●前回のおさらい●
今回の歌謡コンクールに掛ける意気込みを『ネタ』的に語った倉津君(笑)
そして、ある意味『優勝へ向かって最強の助っ人』をバンドに組み込めた理由が、今明らかに!!
『真琴……』
「おぉなんだよ!!誰かと思ったら、ステラじゃねぇかよ。久しぶりだな。元気してたか?」
『『元気にしてたか?』とは……よくもまぁ、そんな言葉をヌケヌケと発せられたものですね。真琴……私が帰国したと言うのに、空港に迎えに来なかった事は、アナタが低脳だから100歩譲って許しましょう。ですが納得出来無いのは、私が来日していると言うのに、待てど暮らせど、なんの連絡も無かった事です。この罪、どう償うおつもりなんですか?ポンコツ』
……等と『3ヶ月ぶりに電話口から、ステラの綺麗な声を聞いた』と思ったのも、ほんの束の間。
折角、人がフレンドリィに接してやってるのに拘わらず、謂れの無い言葉を集大成にして、イキナリ罵詈雑言的な、ふざけた事をズケズケと言って来やがった。
この様子からもわかる様にだ。
どうやらコイツには、生まれた時より、遠慮と言う機能は設定されていないらしい。
俺ですら、呆れ果てるふてぶてしさだ。
当然、これに反応する様に俺も咄嗟に……
「アホかオマエは?なんで俺が、オマエの帰国予定なんぞをイチイチ認識せにゃならんのだ!!それになぁ、どうせ帰って来るなら、帰って来るで、前以て連絡ぐらいオマエの方からしてから帰って来いつぅの!!そしたら、空港にでもなんでも迎えにも行ってやれたってのによぉ。人の事をゴチャゴチャ言う前に、オマエの方こそポンコツなんじゃねぇのか!!」
って言い返したら……
『アナタは、自分の言ってる事を理解出来ていますか?』
「はぁ?」
『アナタが、私の帰国予定を頭に入れて置くのなんて世の常、常識の範疇ですよ。そこまで脳のポンコツ化が進んでる様では、アナタの人生、一寸先は闇。お先真っ暗ですね』
「ちょっと待てなステラ。なんで俺が、イチイチ、オマエの帰国予定を把握しなきゃなんねぇんだよ?そんな義務はねぇわ」
『ふぅ……もうお忘れなんですか?バスの中でキスをした仲だと言うのに、やけに冷たい事を言うのですね。私のキスの価値は、アナタにとっては、その程度のものでしかなかったのですか?もしそうなら、アナタは、あのゼンとか言う薄気味悪い男より、約1000倍程、屑で、最低の男だったっと言う証明になりますが、それで良いですか?」
ほんとコイツだけは……毎度毎度、1言反論しただけなのに、言い返しが、軽く1000倍になって返って来る女だな。
普通な、1言文句を言ったぐらいだったら、そこまで徹底的に言わねぇもんなんだがな?
こんな調子で、オマエと会話を交わしたらなぁ。
いつの間にか、人と話すのが怖くなって『人間恐怖症』になっちまうわ!!
それとオマエなぁ!!
今の話の内容は、あまりにも酷いし、汚ねぇぞ!!
『キス』を引き合いに出すだけならまだしも。
『ゼン』なんて地球外生物を引き合いに出すなんて、俺と言う人間を全面的に否定してるのと同義語じゃねぇかよ!!
幾ら、腹が立ってるからと言っても、これだけは、絶対に人として超えちゃあイケネェ一線だろうよ。
ゼンと同列なんて……人として哀しすぎんだろ!!
後なぁ、序にキスの件について言って置くとだなぁ。
あれはオマエが勝手にキスして来ただけであって、俺にとっちゃあ、どう考えても不可抗力でしかねぇだろうがよぉ!!
しかもその後に、キスは『アメリカでは挨拶』程度の話だって、断言してたじゃねぇか!!
今更、それを引き合いに出して、俺を責めたてるのは、ちょっと卑怯なんじゃねぇのか?
……そりゃあよぉ。
不可抗力とは言え、オマエの唇に触れた感覚は、なんとも言えねぇ様な柔らかさで……じゃなくてだ!!
