●前回のおさらい●
★700話200万文字突破!!Novelismさんの総合でも10位に成りましたぁ♪★
眞子がロクデモナイ事を言ってしまったばかりに。
ホランドさんは、自身が眞子に好意があると思い込んでしまった(笑)
そんな状況の中、次の目的地であるワシントンに入って行くのだが……そこで。
……世にも不思議な事が起こってる。
此処ワシントンDCのライブハウスに到着後。
ライブハウス内に入った瞬間、思いも拠らない様な人物と再会する事に成った。
しかし、何故、この人が此処にいるんだろうか?
***
私は、ホランドさんの車に乗せて貰い。
今しがた、ワシントンDCのライブハウスに到着した所なんだけどね。
店内に入ってから、店の中を確認してビックリ!!
カンザス州カンザス・シティで、ライブで一緒に演奏して貰った。
『GUILDランク・キーボード部門第4位 エディ=ヤングさん』
……が、何故か、此処のライブハウスにあるテーブルに腰を掛けながら居るのよ。
それで、私が入って来たのを確認すると、腰掛けていたテーブルから『よっ!!』っと言う感じで立ち上がり。
以前同様の気持ちの良い笑顔で、私に向かって右手を上げながら話し掛けて来てくれる。
うわ~~~、久しぶりだぁ!!
でも……なんで?
「やぁ、鞍馬、久しぶりだね」
うわっ!!
歯が『キラン!!』って光る勢いの眩しい笑顔だ。
ってか、相変わらずの男前さんだね。
「あぁ~~~!!エディさんだ、エディさんだ。お久しぶりです!!」
「ハハッ、相変わらず、元気そうでなによりだよ」
「どうしたんですか?どうしたんですか?なんでエディさんが、ワシントンに居るんですか?……あっ、ひょっとして旅行ですか?」
「違うよ。ちょっとした用事がてらに、鞍馬のライブを見に来たんだよ」
「えっ?えっ?カンザス・シティから、わざわざ見に来てくれたんですか?」
「そっ。わざわざカンザスから、君のライブだけを見に来たんだよ」
「わっ、わっ、わっ……嬉しい♪嬉しい♪」
感動の余り……エディさんに抱きついちゃったよ。
ダメだぁ……またこうやって、女って言う武器を自然に使っちゃってるよ。
あれ程、自分で否定してたのに……体が勝手に……
「ハハッ、鞍馬は、本当に相変わらずだね」
むむむむむむむむ……
抱きついたのは、もぉこの際どうでも良いとして……エディさんの話自体には、これは気合が入るよね。
私のライブを見に来てくれてると解った以上、ガンガンに演奏し捲くって、エディさんを虜にしてやるもん♪
あぁ……勿論、音楽で虜って意味でね、音楽で。
「話し中に失礼するが、君は確か、キーボード部門でのランカー4位エディ=ヤング君だね」
「アナタは……イース=ホランドさん?何故アナタが此処に?」
「少し諸事情があってね。今は、眞子に同行してる」
「……って言う事は、マイアミで復活されたって言う噂は本当だったんですね。……お目にかかれて光栄です」
「いや、正確には、まだ完全に復活した訳じゃない。今の私は、眞子の為に演奏してるに過ぎないからね。復活と言うには、まだまだ程遠い状態だ」
あぁヤッパリ、ホランドさんって凄いんだ。
ランカー4位のエディさんですら、これだけ興奮して、感情が前に出ちゃってるんだもんなぁ。
流石ホランドさん、やるぅ~~~!!
「それにしても、何故、突然の復活なんですか?アナタは確か、誰が声を掛けても、頑ななまでに、演奏を拒否し続けていたと言うのに」
「いや、別に、特別拒否をしていた訳じゃない。自分の音楽を聴かすに値する人間が居なかっただけだ。だからこれ自体は、そんなに小難しい話じゃない筈なんだがね」
「では、その言い分だと。鞍馬には、その価値があると言う事ですか?」
「そう言う事だ。私を、再度GUILDに興味を持たせたのは、他でもない彼女だからな。眞子に、それだけの価値が有るのは、当然の結果だ」
あれ?
そうなの?
