●前回のおさらい●
ホランドさんと共に訪れたワシントンDC。
そして、そこで待っていたエディさんとの共演の話が成立するが。
更に……
「ミナ……」
「ほぉ、ミナ=ソシエ。GUILDランク3位の女性か。なんだか、面白い人材が集まって来たものだな」
「あぁ~~~、ミナさんだ!!ミナさんだ!!この間のノースカロライナ州のローリーでは、お世話になりました。ありがとうございます!!」
あっ……また抱き付いちゃったよ。
でも、ミナさんは女性だから、全然セ~~~フ!!
けど、これって……私のクセなの?
「良い良い。どうせ、実家に居たって退屈してただけだしね。……それに、ホランドさんと、鞍馬との競演は、思いの他、楽しかった。……まぁそのインパクトのお陰で、なにを聞いても欲求不満になっちゃったけどね。此処の責任はとってよ、鞍馬」
「あぁ、はいはい。私が出来る事なら、なんでも聞いちゃいますよ」
「じゃあ、さっき言った通り、私をライブに出しなさい。今回は、それでチャラで良いわよ」
えっ?
それって……私が、得なだけじゃないんですか?
「あぁ、そんな事で良いんなら。もぉバンバン出ちゃって下さい。なんなら私が引っ込みますから」
「それじゃあダメ。鞍馬が居ないんなら、面白い『科学反応』が起きないからね」
「はい?」
「なるほど。眞子の演奏を『科学反応』に例えるとは、中々面白い表現をしたもんだ」
「けど。それだけに、鞍馬無しでの演奏は意味がないね。君が居て、このメンバーで演奏する意味があるんだよ」
「??……なんでですか?私なんて、ただの下手糞ですよ」
「無自覚か……実に、これも鞍馬らしいね」
「この子の普段はこんなもんだ。そこを期待するのは間違ってる」
「確かに、ホランドさんの言う通りね。……鞍馬は、病的に酷い天然だからね」
なんで?
なんで、そこだけ、そんなに綺麗に、皆さんの意見が一致しちゃうんですか?
私って、凄く馬鹿扱いされてない?
これでも、頑張ってるんだけどな。
足りませんか?
足りませんね。
はい、すみません。
うわ~~~ん!!馬鹿じゃないもん!!
みんな嫌いだぁ。
……憶えてろよ。
「それにしても、中々豪華なメンバーが集まりましたね」
あぁ本当だ……
考えてみたら、今此処に居る人達って、全員GUILDランク1ケタの上位ランカーばっかりだ。
●イース=ホランド(Gランク2位)
○ミナ=ソシエ(VOランク3位)
●エディ=ヤング(Kランク4位)
○私(Bランク……知らない)
ほらほら、私さえ除けば、4位のエディさんが一番下って、どういうメンバー?
ひょっとして、これは!!伝説の『アメリカ式ルーキー虐め』って奴ですか?
「そうだな。エディ君に、ミナ君、それに私と眞子。中々の面子が集まったものだな」
「なんならホランドさん。いっその事、このメンバーで、本気でバンド組んじゃいますか?あたしは、元々ソロだから問題無いですよ」
「なるほど、それは面白い提案だね。僕も、バンドが解散してフリーになった所だから、願ってもない話だしね。是非お願いしたいものだ」
「まぁ、確かに悪くはない話だ。眞子が賛成なら、話に乗っても構わない」
無理……
私1人だけが実力に差が有り過ぎて、話になってませんよ。
これじゃあ、真琴ちゃんが初期に組んだ。
『奈緒さん』『嶋田さん』『素直ちゃん』『知らないドラムの人』
……と、また一緒のパターンじゃないですか!!
……っていうか!!それ以上の果てしなく酷い虐めですよ!!
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って下さいよ。これって、なんの虐めなんですか?」
「うん?虐め?なんで、そんな事を思うのよ?このバンドの中心は、鞍馬なんだけど」
「はい?」
「ミナ君の意見には賛成だ。だから、眞子次第だが、私に異存はないな。勿論、それで、なにも問題もない」
「はっ?はい?」
「当然、イースさん同様に、僕にも異存はないよ。寧ろ、このメンバーを、此処に惹き付けたのは、他でもない鞍馬。……君なんだからね」
「はっ?はっ?はっ?は~~~い?なんの話ですか?私、なにもしてませんよ」
「ホント無自覚だね」
「凄い天然」
「はぁ~~~、少しは自覚をしなさい」
なに、この酷い扱い?
