最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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454 死を招く不用意な一言(笑)

公開日時: 2022年5月6日(金) 00:21
更新日時: 2023年1月3日(火) 19:18
文字数:3,877

●前回のおさらい●


 MC中、ケンさんの好みの話から、アシスタントの仕事を素直ちゃんから振られる伊藤さん。

勿論、初舞台の伊藤さんに、そんな大役を果たせる訳もなく。

由佳ちゃんや、木根さんを巻き込もうとして、てんやわんやに(笑)


そこで『これは良くない』と判断した素直ちゃんが、この4人でアシスタントをする事を提案してくる。

(まぁ、素直ちゃんが、その諸悪の根源なんですけどね(笑))

「じゃあですね。最後のバンドの方には少々お時間を頂いてですね。今から伊藤さん・大谷さん・木根さん。この3人の自己紹介をさせて貰いたいんですが、良いですか?」

「「「「「ヤフ~~~!!してして~~~素直ちゃん!!」」」」」


うぉ!!素直の奴!!

会場を無駄に盛り上げた上に、時間を引き延ばして、俺等に過度のプレッシャーを与えるつもりか?


まさか此処まで、心理的な徹底抗戦を仕掛けてくるって事は……意外とマジで優勝する気満々なんだな。


まぁけどだな。

やりたきゃ、好きなだけやって良いけどな。

そんなもんはな、俺と、ステラと、秘密兵器の奴にとっちゃあ、なんの効力もねぇからな。


俺達は、そんな柔なバンドじゃねぇからな。


……って!!カジとグチが!!



「ありがとうございますね。じゃあ、僕は自己紹介が済んでるので、最初は、出席番号2番の伊藤さんから」

「えぇ~~~、また私からなんだ」

「出席番号順ですから、仕方ないですよ」

「まぁ、そうなんだけど。……えっ、えぇっと、じゃあ……」

「「「「「舞歌ちゃ~~~ん、頑張れぇぇ~~~!!」」」」」

「あぁ、あっ、はい」


ぷっ!!伊藤の奴、普段では、絶対見れない程ガチガチに固まってんじゃんかよ。


オイオイ、今が初舞台とは言え。

オマエ、バレーの試合とかで、人に注目されんの初めてじゃねぇんだから、もぉちょっとぐらいは上手く対応しろよな。


けど、こりゃあ、後で、本人が嫌がりそうなネタに使えそうだし、面白ぇから一杯写真撮ッとこ……


ゲ~~スゲスゲスゲス!!



「あっ、あの、2B-GUILD、出席番号2番、いっ、伊藤舞歌です。とっ、特技は、バレーボールなんですけど。そっ、そのせいで、身長が大きいので余り可愛くないです。けっ、けど、よっ、よっ、宜しくお願いします」

「「「「「舞歌ちゃ~~~ん、可愛いぃ~~~!!」」」」」

「あっ、あっ、あっ、ありがとうございます。あっ、あっ、あの、じゃあ次、由佳ちんね」


伊藤の奴『シャア専用』かって位、顔を真っ赤にしながら、通常の3倍のスピードで、由佳にマイクを押し付けやがった。


故に伊藤よ。

オマエの渾名は、今日から『シャアザク』だ。


ありがたく拝命しろ、シャアザク。


しかしまぁ、初舞台の奴って、ホント色々と面白ぇな。


……さて、手渡されたマイクを持って、コチラも、緊張の色を隠せない様子だが。

普段は虐めっ子の由佳の奴が、どんな面白くも、愉快な自己紹介すんだろうな……


考えただけでも。


ぷぷぷ……見物だな。



「「「「「せぇ~~~の!!由佳ち~~~~~ん!!」」」」」

「にゃ!!」


ぷっ!!由佳ネコ!!


