最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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272 不良さん、女性心理を安易に考えていた事が明白になる

公開日時: 2021年11月5日(金) 00:21
更新日時: 2022年12月15日(木) 11:44
文字数:2,037

●前回のおさらい●


 何気ない崇秀との会話から『倉津君に対する女性の評価』の話になり。

まずは倉津君自身が、大体こんな感じだろう、っと言う見解を話す。


そうしたら崇秀は『悪くはないが、見解が甘い』っと言い返してくる。


一体、それは何故なのか?

「んじゃま、まず、オマエが一番高評価だった向井さんからいってみっか」

「おいおいおいおい、ちょっと待ってくれよ、崇秀。……彼女である奈緒さんの評価が⑤じゃないなら、なんだつぅんだよ?」

「評価⑤以下だ。どうやらオマエは、自分の彼女ですら、なにもわかってねぇみたいだな」


が~~~~~ん!!


サラッと嫌な事を言ってんじゃねぇぞ!!

奈緒さんが評価⑤じゃなきゃ、なんの意味もねぇじゃねぇかよ!!


なにを基準に、んな事を言ってやがんだ!!


アホか!!カス!!死ね!!



「ふざけんなよ!!奈緒さんが⑤じゃねぇ訳がねぇだろ!!⑤じゃなきゃなんなんだよ?」

「まぁ、頑張った所で精々④だな。彼女のオマエに対する評価は、思った以上に低いぞ」

「なっ、なっ、なっ、何故に?」

「今さっき、オマエの代りに、彼女に飲み物を配らせに行かせたからだよ」

「あっ……」

「普通な。彼氏なら、どんな状況であっても、彼女と一緒に配りに行くだろ。さっき向井さん、此処に来た時、かなり愚痴って行ってたぞ。……ったく、馬鹿かオマエは?」

「がっ」

「それにだ。オマエが、向井さんに仕事をさせて、理子さんと残ったのは不味かったな。オマエが評価する通り、理子さんの評価は、俺も④なんだが、これに吊られて、他の3人のメンバーも評価④になっちまってるぞ」

「何故に?理子さんとは、普通に喋ってただけじゃねぇか。問題なんかねぇ筈だぞ」


なんでだよぉ?

なんで、そんな『ぷよぷよ』の連鎖みたいな事が起こるんだよ?


人間の感情なんて、普通、そんな事位じゃ簡単に動かねぇだろうに。



「そもそも、その観点からして間違いなんだよ。見るのは理子さんじゃなくて、美樹さん達3人組の方だ」

「はぁ?」

「……良いか倉津?女って言うのはな。ちょっとでも自分が気になってる男が、他の女の方を見るのが大嫌いな生き物なんだ。しかも、そう言うのにだけは、異常なぐらい過敏な反応をして闘争本能に火が付く。……故にオマエは、自らの手で、彼女達を評価④に上げたって話だ」

「がっ!!」


なっ!!なんてこった!!

さっきの何気ない会話で、そんな深い心理戦が起こりえたのか!!


ただ楽しく理子さんと会話してただけだと思ってた俺は、相当な間抜け野郎なのか?



「んで、次にアリス……俺の評価じゃ、奴は間違いなく評価⑤だな」

「なっ!!奈緒さんより上だと?」

「当たり前だろ。処女の女が、不慮の事故とは言え、自分の乳を吸われりゃ、ソイツに固執するのは当たり前だ。若い女ってのは、ナンデモカンデモ『初めて』って言葉に過敏に成り易いもんだからな。それにアイツは、特に思い込みが激しい。……故に評価⑤。これは正当な評価だ」

「……まぁ確かに」


あれ?

つぅか、なんでオッパイの件を……コイツが知ってんだ?


誰かに聞いたのか?

それとも、いつものエスパーか?



「んで次にステラ。……まぁコイツに関しては、俺もオマエ同様④なんだが。但し、⑤に限りなく近い④だ」

「何故に?アイツは、俺との話で、友達って関係で納得したぞ」

「オマエ、相当、痛いな。……んな訳ねぇだろ。女って生き物は、基本的に、そう言う風には捉えねぇもんなの」

「何故に?」

「なぁに、簡単な話だ。そう言わなきゃ、オマエに嫌われるからだ。嫌われるなら友達の方がマッシ。それに友達の立場なら、逆転の一手も差し易い。……まぁオマエが、罷り間違って『親友』だとかぬかしちまってたら、評価は間違いなく⑤だな」

「・・・・・・」

「オイオイ、その態度。まさかとは思うが、本当に言ったのかよ。……信じらんねぇな、コイツ。女に、その言葉は厳禁だぞ」

「何故に?」

「さっきからオマエは『何故に星』から来た『何故に星人』か?テメェの事なんだからテメェで、少しは考えろつぅの!!」


いや、崇秀よ……『考えろ』って言われてもだな。

俺自身は、マジでステラの事を『親友』だとしか思ってんだから、どうやっても、そこから先はねぇだろ。


無い物を創造出来るのは、神様ぐらいのもんだぞ。



「おい、ワールドクラスのアホたれ。その面、明らかに『親友』だし。……とか思ってんだろ」

「……なんでわかった?」

「やっぱりなぁ。だと思ったよ。あのなぁ、男女間での親友関係ってのは成立しは難いの。特に、相手が自分に好意が有る場合は100%に近い確率で有り得ない。……なんでかわかるか?」

「わからん」

「アホだ。死ね・カス・ボケ・葉緑体」


いやいやいやいや……そんなこたぁねぇだろ。

俺とステラなら、オマエの意思に反して、きっと上手くやれるって……


アイツと俺は、男女の壁すら通り越して、マジで親友に成り得る存在だちゅうの。



「なんもわかってねぇな、崇秀。アホはオマエだ。……大体にしてステラは、そんな奴じゃねぇよ。性格もアッサリしてるし、奈緒さんと、俺との関係にも協力的だ。アイツとなら、俺は親友になり得る関係だ」

「あのなぁ……オマエ、マジで馬鹿だろ?真顔で、頭の悪い事を言ってんじゃねぇぞ。それこそが一番の問題なんだよ」

「はぁ?」


なんで?


なんでそうなるん?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


男女の恋愛観と言うのは、ある意味、高等な心理戦。

まずにして此処を倉津君は、かなり安易に考えている様なので、ドンドン崇秀に指摘されてますね(笑)


流石、100戦錬磨の女誑しと言われた崇秀。

この辺に対する警戒心は、人一倍高いようです(笑)


さてさて、そんな中、次回も崇秀の指摘は続いて行くのですが。

崇秀の中で『ステラさんは、どの様な心境で、あんな風に倉津君と接しているのか?』っと言うのを発表されて行きます。


その内容とは一体……


次回も、そんな感じの心理についてのお話になりますが。

少しでも興味がありましたら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ

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