最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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831 惚れなければ洗脳してやるわよ

公開日時: 2023年5月17日(水) 02:18
更新日時: 2023年9月14日(木) 17:25
文字数:2,020

●前回のおさらい●


 美樹さんから奈緒さんに振られた筈の話が、何故か眞子に飛び火して来た。

なので必死に、それを否定しようとする眞子だったが……(笑)

「まぁねぇ。確かに私も、眞子みたいに、直ぐに、誰とでも仲良くなれる訳じゃないから、その気持ちは解らなくもないけど。エディ自身が、美樹の事を『好きだ』って、ハッキリと、そう言ってくれてるんだったら。そこは、自信を持っても良い所なんじゃないの?」


あの……エディさんの話は、確かにそうだとは思いますけど。

これでも私、結構、人間関係では苦労してる方なんですけど……


奈緒ネェの目には、そう言う風に写っちゃいますか?



「あの~~~、奈緒ネェ」

「うん。なによ?」

「あのね、あのね、私だって、これでも人間関係で、結構、苦労してるんですよ」

「はい?なにが?」


……いや、あの、その『はい?なにが?』って感じ、どう言う意味ですか?


って言うか!!

そんな、人をアホの子みたいを見る様な目で見ないで下さいよ!!


これでもマジで頑張ってるんですよ!!


それを全否定するつもりですか?



「えぇ~~~っ、酷いですよぉ!!私だってですねぇ……」

「まぁまぁ、天然の眞子の話は置いておくとしても。私は、もっと美樹は自分に自信を持っても良いと思うよ。いや寧ろ、そんな綺麗な顔をぶら下げておいて、贅沢言うなって話だよ」


私の話は、そのまま放置って……


ねぇ、お願いだから、私の話も聞いてよ、奈緒ネェ……


苦労してるんだよ、私も……



「じゃあ、このままの私で良いのかなぁ?それで嫌われないかなぁ?」

「嫌われたら、嫌われたで良いじゃない。美樹の良さが解らないなら、エディなんて相当なボンクラだよ。それにさ、無理を続けたって、いずれはその無理が祟って男女関係がダメになるだけだって。だからエディには、素のままの美樹を受け入れて貰いなよ」

「確かにそうだね。……無理してても、同じだもんね。あぁ、でもなぁ、そこも解っちゃいるんだけどなぁ」


この様子じゃ、相当、踏ん切りがつかないんでしょうね。



「それとね、美樹」

「うっ、うん?」

「女が必至過ぎると、男は引くわよ。だから追うんじゃなくて、相手を引き離す位の心持ちで居た方が良いよ。因みに、これは美樹だからこそ言ってる話だからね。それ程アンタは綺麗なの」

「本当?自信持って良い?ちゃんと責任取ってくれる?」


あの、美樹さん……ドンだけ自信が無いんですか?


もぉ多大な自信を持って貰っても良いぐらい、十分過ぎる程に綺麗な顔をされてますよ。


……あぁでも、自分の事になったら、こんなもんだよね。

それに『他人の芝が青く見える』のも否めない話だしね。



「責任ねぇ。まぁ責任位なら、どうやってでも取ってあげるわよ。その代わり、それで上手くいった時は、私に感謝しなさいよ」

「……取れるんだ」

「当たり前でしょ。って言うか、それぐらい余裕で取れるわよ。大体ねぇ、エディより良い男なんて、世の中には山程居るの。アンタ、エディに拘り過ぎなのよ」

「そんな事ないって。エディより良い男なんて居ないって」

「あぁ~~~っそ。じゃあ、それでなにかあったら、私が絶対に仲を取り持ってあげるから、素のままで接してみなよ。それでダメなら『美樹を好き』になる様に、エディに洗脳でもなんでもしてあげるわよ」


うわぁ……これに関してだけは、奈緒ネェだけにマジでやりかねないなぁ。

本気でエディさんを、言葉巧みに洗脳をしちゃいそうな勢いだしなぁ。


特に奈緒ネェは、飯綱ちゃん同様に口が達者だから。

飯綱ちゃんの前例から見ても、エディさんを洗脳するぐらい容易そうな雰囲気だしね。



「『洗脳』って……ヤッパリ奈緒って、ちょっと壊れてるよね」

「壊れてないから!!……って言うか!!そんな事より、いつまでも、そんな所で、そんな恥ずかしい下着を履いてないで、さっさと、そのエロパンツを履き替えろちゅ~~の。この破廉恥エロ山脈!!」

「あぁ、そうだね。そうだったね……って言うか、今にして思えば、これはないよね」

「今じゃなくても無いから。……にしても。よくもまぁ、そんなパンツ履いて此処まで来れたもんだよ。どこの露出狂よ、それ?そんなもんを履いて街中を歩いてる美樹の方が、私なんかよりもよっぽど壊れてるちゅ~の」

「エディに対する愛情のつもりだったんだけどね……確かに、今考えてみたら、コレは違うよね」


ここで、やっと美樹さんが下着を履きかえるんですね。


あの……出来れば、その伝説の防具を脱ぐ前に1つ聞きたいんですけど。

それって、やっぱり股の辺りが、かなり『スースー』するもんなんですかね?


いや……やっぱ、これを聞くのは辞めて置こう。


これも、まさに聞かぬが仏だね。



まぁそんな訳でして。

私の鞄から、新品の上下のおそろいの下着を美樹さんに渡したので、それを美樹さんが身に付けられるんだけど。


一見して感じでは、全体的に綺麗な感じで収まってはいる様には見えるんだけどね。

矢張り、私が懸念していた『ある一箇所』だけが、かなり問題になっている様な気がしないでもない様な状況。


ムムムム……でも、これって言って良い物か悪いものか微妙なんだけど、どうしたもんかなぁ?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


奈緒さん、矢張り、恐ろしい子ですね(笑)

まぁでも言うてね。

恋愛なんて相手を思い込ませて、なんぼの世界。


それを言葉悪く『洗脳』っと言うか『恋愛の妙』っと言うかだけに違いでしかないので。

案外、奈緒さんの言ってる事って、理には適った話だったりするんですよね(笑)


さてさて、そんな中。

眞子から渡された下着を、漸く、美樹さんが着用した様なのですが。

どうにも眞子は、この件に関しては、なにか懸念がある様です。


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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