だろ?真顔で、頭の悪い事を言ってんじゃねぇぞ。それこそが一番の問題なんだよ」
「はぁ?」
なんで?
なんでそうなるん?
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
男女の恋愛観と言うのは、ある意味、高等な心理戦。
まずにして此処を倉津君は、かなり安易に考えている様なので、ドンドン崇秀に指摘されてますね(笑)
流石、100戦錬磨の女誑しと言われた崇秀。
この辺に対する警戒心は、人一倍高いようです(笑)
さてさて、そんな中、次回も崇秀の指摘は続いて行くのですが。
崇秀の中で『ステラさんは、どの様な心境で、あんな風に倉津君と接しているのか?』っと言うのを発表されて行きます。
その内容とは一体……
次回も、そんな感じの心理についてのお話になりますが。
少しでも興味がありましたら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ
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