最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1561 オマエって奴は……

公開日時: 2025年5月14日(水) 00:21
文字数:2,163

●前回のおさらい●


 ヒナちゃんの世界の話を説明されてるのに、どこか胡散臭い崇秀の話。

なので倉津君は……

「オイ、コラ、ひょっとしてオマエ、俺をからかってるんじゃねぇだろうな?」

「い~~や、からかってなんかいねぇよ」


あら、違うんか?



「ただな。もし、そう言う奴が居たら、どんな思考をしてるのか知りたかったから、オマエの話を真面目に聞いてただけの話だ。そう言うのって、自己成長を促すには有用だからな」

「……って事はなにかい?俺は、オマエのお勉強に付き合わされたって事になるのかい?」

「まぁ、そう言うこったな、大先生」

「オマエだけは……マジで死ねば良いのにな」

「毎度毎度、良い助言ありがとうございました、大先生。感謝してるぜ」

「クッソ!!このクソガキだけは、もぉマジで死んじまえ!!」


結局は、それじゃあ、からかわれてるのと何ら変わらねぇじゃねえかよ!!


コイツって、本当に傍迷惑で最低な男だな。


そんなオマエのツマラネェ勉強の為に。

有意義に過ごす筈だった、俺の受験勉強の時間を裂かせやがってよぉ!!


オマエって……果てしなくクズだな。

(↑今日勉強する気が全く無かった男の言葉)



「まぁまぁ、流石に、今、死ぬ訳にはイカネェから、お詫びに、その酒をくれてやる。好きな様に扱え」

「はい?THEマッカランの事か?」

「違うつぅの。その蜂蜜酒だつぅの」

「イッ、イラネェわ!!」


ほんとイラネェわ!!


そんなややこしいもん、死んでもイランわ!!

今の状況で、誰が好き好んで、こんなややこしいもんを欲しがるんだよ!!


アホちゃうか?



「なんだよ。折角、やるって言ってんだから、素直に貰えよ」

「いや、甘いの、あんま好きじゃねぇし」

「ほぉ、それはまたおかしな事を言ってきたもんだな。変装までしてメイドカフェで、パフェを喰う男が、そう言う事を言うか?」

「ちょ!!はぁ?オマ!!なんで、そんな事まで知ってんねん!!」


この『外なる神』だけは……なんでもお見通しかよ。


まぁ、確かに、崇秀の言う様に甘いものは好きだから、俺が「甘いのあんま好きじゃねぇし」って嘘を言ったのは否めない話なんだがな。

なんて言うかなぁ。

その俺の好きな甘い物と、この蜂蜜種とでは、なんか甘い物好きのカテゴリーが違う様な気がするんだが……気のせいか?


なので、そういう不穏分子が残ってるだけに、此処は全面的に遠慮させて頂きます。


マジで結構でございますので。

その蜂蜜種を、元のあった棚に、サッサと直してくれ給え。



「んあ?……あぁ、解ったぞ。なんか妙に遠慮すると思ったら、オマエさぁ、ひょっとして、俺の話を聞いてビビってんじゃねぇの?」


ギクゥ~~~~~!!


ソッ、ソンナコトナイヨ。

ソウ言ウ、オカシナ邪推ヲスルノハ辞メ給エ仲居間君。



「ばっ、馬鹿言ってんじゃねぇぞ!!なんで俺が、そんなもんにイチイチビビらにゃイカンのだ!!冗談じゃねぇぞ!!こんなもんに、誰がビビるかぁ!!」

「あぁっそ、じゃあ、遠慮なく持って帰れな」


それでも尚、イランでござる。

遠慮なんぞ微塵もしてないから、イランでござる。

何を言われようと、こんなものはイランでござる。


なので、何とかして持って帰らないでいい方向に……



「いや、でもよぉ。飲まねぇんなら、無駄になるだけじゃん。勿体無いだろ」

「へぇ~~~っ、メイドカフェで萌え萌えジャンケンとか、美味しくなる呪文とかを唱えて貰い、そんな風に無駄金ばっかり使ってゴールド会員になる様なオマエが、無駄を語るんか?そりゃあまた、ある意味、スゲェ話だな」

「うわ~~~!!言うなぁ~~~!!もぉ解ったから、それ以上は言うなぁ~~~~!!」


ロマンの解らん男じゃのぉ。

偶には、あぁ言うワザとらしいメイドに萌える、男心が解らんのか?


オマエも『眞子眞子』言ってねぇで、偶には、心のリフレッシュをして来いつぅの。


こう言うのは、一切『浮気』に入らねぇんだからよぉ。


まぁただ、奈緒さんって最高の彼女が居るのに。

ゴールド会員になるぐらいメイドカフェに通ったのは、俺もやりすぎだったとは思うので……そこは反省はする。


言うて、あれだぞ。

そうやってゴールドに成ってるとは言え。

バンドのヘルプの帰りに少しメイドカフェに寄ってたら、ゴールドになってしまっていただけの話なんで、そこまで誰か1人に入れ込んで店に行ってた訳じゃねぇんだぞ。


現に、近くにいた子に、そう言うサービスを頼んだ事はあっても、一回も特定の誰かを指名もした事ねぇしな。


故に俺は、純粋にメイドカフェを楽しんでただけだ。


そこだけは誤解なきように。



「はいよ。ホンじゃまぁ、話も纏まった事だし、お土産にどうぞ、大先生」

「はいはい。持って帰りゃ良いんでげしょ、持って帰りゃ」

「そう言うこったな。まぁ、今度、オマエん家に行った時、酒の量が全然減って無かったら、滅茶苦茶笑うけどな」

「そんな事を言われなくても飲みまぁすぅ~~~。変装してまでパフェ喰う程、甘いの好きだから飲みますぅ~~~。大きなお世話ですぅ~~~」

「全体的にメイドカフェが抜けてるけどな」

「うっさいわ!!余計な事ばっかり憶えてんじゃねぇわ!!」

「あぁっそ、じゃあ、もうオマエには用はねぇからサッサと家に帰れ。ほんで家に帰ってから、それで1人寂しく手酌酒でもしてろ」

「オマエって奴は……何所までも傲慢な奴だな」

「正解だ。良く知ってるな」


その真顔のからかうのは、マジでヤメイ!!


なんか知らねぇんだけど、それ、メッチャ腹立つんだよ!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


結局は、からかわれてたみたいな雰囲気ですね(笑)

……ですが、本当にこれは、からかわれていただけなんでしょうか?


相手が崇秀なだけに、なんかそれはそれで胡散臭いですよね。


……ってな訳で次回は。

半強制的に黄金の蜂蜜種を持って帰らされた倉津君が、家に帰ってから、それをどうするのか?について書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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