●前回のおさらい●
眞子の言動で、壊れながらも、やる気を倍増させる崇秀。
だが、それは非常に危険な行為だと察した眞子は、必死に宥めようとするが、矢張り崇秀は聞かない。
これにより『世界を破壊する要因』が、眞子に成る事が決定づけられる所だったのだが。
崇秀の「さっきの話、本当なんだろうな?」っと言う言葉に、最後のフラグ回収のチャンスが訪れた……のかもしれない(笑)
「なっ、なにが?」
「いや、だからよぉ。さっきの話」
「あぁ、あれ。あれねぇ。うん、冗談冗談。……ってか、無理無理。私が、そんな崇高な心境になれる訳ないじゃん」
どうこれ?
セーフ?それともアウト?
『救世主』?それとも『破滅の原因』?
いざ、尋常に勝負!!
「そっか。ヤッパ、今更だと、オマエの下着はくれねぇか」
はい?
「へっ?あの、それ……なんの話をしてるんですかね?」
「いや。オマエ、さっきの会話の中に、オマエ、俺に『下着くれる』とか言ってなかったか?」
「あぁ、うん、言ったよ。……良かったら、いる?脱ぎたてで」
「いる」
「えっ?なんで、なんで?さっきは、全然要らなさそうにしてじゃん。それになんに使うの?」
「オナニー」
「はい?」
「いや、だから、眞子を、向井さん家に送り届けた後。実家に帰って、オマエを想いながらオナニー」
はっ、はい?
「いやいや、あの、別に、プライベートな事だから、深くは干渉はしないけど。……崇秀ってさぁ、オナニー否定派で、オナニーなんかしないんじゃなかったっけ?」
「まぁなぁ、普段は、なにが有ってもしないな」
「いやいや、だったら、それって、どういう心変わり?」
「抑え切れないリビドーだな」
「いや、だとしても。敢えて、私のパンツなんかでオナニーしなくても、他の女に行けば良いじゃん」
「そりゃあ、無理だな」
「なんでよ?」
「いや、だってよぉ。今の状態じゃ、他の女じゃ、絶対立たねぇから。オマエのパンツの匂いを嗅ぎながらオナニーするしかねぇ訳だわな」
えぇえええぇぇ~~~!!
あの『誇り高き女誑し』が、私のパンツの匂い嗅いで、オナニー……って。
そんなの絶対にヤメテ。
うわ~~~イヤだ。
そんな情けない崇秀、絶対に見たくないって……
やだぁあぁぁ~~~!!
「もぉ、お願いだから、そんな情けない事は辞めてよぉ。……崇秀が、そんな事するイメージじゃないって」
「って言われてもなぁ。それしか、今の所、方法が思い付かねぇんだよなぁ」
「じゃあさぁ、じゃあさぁ、Hがダメだって言うなら、私が手で抜いてあげるよ。シコシコ~~って」
「ヤダね。俺が、オマエを穢す行為は一切禁止だ」
「ねぇ、崇秀。だったら、お願いだから、そんなミットモナイ真似やめてよ。崇秀が、そんな事したらヤダよ」
「そうか。……なら、しょがねぇな。夢精するまで我慢するわ。オマエの嫌がる事は、絶対にしたくねぇからな」
違う。
もぉ、こんなの崇秀じゃない。
そりゃあ崇秀は『傲慢』で『自分勝手』で『女泣かせ』で『女誑し』で、とんでもない食わせ者だったりするけど、こんな情けない事をするのだけは、絶対に崇秀じゃない!!
それに優しさの方向が、お門違いもいい所!!
なんかH云々より、そっちの方に腹が立ってきた!!
「いい加減にしてよね!!」
「なにがだよ?なにが不満なんだよ?」
「全部不満!!あのねぇ、崇秀。アンタは、いちいちいちいちいちいち、女を見下さなきゃ、女も抱けないの?なにそれ?気持ち悪いんだけど。私を抱きたいと思ってくれるてるんなら、そんなツマンナイ事を考えてないで、チャッチャと、やっちゃえば良いじゃない。馬鹿じゃないの?」
「チッ……これじゃあダメか。逆効果だったか」
うん?
今なんか言った?
