●前回のおさらい●
ヒナちゃんの体でも、いつも通り崇秀が仕切りだした。
それは本当に、いつもの事の筈なのに。
何故か、少々ムッとした倉津君は、そこでまた、なにかロクデモナイ事を思い付いたみたいなのだが……
「おりゃ!!」
フハハハハハ……
ヒナの体で、そんな意地悪な事ばかり言うオマエさんには、究極の羞恥プレイ!!
『スカート捲りの刑』じゃ!!
コレ、眞子の疑似体験で、一番恥ずかしい思いをした体験だったからな。
オマエも、存分に恥ずかしやがれ!!
(↑崇秀にも同じ思いをさせたいだけの俺)
「……あのよぉ。なにがしてぇんだ、オマエは?そんな事して楽しいか?」
Σ(゚д゚lll)ガーン
( ゚Д゚)うそ~~~~ん!!
特に恥ずかしがる様子も見せずに、なんで、そんな冷静な態度が取れる訳?
普通、こんな恥ずかしい目に遭わされたら動揺とかすんじゃねぇのか???
それなのに、この冷静沈着な態度……なんなん、コイツ?
いやいやいやいや、そんな筈はねぇ!!そんな筈はねぇ!!
こうやって表面上は取り繕えてても。
心のどこかでは、相当動揺をしてる筈だし、精神的なダメージもデカイ筈!!
これをされて恥ずかしくない奴なんて、この世に存在する筈がないからな!!
ホッ、ホントは恥ずかしいくせに!!
だから、その本心を剥き出しにする為に追撃開始じゃあぁ~~~!!
「オマエのパンティーは水玉パンティー。とてもお似合いですよぉ~~~。萌え萌え~~」
「あぁそうなん。そりゃあ良かったな……っで?」
「・・・・・・」
あれ?
マジでなんとも思ってないんか?
崇秀君、一応は確認の為に言って置きますが。
君は男なのにスカート捲りされて、女物のパンツを人前に晒してるんですよ。
その辺は自覚してますか?
それでも、ホントに、なんとも思ってないんですかい?
「ハァ……なぁ、倉津。もぉ良いか?」
なんとも思ってないみたいですね。
はい、すみません。
あぁ、それはそうと、こんな時にアレなんだが。
今、冷静に成ってから気付いた事なんだが、ヒナって意外と子供っぽいパンツを履いてるんだな。
まさか、コットンの水玉のパンツを履いてるとは思いも寄らなかったよ。
俺としては、もっと、こうなんて言うのか。
高校生や大学生のお姉さんなんかが履いてる様な、少しアダルティーなパンツを愛用してるもんだと思ってたんだが、そこは違うんだな。
まぁコットンのパンツって言うのも、年相応で良いとは思うがな。
(↑謝罪しながらも、キッチリと、そこにだけは反応してる俺)
「あぁはい、そうッスね。子供染みた、お見苦しい真似をして、すんませんでした」
「そうだな。……あぁ、それと、此処はもうオマエも解ってるとは思うんだが、序に1つだけ忠告して置くけどな」
「うん?なんの忠告だよ?」
「この体の主の意識は、今こうしてる間も残ってるからな」
「はい?」
「これ以上、おかしな真似は辞めておいた方が良いぞ」
「えっ?オマエ、今、なんて言った?」
聞き違えてなかったら……最悪だよ。
ヒナの意識が残ってるなんて、俺は、一言も聞いてねぇぞ。
そう言う大事な事は、先に言えよな。
大体にして、乗っ取られた方は意識がなくなって、寝てる様な状態になるんじゃなかったっけ?
・・・・・・
いや……ちょっと待てよ。
そう言えば、さっき崇秀の奴が『ヒナには直接教えなきゃいけない事があるから急げ』とか言ってたし。
なにより、此方に来た初期段階でも、なんかブツブツ言って、直接ヒナに時空計算を指導してた訳だから、意識が残ってる事は此処で証明されてたって事だよな。
って事はだ。
俺が、それに気付かずにいた間抜け野郎って事か?
ショボボボボ……
「あぁっとなぁ。正確に言うとな。今、この子は滅茶苦茶怒ってるからな。ホントに、もぉそう言うのは辞めといた方が身の為だぞ」
「えぇっと、重ね重ね、すんません。あの、それと出来ればですな。それとなく、ヒナに謝って置いて貰えると有り難いんですが」
「はいよ。任された。……じゃあ、もぉこれで気が済んだなら行くぞ」
「あぁはいはい、そうッスね。直ぐに車を手配いたしますので、少々お待ち下さい」
「早く頼むな」
「そうッスね。そうッスね」
しくしくしくしく……
余計な事をしたから。
ヒナに軽蔑されるぐらい、俺に対するイメージが急落。
しかも、最後は崇秀に仕切られる始末。
コレじゃあ今回、ズッと、パシリをしてただけじゃねぇかよ。
なんのメリットもねぇじゃん!!
***
・・・・・・
( ゚д゚)ハッ!
あぁああぁぁぁ~~~だからか!!
だから、今回のサブタイトルが『Move move move』だったのかよ!!
このタイトルの意味って。
俺が何度も異世界を行き来してたから、こう言うサブタイトルが付いたんじゃなく。
ただ単に『こうやって俺が、色々とパシらされてる』から『Move move move』ってタイトルを付けてやがったんだな!!
そう言う事か、コンチクショ~~~!!
まったくもぉ、救いがないぐらい最低なオチをつけてくれたもんだな。
マジで、こうやってサブタイトルにまでフェイントをかますのは辞めてくれよな。
***
次回予告。
(´Д`)ハァ…俺の予想に反して、トンデモナイ展開に成っちまったよ。
しかも、俺が良かれと思って動けば動く程、ロクデモナイ方向に動き出しやがる。
誰でも良いから、この悪循環的な因果律を止めてくれよ。
それとよぉ。
ヒナと、崇秀の相性が……
そんな訳で次回。
『looter』
「略奪者」
……を、お送りするんだが。
もぉ……マジで誰か助けてくれ。
俺のライフもMPも、遠の昔に0よぉ~~~~!!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
これにて第一章・第四十五話【Move move move(動け!!動け!!動け!!)】はお終いに成るのですが、如何でしたでしょうか?
まぁ最後に倉津君が大ボケをかまして終わりましたので、なんとも言えない様なオチに成ってしまったのですが。
それはそれとして、意外と話自体は進行してたので、比較的良い方向には転がってるとは思います。
崇秀の召還にも成功しましたしね(笑)
さてさて、そんな中。
次回から始まる第一章・第九十六話【looter(略奪者)】は。
久しぶりにライブにて、崇秀がヒナちゃんに色々と教えていく様なのですが。
どういうやり方を示していくのでしょうね?
そして、それに付随して。
崇秀が初めのサイトを立ち上げた頃、どんな戦略を用いて知名度を上げて行っていたのかが明らかに成っていきますので。
良かったら、次話にも、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
あぁっと、これは余談なのですが。
この年の12月09日に、宇多田ヒカルさんがシングル『Automatic / time will tell』でメジャーデビューし、ヒットした頃ですね。
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