●前回のおさらい●
咲さんと千尋ちゃんをテントに連れてきたら。
そこで奈緒さんの悪乗りが炸裂して、みんなの玩具にされる倉津君。
そして全員に素肌を当てられた状態で記念撮影「パシャ(笑)」
その結果は……(笑)
「ははっ……ヤッタね。これは凄いわ。前回の比じゃない出来栄え。兄貴君、凶暴だよ」
「どれどれ、見せて見せて……あぁ、これは凄いねぇ。大悪人だね。余裕で100人は殺してる顔だよ」
「なにがなにが。それは幾らなんでも、言い過ぎでしょ奈緒。……あぁ、うん、そうだね。……ってか、マフィアのボス」
「あの、あの、僕にも見せて貰って良いですか?」
「良いよ、どうぞ」
「あぁ……」
そんな感じで、デジカメが廻されて行き、女子全員が確認を終えた。
でもな。
その間、彼女達から出て来た言葉は……
『凶暴』『100人殺し』『マフィアのボス』『あぁ……』『凶悪犯罪者』『指名手配』『殺し屋』『低脳外道』etc等の、限り無く犯罪を臭わす様な、非常に有り難くもない言葉のみが、沢山飛び交っていたんだよな。
これさぁ、どう言う事よ?
いや……まぁ……そりゃあなぁ……俺の顔が『厳つくない』とは、口が裂けても言いませんよ。
けどッス、俺だって、一応ではありますが、国が認定してくれてる人間なんッスよ。
高々写真一枚で、そんなにまで、酷い事を連発して言わなくても良いんじゃないですかね?
あんまりじゃねぇッスかね?
そんな疑問を持つ俺の元に、ステラが微笑みながらカメラを持って来た。
「真琴……可哀想な人ですね。生まれて来なければ、こんなイヤな思いせずに済んだのに」
「がっ!!」
オマエって、本当に最悪な生き物だな。
よくもまぁ、そんな可愛い笑顔をしながら、そんな残酷な事が言えたもんだな。
あのなぁステラ、この現状ではな……哀れみが一番キツイわ!!
「あっ、あのなぁ。そこまで言われる程、一体、なにが写ってるって言うんだよ?良いから、ちょっと見せてみろよ」
「見なければ良かったと、必ず後悔しますよ」
「もぉ、良いから見せろっての。それだと埒が明かねぇだろ」
「そうですか?……では、ご自由に……私は止めましたよ」
俺は、事の真相を暴くべくステラからカメラを受け取り、デジカメのバックモニターを覗き込む。
そこには……以前同様、俺を中心にして、女の子達が写真に写っていた。
ただ、良くないのはな。
記念撮影にも拘らず、打ち合わせた様に女子全員が悲しそうな顔をして、少し俯き加減で写真に写ってるんだよな。
そんな中にあって、俺だけは別世界の人間だ。
彼女達に反して、俺は眉間に皺を寄せて何かを睨み付ける様な表情で、思いっ切り悪人顔を晒している。
しかも、海パンの上からでもチンコがビンビンなのが丸わかり状態。
この写真、誰が、どこを、どう見ても『マフィアのボスに買われた可哀想な女の子達』の写真じゃねぇかよ!!
そして撮影時、理子さんが、遠くにカメラを置いたのは、この為だったんだな。
通常、人間は、遠くを見る時、自然に眉間に皺が寄り、睨みつける傾向があるからな。
最悪だよ、あの人。
「……うん。オマエの言う通りだったな。やっぱり、見なかった事にする」
いや、本来ならな。
このデータを消去して、ホントに『なかった事』にしてぇところなんだがな……まずにして、このデータの消し方が解らない。
崇秀でも居りゃあ、無理矢理にでも消し方を教えて貰うんだが、相手が理子さんじゃ無茶な事も出来無い。
それに、これは彼女の私物だ。
俺が、勝手にどうこうして良いものでもない。
終わった……
俺……終了!!
