最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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657 眞子の存在とは?

公開日時: 2022年11月25日(金) 00:21
更新日時: 2023年1月19日(木) 21:39
文字数:2,744

●前回のおさらい●


 眞子の言動で、壊れながらも、やる気を倍増させる崇秀。

だが、それは非常に危険な行為だと察した眞子は、必死に宥めようとするが、矢張り崇秀は聞かない。


これにより『世界を破壊する要因』が、眞子に成る事が決定づけられる所だったのだが。

崇秀の「さっきの話、本当なんだろうな?」っと言う言葉に、最後のフラグ回収のチャンスが訪れた……のかもしれない(笑)


「なっ、なにが?」

「いや、だからよぉ。さっきの話」

「あぁ、あれ。あれねぇ。うん、冗談冗談。……ってか、無理無理。私が、そんな崇高な心境になれる訳ないじゃん」


どうこれ?


セーフ?それともアウト?

『救世主』?それとも『破滅の原因』?


いざ、尋常に勝負!!



「そっか。ヤッパ、今更だと、オマエの下着はくれねぇか」


はい?



「へっ?あの、それ……なんの話をしてるんですかね?」

「いや。オマエ、さっきの会話の中に、オマエ、俺に『下着くれる』とか言ってなかったか?」

「あぁ、うん、言ったよ。……良かったら、いる?脱ぎたてで」

「いる」

「えっ?なんで、なんで?さっきは、全然要らなさそうにしてじゃん。それになんに使うの?」

「オナニー」

「はい?」

「いや、だから、眞子を、向井さん家に送り届けた後。実家に帰って、オマエを想いながらオナニー」


はっ、はい?



「いやいや、あの、別に、プライベートな事だから、深くは干渉はしないけど。……崇秀ってさぁ、オナニー否定派で、オナニーなんかしないんじゃなかったっけ?」

「まぁなぁ、普段は、なにが有ってもしないな」

「いやいや、だったら、それって、どういう心変わり?」

「抑え切れないリビドーだな」

「いや、だとしても。敢えて、私のパンツなんかでオナニーしなくても、他の女に行けば良いじゃん」

「そりゃあ、無理だな」

「なんでよ?」

「いや、だってよぉ。今の状態じゃ、他の女じゃ、絶対立たねぇから。オマエのパンツの匂いを嗅ぎながらオナニーするしかねぇ訳だわな」


えぇえええぇぇ~~~!!

あの『誇り高き女誑し』が、私のパンツの匂い嗅いで、オナニー……って。


そんなの絶対にヤメテ。


うわ~~~イヤだ。

そんな情けない崇秀、絶対に見たくないって……


やだぁあぁぁ~~~!!



「もぉ、お願いだから、そんな情けない事は辞めてよぉ。……崇秀が、そんな事するイメージじゃないって」

「って言われてもなぁ。それしか、今の所、方法が思い付かねぇんだよなぁ」

「じゃあさぁ、じゃあさぁ、Hがダメだって言うなら、私が手で抜いてあげるよ。シコシコ~~って」

「ヤダね。俺が、オマエを穢す行為は一切禁止だ」

「ねぇ、崇秀。だったら、お願いだから、そんなミットモナイ真似やめてよ。崇秀が、そんな事したらヤダよ」

「そうか。……なら、しょがねぇな。夢精するまで我慢するわ。オマエの嫌がる事は、絶対にしたくねぇからな」


違う。


もぉ、こんなの崇秀じゃない。


そりゃあ崇秀は『傲慢』で『自分勝手』で『女泣かせ』で『女誑し』で、とんでもない食わせ者だったりするけど、こんな情けない事をするのだけは、絶対に崇秀じゃない!!


それに優しさの方向が、お門違いもいい所!!

なんかH云々より、そっちの方に腹が立ってきた!!



「いい加減にしてよね!!」

「なにがだよ?なにが不満なんだよ?」

「全部不満!!あのねぇ、崇秀。アンタは、いちいちいちいちいちいち、女を見下さなきゃ、女も抱けないの?なにそれ?気持ち悪いんだけど。私を抱きたいと思ってくれるてるんなら、そんなツマンナイ事を考えてないで、チャッチャと、やっちゃえば良いじゃない。馬鹿じゃないの?」

「チッ……これじゃあダメか。逆効果だったか」


うん?


今なんか言った?