「えぇっと、君、君、ちょっと待とうか。今なんか聞こえたんだけど、今度はなに企んでるのかな?」
「なっ……なんだよ?なんも企んでねぇぞ」
「あのさぁ、崇秀。まさかとは思うけど。……ひょっとして、私が、崇秀とH出来無い様に仕向けようとしてない?」
「チッ……気付きやがったか」
「ちょっと待って。なんで、そんな事をする必要が有るのよ?Hぐらいしたって、別に良いじゃない。……ほら、それにさぁ。私って、奈緒さんと散々Hしてるんだから、そう言うのって、もぉ今更じゃない?」
「いや、そりゃあな。オマエが、俺以外の男とHすんのは一向に構わないぞ。けどよぉ。俺とHするとなると話は別だ。それだけはマズイ」
えぇ~~~っ、そんな言い方ってないよ。
初めてのHは、絶対に崇秀って決めてるんだから、他の男なんて論外だよ!!
ってか、絶対に崇秀じゃなきゃヤダ!!
こんなにも心を許してるんだから、体も許してもOKなんだもん♪
「魅力が……無いんですかね?所詮、モブッ娘ですか?」
「あぁ、そうじゃねぇんだよ。オマエは、本当に良い女に成って来てるから、多少そう言う眼で見てる所はある」
「じゃあさぁ、躊躇せずに、やれば良いじゃない」
「いや、だから、そうもいかねぇんだって」
「なんで?……ヤッパ、可愛くない?それとも……」
「違う違う違う。オマエが、最後に言おうとしたのは100%カットしろ。そんな思考は、今更ねぇよ」
だよね。
「じゃあ、なにがダメなの?身体つき?」
「いや、全然、悪くねぇよ」
「だったら、阿婆擦れだから?」
「いや、それも悪くない。寧ろ、そう言う行動的なのは好みだ」
「だったら本当になに?なにが気に喰わないの?」
「イヤな『気に喰う』とか『気に喰わない』の問題じゃねぇんだよ。オマエには、向井さんって言う、ちゃんとした恋人が居るじゃねぇかよ。オマエと向井さんの関係でのみ、俺は浮気は良くねぇなと思ってな」
出たよ。
途中から、なんか言動がおかしいと思ったら……そう言う事だったんだ。
……この男、奈緒さんの事を考えて、私とのHを拒んでたんだ。
なぁ~~~んか、変だと思ったんだよね。
「あのさぁ。なんで崇秀が、そこまで考えてるかなぁ」
「まぁ、あれだな。眞子は、眞子のままで良いんだけどな。向井さんは、オマエに『真琴』を求めてる訳だろ。だったら、そう言う割り切り、今の向井さんには、まだ難いと思うんだよな。それにな。幾ら向井さんが、オマエの浮気を認めてるとしてもだ。男で浮気されんのと、女で浮気されるんじゃ意味が違うだろ。それが今の向井さんの精神的にも、どうなのかなぁ?って思ってよ」
「あぁ、まぁ……確かに、難しい問題だね。でもさぁ、最終的な話になるんだけど。結局の所、眞子って存在は消えちゃう訳じゃない。だったらさぁ、そこまで気にならなくない?」
「まぁなぁ。そう言っちまえば。そうなんだがなぁ。……実の所『真琴に戻す』のは、結構、厄介な作業でな。下手したら『年単位』で時間が掛かっちまうんだよ。そうなった時に、俺も向井さんの精神面を上手くケア出来る自信がねぇんだわ。だからな、今からでも直ぐに、出来るだけ、彼女の精神的な負担は減らして置きたいんだよな」
そう言う事かぁ。
まぁまぁ、正当な意見だよね。
でもさぁ。
そうなると。
真琴=奈緒さんが求めてる存在。
眞子=崇秀が認識してる存在。
になる訳でしょ。
だったら、この2つの精神を、完全に分けなきゃいけなくなるよね。
そんな器用な真似、私に出来るのかなぁ?
大問題だよ、これは。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
( ´,_ゝ`)プッ
倉津君(眞子)完全に女性心理に飲み込まれちゃってましたね(笑)
まぁそうは言っても、これは以前から言っています様に、男女の性別から生じる感情の違いや、捉え方の違いから来るものなので。
今現在、女性の体である以上、こう言う思考に成っても、ホントしょうがないと言えば、しょうがない事なんですけどね。
でも、このままでは不味いと感じた崇秀は、即座にフォロー。
矢張り、最初から、この辺の展開も読んでいたのかして、動揺する事もなかったみたいですし。
さてさて、そんな中。
更に難しい立ち位置に立たされた眞子なのですが。
崇秀は、この辺を、どう解決していくつもりなんでしょうね?
その辺を次回は書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾
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