●前回のおさらい●
男女比1:10の状態な倉津君。
自分が望んだ状態とは言え、どうするつもりなのか?(笑)
諦めた俺は、2人を連れてフラフラとテントに戻って行く。
だが既に、俺の眼には生気らしきモノは一切ない。
なにも出来ない事を自覚した俺は、ただの生きる屍状態だからな。
そんな虚ろな視線で、遠くからテント側を見ていると、なにやら俺を発見した途端、奈緒さんを中心に不穏な動きが見え隠れしだす。
これには、恒例の嫌な予感しかしない。
その証拠にだな。
奈緒さんが、何を考えたのかは知らないが、1つの席に向う道の中心を開けた状態で左右に4人づつに分かれ。
右側には、奈緒さん・素直・ステラ・椿さん。
左側には、美樹さん・真美さん・元香さん・理子さんが立ち並ぶ。
いやいやいやいや、なにをするのかは、なぁ~~んと無くは解るが……此処、浜辺ですよ。
まさか、俺が想像している様な、そんな馬鹿な事やりませんよね。
俺は、恐る恐る近付いていく。
確認しますが……やりませんよね?
「お帰りなさいませ、ご主人様」
「「「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」」」」」
「ぶっ!!」
練習してたかの様に、全員が、俺に向って一斉に頭を垂れた。
うそ~~ん。
夏休みに入って大量の人間で溢れかえった海岸で、普通、そんな馬鹿な事をやりますか?
女子の意表を付く行動に、周りに居る連中の眼が、完全に点になってますよ。
それ以前にですな。
夏休みだから沢山の子供達が、此処の海岸に遊びに来てる訳だし、そう言う子供の性癖に、後々変な悪影響を及ぼす様な真似はしちゃいけないッスよ。
子供達が、そう言うマニアになったら、どうするんッスか?
ダメっすよ!!
「お疲れ様です、ご主人様。コチラに、どうぞ」
満面の笑みを浮かべて、悪乗り女王が、俺の手を引いてパラソルに誘導していく。
オイオイ……まだ続ける気なんですかい?
「いやいや、奈緒さん」
「はい。なんでしょうか、ご主人様?」
「いや、あの、もぉいい加減こう言うのは辞めません?」
「そうですか。冷たいオシボリを、ご用意しております。どうぞ、お座り下さい、ご主人様」
聞いてねぇし……
……ってか、なんで茣蓙に、あからさまな位、赤いバッテンマークが付いてるんッスかね?
しかも、なんで、わざわざ、俺を、そこに座らせ様とするんですかね?
更になんで、そんなに押さえ付ける様に力を入れるんですかね?
あの……ホント辞めて下さい奈緒さん。
これ、明らかにオカシイっすよね。
「あの、奈緒さん。俺、出来れば、そこに座りたくないんッスけど」
「……座れ。良いから座れ」
「あっ……はい。そうっすね」
なに、この強制?
主従関係が、なにか、おかしくないッスか?
そんな悪さバッカリ企むメイドは、世の中には、絶対居ないッスよぉ~~~!!
だが、そんな世間の話はお構い無しに、嫌なメイド長は、問答無用にサービスを開始する。
「はい、おしぼりを、どうぞ♪ご主人様♪宜しければ、私がお拭きしますね」
そう言って、俺の体を拭き始める奈緒さん。
「冷たいお飲み物をどうぞ、ご主人様♪僕が、お口までお持ちしていますので、どうぞ、沢山、お飲み下さいね」
俺の顔を自分の方に向けて、飲み物を飲ませる素直。
「お食事は如何ですか、ご主人様?召し上がるんですね。ではどうぞ、あ~~~ん♪」
グリグリとお菓子を口に当てて、強引に放り込む美樹さん。
「お疲れじゃないですか、ご主人様?肩をお揉み致しますね♪気持ち良いですか?」
思い切り体重を乗せて、俺の身動きを、一切、取れなくする真美さん。
「では、私がコチラの肩をお揉みしますね、ご主人様、宜しいですよね?」
オイオイまさか、ステラまで……オマエが、そんな悪ふざけをするとはな。
「あぁ、そう言う遊びね……きゃ!!ごめんなさい、ご主人様。ドジな私を叱って下さい」
背後から抱きつく……イラン事するなよな千尋!!
「えっ、えっと、えっと……でっ、では、私は、ご主人様にお召し物を……」
いや、なんで、そこまでして、こんな乱痴気騒ぎに参加したいんですか咲さん?
「でしたら、コチラの腕は私が……どうですか、ご主人様♪」
あのねぇ元香さん、なんで、そうやって、俺の腕に角度をつけるんッスか?
「んっとね。んっとねぇ……椿も、なんかやる、ご主人様!!」
いや、椿さんには、嶋田さんって彼氏が居るんだから、せんで良いです!!
「では、ご主人様、正面をご覧下さい……なにが見えますか?」
うん?このパターンからして……カメラか?
……っと言われて、正面を、確認してんだが、特に、これといって、なにも無い。
更にキョロキョロと周りを見渡すが、これもまたなにも無い。
……なんだ?
「あっ、あの、理子さん……なんも無いッスけど?」
「よぉ~く、ご覧下さいませ、ご主人様。遠くて、少し見え難いので」
俺は、この現状を早く脱出したくて、必死に目を凝らして、正面を凝視してみる。
だってよぉ、確かに、この状態は天国みたいな状態ではあるんだがな。
こんなに大量の女の子のフェロモンが、俺の周りに無造作に散布されてたんじゃ、色々な問題が生じるだろ。
しかも、それだけに留まらず、女の子にしかない柔らかいモノが、大量に俺の体に纏わり付いてんだぞ。
……っと成ると当然だな。
『既に俺のチンコは、ハチ切れんばかりに、ミットモナクびんびんにおっ立ってんだよ!!』
なにが有るのかは知らないが……早く発見しねぇと、女の子達の前でメガトン級の爆弾が暴発してしまう!!
この位置取りと、俺の威力から言って、確実に、全員に『顔射』を喰らわしちまうんだよな。
幾らなんでも……それだけは……い・や・だぁぁあぁぁぁあぁぁぁ~~~!!
「どうやら、見つからないみたいですね。……じゃあ、しょうがないんで、はい、チ~ズ」
『ピカッ!!ピカッ!!ピカッ!!』
かなり遠い場所で、何かが……いや、確実に、フラッシュが3回焚かれた。
「はい、OK……みんな、お疲れ様」
それだけ言い残すと、理子さんは遠くに置いたカメラの回収に走って行く。
他の方々は、今の体勢のまま待機。
だから、離れて下さいよぉ!!
俺のチンコがもたねぇ~~~っての!!
しかし……なんで、あんな遠距離にする必要があったんだ?
写真撮るだけや、記念撮影をするだけなら、もっと近くで撮影すりゃあゃ良いんじゃねぇのか?
それにカメラの事は詳しくないが、ピントとか、キッチリ合ってるのか?
撮影が失敗したら、ピンボケとか言う奴になるんじゃないのか?
わからん?ヤッパリ、遠距離で撮影する理由がわからん?
そして……その答えは、カメラを回収した理子さんの口から齎された。
あまりにも最悪な一言が……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
……って( ´,_ゝ`)プッ
男女比だけに留まらず、女子全員の玩具にされる倉津君。
まぁ、なんとうらやましい事で……しょ……( ´,_ゝ`)プッ
でも、こんな程度の軽い悪ふざけで終わると思ったら大間違いですよ。
本番は此処からですよ(笑)
って事でして。
また良かったら、遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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