「オイオイ、凄いぞ、鞍馬!!一体、イースさんに、なにをやったんだい?どうやって、彼を誘い出したんだ?……今まで、仲居間さん以外、誰も成功しなかった事なんだよ」
「えっ?いや、あの、なにって聞かれても……一緒に弾きたいって言って、ホランドさんの家の前で駄々捏ねてただけですけど」
「はっ?はぁ~~~?」
「そう。眞子は、私の家の前で14時間もの間。ただ只管、私が出て来るのを待ち続けてくれた。『私の音楽を聞きたい』ってだけの話でね。……しかも、大雨の中、ずぶ濡れになって倒れるまで、眞子は待ってくれていた。……私も正直驚いたよ」
「雨の中14時間?しかも倒れるまで……正気の沙汰じゃないですね。……でも、鞍馬らしいと言えば、鞍馬らしいですね」
「そう。今まで私を、此処まで本気で必要としてくれた人間はいなかった。流石の冷血だと言われる私も……心を打たれたよ」
いや……あの……
ただの意地っ張りなだけの、自分勝手な駄々っ子なだけなんですけど。
私は、そんな大層な存在じゃないですよ。
「なるほど。矢張り、鞍馬には、人を動かす才能が有りますね」
「どういう事だ?」
「いえ、実は、今の僕もそうなんですが。そう言った人間性以外でも、鞍馬の演奏は、兎に角、頭の中に残るんですよ。それで丁度、ウチのバンドの解散の話もあったので『なにか、鞍馬の力になれないかな』っと思いまして。気付かない内に、フラフラと此処まで来てしまった次第なんですよ」
「なるほど、エディ君の言う意味は良くわかる。鞍馬の全力で演奏する姿は、人を惹き付ける物があるからな」
えぇっと……そこに関しましてもですね。
力加減を知らないので、全力でしか演奏出来無い、お馬鹿なだけなんですけど……
俗に言う、ただのお馬鹿ちゃんですよ。
「矢張り、イースさんは、人を見る目があるなぁ。……あの、宜しかったら、今夜のライブ、僕も一緒に演奏させて貰えませんか?実は、その為だけに、此処に来たんで」
「ランク4位エディ=ヤングか……」
あぁヤバイ。
ホランドさん、基本的に、自分より格下とは演奏したがらないんだよね。
……でも、それが例え解っていても。
折角、エディさんが、カンザスから、わざわざ来てくれたんだから、エディさんとも一緒に演奏したいなぁ。
なんか、この状況を打開する良い方法無いかなぁ?
「矢張り……僕なんかではダメでしょうか?」
「いや、私の一存で決め兼ねるな。その決定権は、全て眞子に有る。彼女の了承を得たならば、一緒に演奏する事も可能だが」
「本当ですか!!……なぁ、鞍馬、今日のライブ、僕も、君達と一緒に演奏させてくれないか?1度で良いから、イースさんと演奏をしてみたいんだよ」
「えっ?あっ、あぁはい。勿論、私は、そうして頂ければ、凄く嬉しいですよ。……って言うかですね。エディさんと、また一緒にライブをやりたいです」
「本当……かい?」
「勿論ですよ。エディさんのシンセは最高の音ですからね。寧ろ、コチラから、お願いしたい位ですよ」
「眞子が、そう言うなら決定だ。私に異存はない」
「マジ……よっしゃ!!やったぁ~~~!!これで、わざわざカンザスから出向いた甲斐が有ったってもんだ!!アリガトウな鞍馬」
わっわっわっ……そんな私を振り回す勢いでブンブン握手しなくても、元々私もエディさんと演奏したいんですって。
意外と子供っぽいな……この人。
「なら、その話に私も乗っけてくれない。ここんとこ、退屈で仕方が無いのよ」
えっ?まさかこの声。
貴女は……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
人誑しの本領発揮と言った所でしょうか(笑)
倉津君の時同様、眞子もやる時は一生懸命やる子なので、どうやらその行為が、また1人の大物を動かしたみたいですね。
あっ、因みになのですが、このエディさんと言う人物のバンドが解散した理由は。
『エディさんのこの子供っぽい性格が原因』です(笑)
……とは言え、性格が悪い訳ではなく。
『あっ、あれ面白そうだよねぇ、うちのバンドでもやってみようよ』
『あそこ行ってみたいんだけどさ、どうせならバンドで行ってライブしようよ』
『大丈夫大丈夫。僕がちゃんと予定組んどいたから』
……ってな感じの思い立ったら吉日な性格が災いして、バンドのメンバーが付いていけなくなって解散した感じです。
まぁ、行動力が高すぎたんでしょうね(笑)
さてさて、そんなエディさんを今日のライブに迎えた時。
エディさんとはまた別の人物が、眞子に声を掛けて来たみたいなのですが。
彼女は、一体、何者なのか?
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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