最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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572 美樹さんの女子トークで奈緒さん慌てる(笑)

公開日時: 2022年9月1日(木) 00:21
更新日時: 2023年1月12日(木) 22:18
文字数:2,482

●前回のおさらい●


 少しイザコザがありながらも、比較的、大人しい感じの女子会だったのだが。

美樹さんのある一言が切欠に成り。

そろそろ、この女子会にも暗雲が立ち込め始めて来た……(笑)

「昨晩のお世話?……って事は、なに?奈緒は、とうとう性衝動が抑えられなくなって、女の子にまで手を出しちゃったの?それは、人として、流石に不味いんじゃないの」


はい?



「へっ?ちょ!!なんで、そうなるのよ?ってか、アンタ、急になに言ってんのよ!!」

「えっ?だって奈緒、昨日の晩、眞子ちゃんの夜のお世話をしたんでしょ。じゃあ、そうならない?」

「ならないわよ!!」

「そうなの?けど奈緒、兄貴君が居ないから欲求不満だとか言ってたじゃない」

「ちょ!!アンタ、子供の前で、なんて事を言うのよ」


うっ、う~~~~っんとな。

この件に関しては、一切合切、耳に入らなかった事にして置くのが賢明と言うものだな。


これを真に受けて聞いたんじゃ、奈緒さんのイメージが悪くなるだけだからな。


まぁ言うて、そんな風に思って貰えてるなら、それはそれで俺としては良いんだけどな。



「なにがよ?欲求不満だって、奈緒が自分で言ってたんじゃない。それに眞子ちゃんも女なんだし。此処には男なんて居ないんだから、いつもみたいに、なにも気にする必要なんてないでしょ。なに焦ってんのよ?」


あぁいや、美樹さん、そんな風に奈緒さんを虐めんとったって……


美樹さんには解らないでしょうが、実は、その張本人の俺が此処に居ますから。



「えっ、あぁ、まぁ、そうなんだけどね……」

「なになに?その煮え切らない態度。兄貴君と、なんかあったの?」

「失礼ねぇ。クラとはいつお上手く行ってるわよ。昨日だって、アメリカから、ちゃ~んとクリスマスプレゼント持って来てくれたんだから」

「うん?じゃあなに?その様子じゃチンコにでもリボン付いてたとか?」

「ちょ!!……だから、なんで、そうなるのよ?私、そんなもんバッカリ欲しがってる淫乱じゃないわよ」

「でも、奈緒ってスキモノじゃない」


もぉそんな事、言わんとったって……


奈緒さんはスキモノじゃないから!!



「ちょ、スキモノじゃないわよ!!今は、クラ以外とはHする気なんか、全く無いんだから」

「またまたぁ~~」

「いやいや『またまたぁ~~』とか無いから!!……ってか、クラの親戚が居るんだから、余計な事を言わないでよ」

「えっ?あぁ、そこか。さっきから様子が変だと思ったら、奈緒は、そこが気になってたんだ。……ゴメン、ゴメン、眞子ちゃん、奈緒はなんにもしてないよ」

「えっ?あっ……はい、そうですか」

「ねぇ、美樹、一応言って置くけど、それ……なんのフォローにもなってないからね」


あの奈緒さん……俺は奈緒さんを信じて良いですよね。


まさかとは思いますけど。

俺が『浮気を公認されてる』のって、そう言う意味じゃないッスよね?



「あの、奈緒さん」

「うっ、うん?なっ、なっ、なっ、なに?どっ、どうしたの眞子?」

「あの、奈緒さんは、真琴ちゃんに内緒で浮気とかしちゃってるんですか?」

「してないって!!神に誓ってしてないって!!……信じて眞子。本当だよ」

「なに必死になってるのよ?眞子ちゃんだって女なんだから、女の欲求不満ぐらい解るでしょうに」

「アンタは、ちょっと黙っててね。……ねぇ、眞子。私、ホントの、ホントに浮気なんか一度もしてないからね。コンパとかにも行ってないんだよ。これ、ホントだから」


うん、これはもぉ嘘じゃないな。

大体にして、奈緒さんは、こんなチープな嘘を付く様な人じゃない。


だったら、此処は当然、彼氏として彼女を信用してあげなきゃな。



「うん?なにが?この間、アンタ、コンパ行ってたじゃない」


へっ?



