●前回のおさらい●
美樹さんが処女だった事を暴露してしまった眞子。
それを聞いた奈緒さんは、なにやら良からぬ表情を浮かべて悪巧みをしてる様子(笑)
それを見た眞子は反論するが、あえなく撃退されてしまい、結局続きを話す事に。
「じゃ、じゃあ、話しますけど。あっ、あのですね。まぁ、さっきの話の通り、コチラに来る前に、美樹さんと横浜のランジェリーショップに行ったんですよ」
「ふんふん。それで」
「……っで、ですね。丁度、時期的にもサマーバーゲンが始まっていたので。私自身は、少ない予算で、結構、沢山の量の可愛い下着を買えたんですよね」
「ほぉほぉ、それは良かったね」
「あぁはい。っでまぁ、それで私は、思ってた以上に満足のいく買物が出来て、ご満悦だったんですけど。それに反して、いつまで経っても美樹さんが、ある場所に座り込んだままに成ってて、一向にレジに行く様子がないんですよね」
「それでそれで」
「それでですね。バーゲンなんだから、そんなに深く考えないで買っちゃえば良いのになぁ、なんてて思ったんで。美樹さんに近付いて『どうしたんですか、美樹さん?なにをそんなに悩んでるんですか?』って声を掛けたんですよ」
「……っで、っで」
「そしたら美樹さん。私の声に、必要以上に驚いて『ビクッ!!』ってなるんですよ」
「それで、どうしたの?」
今更だけど、言って良いのかなぁ?
後でバレたら、美樹さんに滅茶苦茶怒られないかなぁ?
……けど、今、目の前に居る『恐怖の使者』が怖いので。
……美樹さん、ごめんね。
「いや、あまりにも態度がおかしいなぁっと思って、美樹さんを見たら、顔を真っ赤にしながら……」
「なになに?」
「あの……乳首が透けてるブラと、アソコに穴が開いたパンツを持ってたんですよ」
なにを持ってるのかと思って確認したら、あの時はビックリしましたよ。
まさか、そんなアダルティーな下着を持ってるとは、夢にも思いませんでしたしね。
「はぁ?ぷっ!!……馬鹿だ、あの子……」
「それでですね」
「ぷぷっ……ヤバイ、まだ続きがあるんだ?」
「あぁ、はい。それで美樹さんですね。私の方を真剣な顔で見つめながら『エッ、エディは、こう言うの好きかなぁ?まっ、眞子、よっ、喜ぶと思う?』って神妙な顔をして聞くんですよね。……これ、どうしろっていうんですかね?って話なんですけど……」
「ぷっぷっぷっ!!あっははははっはっはっははっは……アホだ!!アホだ、あの子!!そんなもん付けて、相手に見せたらドン引きされるちゅ~の!!セックスレスになった熟年カップルかって言うの……アホ過ぎる……ぷぷぷっ……」
「いっ、いや、あっ、あの、奈緒ネェ、そんな笑ってあげないで下さい。美樹さん、今日、それを付けて、エディさんに会いに来る予定なんですから」
「ブハッ!!しかも、結局、買ったんだ!!……ククッ!!あははっはっはっははっははっははっはっは……ごめん、眞子、もぉ許して、笑い死ぬ!!笑い死ぬって!!そんな危険な事してどうするのよ!!ククッククッ!!あはっははっはははっは……無理、死ぬって……ククッ……ヤバイ……笑いで涙が止まらないって……」
幾らなんでも、そこまで笑わなくても……
これを奈緒ネェに話した私も、どうかとは思うけど。
美樹さんだって決死の覚悟で買って、身に着けてるんだから……
そんなに笑っちゃあ、可哀想だよ。
「奈緒ネェ、それはあまりにも笑い過ぎだよ!!美樹さんだって一所懸命考えたんだよ。そんなに笑っちゃダメだよ」
「ぷぷっ……いやいや、ゴメンゴメン。でもさぁ、幾らなんでも、それは無いでしょ。処女が初体験のなのに、そんなエロ下着付けて、どうするのよ?それにさぁ、あぁ言う系統は、エディ、絶対、好みじゃないよ」
「まぁ、そうなんですよね。でも、ほら、さっき言った例の『処女』の件が美樹さんの中で引っ掛って、ちょっと気持ちが先走りし過ぎてただけだと思うんですよね」
「まぁね。けど、それは幾らなんでも、先走り過ぎでしょ……」
「まぁ、事実だけを捉えれば、そうですよね」
確かにね。
相手が処女だと解ってるのに、急に、あのエロ下着で現れたら、男なら普通はドン引きしますよね。
なので一応は、店に居る時点で、何度か忠告はしようとしたんですけどね。
