●前回のおさらい●
奈緒さんの勇気ある覚悟を聞いた眞子。
そんな彼女の為に、眞子も、ある決断をした!!
その決断とは如何なるものなのか?
「あっ、あの、崇秀」
「んあ?どうかしたか眞子?」
「あの、あのね。こんな事を突然言われても迷惑なだけかも知れないけど。私も、奈緒さんの全米10箇所ツアーに参加したい。そりゃあ、今の私じゃ足手纏いなだけで、なんの役にも立たないかも知れないけど。少しでも、なにか2人の力になりたい」
「ハハッ……言うと思ったよ。良いぜ。それについても条件付きだが了承しても構わないぞ」
「えっ?ホント?……あぁでも、条件って、なに?」
「取り敢えず、当面はGUILD主催の全米45箇所ツアーを成功させて、アメリカでの自分の知名度を上げて来い。その程度の箔が無きゃ、向井さんのバックは、なにがあってもやらせられねぇからな。だからそこで、自分自身の出来る限りの全力を尽くして来い。そうすりゃあ、今の話にも乗ってやる」
「あぁ、うん!!だったら、出来る限りやってみる。……うぅん、奈緒さんと一緒にツアーを廻る為に、絶対『やってみせる』!!」
「ほぉ、良い心掛けだ。……但し『身嗜み』の件もキッチリこなしとけよ。それも当然、評価対象になるからな」
「うん♪絶対、それもやるよ」
そっか……
この分じゃ、私が言い出さなくても、崇秀はそう言う腹積もりだったんだ。
ヤッパリ、お猿な私は、崇秀の掌か……
ははっ……でも良いや♪
***
……っで、この後ね。
崇秀が、突然『お祝いだ』とか言いだして、言いだしっぺ自らが、近くのスーパーに買い物に行き。
物凄く手際よく、ご飯をサッサッと作ってくれるんだけど……
もぉヤダ、なんなの、あの手際の良さ?
全く無駄の無い動きで、アッと言う間にドンドンと料理を仕上げて行くんだよね。
なんなんだろうね、この人?
……っとか思いながらも。
崇秀が、偶にチラチラと見ている書き込まれたレシピノートを、私がコソッと横から覗き見してたら。
突然。
『んあ?なんだよ?オマエ、料理にでも興味が有るのか?』
……って、何気なく聞かれたもんだから、此処は、なにも考えずに1つ返事で……
『あぁ、うん』
……って、不用意に答えちゃったの。
だってね。
こうやって奈緒さんや崇秀みたいに美味しい料理を作れる人って……なんか格好良いじゃない。
そう思って、安易にそう答えたんだけど。
……そしたらね。
『あっそ。じゃあオマエに、それやるから、精々勉強しとけ』
……って、数年に渡って書いてきた『レシピ・ノート』を、なんの躊躇もなくくれるのよ。
流石に、それは、気持ち的にも『マズイ』と思ったので。
『ダメだよ、崇秀。こんな大切な物、貰えないよぉ』
……って、言ってはみたんだけどさぁ。
『あぁ、大丈夫だ。そこに書いて有る物なら、もぉ全部頭に入ってるから、なんの問題もねぇ。……だから遠慮せず。これからはオマエが、それを使って料理の勉強をしとけ』
……って、言われちゃったのよ。
確かに、崇秀の膨大な記憶力があれば『ノート』なんて基本的に必要ない。
それに崇秀は、多分、私が、最近料理に興味を持ってるのを知ってて、わざと『偶にチラチラノートを見てた』んだと思う。
そんな訳で、結局、貰っちゃった♪
そんでね。
その後『お祝い会』をするんだけどね。
私と、奈緒さんは、いつも様に楽しいお喋りをしながら料理を食べるんじゃなく、黙々と崇秀の作った料理を食べる羽目になった。
いや!!正確には、黙って食べざるを得なかった!!
だってさぁ!!崇秀の料理!!相変わらず!!滅茶苦茶、美味しいんだもん!!
……でも、そんな崇秀の料理の自己評価した結果は……
『あぁ、流石に短時間じゃこんなもんか。なんか味もイマイチだな。……悪ぃな』
もぉホントなんなの、この人!!
……っで、そんなこんなしていたら。
崇秀は、そろそろ飛行機の時間があるので、奈緒さんの家を後にしようとした。
その際にね。
崇秀、あのSting -rayちゃんに付いてる『ミニスィッチ』の秘密を教えてくれたのね。
その聞いた話ね。
全米ツアーに向って、凄く自信が付く話なんだけど、その分、凄く凄く怖い話でもあった。
***
まぁその辺は……毎度毎度の事で申し訳ないんだけど……次回の講釈。
33話からは『眞子の全米ツアー編』がスタートしますので……
皆さんヨロシクねぇ~~~♪
じゃあねぇ~~~♪
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
これにて第一章・第三十二話【Please Want to fortitude】はお仕舞に成りますが、如何だってでしょうか?
奈緒さんは自分の可能性を見出す為に、世界に目を向け。
眞子は、次話から開催されるアメリカ横断45箇所ライブに向けて新たなる決意をした。
今回は、そんなお互いがお互いの為に決意し、動き出したお話でしたぁ♪
……まぁ言うて、これら全てが崇秀の掌の上だったのは明白なのですが。
此処まで、相手の心理を読み、計算し尽くした計画を立てれるのは、このアホンダラァだけでしょうけどね(笑)
さてさて、そんな中。
先程も言いました様に、次話からは『眞子のアメリカツアー編』が始まります♪
どんな結果になるかは解りませんが。
折角、こうやって気合いを入れていくんですから、なんとか上手く行って欲しい物ですね(笑)
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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