最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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160 不良さん、決戦の場に到着する(笑)

公開日時: 2021年7月16日(金) 00:21
更新日時: 2022年11月28日(月) 16:21
文字数:1,194

●前回までのあらすじ●


 奈緒さんとネタの様な朝の時間を過ごした倉津君でした(笑)

 そんでこの後、みんなで飯を喰って、各教科20分の小テストが開催される。


その問題は、かなり難しかったが。

なんとか昨日の成果が出たのか、罷り也にも全部埋める事が出来た。


俺にとっては、人生初の『解答欄全埋め』だ。

もぉこの時点で『奇跡』が起こったと言えよう。


だが、浮かれている時間は、全くと言って良いほどない。

そこにはまだ、最大の問題点が残っているからだ。


勿論それは、解答が出来た事より。

それが正解してるか、どうかがの方が最重要ポイントだからだ。


今現在で50点未満の点数だった場合、テストまでの制限時間一杯まで、更なる勉強をする必要が有る。

俺と、山中は、緊張した面持ちに成り、神にも祈る様な気分で、奈緒さんと、素直の答え合わせを待った。


……するとだな。

奈緒さんも、素直も、全く不満の無い満足そうな顔をして、俺達にテストを返す。


その答案用紙を見てみると……全教科、かなりギリギリだが、全て50点以上の数値を叩き出す事に成功。

(因みに最高得点は、意外な事に俺の大の苦手の歴史だった)


此処で更なる『奇跡』が起こった事になる。


気を良くした単純な俺と山中は、2人に大感謝。

その後も、2人を奈緒さん家に残し、ハイテンションで学校に登校する。


勿論、その際には……

奈緒さんの『調子に乗っちゃダメだよ』って言う注意。

素直の『頑張って下さいね』って言う応援が付け加えられた。


この2人の笑顔による見送りにより、俺達2人のやる気は十分チャ-ジされた。


***


 さて、そんな感じで、奈緒さんの家を後にした後。

今現在、俺と山中は、学校に向う為に電車に乗っている訳だが……2人は今、耳にイヤホンをを付け、教科書片手に電車に乗っている。


お互い、普段の素行の悪い格好からは、想像も出来無い姿だ。

これじゃあ不良どころか、どこかの受験生か、ガリ勉みたいだな。


笑っちまうだろ。


***


 そんな調子まま学校に到着する。


此処まで来たら、もう『矢でも鉄砲でも持って来い』だ。

若しくは『後は野となれ山と成れ』だ。

……覚悟を決めて、これしかない。


そんな風に、俺達は教室まで行くと。

いつもの様に自分の席に着き、足を机に乗せて、テストの開始を待った。


……にしても、この追試。

俺達2人だけに開催されるもんだと思っていたんだが。

見事なまでに、各クラスのアホか、不良が一斉に集められてるんだな。


教室を見回しただけでも。

A組……ゼン(不良)花(不良)その他1名(多分馬鹿)

B組……俺(不良)山中(馬鹿代表)

C組……桜田(不良)慶(不良)その他2名(多分馬鹿)

……っとまぁ、こんな調子でF組まで続く訳なんだが。

見ての通り、大半は、どうしようもない不良なんだが、中には山中の様な馬鹿が混じってる。


この調子だと、例の『ガサ入れ』の話もハッタリだったのかもな。

これ程の人数ともなると、学校側も一気に『素行調査』なんぞ出来まいて。


まぁ、今になっては、どうでも良い話しだがな……


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


今回は、朝の時間帯の話の残りでしたので、メッチャ短かったですね。


そんな感じで、学校に到着した2人はこれからが本番。

追試をクリアする事が出来るのか?


それはまた次回の講釈。


また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ

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