「今更なにを……これが現実ですよ。目を逸らさずに、もっと良く見ては、如何ですか?」
「オマエって、ホント、底意地が悪いよな」
「そうですか?別に意地悪で、こんな事を言ってる訳ではないんですよ。私は、現実にある事から、目を背ける行為は良くないと言ってるだけですが」
「いや、待て待て。……人間、誰しも忘れたい事の1つや2つは有ると思うが」
「兄貴君、それって……この写真が気に入らないって言いたい訳?」
「いや、理子さん、そう言う訳じゃないんッスけど。この写真、見ての通り、俺のチンコがビンビンなのがモロバレなんッスよ。これじゃあ、あまりにもミットモナクないですか?」
「そぉ?あたしは有りだと思うけど……男らしいじゃない」
「えぇぇ~~~!!そうッスかぁ~?美樹さん、それって、なんか嘘臭いッスよぉ~」
「良いじゃない別に、こんなの、ただの男の子の生理現象なんだしょ。気にしない、気にしない」
「いや、奈緒さん、それはそうッスけど、なんか此処までビンビンだと馬鹿っぽくないですかぁ?」
「なに言ってんの?そんなの心配しなくても、アンタ、元々馬鹿じゃん」
「うるせぇわ!!この電波!!」
「あっ、でも、僕の見た感じ。写真としては格好良いですよ。なんか、CDのジャケットみたいじゃないですか?」
「うん、そうだねぇ」
「じゃあ、民主主義に基づいて、多数決取ろうか?」
「ちょ……」
「それで良いんじゃない。この写真、良いと思う人?」
「「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」」」
「良い写真だと決定致しましたよ、ポンコツ。……良かったですね。世間に認められましたよ」
「はい、残念だったね。見事に君の敗訴」
ステラの話を切欠に、全員がフェロモンを巻き散らかしながら俺の周りに再び集まる。
そこは、またしても女の子の甘い匂いに包まれたオッパイ天国に早代わりする。
勿論、俺の聞かん棒は、主人である俺の意思に反して勃起する。
相変わらずの無節操ぶりだ。
そんな虚しく勃起する中、我が愛する奈緒さんに、念押しに2回程、肩を叩かれて、話は終了する。
最悪だ。
これ以上ない位、最悪な結末だ。
いや、それ以前に、こんなの全然、民主主義じゃねぇし!!
これはもぉ立派な苛めですよ苛め!!
苛め、格好悪いッスよ!!
「ところで兄貴君。恒例の、一番、誰がエロイを決めよっか?若しくは、誰が一番この写真にマッチしてるか?でも良いよ」
「えぇっとッスね……」
「あぁそれは、間違いなく奈緒でしょ。この儚げな表情、完璧だよ」
「そうかなぁ?あたしの一押しはステラなんだけどなぁ。ステラだけ、ホント嫌そうな顔してるもん。男だったら、逆に、そこにエロスを感じるとか」
「甘いなぁ。みんな、なにもわかってないなぁ。此処は、大穴の素直ちゃんを推すべきでしょう。年齢が一番若いから、逆に、それっぽく見えるでしょ」
「えっ?僕、Hな感じなんですか?」
「違う違う。文字通り、良い表情をしてるって話」
「そうですか?でも、僕は、美樹さんが一番だと思いますよ」
「あたし?」
「あぁ確かに。美樹さんだっけ……アンタ、見た目からして、かなりエロエロだよ」
「うわっ……なんか、その言われ様、嫌かも」
「あぁ、でも、実際の話をしたら、ヤッパリ、椿さんじゃない。大人の魅力だよ……これは」
「どの人?」
「この人、この人」
「あぁホントだ。良く見ると、郡を抜いて綺麗だね」
「じゃあ、此処で多数決いってみますか?……じゃあ、まず椿さんだと思う人」
「「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」」」
「全員一致で決定♪椿さんが、大人の魅力で一番♪」
「へぇ?なにがぁ?」
……えぇっと……えぇっとだな。
まず、此処は、なにから突っ込んだら良いんだ?
いやな、寧ろ、ツッコミどころが満載過ぎて、既にツッコミを入れる暇さえなかったな。
にしても……女の子ってのは、凄い生き物だな。
一人がネタを提供すれば、無限に会話が出て来る不思議な生き物なんだな。
しかも、話してる時の、目の輝き様ってないな。
流石、男の5倍の速さで噂が伝わるだけの事はある。
参った参った!!
だからッスね、その縦横無尽に、俺の周りをうろついて、柔肌を当てるのは辞めて下さい。
じゃないと、マジであれが……そろそろ大量に噴き出ますよ。
発射準備は、皆さんのせいで、全然解除されてないんですよ。
今のままだと、全員モロに『あれ』が掛かっちゃいますよ。
いい加減、これ以上は、俺も我慢しないッスよ。
いや、正確に言うと『もぉ我慢出来無い』ッス!!
出来る訳あるかぁ!!
……ってな訳でだ。
俺は、この『傍から見たら天国みたいな状況だが、実際その場に居ると、何も対応出来無い状況』を脱出する為に、1つの提案をする事にした。
もぉこれ以上は、俺の身が持たん(;´д`)トホホ
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
記念撮影の結果は……『浜辺で勃起するマフィアと、マフィアに買われた可哀想な女の子10人(笑)』
素晴らしく良い、記念撮影に成りましたね♪
おめでとう倉津君(*'ω'*)ノ
さて、おめでとう序の話になるのですが。
とうとう『最後まで奏でられなかった音楽』230話にして、ポイント4000を達成させて頂きましたぁ♪
そしてこれで、どんなジャンルでも続けてさえいれば、ある程度は評価して頂けると証明出来たと思います。
こんな途方もないアホなお話を読んで下さってる皆さん、本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、どうぞ末永くお付き合いくださいね。
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
そんな感じで次回は!!
このおちょくられ続ける倉津君の打開策が炸裂します!!
なので良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
読み終わったら、ポイントを付けましょう!