●前回のおさらい●
カジ君と話している内に、沢山の証拠を突きつけられ。
田中奈緒美の正体が、奈緒さんだとバレてしまった倉津君。
そんな大変な状況なのにも拘らず、誰かが倉津君の肩を叩き、振り返った彼の頬に指が突き刺さる。
その指を刺した人物とは、一体……(笑)
「ダーリン♪」
ぶぅぅぅうぅうぅ~~~!!
此処で、何故に千尋?
つぅかよぉ。
声を掛けた瞬間に、こんな公衆の面前で、俺の腕に腕を絡めて、腕組むな!!
そんで、無駄に脂肪の付いたデカイ胸をグイグイ押し当てんな!!
最近、奈緒さんとイチャイチャしてねぇから、俺の意思に反してオマエで勃起しちまうだろうがよ!!
不本意な事になるから辞めれ!!
「かっ、樫田先輩……」
「テメェ、千尋。なにしに来やがった?」
「へっ?」
「逢って、直後に、この言われ様。流石に、それはなくない?折角さぁ、忙しい中、奈緒に頼まれたから、時間を割いてまで代理で遊びに来てあげたんだから。アンタ、ちょっとは感謝しなさいよね」
「あのなぁ千尋。俺は、そんな事を一ッ言も頼んでねぇからな。今すぐ帰れ」
「またまた、そんな事を言っちゃってぇ。はいはい、本当は嬉しいくせにぃ。照れない照れない」
「ワァ~~~、嬉シイナァ。嬉シサノ余リ、息ガ詰マッテ死ニソウダァ(棒読み)」
「アンタ、いい加減にしないとマジで殴るわよ」
この程度のコミュニケーションで、俺を殴らなくても宜しい。
ってか、この馬鹿、マジでなにしに来やがったんだ?
大体なぁ『奈緒さんの代理で遊びに来た』とか、軽々しくぬかしる様だがな。
オマエじゃ、奈緒さんの代理は務まらねぇ。
基本のスペックが違いすぎるんだよ。
まぁ、そうは言っても、千尋は、そこそこ顔は悪くねぇけど……
まぁ、そこそこスタイルも悪くねぇけどな……
所詮は千尋だし……
「っで、なんの用なんだよ?」
「だから、遊びに来ただけ」
「……帰れ」
「冷たいね、ダーリン。前世では、あんなに激しく愛し合った仲なのに」
オイオイ、また始っっちまったよ。
この電波怪獣の、どこの星ともわからねぇ宇宙との交信が……
あのなぁ、オマエねぇ。
そう言う他人に誤解を招く様な事を、ホイホイと口に出してんじゃねぇよ。
オマエが変に絡んでくるから、カジが、おかしな目を俺に向けてるじゃねぇか。
そうやって変に誤解されるから辞めれ、この地球外生物!!
「クラッさん。……まさか、樫田先輩と付き合ってるのか?」
それは、酷い誤解だぞカジ君!!
人として、そんな酷い勘違いをしちゃあいけないよ。
「アホか!!誰が、こんな高性能電波女と付き合うかよ!!俺は、そんな物好きじゃねぇわ!!」
「恥ずかしがらなくて良いって……ダーリンとは、前世からの仲なんだよねぇ。正に永遠の愛だよねぇ~~」
「オマエはアホか!!やめんかぁ!!」
猫の子みたいにゴロゴロ、俺の腕に顔を擦り付けるな!!
そんな事を公衆の面前でされたら、更に、余計な誤解をされるだろうに!!
それにオマエさぁ、最近なったばかりとは言え、一応は芸能人なんだろ。
ならちょっとは、その自覚ってもんを持ったら、どうなんだよ?このボケ電波!!
「マジかよ。……奈緒ちゃんだけじゃなくて、樫田先輩まで……」
いや、人の話を聞いてるか、オマエ?
どこをどう聞いたら、そんなおかしな回答が出て来るんだよ?
ひょっとして、オマエの脳内には『低性能変換マシーン』でも装備されてるのか?
もしそうなら、完全に壊れてるから、ヤフーオークションにでも出してしまえ!!
「だぁ~~~~!!誤解するな!!コイツは、いつも、こうやって俺をからかって遊んでるだけなんだよ!!腹ん中じゃ、俺の困った姿を見て喜んでる、ドSド腐れ電波女なんだよ!!」
「違うも~ん。真琴とは、前世からの付き合いだも~ん」
黙れ……
いやもぉ、ホント頼むからな。
その電波障害で狂った頭の中のおかしな妄想を、口に出して話をしてくれるな。
これは懇願と命令だ。
「クラッさん……羨ましすぎるぞ」
オマエの脳味噌は、ショート寸前よ。
早く、家電量販店にでも行って、その壊れた脳を修理してきて……
大体、オマエなぁ、こんなのに絡まれてる俺の姿を見て、どこをどう見りゃあ羨ましく見えるんだ?
ポンコツ過ぎんぞ!!
「ハァ~~~、なにがぁ?つぅか、なに言ってんのオマエ?」
「そうそう。真琴は、人が羨ましがる様な立場なんだからね。もうちょっと、あたしを大事に扱いなさいよ」
「千尋、オマエは黙れな。……ってかカジ、どういう事だよ?気でも触れたか?」
「なんでだよ?樫田先輩って言やぁ。去年のミスコンの覇者だぞ。だったら羨ましくても当然だろ」
「はぁ?この高性能衛星型電波受信装置女がか?そんな馬鹿な……なんかの手違いか、裏金でも動いてたんじゃねぇのか?」
「ホント失礼だね。アンタって」
あれ?
しかしカジの奴、おかしな事を言うもんだな。
俺、確か去年文化祭、多くの芸能人が来校するとか言う噂を聞いて、学校に来てたんだがなぁ。
そんなイベントが有った事すら記憶に無いぞ。
……って事は、あれか?
あれ程、はしゃいで、校内をウロウロしていた俺が知らないって事はだな。
校内のどことも知れない地味~~~な場所でやってた、人気が全くない地味~~~~なイベントか?
まぁ、逆に言やぁ、それなら千尋にも優勝の可能性が出て来るってもんだ。
参加人数総数2人とかな。
ぷっぷっぷっ……これなら、結構有り得るかもな。
千尋だし……( ´,_ゝ`)プッ
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
倉津君の頬に指を刺した人物の正体は、倉津君の天敵『樫田千尋ちゃん』でしたね(笑)
まぁ、天敵とは言っても、普通に仲が良い関係なんですけどね♪
さてさて、そんな中。
去年の文化祭のミスコンが話題に上がったみたいですが……此処から、どんな展開が待ち受けているのやら(笑)
それは次回の講釈。
また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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