●前回のおさらい●
崇秀の思いも寄らない様なカミングアウトがあったとは言え。
それでも2人の友情に傷が入る筈もなく。
結局は、いつも通りの態度で楽しく接する2人だったが……
……てぇな感じでぇ♪
あれからもズッと馬鹿な話が絶えず。
かなりの長い時間、あの場所で話し込んじゃって、現在の時刻は……AM2:16。
女の子なのに、やっちゃったよ。
でもでも、なんだかもぉね。
久しぶりに、なんの遠慮もなく話が出来てるから、まだまだエンドレスに話が出て来て、このまま朝までズッと話してたい気分なんだよね♪
……でもね、此処で突然フッと思い出したんだけど……
崇秀って、こうやって、何事もなかった様に私の我儘に付き合ってくれてはいるけど。
翌々考えると、昨日も『曲のアレンジなんかをしてた』から……また全然寝てないんだよね。
それ処か、此処2週間程、殆ど寝ずに『研究』『勉強』『練習』なんかをしていたから、以前にも増して体がボロボロの筈。
それなのに私ってば、なんて無神経な事をしてるんだろう。
こんなに気遣って貰ってるのに、私……なに1つとして、崇秀の事を気遣ってないじゃん。
自分勝手に1人ではしゃいじゃってさぁ。
最悪だよ……
「んあ?どうかしたか?急に暗い顔して」
「崇秀」
「んあ?だから、なんだよ?」
「体……大丈夫なの?無理してない?」
「あぁ、全然してねぇよ。つぅかな。余りにも久しぶりにオマエと遊んだから、ついつい、こんな時間まで引っ張っちまってたな。……ライブで疲れてるのに、悪ぃな」
「えっ!!ちがっ!!」
あぁ……先に言われた。
私と、崇秀じゃあ体力の減少率が違い過ぎるって言うのに、此処に来て、また気を遣って貰ってるよ。
大体にして私は、今日のライブを除けば、その他の日は遊んでばっか。
これじゃあ、全然、話にもならない。
悪いのは私なんだから……ちゃんと謝ろ。
「ごめん……なさい」
「んあ?なんで、オマエ謝ってんだ?」
「だってさぁ。こんなの、ただの私の我儘で、崇秀が、それに付き合ってくれてるだけじゃん。それなのにさぁ。私ったら、なにも気付かずに馬鹿みたいにはしゃいで、1人でベラベラ喋ってさぁ。……無神経にも程が有るよ」
「いやいや、そこは『上手く利害が一致』してるだけの話だ。俺も、楽しい時間を過ごさせて貰ってんだから、それでOKなんじゃね?」
「またぁ……そうやって誤魔化す」
「そんで良いじゃんよ。実際の所、俺も、かなりストレスが溜まってたからな。久しぶりの馬鹿話。マジで楽しかったぞ」
「もぉ……」
無邪気な笑顔を浮かべて、ホント上手い事言うよね。
崇秀に、こんな事を言われて『増長』する馬鹿女は居ないよ。
こうやって女の子が、簡単に落ちて行く訳だね。
なんか……解る様な気がする。
此処だけは、絶対に解りたくなかったけど……
「……さてと。んじゃま、そろそろ時間も時間だし。眞子を、向井さんの家に送るとするか」
そう言って崇秀は、座っていたベンチを立ち上がり、1度、思いっ切り背伸びをする。
しかも、まるで私が、なにも悪くないみたいな感じで……
また先に、こんな事されちゃったから、結局、ちゃんと謝れてないし……
ホント、崇秀ってヤナ感じ。
***
バイクを置いていたアリーナの駐車場に向って歩いている。
でも私は……さっきの一件から罪悪感が生じてしまい。
崇秀の後ろをトボトボとついて行くだけで、一言も声を発せずに居た。
『謝罪』も『お礼』も、結局は、なにも出来無いまま、ただ後ろを歩いてるだけだ。
ホント、なにか1つでも良いから『お礼』が出来無いものなのかなぁ?
このままじゃ、また借りを作るだけ作って、なにもしない真琴ちゃんと一緒だよ。
格好悪過ぎるよ……
最悪だよ……
だから、兎に角、なんでも良いから『お礼』しなきゃね。
ミットモナイよ。
「ねっ、ねぇ……崇秀……ちょ、ちょっと、ちょっとだけコッチ向いて」
「んあ?なんだ?……って、ぶっ!!」
良かったらなんだけど。
私のパンツ……見る?
あの、そりゃあね。
全然、大したもんじゃないし、今の私になんかには、なんの価値も無いとは思うんだよ。
それに、ちっとも嬉しくないかも知れないけどさぁ。
取り敢えず……見て良いよ。
実に情けない話なんだけどね。
今さっきから、ズッと一生懸命『お礼する方法』を考えたんだけど、私、なにも思い付かなかったんで……
今日の所は、これで勘弁して。
ごめんね。
こんな事しか出来なくて……
「オイオイオイオイ……なにやってんだ、オマエ」
「今日の、お礼のつもりなんだけど。……あの、だからね。崇秀が、心行くまでスカート上げてるから、いっぱい見てくれても良いんだよ」
「オマエなぁ。俺の事を、パンチラフェチか、下着フェチだとか思ってねぇか?」
「なんなら、パンツ持って帰る?家で使っても良いよ」
「あのなぁ……」
崇秀は、頭を抱えて、しゃがみ込んだ。
ダメですか?
こんなんじゃ、なんのお礼になりませんかね?
モブッ娘じゃダメですか?
