●前回のおさらい●
ヒナちゃんの世界の話を説明されてるのに、どこか胡散臭い崇秀の話。
なので倉津君は……
「オイ、コラ、ひょっとしてオマエ、俺をからかってるんじゃねぇだろうな?」
「い~~や、からかってなんかいねぇよ」
あら、違うんか?
「ただな。もし、そう言う奴が居たら、どんな思考をしてるのか知りたかったから、オマエの話を真面目に聞いてただけの話だ。そう言うのって、自己成長を促すには有用だからな」
「……って事はなにかい?俺は、オマエのお勉強に付き合わされたって事になるのかい?」
「まぁ、そう言うこったな、大先生」
「オマエだけは……マジで死ねば良いのにな」
「毎度毎度、良い助言ありがとうございました、大先生。感謝してるぜ」
「クッソ!!このクソガキだけは、もぉマジで死んじまえ!!」
結局は、それじゃあ、からかわれてるのと何ら変わらねぇじゃねえかよ!!
コイツって、本当に傍迷惑で最低な男だな。
そんなオマエのツマラネェ勉強の為に。
有意義に過ごす筈だった、俺の受験勉強の時間を裂かせやがってよぉ!!
オマエって……果てしなくクズだな。
(↑今日勉強する気が全く無かった男の言葉)
「まぁまぁ、流石に、今、死ぬ訳にはイカネェから、お詫びに、その酒をくれてやる。好きな様に扱え」
「はい?THEマッカランの事か?」
「違うつぅの。その蜂蜜酒だつぅの」
「イッ、イラネェわ!!」
ほんとイラネェわ!!
そんなややこしいもん、死んでもイランわ!!
今の状況で、誰が好き好んで、こんなややこしいもんを欲しがるんだよ!!
アホちゃうか?
「なんだよ。折角、やるって言ってんだから、素直に貰えよ」
「いや、甘いの、あんま好きじゃねぇし」
「ほぉ、それはまたおかしな事を言ってきたもんだな。変装までしてメイドカフェで、パフェを喰う男が、そう言う事を言うか?」
「ちょ!!はぁ?オマ!!なんで、そんな事まで知ってんねん!!」
この『外なる神』だけは……なんでもお見通しかよ。
まぁ、確かに、崇秀の言う様に甘いものは好きだから、俺が「甘いのあんま好きじゃねぇし」って嘘を言ったのは否めない話なんだがな。
なんて言うかなぁ。
その俺の好きな甘い物と、この蜂蜜種とでは、なんか甘い物好きのカテゴリーが違う様な気がするんだが……気のせいか?
なので、そういう不穏分子が残ってるだけに、此処は全面的に遠慮させて頂きます。
マジで結構でございますので。
その蜂蜜種を、元のあった棚に、サッサと直してくれ給え。
「んあ?……あぁ、解ったぞ。なんか妙に遠慮すると思ったら、オマエさぁ、ひょっとして、俺の話を聞いてビビってんじゃねぇの?」
ギクゥ~~~~~!!
ソッ、ソンナコトナイヨ。
ソウ言ウ、オカシナ邪推ヲスルノハ辞メ給エ仲居間君。
「ばっ、馬鹿言ってんじゃねぇぞ!!なんで俺が、そんなもんにイチイチビビらにゃイカンのだ!!冗談じゃねぇぞ!!こんなもんに、誰がビビるかぁ!!」
「あぁっそ、じゃあ、遠慮なく持って帰れな」
それでも尚、イランでござる。
遠慮なんぞ微塵もしてないから、イランでござる。
何を言われようと、こんなものはイランでござる。
なので、何とかして持って帰らないでいい方向に……
「いや、でもよぉ。飲まねぇんなら、無駄になるだけじゃん。勿体無いだろ」
「へぇ~~~っ、メイドカフェで萌え萌えジャンケンとか、美味しくなる呪文とかを唱えて貰い、そんな風に無駄金ばっかり使ってゴールド会員になる様なオマエが、無駄を語るんか?そりゃあまた、ある意味、スゲェ話だな」
「うわ~~~!!言うなぁ~~~!!もぉ解ったから、それ以上は言うなぁ~~~~!!」
ロマンの解らん男じゃのぉ。
偶には、あぁ言うワザとらしいメイドに萌える、男心が解らんのか?
オマエも『眞子眞子』言ってねぇで、偶には、心のリフレッシュをして来いつぅの。
こう言うのは、一切『浮気』に入らねぇんだからよぉ。
まぁただ、奈緒さんって最高の彼女が居るのに。
ゴールド会員になるぐらいメイドカフェに通ったのは、俺もやりすぎだったとは思うので……そこは反省はする。
言うて、あれだぞ。
そうやってゴールドに成ってるとは言え。
バンドのヘルプの帰りに少しメイドカフェに寄ってたら、ゴールドになってしまっていただけの話なんで、そこまで誰か1人に入れ込んで店に行ってた訳じゃねぇんだぞ。
現に、近くにいた子に、そう言うサービスを頼んだ事はあっても、一回も特定の誰かを指名もした事ねぇしな。
故に俺は、純粋にメイドカフェを楽しんでただけだ。
そこだけは誤解なきように。
「はいよ。ホンじゃまぁ、話も纏まった事だし、お土産にどうぞ、大先生」
「はいはい。持って帰りゃ良いんでげしょ、持って帰りゃ」
「そう言うこったな。まぁ、今度、オマエん家に行った時、酒の量が全然減って無かったら、滅茶苦茶笑うけどな」
「そんな事を言われなくても飲みまぁすぅ~~~。変装してまでパフェ喰う程、甘いの好きだから飲みますぅ~~~。大きなお世話ですぅ~~~」
「全体的にメイドカフェが抜けてるけどな」
「うっさいわ!!余計な事ばっかり憶えてんじゃねぇわ!!」
「あぁっそ、じゃあ、もうオマエには用はねぇからサッサと家に帰れ。ほんで家に帰ってから、それで1人寂しく手酌酒でもしてろ」
「オマエって奴は……何所までも傲慢な奴だな」
「正解だ。良く知ってるな」
その真顔のからかうのは、マジでヤメイ!!
なんか知らねぇんだけど、それ、メッチャ腹立つんだよ!!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
結局は、からかわれてたみたいな雰囲気ですね(笑)
……ですが、本当にこれは、からかわれていただけなんでしょうか?
相手が崇秀なだけに、なんかそれはそれで胡散臭いですよね。
……ってな訳で次回は。
半強制的に黄金の蜂蜜種を持って帰らされた倉津君が、家に帰ってから、それをどうするのか?について書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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