●前回のおさらい●
このライブで、新曲を発表しなきゃいけない状況の中。
崇秀から新曲のアレンジを渡されたのは良いが。
崇秀以外の3人には難易度が高く、練習した結果、一応程度にしか演奏出来なかった始末。
さぁ、この危機をどう乗り越える?
「ねぇ、崇秀。……私、なんでもするからさぁ。奈緒さんのライブ、上手く盛り上げて欲しいんだけど。ホント、なんでもするから。お願い……します」
「はぁ?いや、オイオイ、それ、なんの話だよ?つぅか、急に、んな期待されてもよぉ」
「お願いだから!!今、この非常事態を打開出来るのは、きっと崇秀ただ1人だから。私、奈緒さんが喜んでくれる為なら、ホントに、なんでもするよ。……そっ、それが例え、Hな事でも構わない。奈緒さんさえ喜んでくれるなら……喜んで、この体を差し出すから……お願い」
「眞子……」
「眞子ちゃん……」
頭を深々と下げて、崇秀に懇願する。
結局は、人に頼る方法しか思い付く事が出来無かった。
これは例え、今の自分が倉津真琴であっても、なにも出来無い状況なんだから……崇秀に縋った方法しか浮かばない。
結局、私は卑怯者なんだろう。
今日行った病院で、看護師さんのホッシーさんの事を酷い風に言ってたけど。
今こうやって自分だって『女の体』利用しようとしてるんだから、人の事を言えた義理じゃない。
しかもホッシーさんは、本当に、そうなのか、どうかも解らないけど、今の私の発言は、確実に、それを遂行しようとしている。
私は……最低のズルイ女だ。
「秀。俺からも頼むわ!!こんなミットモナイ頼みをするのは、これっきりやから、1回だけ、眞子ちゃんに免じて、なんとかしたってくれや」
「オイオイ、なんだよ、これ?キン肉マンか?キン肉マンなのか?」
「あの、仲居間さん。私からもお願いします。私を好きにしても良いですから。勿論、私だったら、なにしても良いよ。だけど、だけど、眞子だけは辞めてあげて。この子は、そう言う子じゃないから」
「いやいや、なんで俺が悪者扱い?人買いに来た女衒か俺は?」
ダメ!!
奈緒さんは、もぉ2度と、そんな真似をしちゃダメ!!
汚れて良いのは私だけ!!
だから、そんな真似は絶対に許さない!!
「奈緒さんはダメ!!私なら平気だから。幼馴染だから、崇秀に、なにされても全部受け入れられるから。奈緒さんだけは、もぉそんなHなんかしちゃ、絶対ダメ!!」
「いやいや。盛り上がってる所、非常に悪いんだがな。なんでオマエ等、勝手に俺がHするって方向で話が進められてんだよ。……オイ、コラ」
「眞子!!聞き分けて!!これは私の問題なの。それに軽々しく、アナタが、そんな事しちゃダメなの。私が全部受け入れる!!……仲居間さん、私なら、本当なにをしても良いから……眞子にだけは辞めて下さい。お願いします」
「いや、あのなぁ、人の話を聞けな。俺、別に、最初から、そう言うの望んでねぇんだけど……ってか。……あぁ、もぉ良い。わかった、わかった。もぉなんとかしてやるよ」
「ホント!!」
「あぁ、但し。ライブが、どうなっても責任はとらねぇからな」
……やったの?
これって、熱意が通じて、崇秀が、やっと聞き入れてくれたの?
でも……
「でも、崇秀。奈緒さんには、絶対Hしないでね。替わりに私が、なんでもするから」
「だから眞子。それは、さっきからダメだって言ってるでしょ。私は、既に汚れ切ってるんだから。眞子は綺麗なままでいなさい」
「あのよぉ、盛り上がってる所、非常に悪ぃんだけどな。もう一回ハッキリ言って置くぞ。……ドッチもイラネェからな」
「「えっ?」」
「方や、ションベン臭い田舎者のガキだし。方や、ツレのツルペタ彼女。冗談じゃねぇつぅの。俺、ドンだけ節操が無いと思われてんだよ」
「酷い、別にションベン臭くないもん」
「黙れ。……この壁画モブ子。オマエが、ションベン臭くねぇんだったら、今はメンス臭ぇだけの田舎者なんだよ、ボケナス。それになぁ、誰が、オマエなんぞ抱くかぁ!!この超絶色気無しの馬鹿モブ女が!!」
……酷い。
それは、あんまりだよ。
そんな人前で『メンス(生理)臭い』とか、言わなくても良いじゃん。
それに『色気がない』のだって、しょうがないじゃん。
第一、中学生の色気なんて、色ボケしてる下品な女子を除けば、多分、私で丁度普通ぐらいだよ。
崇秀は、色々な女の子とHし過ぎだから、そう思うだけなの。
ホント、なんで、そんな嫌な事を言うかなぁ……
「ちょっと仲居間さん。人前で、それは言い過ぎだよ」
「あぁ?やかましいわ、このツルペタ。テメェも彼氏が居んのに、妙に盛ってんじゃねぇぞ!!なにが『眞子はダメ』だ!!Eカップになってから出直して来い!!」
「それ、本当に酷い。……凄い気にしてるのに」
それは言っちゃダメだって……
奈緒さんが、一番気にしてて凹む話なんだから!!
そう言う言葉って言うのは、本当に女の子が傷付いちゃうから、絶対に言っちゃダメだよ。
可哀想だよ。
「あの、因みにやけどな。……俺は、なんも言うてへんからな。オマエも、なんも言うなな」
「……まぁ良い。取り敢えず、エロ女共は、余計なエロイ事は『なにも』考えなくても良いからよぉ。自分の出来る限りの最高の演奏をしろ。オマエ等に『全く』魅力を感じねぇから、今回は、それだけで勘弁してやる。ありがたく思え」
「最悪の暴君」
「最低の狂王」
「やかましいわこのペチャパイ&モブ子。イラネェ事ばっかりピーチクパーチク言ってねぇで、サッサと準備しろ!!客が、オマエ等の曲を求めて、涎垂らして待ってんだからよぉ。それぐらい、言われなくても自主的にしろっての。……後、此処だけは忘れんなよ。観客が満足行くまでライブはやって貰うからな。残さず実力を出し切れよ」
「そう……だね。ゴチャゴチャ言っても始らないもんね。なら、一丁やるか♪」
「あっ、うん♪そこは、眞子にお任せ♪」
「アホだコイツ等……もぉ頭いてぇ」
ヤッパ、ナンダカンダ文句を言っても、仲間には優しいよね。
また今度、お礼に『パンツ見せてあげるね♪』
でも……それって、安い女なのかな?
だとすると、結構、悩みどころだね。
「オイオイ……それはそうと、ホンマに、俺には一言もなしか?……最後まで放置か」
……だろうね。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
ライブ後、眞子が酷い状態に成った理由の一環は、まず、これです。
『崇秀にライブの主導権を渡してしまった事』
これが如何に危険な事であるかを、まだ3人は気付いていない様なのですが。
少々、崇秀を侮っている証拠なのかもしれませんね。
崇秀は、事こう言う事に関しては、本当に容赦がありませんからね(笑)
さてさて、そんな危険性を踏まえたまま、とうとうライブが開催されるのですが。
如何に眞子がボロボロに成って行くのかを、次回から描いて行きたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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