こっ、こっ、この卑怯者!!
(↑とどのつまり、言い返す言葉が無い俺)
「・・・・・・」
そんなヘチョさが心の中で爆発して、結局、なにも言い返せずに沈黙してしまう俺。
不可抗力だから……
『返答がない様ですね。どうしたんですか、真琴?私とのキスを思い出して、極度の性的興奮にでも見舞われましたか?』
「ちゃ!!ちゃうわい!!誰がオマエなんぞとのキスに、性的興奮なんぞするもんかよ!!」
『そうですか。では、今度お逢いした時には、一生忘れられない様な濃密なキスをさせて頂きます。……それで良いですか?』
「オイ……オマエ、俺の事100%からかってるだろ」
『はい、電話に出た瞬間から、全てからかってますよ。いけませんか?』
「死ね」
っと、ステラとの会話は、いつも通り。
なんの変哲もなく、順風満帆に、極有り触れた会話が繰り広げられてたんだよ。
そこにステラの奴……
『まぁ、真琴をからかうのも飽きましたので、死ぬ云々は良しとしましょう。……そんな事よりポンコツ。奈緒の家に、何度電話を掛けても、一向に出る気配がないのですが。奈緒の居場所を知りませんか?』
「奈緒さん?奈緒さんなら、今、ウチの学校の文化祭に遊びに来てるぞ」
『はぁ……矢張り、そこでしたか』
「うん?なんだよ、オマエ?今日が、ウチの文化祭だって事を知ってたのかよ?」
『いいえ、知っていた訳では有りませんが。帰国の際に、仲居間さんから『日本じゃ、倉津が面白い事をしてるから見て来いよ』っと言われていましたので。ひょっとしたら文化祭が今日で、奈緒が、そこに居るのではないかとは思っただけです』
ぬぬぬ……またしても仲居間崇秀か。
あの野郎だきゃあ!!なんで、そんな細かい事を知ってんだよアイツわ?
つぅか、あの馬鹿は、どこから、そんなコマめに正確な情報を仕入れてやがるんだ?
この街が、比較的大きな繁華街とは言え、こんな小さな街の情報を、逐一チェックしてんじゃねぇぞ!!
アホかアイツは?
( ゚д゚)ハッ!……そうか!!アイツは、近年稀に見るアホだったな。
じゃあ、しょうがねぇか。
「なるほどなぁ、そりゃあ得心の行く話だ。……っで、それを知ってたオマエは、今なにをやってる訳?ホテルか?」
『いいえ。先程、アナタの学校の在る、最寄の駅に着いた処ですが……なにか?』
うん?
「ちょっと待て!!ちょっと待てな!!オマエが、此処に来るのは一向に構わねぇが。……なに企んでやがんだ?」
『なにも企んでなどいませんよ。心配しなくても、ただの見学です』
「嘘だぁ~~~。わざわざオマエが出向いて来て、なんもしねぇ訳ねぇじゃんよ」
『やけに信用が無いんですね。……まぁ良いでしょう、真琴』
「なっ、なんだよ?」
『荷物が多いので、直ぐに、駅まで取りに来て下さい』
「荷物が多いだと?……オイ、コラ!!ヤッパ、なんか企んでんじゃねぇかよ!!」
『さぁ、それはどうでしょうね。……全ては、逢ってからのお楽しみと言う事ですね』
「果てしなくヤナ予感だな……オイ」
……って、更に、俺にとっては日常的な会話があってだな。
予定外のステラ来訪に慌てながらも、急遽愛車のチャリに跨り。
最寄の駅までの道程を、祭りを楽しんでいる人波なんざ無視して、究極のダッシュで迎えに行った。
何故なら、アイツを街中に放置するのは、奈緒さん同様に危険だからな。
(;´д`)トホホ
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
バンドに誘う内容は、何処へやら。
倉津君と、ステラさんの、いつものやり取りが、先に行われましたね。
まぁ、なんとも仲の良い事で(笑)
さてさて、そんな中。
倉津君が、ステラさんを駅まで迎えに行く事に成ったようですが……この後、何事もなく迎えに行く事が出来るのか?
そして、ステラさんの持って来た荷物の正体とは!!
それは次回の講釈。
また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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