「ごめん……ダメだった?」
「オイオイ、そんな顔すんなよ」
「だってさぁ……」
「あぁわかった、わかった…十分、十分、それで十分お礼に成ってるから」
「あぁそぉ。だったら、もっと見て良いよ。思う存分、見てやって下さいな」
「あのなぁ。……つぅか、オマエさぁ。自分の下着の状況が解ってて、それを言ってんのか?」
「ほぇ?なにが?」
はい?
「ふぅ~~~、また濡れて、女性器が下着から丸見えになってるぞ」
「あぁ、そうなんだ。……あぁ、でも、崇秀なら、別に良いよ。見なよ、見なよ。折角だし」
濡れたパンツ越しに、マンコ丸出しかぁ……
これは流石に『ちょっと恥ずいなぁ』
……でも、まぁOKだよ。
こんなに親切にして貰ったんだから、パンツ見たぐらいじゃ割が合わないだろうし。
濡れてマンコが見えてるんだったら……それはそれでエロそうだし。
そう言うの、ありじゃない?
だから……どうぞ。
「……頭イタッ」
「えっ?えっ?ダメ?足りない?……だったら、オッパイ出そうか?自分で言うのもなんだけど、結構、良い感じだよ」
「いや、そうじゃなくてな」
「えっ?じゃあ……裸になった方が良いの?裸が見たいの?」
うぅ~~~、それは中々高度な要求だなぁ。
コソッとオッパイ出すぐらいなら何とか出来そうだけど、駐車場で裸になるとなると、ちょっとレベルが高いなぁ。
あぁでも、崇秀が、どうしても見たいって言うなら……OKしても良いよ。
頑張ってみるよ。
「……あのなぁ、眞子」
「あぁ、はい。心の準備は、一応出来てますんで……いつでも良いよ」
「じゃなくてだ。オマエなぁ、そうやって自分を安く売るなよな。これじゃあ、ただの特価セールじゃねぇかよ」
「全然、特価じゃないじゃん。寧ろ、プロパーだよ」
「なんで、そんな発想に成るんだよ?つぅか、何所がプロパーなんだよ?」
「えぇ?だって、相手が崇秀なら、女の子なら、きっと誰だってこうする筈だよ。自分を売り込むのに、十分に値する人間だと思うんだけどなぁ」
でしょ?
だって、相手は『世界が一番注目してる男の崇秀』だよ。
だったら眞子が、こうしたっておかしくない筈なんだと思うよ。
まぁまぁ、今のは『売り言葉に買い言葉』で言っただけだけど、実際、そんな打算は全くないんだけどね。
なんて言いましょうか。
崇秀も、偶には……ねぇ。
親友だし……
「わかった。……じゃあ、俺が『やりたい』って言ったら、オマエは、やらせてくれるんだな」
「あぁ、うんうん、全然良いよ。ヤル気になったの?」
「オイオイ、嘘だろ……」
「いや、なんで?良いじゃん、別に」
あぁ……
此処は流石に、ちょっと悩みどころだけど……有りだよね。
って言うか、もぉこの際、眞子の『処女』は、崇秀が持って行くべきものだよ。
大体にして他の男なんて……無理。
崇秀じゃなきゃ、眞子の価値が下がっちゃうからね。
……他なんて断然お断り。
でも崇秀だけは、いつも眞子を気遣ってくれるし、こんな眞子に優しいし、最高の親友だからOKなんです。
特別なんですよ。
「ちょっと待て、ちょっと待て。なんで、突然そんな心境に成ったのか。まず教えろ」
「えっ?別に良いよ」
「……っで、なんでなんだ?」
わかんないかなぁ?
崇秀なら、いつものエスパーで、わかりそうなもんなんだけどなぁ。
「私が……眞子だからだけど」
……って事だね。
早い話、理屈じゃないんですよ。
そりゃあ勿論、奈緒さんの件があるから、こう言う事を言うのも、どうかと思うんだけど。
それは真琴ちゃんの意思が有って、眞子本来の意思ではないと思うんだよね。
だからね。
秋田から出て来た眞子を単体で見た場合。
こんなに理解してくれる親友が居たら。
なんて言うか、その……崇秀の事を好き成っても、おかしくないんじゃないかなぁって思う訳ですよ。
いや寧ろ、こう言う崇秀だからこそ、眞子は秋田に居た時から、崇秀の事が好きだったんじゃないかなぁって。
そりゃあね。
そうは言っても、気持ち的にはガッツリ抵抗は有るんだよ。
でもね。
実際、崇秀は、私を単体の眞子として見てくれてる訳じゃない。
だったら今現在眞子である私が、そんな真琴ちゃんの意思を尊重するのは、おかしいでしょ。
だから、この行動は、なにもおかしくない筈だよ。
……って言うか!!
もぉ、そう思ったんだから、しょうがないじゃん!!
寧ろ、その……
うぅ……
非常に情けない話なんだけど。
女として、崇秀を意識してる自分が、もぉ止められないのよ。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
自身の行動で、罪悪感の塊に成ってしまった眞子。
トンデモナイ行動に出てしまったのですが。
これも眞子は眞子也に考えての行動であって、何も考えずにやってる訳ではないみたいですね。
そうなんです。
この行動の意味は、本気で眞子と言う存在を認め続けてくれる崇秀に対する礼儀。
相手が徹底してくれるからこそ、眞子も『真琴と言う存在』をこの場では一切出さずに。
眞子としての気持ちだけを尊重して、崇秀に接した結果だったんですよ♪
これ、結構凄い事だと思うんですが……皆さんは、どう感じて頂けたでしょうか?
さてさて、そんな中。
眞子の決意を、崇秀に伝えたと事で、今回は終わったのですが。
そんな眞子の行動を尊重した態度に対して、崇秀は、一体、どんな反応を見せて来るんでしょうね?
次回は、そこを書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾
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