最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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561 眞子の性格を真上さんベースにした弊害

公開日時: 2022年8月21日(日) 00:21
更新日時: 2023年1月12日(木) 21:09
文字数:2,340

●前回のおさらい●


 自分の作り出した眞子の清らかなイメージ故に、誰にもビールを薦めて貰えない倉津君。

そんな絶望的な状態の中。

誰かが、そんな倉津君に、そっと救いの手を差し伸べてくれる。


その正体は、誰だ!!

「あっ、そうだ。……あの、向井さん」

「うん?なに?」

「そう言えば眞子ちゃんは、お酒飲めないんですか?」


ハイ!!待ちに待ったこの瞬間。

そしてこの瞬間に、今日の女神様は、今しがた素直に決定しました!!


おめでとう!!

副賞として、後で、熱烈極まりない熱いちゅ~~~をしたる。


だって、眞子は女の子だもん。

女の子同士のキスは、幾らやってもノーカンだってアニメで聞いた事があるもんねぇ~~~。


だから、この程度の事なら眞子ならセーフ!!


まぁ、やらないけどな(笑)


……いや、ちょっと待てよ。

そう言えば、女同士がノーカンってってのはよく聞くが、男同士ってどうなるんだ?


うわっキモッ!!これは余りにも気持ちが悪いので、考えるのはよして置こう。



「眞子?……さぁ、どうなんだろうね?私も、その辺は良く知らないなぁ」


意・地・悪ッ!!


普段から一緒に晩酌をしてるから、眞子が飲めるのを知ってるくせに!!

なんで、そんな意地の悪い事を、そんな平然とした顔で言うのですか?


オィちゃんは悲しいですぞ。



「そうなんですかぁ。……あっ、あの、眞子ちゃん。眞子ちゃんも良かったら1度飲んでみますか?」

「えっ?私ですか……」


いや、ほら、あの、こうは言ってるけど。

この素直の有り難いお誘いを、断る気なんぞ毛頭無いんだぞ。


ただなぁ、折角、今まで積み上げてきた眞子の『清らかなイメージを一気に崩すのもなんだなぁ』っと思って、此処は1度だけ我慢して、断ってみたんだけどな。


ひょっとして、これってイラン事したか?


……いやいやいやいや、今の素直なら、きっと大丈夫だろ。

初めてビールを飲んで美味いと感じたなら、他人にドンドン薦めたくなるのが人の性ってもんだからな。


中々人間って生き物は、そう言う欲求には逆らえないものなんですよ。


うひひひひひひ……だから大丈夫な筈!!大丈夫な筈!!


大丈夫だよな、素直?



「これこれ、素直。眞子ちゃんが、お酒なんか飲む訳ないでしょうに。無理言っちゃダメでしょ」


へっ?


はい?


いや、あの、千尋さんや。

突然、何を言うかと思えば、そう言う訳の解らない毒電波を放つのは辞めて頂けませんかね?


なんの嫌がらせだ、それは?



「あっ、そうかぁ。……ごめんなさい、眞子ちゃん。眞子ちゃんが、お酒なんか飲む訳ないよね。そんなイメージじゃないもんね」


えっ?……嘘。


千尋の戯言に、素直が賛同しちまっただと……


にゃあ~~~~!!

これって、余計な事を言ったばっかりに、まさかの撃沈パターンですか……


こんな事になるんなら、余計な事を言うんじゃなかったよ。


奈緒さん、助けちくり!!

奈緒さん、助けちくりぃ!!


俺は、最後の頼みの綱である奈緒さんに、懇願する様な視線を一瞬にして送った。


勿論、2人にはバレ無い様に……



「あぁ、でも、眞子はクラの親戚だよ。結構、飲める口なんじゃないの?地元も東北出身だし」


あぁ~~もぉ、なんと言うナイスアシスト!!

アナタ様は女神の中の女神、最高の女神様ですにゃあぁ~~~。

何所に居られるのかと思ったら、こんな所に居られたのですね。


意地悪ばっかり言うから、鬼ババァかと思いましたよ。


鬼ババァの仮面を付けて俺を騙すなんて……反則ッスよ。


この可愛いティンカーベル♪


……にしても、素晴らしいフォローですな。

副賞として、奈緒さんには後で『この体を、好きなだけ、ご堪能頂いて構いません』ッスよ。


つぅか、奈緒さんなら……もぉ、好きなだけ抱いて!!



「えぇ~~~っ!!幾ら、馬鹿の真琴の親戚だからって言っても、眞子ちゃんはないでしょ」

「うん、僕もそう思います」


僕は、そう思いません。

きっと眞子ちゃんは、凄く飲める筈です。

樫田さん、おかしな事を言わないで下さい!!

(↑素直風)


いや、それどころか、此処だけの話、結構、笊(ざる)ですよ、この女。

晩酌好きの、ただのアル中ですよ。



「じゃあ、本人に聞いてみれば。その方が真相もハッキリするでしょ」

「そうする、そうする。……ねぇ、眞子ちゃん。眞子ちゃんは『絶対』に、お酒なんか飲めないよね?」


『飲めない』を前提に聞くな。


飲めるわい!!


つぅか、なんで千尋まで、眞子に、そんな良いイメージを持ってんだよ?

俺、オマエが喜ぶ様な事、なんかしたか?



「あぁ、いえ、お付き合い程度の少量なら飲めますよ」

「えぇ~~~っ、ショック!!イメージと違う!!イメージと違う!!そこは、ちゃんと可愛く『ごめんなさい。お酒は飲んだ事がないです』って言ってくれなきゃ困るぅ~~~~」

「えぇ~~~っ、そんな事を言われても……」


だ・か・ら、勝手に眞子を神聖化すな!!


それどころか眞子は、人一倍俗っぽい人間なの!!



「あの、眞子ちゃん。飲めないなら飲めないで、そんな無理しなくても良いんですよ」


あのなぁ……



「あぁ、はぁ、無理にと言いますか。……どちらかと言うと、結構、お酒は好きな方なんですよ」

「嘘……イメージと違う。なんで飲めちゃうんですか?僕も『飲めない』って言って欲しかったなぁ」


だから、あのなぁ~~~!!

オマエ等の腐った頭の中じゃあ、眞子のイメージは、どうなってんだよ?


清らかな乙女か?

清らかな天使か?

はたまた、それとも、それ以上の領域まで踏み込んじまった神か?

それとも違うって言うなら、それ以上の、なにやら『清らかな』だけの訳の解らん生き物か?


ホント勘弁しろ。


そんなんとちゃうわい!!

(↑此処でも、真上さんの弊害が出る俺)



……まぁ良い。

オマエ等が、そこまで眞子に清らかなイメージを持ってるって言うならなぁ。

そのオマエ等の持つ『清らか』なイメージをそのままに『ちゃんと眞子にも酒が飲めるイメージ』ってのを綺麗に上書きしたるわい!!


今からスゲェ感動的な良い話したるから、その耳の穴かっ穿って良く聞きやがれ!!


この清らかな眞子教の信者共め!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


折角、素直ちゃんがチャンスを作ってくれたのに……またもや自爆(笑)

そして更に追い打ちをかけるが如く、千尋ちゃんが『眞子はお酒が飲めない筈』っと言い出す始末。


もぉ此処まで来ると、眞子の容姿に、真上さんの性格をベースにしたのが、完全に裏目に出てしまっていますね(笑)


( ´,_ゝ`)プッ……アホですな。


さてさて、そんな中。

なにやら倉津君は、この状況を覆す秘策がある様なのですが。


それが上手く行くかは、次回の講釈。

そこが少しでも気になりましたら、是非、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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