あの決死の覚悟をした目を見せつけられたら、なにも言えなくなりますって……
あの時の美樹さんの真剣な目、まるで『覚悟を決めた侍の眼』の様だったんですよ。
そんな彼女を見たら、年下の私に、なにか言える訳ないって……
「でしょ。……そんな眞子でも解る様な事なのに。あの女、何年、女やってるのよ?ホント、どうしようもないなぁ」
「あぁでも、奈緒ネェは、そぉ言いますけど。私は、ほら『あれ』だから、逆にそう言うのが、若い男性ならドン引くって言うのを本能的に解りますからね」
「あぁそうか、そうか、そう言う捉え方もあるかぁ。……じゃあさぁ眞子。因みにだけど、眞子なら初体験の時、どんな下着にする」
「あぁ……そうですねぇ。ヤッパリ、此処はシンプルに『新品の白』で上下を揃えるのが一番順当じゃないですかね。下手に拘って、ドギツイのにしたら、逆に相手が引いちゃいますからね。多分、あぁ言う下着ってのは、色々慣れてきてから、お互いが刺激を求める時期とかが来るか、特別なイベントの時に使用するのが良いじゃないですかね」
多分だけど……こんな感じじゃないですかね?
私が男性なら、そう言う清楚なイメージが一番嬉しいですからね。
実際、奈緒ネェが白い下着を着用してた時は『この世に女神さまが降臨されたのか?』って思ったほどでしたし。
「まぁ、なんとも模範解答だね。じゃあ仮に、それは美樹も当て嵌まると思う?」
「いや、そこは少し微妙かなぁ。基本的には『白』でも良いんですけど。美樹さんの場合は、少し色が有っても良いですかね。基本的に大人っぽい人ですからね。それ相応の下着でもOKだと思いますよ」
「うん。じゃあ、もっと噛み砕いてみようか」
「あぁ、はい。じゃあ、噛み砕いて言いますと、自然体で良いんじゃないですか?普段身に着けてる同系統の下着が、今のシュチュエーションには一番フィットすると思いますよ。但し『新品』と『上下の揃え』だけは、出来る限り着用した方が良いとは思いますが」
こんな感じの意見で、どうでしょうか?
まぁ本来は、そこまで新品に拘る必要はないんですけどね。
なんか、少しでも汚れとかが有ったら、後々『なんで新品にしなかったんだろう?』って後悔する事に成っちゃいますからね。
こう言う一生の思い出になるイベントに関しては、身に着ける物すべてを綺麗にして置いた方が無難だと思いますね。
「うんうん、まぁ、ほぼ正解だね。……因みにさぁ。眞子は、今、新品の下着を何枚持ってる?」
「そんなには持って来てないですね。一応、非常時に備えて2セット程なら、鞄に入れて有りますけど」
「OK。じゃあ、いざとなったら、その1セット借りるかも知れないから。そう言う気で居てね」
「あんなに笑ってたのに、美樹さんの件、どうにか対応して貰えるんですか?」
「当たり前でしょ。友達に恥かかせて、どうするのよ」
「ですよね」
うぅ……私じゃ言えない部分を、奈緒ネェがフォローしてくれるのは有り難いんだけど、これでおニューの下着が1セットかぁ。
こうなる事が解ってたら、せめて、もぉ1セット持ってくれば良かったよ。
ホント、違う意味で、なにがあるか世の中解らないもんだね。
……かと言って、別に変な事を期待してる訳じゃないからね。
『ガチャ』
……そう思って居たら。
タイミング良く、バスケの会場で別れた美樹さんが、満面の笑みで奈緒ネェの陣中見舞いにやってきた。
しかも、普段の美樹さんからは考えられない様な可愛い格好をしてる。
こりゃあ、相当、エディさんに入れ込んでるね。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
うん……美樹さん、やらかしてますね。
いやまぁ、完全に不正解な訳ではないんですが、矢張り初めてとなると色々と問題。
特にエディさんは、普段は派手な雰囲気を装ってますが。
本当に好きな子に対しては、そう言うのが好きなタイプとは思えませんしね。
なので次回は。
この困った問題を解決する為に、奈緒さんが動き出します。
果たして彼女は、どうやって美樹さんを言いくるめるのか?
そこを少しでも気にして頂けましたら、是非、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
読み終わったら、ポイントを付けましょう!