最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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224 不良さん、黒ビキニの美女のお世話をする(笑)

公開日時: 2021年9月18日(土) 00:21
更新日時: 2022年12月8日(木) 13:40
文字数:2,033

●前回のおさらい●


 奈緒さん、素直ちゃん、ステラさんと4人で海岸に来た倉津君。

いつも通り、良からぬ事を考えていたら、そこに嶋田さんの彼女である椿さんが黒いビキニで無邪気に登場。


だが、そんな無邪気な椿さんは、1人で湘南海岸に来た事を伝えられ、慌てて保護する事を決めた倉津君。


そして、彼女が荷物をほっぽらかして遊んでしまっていたので、それを回収しに向かう事になった。

 椿さんの鞄を捜索する事5~6分。

海岸を徒歩でキョロキョロしながら彷徨っていると、少し向こうに、椿さんの物らしき大きなバックをアッサリ発見する。


……あぁ確かに、本人が言った様に、バッグとしては、かなりデカイ類のバッグだな。

良くもまぁ、ただ泳ぎたいだけの為に、あんな大きな荷物を1人で担いで来たもんだ。


妙に感心しながら、更に近付いて行くと……



「ぶっ!!ゲホゲホ……」


有り得ねぇ~~!!あの人!!

そんな風に噴き出す程、その鞄は呆れるぐらい無防備な形で置かれていた。


鞄を守るテントも、パラソルも、勿論と言って良い程、なにも無いんだが……それ以前に、鞄を守るものどころか、鞄は開いたままの状態でチャックすら締まっていない。


この現場を検証するならば、なにも考えずに、その場に『ポン』っと置いて遊びに行ったんだろうな。

中の貴重品や、着替えなんかが丸見えだよ!!


マジで有り得ねぇな!!


まっ、まぁ、あれだな。

逆に言えば、あそこまで無造作に鞄が放置されていたら、置き引きも気持ち悪がって手が出し難いか。


ある意味、スゲェ防衛策だな。


誰も、こんな事は考えねぇだろうけどな。


さて、気を取り直して……周囲の目を気にしながら、俺は、一旦、それを手に取り。

なにか椿さんの物だと証明する物を発見する為に、鞄の外部を捜索して見る。


すると、直ぐに『浩ちゃん・椿』って書かれた名札の様な物を発見。



「……子供か」


こりゃあ100%間違い無いな。

実に、あの人らしさを証明する証明書だ。


俺は溜息を付きながら、鞄を手にしたまま、来た道を戻って行く。


しかしまぁ、まだなにも遊んでもいないのに、既に疲労度が、かなり蓄積してきたぞ。

俺、こんな調子で、家に帰るまで体力が持つのか?


***


「ハァ~~~、椿さん、鞄、これッスか?これで間違いないッスか?」

「そぉそぉ、これ。良く解ったね♪……ありがとぉ後輩さん♪」


椿さんは立ち上がって、1度お尻を『パンパン』と自分で叩き『ペコ』っとお辞儀をしながら、そんな事を言ってくる。


またぁ~~~、そうやって、無邪気に笑って誤魔化すぅ。


ダメっすよ、椿さん。

感謝するより、反省しなくちゃ意味が無いですよ。


ホント……困った人だよ。


あぁけどなぁ、今のお辞儀の途中で、またしても眼福が有った訳だ。

椿さんが、お辞儀した時にな。

つい、偶々、自然に、椿さんの胸に眼が行ってしまったんだが(本能)。


彼女の胸は、意外とデカイんだよな。

綺麗に胸の谷間なんかが出来てたんだよな。


まぁ流石に、乳首までは見えなかったが、生の谷間は大迫力だな。

(↑嶋田さんの彼女を、エロイ眼で見る最低な俺)


流石『無限の住人』の住人だけの事はある。


作者の意図を良く理解している。

(↑作者の事は、よく知らないが、作品中、巨乳が居たので勝手にそう思ってるだけの俺)



「それはそうと椿さん」

「なぁ~にぃ?」

「なんで、物を置いておく為のパラソルとか、テントとかを立てなかったんッスか?あのままだったら、鞄だけじゃなく、椿さんも日焼けしちゃいますよ」

「うんとね。……椿、立て方、知らない」


アカン。

これはホンマにアカン奴や。

椿さんに、このまま好き勝手させたら、嶋田さんが来る頃には、椿さんが遊び過ぎて日焼けで真っ黒にコゲちまう。

それ以前に、元々椿さんは肌の色が白いから、真赤っかになってしまう確率が高い。


そうなったら、嶋田さんが大変だ。


赤く日焼けをするって事は、やけどと同じだろ。

夜になったら椿さんが、あまりの痛さに『浩ちゃん痛いよぉ。助けて』とか言って、泣きじゃくる姿が目に浮かぶ。

それで嶋田さんが、必死に『シーブリーズ』を使って冷却するけど、それさえも痛い椿さんは、更に泣きじゃくる。


う~~~ん、我ながら完璧な推理だ。


ってな訳で……ヤッパ、このケースは、椿さんを100%保護しなきゃマズイな。

んでだな、序に奈緒さんが来たら、頼み込んで、椿さんに『日焼け止め』塗って貰おう。


それ位しとかなきゃ、安心出来ねぇんだよな……この人の場合。


なんだか海に遊びに来ただけなのに、段々大変な事になってきたな。


あぁでも『美人が増えた』ってのは、やっぱり有りだな。

俺の『優越感』って欲望を、大いに満たしてくれる訳だからな。



「あの、椿さん。良かったら、此処のテント一緒に使いますか?ウチ、人数が居ますけど、椿さんぐらいなら大丈夫ですよ」

「良いの?椿、ご迷惑じゃないかな?」

「あぁ、全然、迷惑じゃないですよ。……【寧ろ、勝手にチョロチョロと、どこかに行かれる方が、100倍傍迷惑ッスよ(副音声)】」

「ありがとぉ、後輩さん。椿ね、今、凄く嬉しいよ」

「そりゃあ良かった。大勢で居た方が楽しいですもんね……【此処に居てくれれば、アナタを監視してくれる人間が増えるから、俺も嬉しいッスよ(副音声)】」


ホント、どこまでも無邪気で、悪意の無い人だな。

この人を見てたら、副音声なんかで本音を話してる俺が、悪人な気分になる。


無邪気な人には勝てんな。



椿さんと、そうこうしていると、そこに……


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


相変わらず椿さんは、病的に無邪気で純粋なままの様ですね(笑)


これは流石の倉津君も大変そうです。


さて、そんな中、誰かが倉津君の元にやって来たようですが、今度は誰が彼の元に訪れたのでしょうか?


それは次回の講釈。

また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ

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