「あっ、あれはコンパじゃないから!!ただの歓送迎会じゃない!!」

「でも、飲んでる途中『アイツ、結構、カッコ良いじゃん』とか言ってたじゃない」

「ねぇ、美樹?これ、なんの虐め?新手の虐めなの?」

「いや、虐めって言うより、ただの事実」

「もぉ……そりゃあ、その場では、確かに言ったわよ。けど、誰も『付き合いたい』とか『Hしたい』とかは言ってないでしょ。……それ、言ってたのアンタじゃん」


此処で奈緒さんの逆襲が始ったな。


つぅか、女子会の於けるガールズ・トークってのは、こんな感じのものなんだな。


取り敢えずは、今の処、コチラに被害もない事だし。

おもしれぇから、このままチビチビとビールでも飲みながら観戦してよ。


だって、これって、奈緒さんが言ってた『全部が全部、本当の話じゃない』って奴だろ。


まぁそれに、仮にそれが事実だったとしても。

自分に彼氏が居るからって『他の男を格好良い』と思わない筈がないからな。


故に、これは誰にだって有り得る普通の感覚。

寧ろ、そう思わなくなってる方が、メンヘラ度マシマシで数十倍怖いわ。


勿論、俺は、そこまで奈緒さんの感情に介入する程、独占欲は強くないからな。



では、続きをどうぞ……



「言ってないわよ」

「言いましたぁ~。『アイツのチンコでかそうだなぁ。多分、挿入したら、即イッちゃいそうだよ』とか言いましたぁ~」

「言ってないわよ。人聞き悪い。……初対面の子が居るんだから、そう言うイメージが悪くなる様な事を言わないでよ」

「あぁ、それ、言った、言った。確かに、奈緒の言う通り、美樹は間違いなくそう言ったよ。私も、ちゃ~んと憶えてるもん。……美樹は、確実に言ってた」

「ちょ……このエロ豚は、なにエロイ話になったら、急に起きてきてるのよ。あんた、エロセンサーでも内蔵されてるんじゃないの」


あっ、千尋がタイミング悪く起きてきた。

つぅかコイツ、半分寝惚けてる所を見ると、あの後マジ寝してやがったな。


……にしても、ビールってのは、いつ飲んでも美味しいのぉ。

(↑関わると被害を被りそうなので、完全に傍観者)



「……って言うかさぁ。そんなにデカイ声でキャンキャン吼えてたら、誰だって起きるっての」

「この万年欲求不満のエロ豚……」

「あぁそぅ、そう言う事を言っちゃうんだ。あっそぉ……ねぇねぇ、眞子ちゃん、良い事を教えてあげるね」

「へっ?あっ、あぁ、はい……なんですか?」


ヤバイ!!

傍観者を決め込んでたのに、火の粉が、とうとうコッチにまで回って来やがった!!


なら此処からは『眞子モード』に引き続き『清らかな乙女モード』発動だな!!


保険じゃよ。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


美樹さん、やっちゃいましたね(笑)

まぁでも彼女は、倉津君本人が此処に居るとは知らないので、これは所謂自然体。


しょうがないんですよね(笑)


ただ……あの奈緒さんがやられっ放しになる筈もなく。

千尋ちゃんと言う協力者を得た上で、美樹さんに対する逆襲が始まった!!


そして、その被害は、とうとう倉津君にまで……(笑)


さてさて倉津君が、この事態を乗り切れるかは、次回の講釈なのですが。

この結末を少しでも気にして下さる方が居られましたら、是非、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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