●前回までのあらすじ●
奈緒さんとネタの様な朝の時間を過ごした倉津君でした(笑)
そんでこの後、みんなで飯を喰って、各教科20分の小テストが開催される。
その問題は、かなり難しかったが。
なんとか昨日の成果が出たのか、罷り也にも全部埋める事が出来た。
俺にとっては、人生初の『解答欄全埋め』だ。
もぉこの時点で『奇跡』が起こったと言えよう。
だが、浮かれている時間は、全くと言って良いほどない。
そこにはまだ、最大の問題点が残っているからだ。
勿論それは、解答が出来た事より。
それが正解してるか、どうかがの方が最重要ポイントだからだ。
今現在で50点未満の点数だった場合、テストまでの制限時間一杯まで、更なる勉強をする必要が有る。
俺と、山中は、緊張した面持ちに成り、神にも祈る様な気分で、奈緒さんと、素直の答え合わせを待った。
……するとだな。
奈緒さんも、素直も、全く不満の無い満足そうな顔をして、俺達にテストを返す。
その答案用紙を見てみると……全教科、かなりギリギリだが、全て50点以上の数値を叩き出す事に成功。
(因みに最高得点は、意外な事に俺の大の苦手の歴史だった)
此処で更なる『奇跡』が起こった事になる。
気を良くした単純な俺と山中は、2人に大感謝。
その後も、2人を奈緒さん家に残し、ハイテンションで学校に登校する。
勿論、その際には……
奈緒さんの『調子に乗っちゃダメだよ』って言う注意。
素直の『頑張って下さいね』って言う応援が付け加えられた。
この2人の笑顔による見送りにより、俺達2人のやる気は十分チャ-ジされた。
***
さて、そんな感じで、奈緒さんの家を後にした後。
今現在、俺と山中は、学校に向う為に電車に乗っている訳だが……2人は今、耳にイヤホンをを付け、教科書片手に電車に乗っている。
お互い、普段の素行の悪い格好からは、想像も出来無い姿だ。
これじゃあ不良どころか、どこかの受験生か、ガリ勉みたいだな。
笑っちまうだろ。
***
そんな調子まま学校に到着する。
此処まで来たら、もう『矢でも鉄砲でも持って来い』だ。
若しくは『後は野となれ山と成れ』だ。
……覚悟を決めて、これしかない。
そんな風に、俺達は教室まで行くと。
いつもの様に自分の席に着き、足を机に乗せて、テストの開始を待った。
……にしても、この追試。
俺達2人だけに開催されるもんだと思っていたんだが。
見事なまでに、各クラスのアホか、不良が一斉に集められてるんだな。
教室を見回しただけでも。
A組……ゼン(不良)花(不良)その他1名(多分馬鹿)
B組……俺(不良)山中(馬鹿代表)
C組……桜田(不良)慶(不良)その他2名(多分馬鹿)
……っとまぁ、こんな調子でF組まで続く訳なんだが。
見ての通り、大半は、どうしようもない不良なんだが、中には山中の様な馬鹿が混じってる。
この調子だと、例の『ガサ入れ』の話もハッタリだったのかもな。
これ程の人数ともなると、学校側も一気に『素行調査』なんぞ出来まいて。
まぁ、今になっては、どうでも良い話しだがな……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
今回は、朝の時間帯の話の残りでしたので、メッチャ短かったですね。
そんな感じで、学校に到着した2人はこれからが本番。
追試をクリアする事が出来るのか?
それはまた次回の講釈。
また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ
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