アホが、早速かましやがったよ。



「「「「「にゃ?……せぇ~~~の!!由佳にゃ~~~~~ん!!」」」」」

「いや、あの、そうじゃなくって、えぇっと、私は大谷由佳で14歳の人です。えぇっと、えぇっと、出席番号3番の……えぇっと、2B-GUILDで……えぇっと、あぁっと、由佳ちんって呼んで下さい」

「「「「「せぇ~~~の!!由佳にゃ~~~~~ん!!」」」」」

「あっ、あの、そっ、そうじゃなくて……あっ、あの、次ね次。次、木根ね木根。琴ミンね琴ミン」


ぷっぷっぷ……テンパッた上に『由佳ちん』じゃなくて『由佳ニャン』で認識されてやんの……


由佳ニャンは、相当なアホな子だな。


けど、最後の最後で虐めっ子の意地だけはみせたな。

木根の事を1度も『琴ミン』なんて呼んだ事ないくせに、敢えて変な渾名を付けると言う、とんでもない爆弾を投下していきやがったよ。


次の木根も、更に面白い展開になりそうだな、オイ。



「「「「「せぇ~~~の!!琴ミ~~~~~ン!!」」」」」

「えぇっと、ありがとうなの。にっ、2B-GUILD出席番号、4番、こっ、こっ、こっ、琴ミンなの。わっ、私、漫画とか、アニメとか大好きなので。お家では一杯漫画を読んでるの。だから、面白い本や、面白いアニメが有ったら、是非、琴ミンに教えて欲しいの」

「「「「「琴ミ~~~~~ン!!一杯調べて置くよぉ!!」」」」」

「あっ、ありがとうなの……じゃあ、次は山本さんなの」

「へっ?なんで俺?……えっ、えぇっと、ケン山本です。2B-GUILDとは関係ないんだけど、何故か、自己紹介させられてる、ただの司会です」


木根の奴。

自己紹介は、初舞台の挨拶としては悪くなかったのに。

最後に天然を炸裂させて、ケン山本に強引にマイクを押し付けやがった。


なんて天然ボケだよ、ソレ?


しかしまぁ、全員が全員、なにかしろ面白い事をするユニットだな。


んで訳も解らず、2回目の自己紹介をしたケン山本は……



「「「「「せぇ~~~の!!引っ込めぇ~~~~!!」」」」」

「琴ミンにフラレタだけなのに、ヒデェ……」


……っと、木根の投下した天然爆弾がモロ命中して、爆死を遂げた。


『これは余りにも哀れな奴だ』と思ってやりたいのは山々なんだが。

芸人と名乗る以上、いつまでも変に格好つけてないで、そこは山中みたいに『美味しい』と思って、死ね。


それが芸人魂と言うものだ。


冥福を祈る。


南無……



「……いや、なんて言うか。凄い個性的なメンバーだね。由佳ニャン」

「えっ?あっ、あたしですか?いや、あの、その前に山本さん。出来れば、あたしの事は『由佳ニャン』じゃなくて『由佳ちん』の方向で、お願い出来ますか?」

「なんで?なんで?さっきの『にゃ!!』って、あれ、凄く可愛かったよ。『にゃ』って奴」

「いやいやいやいや、あれは咄嗟に出ただけなんですよ。勘弁して下さいよぉ。……ってか琴ミン、見てないで、なんかフォローしなさいよ」

「にゃ?」


ぷっ!!

ここぞとばかりに木根がネコ語を使って、由佳にゃんに反撃しやがったよ。


由佳の奴、呆気にとられて、口をパクパクさせてやがるよ。



「きっ、木根ぇ~、アンタねぇ……」

「まぁまぁ。此処まで一気に、由佳の渾名が浸透しちゃったんだから。もぉ諦めたら由佳ニャン」

「舞歌まで……」

「「「「「せぇ~~~の!!由佳ニャ~~~~~ン!!」」」」」

「……もぉ良い、もぉ好きにして……」


ぷっぷっぷっ……マジかよ、マジかよ。


事もあろうか。

虐めっ子かつ、クラスのボスとして君臨し続けた由佳が、ステージに居るメンバーや、観客の意見が一致して。

メンバー内での立ち位置が、真逆の『萌キャラ』に決定した瞬間だぞ、オイ!!


だったら、頑張れ由佳ニャン!!負けるな由佳ニャン!!


