最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1263 俺の提案を聞け……って、そりゃねぇだろ!!

公開日時: 2024年7月20日(土) 00:21
文字数:2,100

●前回のおさらい●


 ガン黒の話は、倉津君の判断力を図る為だけにやった行為。

早い話、崇秀が、倉津君をからかっただけの話だったのだが、そこでなにかを思い付いた倉津君が、崇秀にある提案をしようとするのだが……


「あぁ、さいどすかぁ~~~。そいつは悪ぅござんしたねぇ~~~」

「全く持って迷惑この上ない話だったな」

「うっせぇわ!!」

「まぁけど、これで普段使わない脳味噌を使って、少しぐらい眠気が来んじゃねぇの?もしそうならサッサと寝ろ。……いい加減、仕事の邪魔だ」

「だが断る。オマエのせいで、逆に目が覚めちまったからな」

「マジで最悪だな、オマエって」


まぁまぁ、そう言うな、そう言うな。

オマエにとっては最悪であっても、俺にとってはそうでもないからよ。


それにだな。

今まで暇潰しに付き合ってくれた分、今度は俺が、オマエの脳漿を沸き立たせてやるからよぉ。

もうちょっとだけでも、俺の暇潰しに付き合えよ。


それで案外、良い事があるかも知んねぇぞ。



「最悪じゃねぇし。寧ろ、お楽しみは、これからだぞ」

「・・・・・・死ね」


『ヒュウ!!』


『ボフッ!!』



「へぶっしゃ!!」

「やかましいわ。これ以上のお楽しみなんてものは、この世に存在しねぇから、サッサと寝ろ。寝ちまいやがれ」


オマエなぁ。

なにを投げ付けてきやがったのかと思ったら、

今度はケツに敷いてた座布団を、俺の顔面に目掛けて投げつけてきてんじゃねぇよ!!


ってか!!おえぇぇぇぇ~~~~~……!!

しかもこの座布団、さっきより生暖かくて、リアルに気持ち悪いじゃねぇかよ!!


薄気味悪い物を投げるのは、ヤメんかい!!


第一、こんなもんを喰らって喜ぶのは、きっと眞子ぐらいのもんだぞ!!



「なにしやがるんだよ!!」

「うるせぇ。ゴチャゴチャ言ってねぇで、俺は、寝ろつってんだよ」

「良いじゃんかよ!!俺が起きてたってよぉ!!」

「全然よくねぇ。寧ろ、なにも良い事なんてねぇ。うるさいだけだ」

「つぅか、なんで、そんなに寝かしたがるんだよ?オマエ、さては、俺の愛らしい寝顔を拝みたいんだな。それなら、そうと言えよ」

「・・・・・・死ね。もう永遠の目を覚ますな」

「崇秀、今のは流石に冗談だ。……だから椅子はヨセ。それは流石に俺でも死ぬ」


立ち上がって、椅子を片手で頭上まで持ち上げるなよな。


幾ら俺でも、そんなもんをブチ当てられたら楽に死ねる感じだぞ。

寧ろ、即死してもおかしくないレベルの代物だぞ。



「あっそ。じゃあ、それが解ったんなら、サッサと寝ろな」

「ちぇ……なんだよ、なんだよ。折角、面白い事を思い付いたのによぉ」

「はぁ……面白い事ねぇ。まぁどうせ、オマエの考える事なんぞロクデモネェ事なんだろ?」

「いやな、聞いてくれよ。それが、そうでもねぇんだよ」

「あっそ。じゃあ、その話は良いから、もう寝ろ。オマエの就寝時間はとっくに過ぎてるぞ」

「ちょオマ!!なんだよそれ?そこまで聞いて置いて、結局は聞かないつもりかよ!!」

「いや、勿論、そのつもりだが」

「アホかオマエは!!ちょっとぐらい俺の話にも興味持てや!!」


オマエさぁ。

幾らなんでも、そりゃあねぇだろ。


折角、人が面白い話があるって言ってんだからよぉ。

そこは少しぐらい信用して、興味を持ってくれるのが人情ってもんじゃねぇの?


それを、なにも聞かずに、その思考を破棄して寝ろって、冷酷極まり過ぎないか?


オマエもさぁ、魔界を離れて早15年間も人間界で生活してるならよぉ。

少しぐらい、そう言う人の心ってもんをを理解してくれてもいいんじゃねぇのか?


この魔界の糞魔王だけは、ホント人の心が解らねぇ奴だな!!



「はぁ……あのなぁ倉津。オマエの与太話に、どうやって興味を持てって言うんだよ?土台無理じゃね?」

「いやいや、今回に至っては、全然、与太話じゃねぇし」

「なんの根拠が有って、そんな事が言えるんだよ?」

「そりゃあオマエ。俺が面白いと判断したからだ、それ以外なにがあるって言うんだよ?」

「そっかぁ。……じゃあ、サッサと寝ろ。もういいから、しっかり朝まで寝て、それまでは2度と目を覚ますな」


だ~~~か~~~ら~~~!!オンドレだけはぁ!!

せめて、話は聞くだけでも聞けや!!

それでオマエが面白くないと判断したら、俺も諦めて、オマエの言う通りサッサと寝るからよぉ。


ホント、聞くだけ聞けよな。

それが、話を聞き始めた者の筋ってもんだろがよぉ!!



「なぁ、そう言わず聞けよぉ。案外、ビックリするほど面白い話かも知んねぇからよぉ」

「あぁもぉ、鬱陶しいなオマエわ。……わかった、わかった。じゃあ聞いてやるから、なんだよ?なにが、そんなに面白いつぅんだよ?」

「聞きたいか?そんなに聞きたいか?」

「全然聞きたくもねぇ。寧ろ、微塵も聞きたくねぇから、その口を閉じて寝ろ」

「でも聞け。それがオマエの運命だからな」

「なら、イチイチそんなまどろっこしい事を聞くなよな。……っで、結局、その面白い話って言うのは、なんなんだよ?」


本当は聞きたいクセにぃ~~~、我慢してんじゃねぇぞ、このツンデレ体質野郎め。

そう言う自己の欲求を満たせない様な我慢は、オマエにとっちゃあ、一番、体に悪いんだからよぉ。


無理すんな、無理すんな。


まぁ俺は心優しい好青年だから、そう言うオマエの捻くれた根性は汲み取ってやるがな。


長い付き合いだし、解っとる、解かっとる。

(↑言いたいだけの俺)


つぅか、此処まで来たら、もぉお互い完全にネタだしな(笑)


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


はい、すみません。

またネタ回をやらかしてしまいました(笑)


いやまぁ、素直に倉津君の提案を言わせれば良かったんですがね。

どうしても崇秀が、そんな風に素直に聞くとは思えなかったので、ついつい、無駄な回を書いてしまいました。


いやはや、いやはや。


さてさて、そんな中。

漸く時間は、倉津君の提案とやらが発表される訳なのですが。

一体、あのガン黒の話から、なにを提案するつもりなんでしょうね?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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