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと皆様。少しだけ、私に質問をするお時間を頂いても宜しいでしょうか?」
「どうした?」
「あのですね。ホント、意味が解らないと言いますか。本当に、私、なにもしてないんですけど?なんで、そんなに評価して頂いてるのでしょうか?」
「僕は、単純に、君の音が好きだし。君と演奏をするのが楽しいからだけど」
「あぁ私も、エドと同じ。特に鞍馬と一緒に演奏したら、なにが起こるか解らない現象が好きだなぁ」
「あぁ、その感覚わかる、わかる。誰にでも出来る様なショボイライブ感覚じゃないんだよね。なんて言うか、鞍馬の演奏は『爆弾を抱えて演奏をしてる』に等しいから。どこで爆発するかわからない。そう言う、常にヒヤヒヤした良いテンションを保てるからね」
「ププッ……そおそお、そんな感じ、そんな感じ。鞍馬の演奏は、良い意味でテンションや、モチベーションを上げてくれる。だから、やめられないのよね」
あの~~~、私、そんな事しましたっけ?
いつも全力で必至に演奏してるだけだから。
そう言うのって言われても、実は、よく憶えてないんですよね。
ははっ……なんか、ちゅんまちぇん。
「それになにより、眞子は見た目が良い。これは、ライブが盛り上がる大きな要因だと思うが」
「ですよね。あたしも、ミネソタ州ミネアポリスと、地元のノースカロライナ州のローリーで、2回程、鞍馬とはライブをしたんですけど。……何度、この子をポケットに入れて持って帰ろうと思った事か……もぉ家に飾りたい気分でしたね」
「まぁ眞子は、流石に、ポケットには入らないだろうが。ミナ君の家に持って帰りたいと思う気持ちだけは解らなくもないな」
「あれ?イースさん、ひょっとして、鞍馬がお気に入りなんですか?」
「当然だ。今の私は、彼女の為に音楽をやってるに等しい。それを『お気に入り』と表現するなら、きっとお気に入りで間違いないのだろうな」
あぅあぅ……
なにも、そんな人前で言わなくても……
「なるほど……これはまた、豪く綺麗に宣戦布告されたもんですね」
「えぇっと?それって、どういう意味ですか?」
「僕も、君を狙って、此処に来てるって事だよ。それに、他人と演奏してる姿じゃなく。自分と演奏してる姿が見たいから、此処に来た」
「なんでそんな発想に?何度も言いますけど。私、ただのヘタッピィですよ。それに、まだ出逢って2回目なんですよ。第一ですね。私は、エディさんに、そんなに想って貰える程の大した人間じゃないです」
「ふ~~~ん。じゃあ、聞くけどな、鞍馬。人を好きになるのに理由は必要かい?それに、過ごした時間って言うのは、その濃厚さで決まると僕は思うんだけど。だから僕にとっては、あの1回のライブでも、十分な理由になると思うよ」
「そうですけど……」
「まぁ、少し落ち着きなさい。それを考えるのは、眞子の仕事じゃないのかね?」
「確かに、そうですね。ですが、相手がアナタと言うのは面白い。なんとしても、鞍馬は、僕のモノにしますよ」
う~~~~んとね。
……これは、どうしたら良いんですか?
今現在失踪中の真琴ちゃんは、日本に居る時、女の子に、矢鱈とモテてたし。
かく言う私も、なんだかわかんないけど、結構、みんなに可愛がられてたりする。
って事は、倉津の血筋って、そう言う家系なのかな?
真琴ちゃんのお父さんも、無駄なまでにエロイし。
・・・・・
あぁっと……そう言う話じゃないね。
ドンドン泥沼化して行ってる気がする……
「そう思うのは、君の勝手だが。眞子に、自分を見て貰う為には、私以上に、恐ろしく、高い障壁が存在するんだがね」
ちょっと待って!!
ホランドさん、その話だけは言っちゃダメだって!!
お願いだから、それだけは絶対に言わないで下さい!!
この人、純粋な人なだけに、朴念仁過ぎるよ!!
「ちょ……」
「高い障壁ですか?なんですかそれは?」
「仲居間さんだ。彼女は、仲居間さんを愛している」
にゃあああ~~~~!!
言っちゃったよ!!
これで、もぉ収拾が付かなくなるのは必至!!
どうしよおぉ~~~?
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
眞子の言った余計な言葉が、更なる混乱を巻き起こしそうな雰囲気ですね(笑)
まぁ実際の話で言っても。
眞子は倉津君同様、相手に対して好かれる様な行動を取りがちなので、こう成ってしまうのは仕方がない事なのですが。
例え、同じ様な行動をしたとしても、その影響力は大きく変わり。
女性の場合、大きく相手を勘違いさせてしまう割合がより強く効果を表す事に成ります。
そぉ……元の性格の事は元より『性格を、真上さんベースにした弊害が、またしても顕著に表れている』っと言う事なんですよ(笑)
さてさて、そんな中。
ホランドさんに一言で、またしても窮地に陥った眞子なのですが。
次回は、それをどうやって切り抜けるかを書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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