●前回のおさらい●
崇秀が、過保護なまでに自分を大事にしてくれている事を知った眞子。
だが、それだけに眞子の心と体は、自然と崇秀を受け入れる準備が整って……
「もぉ喋らないで。崇秀さんの気持ちは、全部伝わったから。言葉なんて、もぉイラナイよ。アナタの思い通りに、私を抱いて下さい。それだけが望みです」
私は、今までにない位の真剣眼差しで、そう伝えた。
「……そっか」
「うん。それにね。私は、自分が幸せじゃないのに、他人に幸せなんて与えられないと思うよ。まずは、目一杯自分が幸せになってから。今度は、目一杯、人の為に生きれば良いんだと思う。だから崇秀さんは、この件に関してだけは間違ってるよ。幸せに、後も、先もないと思うしね」
詭弁だけどね。
そして、私自身がもう我慢出来無いだけだけどね。
それぐらい今は、アナタの全てが欲しいって気持ちでいっぱいに成っていた。
だから……下さい。
「そっか。少し安易な発想だが、実際は、そんなものなのかも知れないな。意固地になるぐらいだったら、それも悪くないのかもな」
「うん……だから、お願い。心身共に、私をアナタのものにして下さい。アナタだけの、私に成りたいです」
「そうだな。……んじゃあ、お互いの為にも、そうしてみっか」
「……うん」
少々勢い任せではあるんだけど、なんか凄い展開に成っちゃっいました。
でも、これで良いんだよね?
このまま、流れに身を任せても問題ないよね?
「まぁ、但し、その前に、体を綺麗にしてからな。お互い、汗臭いのは嫌だろ」
「……ですね」
そこ……忘れてた。
***
……そう言う急展開を迎えまして。
今現在、崇秀さんが先に風呂に入って居られる訳なんですが。
私は、その間に、無駄にイソイソと布団を引いてから、風呂に合流しようと思い。
洗面所の方に行ったのですが……
なにこれ?
なんか知らないんだけど。
滅茶苦茶緊張して、服を脱ごうとする手がプルプル震えはじめて、上手く服が脱げません。
それで仕方なく、少々強引に服を脱いだんですが……今度は、鏡に映った自分の体型が妙に気になってきた。
あれ?これで大丈夫なの?太ってないよね?
体型は維持出来てる?ちゃんと綺麗に見えてる?
あぁ……ダメだぁ。
鏡で自分の姿を見れば見る程、なんか自信が無くなってきた。
「へぷちゅん!!」
うぅ……風呂にも行けず、いつまでも洗面所でこんな事してたら、仕舞には風邪を引いちゃうよぉ。
けど、それにも増して、今日は、自分に対する自信が全然湧いてこない。
どうしよう?
「オイ、眞子。さっきから、なにをゴソゴソやってるのか知らねぇけど、程々にしとけよ。仕舞いに風邪引くぞ」
「あぁ、はい。そうですね。へぷちん!!」
「それにな。なんも心配しなくても。オマエは、十分な程に綺麗なままだからな」
「えっ?あぁ、うん。多分そうだね。多分……」
そんな風に気遣われてもなぁ。
あの風呂での一件以来、裸を見られてないから、本当に、そうなのか?不安でならない。
勿論、こういう事態を想定してなかった訳じゃないから、今までも細心の注意を払って生活してきたつもりだけど、本当に大丈夫なのかな?
どこまで行っても不安が拭えない。
そう思っていたら……
「……ったくもぉ、世話の焼ける奴だなぁ」
『ガラッ』っと風呂の扉が開くと共に、崇秀さんが出て来た。
あぅ!!見ないで!!
