最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1447 GUILDの下請けをする意味

公開日時: 2025年1月20日(月) 00:21
文字数:2,562

●前回のおさらい●


 人事の話をしている最中。

敵対組織を作る筈の予定が、何故かGUILDの下請けをする様な話が持ち上がる。


これは一体、どう言う事なのか?

「流石は眞子助だな。眼の付け所が良い」

「ちょっと待て、ちょっと待て。下請けじゃあ、GUILDの対抗組織には成り得ないじゃねぇかよ?」

「いや、だから旦那。最初は、それで良いんだよ。普通に立ち上げただけじゃ、イキナリ対抗組織には成り得ない。まずは下済み期間ってもんが必要だ」

「じゃあ、あれだね。GUILDを半分に分けて、コチラに移籍してくれた人を、上位ランキングに食い込ませるだけの実力を付けさせるのが、当面の目的になる訳だね」

「近いんだが、ちょっと違うさな」

「なんで?」

「いや、確かに、そう言った意味ではGUILDとは協力関係にはなるんだがな。俺達は、決してGUILDの犬になろうって訳じゃない。敵対組織を作る以上、実力が付いた人材を返す気なんざ毛頭ない。それじゃあ、ビジネスとは言えないさな」


ビジネスって事は、此処からは金が大きく絡んでくる話だな。


なら、俺の得意分野だな。

『どうやれば現状で金が生まれてくる?』って部分を考えりゃ、自ずとその答えは出てくる訳だからな。



「えっ?じゃあ、そこがスタート地点に成る訳?」

「そう言うこった。……さて問題。此処から、どうやって金を生むでしょう?」


ヤッパリ、その質問が来たか。


まるで、崇秀みたいな言い分だな。


……とは言えだ。

余りにも答えを出せないんじゃ、今の俺の立場上、あまり宜しくないから、此処は一発、糞真面目に考えてみるか。


まず重要な事として上げられるのが。

①『GUILDを半分に分ける理由が『実力を上げる事』が答えに近い理由だって事』

②『育った人材をGUILDに返さずに、そのままウチで育てる事』

③『それ等の要因が、全てビジネスに繋がる』


まぁ、要点を纏めりゃ、この3つがメインになる訳だが。


……なら、比較的、出易い回答としては1つだな。



「ウチ専用のインディーズレーベルを作るか?」

「ほぉ、正解さな。GUILDが、メジャーレーベルの様な儲け方をしてるなら。ウチは、インディーズレーベルの様に稼ぐ。しかもウチには、旦那って強い味方が居るから、業界には売り込み易く、メジャークラスの実力を持ったインディーズレーベルが、此処に誕生するって訳さな」

「なるほどなぁ。中々アコギな事を考えてやがるなぁ」

「あぁ、でも『人材を手放さない』って言ってたけど。どうやって、コチラ側に縛り付けるつもりなの?」


オイオイ、そこは簡単だろうに眞子。


オマエ、金に汚いヤクザ・ハートを忘れ過ぎだぞ。



「そりゃあ、多分、あれじゃねぇか。登録時に、キッチリとインディーズ契約を結ぶんじゃねぇの?そうすりゃあ、移籍の際には、違約金を払わなきゃいけなく成るからな」

「そうさな。それも正解さな。登録時に3年契約を結んでさえ置けば、簡単には移籍は出来無い。期間を限定するなら、うちのサイトに縛りつけて置く事なんて、そんなに難しい事じゃないのさな」


おぉ……2問連続正解じゃねぇかよ。


スゲェな俺。

やれば出来る子じゃん!!


それに今日は、なんか冴えてるな。



「でもさぁ。その契約をしなかったら、どうするの?」

「勿論、サイトとの契約をしなきゃ、コチラ側には登録はさせない。ただそうなると、相手方は、今まで通りの『ジリ貧』だ。なんと言っても、実力者揃いのGUILDで燻るしかない訳だからな。その辺については、人間の脆弱な心理の話さな」

「エゲツないねぇ」

「そうかい?……でもな、眞子助。頑張れば、頑張る程、相手方も稼げるシステムにしてるつもりだから、なにも悪い事だけじゃないさな」

「それって、どういう事?」


相手も儲かるか。


だったら、あれだな。



「こちら側で総合プロデュースまで請け負うって感じか?」

「金の事に成ると、勘が良いな旦那。……まぁ、っとは言っても、その辺については、まだ準備段階だから、今は話す訳にはいかないがな」

「なるほどなぁ。そこで、なにかしろの最終兵器を投入する訳だな」

「そういうこった」

「えっ?でもさぁ。そこで最終兵器を投入するとしても、それが相手方が稼げるシステムって言うのには結び付かないんだけど」


だからこそ、モジャの最終兵器なんじゃねぇのか?


