●前回のおさらい●
海岸で助っ人の到着を待つ倉津君。
そこに現れたのは……性欲の権化・ゼンちゃん!!
そしてゼンちゃんは女性陣に声を掛けるが、1人を残して、敢え無く全滅。
その最後に残った1人の女性は……
「ちょっとアンタ、もぉいい加減帰りなさいよ!!密かに、ステラに話し掛け様としないでよね」
「「「「帰れ帰れ」」」」
「うるせぇぞ、ブス共!!ピィピィ騒ぐな!!俺が、テメェ等の相手にしねぇからって拗ねてんじゃねぇよ!!俺は、テメェ等ブスとは喋りたくねぇの……俺が用が有るのは、そこの綺麗な外人だけだ。話し掛けんなブス!!犯すぞ!!」
『ピクッ!!』
ゼンがキレた!!
相当頭に来てるのか、禅の奴キレやがった!!
しかしまぁ、男がキレた時点で、ナンパ(?)なんて絶対に成立しない様な気がするんだが……気のせいか?
それにそうやって、女の子全員を敵に廻してどうすんだよ?
アホだなオマエ。
あぁ……それと、禅の罵詈雑言に対して、美樹さん達が黙ってる所を見ると、ステラの罵詈雑言に期待してるな。
どこまでも残酷な話だ。
これはもぉ、グリム童話より酷い結末になりそうだな。
けどまぁ、あれだな。
俺は、女の子達に判断を委ねた以上、なにも言わん。
シッカリ地獄を見て来いゼン。
「あっ、あの、おねぇさんも綺麗ですね。外人さんッスか外人さん、スゲェっすよね、外人さん!!英語とかバリバリっすもんね」
「なんですかアナタ?そんな話し方しか出来ないなんて酷い低脳ですね。そこに居るポンコツより低脳な方は、生まれて初めて見ましたよ。こんな低脳な人が、世の中に存在するとは驚きです。どうしたら、そんなに低脳になれるんですか?アナタは、遺伝的に低脳なんですか?それとも隔世遺伝で低脳なんですか?もしかして、生まれた時から低脳なんですか?だったら、なんで生きてる必要があるんですか?生きていて意味が有るんですか?低脳は楽しいですか?どうなんですか?……あぁ、ひょっとして低脳だから、私の話している言葉すら理解出来ないんですね。ですが、今まで言葉も解らないのに、どうやって生きてきたんですか?そう言う低脳用の施設でも有るんですか?アナタこれからも、そうやって低脳のまま生きて行くんですか?……もし、そうなら頑張って生きて下さいね。お大事に。さようなら」
ヒッ、ヒデェ……よくもそこまで、1息で、他人の事を『低脳』って言えたもんだな。
ゼンの奴、自分が何を言われてるのか解らずに、頭の中がこんがらがって、口だけをパクパクしてるぞ。
あぁでも、なんか言い返しそうな感じだな。
ゼン……マジでご愁傷様。
「テッ、テメェ、人が黙ってりゃ、好き勝手言ってんじゃねぇぞ。ブチ犯すぞ、コラ!!」
「犯す?」
あぁダメだ。
ステラの顔が、ゼンを見ながら笑ってる。
完全にスィッチが入ったな。
「犯すって、誰が誰を犯すって言うんですか?アナタの粗チンで満足する女性なんて、この世の中に存在するんですか?それ以前に、女性を満足させた事が有るんですか?もし『ある』っと、おっしゃるなら、それはきっと思い込みじゃないですか?それとアナタ、女性をそう言う風に見る人間は、世の中にとっては罪悪でしかないのですから、この世に生まれてきた事を御両親とご一緒に謝罪したらどうですか?……きっとアナタ様な人間を生んだご両親は、最低な低脳な方の筈ですからね。寧ろ、先祖から居なくなれば良いんじゃないですか」
オイオイオイオイ、幾らなんでも、そりゃ言い過ぎだぞ。
「テメェ!!ふざけんなよ!!ぶん殴って、身動き取れねぇ様にして、ブチ犯してやらぁ!!」
『ピクッ』
ゼンは両親の事を言われ、完全に頭に血が上った。
怒りに任せて、ステラに殴り掛かる。
『ガン!!ガン!!ゴスッ!!』
ステラは、それを何事も無い様に簡単に避けると、体勢を崩したゼンの鼻を狙って、正確に頭突きを2発かまし。
そこから序に、躊躇無くゼンの股間を蹴り上げた。
ゼンは、それらをモロに喰らって、砂浜をのた打ち回る。
オイオイ……嘘だろ。
ゼンだって、ただの雑魚って訳じゃないぞ。
日頃から喧嘩ばっかりしてるから『中堅クラスの強さ』とは言え、ソコソコの実力。
そんなそんな簡単に倒せる相手じゃ無いんだが……
それに、ステラの使った喧嘩の手口……
まぁこれ自体は、俺も良く使う手なんだが、こんな喧嘩の仕方は、素人のする喧嘩の仕方じゃないぞ。
―――少し解説するとだな。
まず、ゼンについてなんだが……
ゼンは喧嘩時、比較的『思い切りの良さ』を信条にしている不良ならではの喧嘩スタイル。
パンチでも、キックでも、ナンデモカンデモ、思いっ切り体重を掛けて拳を打ち出す。
勿論、当たれば効果は絶大なんだが。
その分、攻撃をした時の体のバランスが悪く、当たらなければ、自分の体勢を崩すだけになる。
それを承知で、あれだけ思いっ切りパンチを打ち出したって事は……頭に完全に血が上っていたか、相手が女だからって舐めて掛かってかのどちらかだ。
それに対してステラは……口での攻撃同様、彼女のスタイルは『カウンター』
まずは相手の攻撃をさせ、相手の実力を読んだ上で反撃を繰り出す。
故に、今のこの現状がわからない訳ではないんだが……アイツは、そのカウンターの手段として『頭突き』を選択した。
実は、此処が最大の問題なんだ。
通常、喧嘩の最中、相手がパンチを打って来たら。
自然にリーチの長いキック、若しくは、パンチを選択して反撃するものなのだが、ステラは、そこを敢えて『頭突き』を選択した。
一見、リーチが短い為、リスクがデカイ様に見えるが……その実『頭突き』と言うのは、喧嘩をする上で、非常に効率的な攻撃なんだ。
まずにして、拳や肘や膝の様に、頭部は骨で囲まれているから、兎に角『硬い』
特に、今の様に鼻に直撃した場合、鼻の毛細血管が破裂して鼻血が噴出し、呼吸困難をも起させる。
更に相手は、自分の血を見たら『戦意を喪失』する可能性も出て来る。
それにだ。
自分の体を、相手に隣接させる事によって反撃を喰らい難くなるし、相手の動きも制限出来る。
この様な理由から、喧嘩に置いて『頭突き』は、実に有効な手段だ。
付け加えて言うならば『頭突き』が反則とされる競技者相手にも、有効な手段と言えよう。
ルールで使えない以上、あまり『頭突き』に対しての訓練をしていないからだ。
そんな『頭突き』の有用性を知ってか知らずしてか、ステラは使った。
序に、男の急所を躊躇無く蹴り上げるなんて、酷いオマケまで付けてだ。
この女、完全に場慣れしてやがる。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
ステラさん……予想以上にエグイ事をしますね(笑)
普通に考えるのなら、此処までする必要のない事なのですが。
ステラさんには、ある思惑があって、こんな行動に出たのですが……それに気付きてくれる人は居るのでしょうか?
さてさて、そんな中。
次回はこの続きに成るのですが、どうなる事やら。
ですので、少しでも気に成ったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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