本能的に私は、その場でチジコマってしまう。
「なにやってんだ、オマエは?」
「あぁ嫌だ、嫌だ。私をまだ見ないで、まだ見ないで。太ってるかも知れないから、まだ見ないで」
「なんだかなぁ。しょうがねぇ奴だなぁ……ホイっと」
「はわわ!!」
素っ裸のまま、また、前回同様お姫様抱っこされたぁ。
恥ずかしいよぉ。
「あの、あの、あの……降ろして、降ろして下さい」
「やかましいわ。オマエは、俺のモノなんだろ?なら、今更、文句を言うな」
「えぇ~~~っ、だって、これは、流石に恥ずかしいって!!」
「うっさい」
『チュ』
キスの一撃で、力が抜けてゆく。
「はにゃあ~~~」
「大人しくしてろ」
そのまま風呂に強制連行されちゃった。
手馴れたやっちゃな。
***
……さて、そんな独り相撲をドスコイドスコイっと取って居たら、そのまま崇秀さんに風呂場に連れて行かれちゃった訳なんですが。
一緒に中に入っちゃえば……もぉ、良いや。
今更、抵抗しても一緒だし。
此処で体型を気にした所で、緊張で、ちょっと体が引き締まる位しか効果はないだろうしね。
なら、もぉ良いよ。
なんて思いながら、髪と、体を入念に洗ってから、浴槽に浸かっている崇秀さんをチラ見したら、なんか笑顔でコッチ来いコッチ来いしてくれてる。
それって、風呂に一緒に入ろうって事かなぁ?
じゃあ、遠慮なく。
……って言いたい所なんだけど。
ヤッパリまだ、自分の体型の事が気になっちゃったので、いつもの崇秀さんに背中を預ける体勢で前に座った。
これなら……背中以外、なにも見えないからね。
「なぁ、眞子」
「ひゃい!!にゃ、にゃんですか?」
緊張をしている所、突然、声を掛けられたので、おかしな言葉を発してしまった。
……ってか、何語これ?
秋葉原方面専用の言葉だっけ?
「なんだオマエ?やっぱり緊張してるのか?」
「うんうん!!滅茶苦茶緊張してるね。奈緒ネェで、童貞捨てた時以上に緊張してるよ」
「ほぉ、男と女じゃ、そこまで心的状況が違うもんなのか?」
「そうだね。受け入れる側に廻って、初めて解ったんだけどね。これって、凄い怖いよ。ビビリ捲くりだよ」
「して、その心は?」
「えぇっとねぇ。なんて言うのかなぁ。男の人のHって、女性のアソコに挿入するだけだから、そんなに違和感を感じる事はないと思うんだけどね。女の場合は、罷り也にも、自分の体の中に異物が入って来る訳じゃない。だからね。私にとっては、そういうのって未知との遭遇だから、無駄に恐怖感を感じるね」
いや……これね。
私が元男だから、こんな事を思うのかも知れないけどね。
他人のチンチンが、自分の体の中に入って来るなんて想像も付かないのよね。
だってさぁ。
なんの違和感もなく、体の中にドンドンと進入して来るんだよ。
そんな感覚、オナニーすらした事の無い私にとっては全くの未経験ゾーン。
だから、崇秀さんをこの体に受け入れたい気持ちとは裏腹に、ただ只管怖いね。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
男性の皆さんは『初めての女性』を相手にした事はありますでしょうか?
まぁ、そんな事が有る無しに関わらず、こう言った場合の女性を「優しく扱う」のは極々当たり前の事ではあるのですが。
特に初めての女性と言うのは緊張がMAX状態なので、まずはそう言った心的状況を和らげてあげないと、行為にも至れなかったりします。
現実的な話で例を上げさせて頂きますと、初めての行為を成立させる為に『3回もホテルに行ってチャレンジを繰り返し、漸く行為に至れた』なんて、私の知り合いの事例なんかもあったりしますしね。
【漫画みたいに、初めてでも直ぐに出来ちゃう】なんて、処女は甘いものじゃないですしね。
さてさて、そんな風に眞子の気持ちを和らげるための行為を続ける崇秀なのですが。
此処から上手く、眞子の気持ちを導いてあげる事が出来るのか?
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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