最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1326 トドメの説得

公開日時: 2024年9月21日(土) 00:21
文字数:2,149

●前回のおさらい●


 素直ちゃんの卒業の理由として挙げられた『眞子争奪戦』

それにイマイチ納得しきれないファンの方達の為に、素直ちゃんや3B-GUILDの面々が眞子を褒め千切って説得するのだが。


眞子「辞めてぇ~~~」(笑)

「それにでありんすな。眞子様は、決して、生意気なんかではないでありんすよ。寧ろ、人間性溢れる方でありんすよ」

「んな、馬鹿な……アイツが人間性溢れてるなんて、どこをどう見たら、そうなるんだ?さっき見た感じじゃ、相当性格が悪そうだったぞ」

「そんな事ないでありんす。眞子様は、いつもそうやって自分が嫌われてでも叱咤激励を繰り返し、仲間を大切にして下さってるお方。ワッチ達も、何度これに救われた事か解ったもんじゃないでありんす」

「才能がある上に、仲間想いだなんて……そんな完璧な人間なんているのか?」

「居るでありんす。それが眞子様でありんすから。皆様がご存知の仲居間様と、全く同じ気質のお方でありんすから」

「がぁ!!仲居間さんタイプか!!」


いやああぁぁぁ~~~!!

もぉこれ以上、お世辞でも、なんでも、無駄に褒めるのだけは辞めてぇ~~~~!!

崇秀さんと同列に見て貰うなんて、1000年程先でも、絶対的に有り得ない話だよぉ~~~~~!!


いや寧ろ、本当に1000年後なんてものがあるなら、きっとその差は開き捲ってる様な気がしないでもないですしね。


それほど、あのお方はね。

私なんかが、そんな風に同列に見て貰える様な軽々しい人間じゃないんですよ!!


まさに1000年に一度産まれるか、産まれないかの奇跡の天才なのです。


それだけでも格が違い過ぎるっての!!



……あぁそれはそうと、あれですね。

やっぱり崇秀さんは、バンドを全然知らない人でも、ちゃんとみんな知ってるんですね。


そう言った面も含めて、ハンパない知名度ですね。



「うん。その通り。だからこそ私達も、その素直ちゃんの気持ちも良くわかるって話なんですよ。眞子ちゃんと一度でも競演した事があるなら、必ず、こう言う気持ちに成るからね」

「そぉ。でも、だからこそ私達も一歩も引く気はない。絶対に眞子ちゃんを、私達3B-GUILDに引き入れてみせる」

「そうでありんす。故に、卒業されるアリス殿とは、明日を境に敵同士。……そうでありんすな、アリス殿」

「うん。勿論だよ。もし卒業を許して貰えるなら、僕は、眞子ちゃんを独り占めしたいから。もぉ此処だけは、誰にも譲る気はないよ」

「……そこまで」


あの……盛り上がってる所、水を挿す様な事を言って非常に申し訳ないんですけど。

3B-GUILDの皆さん。

再度確認しますが、その話の元に成ってる人間が、何処の誰だか解ってますか?


私ですよ私。

あの崇秀さんや、あの奈緒ネェですら取り扱いに困ってる様な『爆弾娘』ですよ。


そこも……解ってますか?

十分に御理解して頂けてますでしょうか?



「「「「「「オイオイオイオイ、なんだかスゲェ面白い事に成ってきたぞ」」」」」」

「「「「「「そうだな。素直ちゃんと、3Bが揃って、参戦を表明とはな」」」」」」

「「「「「「それに鞍馬争奪戦と言えば。奈緒グリも正式に絡んでるしな」」」」」」

「「「「「「おぉ、それに舞歌ちゃんが言った通り、その他も続々だしな」」」」」」

「「「「「「こりゃあ来年の2月の末。とんでもねぇ事になんじゃねぇの」」」」」」

「「「「「「なら、素直ちゃんの卒業を、気持ち良く送り出してやろうぜ」」」」」」

「「「「「「だな。此処でゴネてる様じゃ、ファンの風上にも置けないな」」」」」」

「「「「「「だったら……素直ちゃん頑張れ!!俺達は、君の卒業を認める」」」」」」

「「「「「「3B-GUILDも負けるな!!素直ちゃんを引き戻してくれ」」」」」」


うわ~~~~い!!

なんか知らないけど、観客の皆様が勝手に盛り上がってくれて、話がトントン拍子に上手い方向に向って行ってるぞぉ~~~!!


そして何故か、私の意思だけは、完全に無視されてるけどねぇ~~~~!!


・・・・・・


はぁ……ってか、まぁ、もぉ良いかぁ。

元々『争奪戦』成るアホイベントは自由参加な訳だし。

それに元を正せば、この事態自体、またしても出来もしない崇秀さんの真似をして、私が招いた結果だしね。


様々な思考が交錯したとは言え、最後にはこうやって素直ちゃんの卒業を、みんなが快く受け入れてくれたんなら、それは、それで有りだよね。


なんか、凄く腑に落ちないけど……それもまた人生か。



「あっ……ありがとうございます、皆さん。卒業を許して下さって本当にありがとうございます。僕、頑張ります!!」

「「「「「「頑張れよぉ!!さっきの子を、上手くGETするんだよ~~!!」」」」」」


ポケモンか私は?



「あぁ、はい。僕、全身全霊を賭けて、眞子ちゃんをGETして見せます」

「「「「「「マジで頑張れ!!その子をGETする所を必ず見せてくれなぁ」」」」」」


だから、ポケモンか私は?


いやまぁ、ポケモンでも何でも良いんですけどね。

GETした途端、あまりの扱い辛さに研究所送りにするのだけは辞めて下さいね。


もしGETしたんならしたで。

そんな制御不能な私であっても、最後の最後まで責任をもって、ちゃんと扱い切って下さいよ。


イベント自体はアホイベントであっても、私自身、結構本気でバンドのメンバーを探してる面もありますので。


……なんて、またアホな事を考えていたら。



「ちょ!!ちょっと待ってくれ!!」


……っと言う声が、笠原さんって人から上がった。


今度はなんだろうね?


どうしたんだろうね?(´-ω-`)?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


なんとか素直ちゃんの卒業は、素直ちゃんや3B-GUILDの面々の説得もあり、観客の皆さんにも納得して貰えたみたいですね。


まぁでもこれ自体は、普段から眞子が一生懸命やって来た証でもあり。

なんの実績がなければ、3B-GUILDの面々も熱弁のしようもなかった訳ですからね。


なので、よぉやった、よぉやった♪


さてさて、そんな風に会場の雰囲気は一気に和んだ訳なのですが。

最後の最後で、また笠原さんの声が上がった様なのですが。


一体、どうしたのでしょうか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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