簡単に解ったら、その時点で、最終兵器じゃねぇしな。



「それにね。それって、中堅~下位ランカーを引き入れた以外は、全部タラレバ話じゃない。上手く行かない可能性も、かなり残されてるんじゃないのかなぁ」

「そりゃあ、存分に残ってるわな。旦那にも言ったんだがな。俺は、そこを楽しみたい訳だからな。言い方を変えれば、そこが残ってなきゃ意味がない。……まぁ、勿論の事、最善は尽くすが、失敗する可能性も大いにあるな」

「えぇ~~~!!そんないい加減なもので大丈夫なの?」

「さぁねぇ。それは、眞子助の頑張り次第なんじゃないかい。俺はバックアップは出来るが、表立って演奏するのは眞子助や旦那。それにランカー達だからな。所詮、俺が演奏する訳じゃないから、知名度が大きく上がるのも、アンタ等次第さな」

「そこは丸投げしちゃうって事?」


いや、それで良いんだけどな。


なにもかも全部が、モジャのシナリオ通りに動いちゃあ、なにも面白くないからな。


各々の得意分野はキッチリ分けるべきだ。


そんな中で、ライブを盛り上がらせるのは、PLAYERである俺達の役回りだからな。

責任は重大だ。



「そうさな。悪いんだが、その点は丸投げの方向だな」

「あぁ、そうなんだ」

「眞子、心配イラネェよ。俺達は自分達のやるべき事をやれば良いんだよ。……崇秀が、そうしてた様にな」

「ご名答だな。俺も、その辺のノウハウは、仲居間と一緒に組んで良く解ってるから。実際の話で言えば、ライブが成功しようが、失敗しようが大した問題じゃない。全力さえ尽くしてくれれば、それで良いだけの事さな。なにをどうすれば、成功に導けるかを自分で模索しながらな」


だよな。


モジャは、今まで崇秀と組んでたんだから。

なにをどうすれば、上手く行くかの仕組みを、誰よりも十分に理解してる筈だからな。


逆に言えば、俺達は、そこを丸投げして置けば良い。


変に心配せずに、モジャに任せとけ。



「だな。……って事で、この話は終わりで良いか?」

「まさかな。今の話は、ただの今後の概要を語ったに過ぎない。重要なのは此処からさな」


……だと思ったよ。

この程度の下準備で、モジャが満足してるとは思えなかったからな。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


ある程度の実力がある筈の中堅や下位のランカーが、中々そこから這い上がれない理由の1つとして『ライブに於ける演出面の悪さ』なんて部分があるんですが。

実際、此処に関しては、どれだけ崇秀が『均等にチャンスを与えている』とはいえ。

矢張り、人気のある上位ランカーをメインに考えて動くのがサイトの仕事……っと言うか、ビジネスなので、どうしても完全には下まで『演出面』が行き届ていかないのがGUILDの現状なんですね。


早い話、GUILDの登録者が増えすぎてるのが『演出面の悪さ』の原因に成ってる訳であり。

中堅や下位ランカーが、下で燻り続けてる理由になる訳です。


『ライブに於ける演出』とは、それほど重要なものですからね。


なので、そうやって拡大しすぎたGUILDの登録者を2つに分けた上で、総合演出をする事によって、中堅ランカーから新たなる上位ランカーを作り。

またそれと同時に、下位ランカーを中堅ランカーまで引き上げようって言うのが【これから作るサイト趣旨】であり。

今回のモジャさんの立てた敵対組織を作る概要でもある訳です。


まぁ、一般的に考えれば、そんな話は、言うに易しな話ではあるんですが。

今までGUILDを裏から支え続けてきたモジャさんだからこそ言える言葉だと思いますしね。


さてさて、そんな感じで「対抗組織なのに、GUILDの下請けをする理由」が明らかになった訳なので。

次回からは、次の問題に着手していきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


問題は山積みですから(笑)

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