最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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672 私も2人の為に何かしたい!!

公開日時: 2022年12月10日(土) 00:21
更新日時: 2023年9月12日(火) 18:45
文字数:1,706

●前回のおさらい●


 奈緒さんの勇気ある覚悟を聞いた眞子。

そんな彼女の為に、眞子も、ある決断をした!!


その決断とは如何なるものなのか?

「あっ、あの、崇秀」

「んあ?どうかしたか眞子?」

「あの、あのね。こんな事を突然言われても迷惑なだけかも知れないけど。私も、奈緒さんの全米10箇所ツアーに参加したい。そりゃあ、今の私じゃ足手纏いなだけで、なんの役にも立たないかも知れないけど。少しでも、なにか2人の力になりたい」

「ハハッ……言うと思ったよ。良いぜ。それについても条件付きだが了承しても構わないぞ」

「えっ?ホント?……あぁでも、条件って、なに?」

「取り敢えず、当面はGUILD主催の全米45箇所ツアーを成功させて、アメリカでの自分の知名度を上げて来い。その程度の箔が無きゃ、向井さんのバックは、なにがあってもやらせられねぇからな。だからそこで、自分自身の出来る限りの全力を尽くして来い。そうすりゃあ、今の話にも乗ってやる」

「あぁ、うん!!だったら、出来る限りやってみる。……うぅん、奈緒さんと一緒にツアーを廻る為に、絶対『やってみせる』!!」

「ほぉ、良い心掛けだ。……但し『身嗜み』の件もキッチリこなしとけよ。それも当然、評価対象になるからな」

「うん♪絶対、それもやるよ」


そっか……

この分じゃ、私が言い出さなくても、崇秀はそう言う腹積もりだったんだ。


ヤッパリ、お猿な私は、崇秀の掌か……


ははっ……でも良いや♪



***


 ……っで、この後ね。

崇秀が、突然『お祝いだ』とか言いだして、言いだしっぺ自らが、近くのスーパーに買い物に行き。

物凄く手際よく、ご飯をサッサッと作ってくれるんだけど……


もぉヤダ、なんなの、あの手際の良さ?

全く無駄の無い動きで、アッと言う間にドンドンと料理を仕上げて行くんだよね。


なんなんだろうね、この人?


……っとか思いながらも。

崇秀が、偶にチラチラと見ている書き込まれたレシピノートを、私がコソッと横から覗き見してたら。


突然。



『んあ?なんだよ?オマエ、料理にでも興味が有るのか?』


……って、何気なく聞かれたもんだから、此処は、なにも考えずに1つ返事で……



『あぁ、うん』


……って、不用意に答えちゃったの。


だってね。

こうやって奈緒さんや崇秀みたいに美味しい料理を作れる人って……なんか格好良いじゃない。


そう思って、安易にそう答えたんだけど。


……そしたらね。



『あっそ。じゃあオマエに、それやるから、精々勉強しとけ』


……って、数年に渡って書いてきた『レシピ・ノート』を、なんの躊躇もなくくれるのよ。


流石に、それは、気持ち的にも『マズイ』と思ったので。



『ダメだよ、崇秀。こんな大切な物、貰えないよぉ』


……って、言ってはみたんだけどさぁ。



『あぁ、大丈夫だ。そこに書いて有る物なら、もぉ全部頭に入ってるから、なんの問題もねぇ。……だから遠慮せず。これからはオマエが、それを使って料理の勉強をしとけ』


……って、言われちゃったのよ。


確かに、崇秀の膨大な記憶力があれば『ノート』なんて基本的に必要ない。

それに崇秀は、多分、私が、最近料理に興味を持ってるのを知ってて、わざと『偶にチラチラノートを見てた』んだと思う。


そんな訳で、結局、貰っちゃった♪


そんでね。

その後『お祝い会』をするんだけどね。

私と、奈緒さんは、いつも様に楽しいお喋りをしながら料理を食べるんじゃなく、黙々と崇秀の作った料理を食べる羽目になった。


いや!!正確には、黙って食べざるを得なかった!!

だってさぁ!!崇秀の料理!!相変わらず!!滅茶苦茶、美味しいんだもん!!


……でも、そんな崇秀の料理の自己評価した結果は……



『あぁ、流石に短時間じゃこんなもんか。なんか味もイマイチだな。……悪ぃな』


もぉホントなんなの、この人!!


……っで、そんなこんなしていたら。

崇秀は、そろそろ飛行機の時間があるので、奈緒さんの家を後にしようとした。


その際にね。

崇秀、あのSting -rayちゃんに付いてる『ミニスィッチ』の秘密を教えてくれたのね。


その聞いた話ね。

全米ツアーに向って、凄く自信が付く話なんだけど、その分、凄く凄く怖い話でもあった。


***


 まぁその辺は……毎度毎度の事で申し訳ないんだけど……次回の講釈。


33話からは『眞子の全米ツアー編』がスタートしますので……


皆さんヨロシクねぇ~~~♪



じゃあねぇ~~~♪


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

これにて第一章・第三十二話【Please Want to fortitude】はお仕舞に成りますが、如何だってでしょうか?


奈緒さんは自分の可能性を見出す為に、世界に目を向け。

眞子は、次話から開催されるアメリカ横断45箇所ライブに向けて新たなる決意をした。


今回は、そんなお互いがお互いの為に決意し、動き出したお話でしたぁ♪


……まぁ言うて、これら全てが崇秀の掌の上だったのは明白なのですが。

此処まで、相手の心理を読み、計算し尽くした計画を立てれるのは、このアホンダラァだけでしょうけどね(笑)


さてさて、そんな中。

先程も言いました様に、次話からは『眞子のアメリカツアー編』が始まります♪


どんな結果になるかは解りませんが。

折角、こうやって気合いを入れていくんですから、なんとか上手く行って欲しい物ですね(笑)

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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