「えぇっと、君、君、ちょっと待とうか。今なんか聞こえたんだけど、今度はなに企んでるのかな?」

「なっ……なんだよ?なんも企んでねぇぞ」

「あのさぁ、崇秀。まさかとは思うけど。……ひょっとして、私が、崇秀とH出来無い様に仕向けようとしてない?」

「チッ……気付きやがったか」

「ちょっと待って。なんで、そんな事をする必要が有るのよ?Hぐらいしたって、別に良いじゃない。……ほら、それにさぁ。私って、奈緒さんと散々Hしてるんだから、そう言うのって、もぉ今更じゃない?」

「いや、そりゃあな。オマエが、俺以外の男とHすんのは一向に構わないぞ。けどよぉ。俺とHするとなると話は別だ。それだけはマズイ」


えぇ~~~っ、そんな言い方ってないよ。

初めてのHは、絶対に崇秀って決めてるんだから、他の男なんて論外だよ!!


ってか、絶対に崇秀じゃなきゃヤダ!!


こんなにも心を許してるんだから、体も許してもOKなんだもん♪



「魅力が……無いんですかね?所詮、モブッ娘ですか?」

「あぁ、そうじゃねぇんだよ。オマエは、本当に良い女に成って来てるから、多少そう言う眼で見てる所はある」

「じゃあさぁ、躊躇せずに、やれば良いじゃない」

「いや、だから、そうもいかねぇんだって」

「なんで?……ヤッパ、可愛くない?それとも……」

「違う違う違う。オマエが、最後に言おうとしたのは100%カットしろ。そんな思考は、今更ねぇよ」


だよね。



「じゃあ、なにがダメなの?身体つき?」

「いや、全然、悪くねぇよ」

「だったら、阿婆擦れだから?」

「いや、それも悪くない。寧ろ、そう言う行動的なのは好みだ」

「だったら本当になに?なにが気に喰わないの?」

「イヤな『気に喰う』とか『気に喰わない』の問題じゃねぇんだよ。オマエには、向井さんって言う、ちゃんとした恋人が居るじゃねぇかよ。オマエと向井さんの関係でのみ、俺は浮気は良くねぇなと思ってな」


出たよ。

途中から、なんか言動がおかしいと思ったら……そう言う事だったんだ。


……この男、奈緒さんの事を考えて、私とのHを拒んでたんだ。


なぁ~~~んか、変だと思ったんだよね。



「あのさぁ。なんで崇秀が、そこまで考えてるかなぁ」

「まぁ、あれだな。眞子は、眞子のままで良いんだけどな。向井さんは、オマエに『真琴』を求めてる訳だろ。だったら、そう言う割り切り、今の向井さんには、まだ難いと思うんだよな。それにな。幾ら向井さんが、オマエの浮気を認めてるとしてもだ。男で浮気されんのと、女で浮気されるんじゃ意味が違うだろ。それが今の向井さんの精神的にも、どうなのかなぁ?って思ってよ」

「あぁ、まぁ……確かに、難しい問題だね。でもさぁ、最終的な話になるんだけど。結局の所、眞子って存在は消えちゃう訳じゃない。だったらさぁ、そこまで気にならなくない?」

「まぁなぁ。そう言っちまえば。そうなんだがなぁ。……実の所『真琴に戻す』のは、結構、厄介な作業でな。下手したら『年単位』で時間が掛かっちまうんだよ。そうなった時に、俺も向井さんの精神面を上手くケア出来る自信がねぇんだわ。だからな、今からでも直ぐに、出来るだけ、彼女の精神的な負担は減らして置きたいんだよな」


そう言う事かぁ。


まぁまぁ、正当な意見だよね。


でもさぁ。

そうなると。

真琴=奈緒さんが求めてる存在。

眞子=崇秀が認識してる存在。

になる訳でしょ。

だったら、この2つの精神を、完全に分けなきゃいけなくなるよね。


そんな器用な真似、私に出来るのかなぁ?


大問題だよ、これは。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


( ´,_ゝ`)プッ

倉津君(眞子)完全に女性心理に飲み込まれちゃってましたね(笑)


まぁそうは言っても、これは以前から言っています様に、男女の性別から生じる感情の違いや、捉え方の違いから来るものなので。

今現在、女性の体である以上、こう言う思考に成っても、ホントしょうがないと言えば、しょうがない事なんですけどね。


でも、このままでは不味いと感じた崇秀は、即座にフォロー。

矢張り、最初から、この辺の展開も読んでいたのかして、動揺する事もなかったみたいですし。


さてさて、そんな中。

更に難しい立ち位置に立たされた眞子なのですが。

崇秀は、この辺を、どう解決していくつもりなんでしょうね?


その辺を次回は書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾

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