……にしても……由佳ニャン……

ぷっぷっぷっ……アハハッハッハッハハッハハッ……死ぬ死ぬ!!


ホント、面白ぇな、コイツ等って!!



「あぁっと、質問していた由佳ニャンが、どうやら御傷心の様だから、舞歌ちゃんに、少し話を聞いても良いかな?」

「あっ、はい、私ですか?なっ、なんですか?由佳の時みたいに、突然、変な事を言わないで下さいよ」

「いやいや、心配しなくても、俺は、舞歌ちゃんラブな男だから、そんな真似はしないよ。ユニットに対しての、ちょっとした疑問を解決して欲しいだけなんだよ」

「ユニット……あぁ、はい、それなら幾らでも、お答えしますよ。なっ、なんですかね?」

「いやね。さっきも素直ちゃんに聞いた所なんだけどね。このユニットのメンバーって、本当に可愛い子が多いと思うんけど。ホントに、全員クラスメイトなの?」

「あっ、はい。全員、本当のクラスメイトなんですよ。私もですね。2年のクラス編成があった時から、ちょっと可愛い子が偏ってるクラスだなって思ってましたけどね。中々、そう言うのって言い難いから、言い出す切欠がなかったんですよ」

「あぁ、じゃあ、今回のユニットになるまでは、みんながみんな、そんなに仲が良かった訳じゃないんだね」

「いえいえ。みんな、普通にお付き合いは有ったんで、仲が良くなかった訳じゃないんですよ。けど、なんかそう言うのって、自意識過剰っぽくて、言い出し難いじゃないですか」


あぁ~~そうなんだ。


初めて知った事実なんだが。

伊藤の奴も、密かに、そんな事を考えてはいたんだな。


けど、クラスメイトが可愛いっと言う確証は有っても、そんな無茶な話(ユニットの件)は、ズッと言い出せずにいたのには共感出来るな。


だってよぉ、さっき伊藤も言ったけど。

この辺は、どうしても『自意識過剰な女』って思われたくない女性心理が、一番先に出てしまうからなぁ。


しょうがないと言えば、しょうがないんだよな。


まぁ、そうは言ってもだな。

俺なんかよりは、伊藤の方が全然マッシ。

俺なんぞ、最近までは、このクラスの女子の事を、よくも見ずに『ブス・ブス』って言ってただけだしな(序章-22話参照)。


クラスの女子が可愛いって気付いたのは、この文化祭の一件が有ってからだからなぁ。


それすらも見てなかった以上、人の事は言えた義理じゃねぇってこったな……



「じゃあ、なんで急に『ユニットを作ろう!!』なんて話になったんだい?」

「えぇっと、それはですね。クラスメイトの男子の1人が、今回の文化祭のタイミングで、上手く、この話を女子に持ち掛けてくれたんですよ」

「ふ~~~ん。じゃあ、この話の言いだしっぺ自体は、素直ちゃんじゃないんだ」

「実は、そうなんですよ。しかも、その話を持ち掛けてくれた男子ってのはですね。女子に絶大な人気のある男子でですね。みんな、彼の言葉には、色々助けられちゃってたりするんですよね」

「ふ~~~ん。なんか聞くからに、女誑しみたいな子だね」


うぉ!!今日初めて逢って、まだ1度も面識が無い奴に『女誑し』とか言われたぞ、オイ!!


これは悲しいな。

ある意味、見透かされてるみたいで……



しかし……このケン山本の不用意な言葉が、悲劇の幕開けだった……


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


由佳ちゃんの『にゃ』っと言う不用意な言葉で、由佳チン→由佳ニャンへ(笑)

そして、それ同様に、ケンさんの発した不用意な言葉『倉津君女誑し説』は如何なる方向に向かって行くのか?


……ってか、なんの話だ、これ?


っとまぁ、そんな風な作者が迷走する中。

次回は、その辺についてお話して行こうと思いますので。

また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾



迷走じゃないもん……ちゃんと伏線だもん(´;ω;`)ブワッ

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