最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1108 愛され倉津君

公開日時: 2024年2月16日(金) 00:21
文字数:2,187

●前回のおさらい●


 エディさんと美樹さんと倉津君の話をしてる中、何故か『奈緒さんが倉津君にベタ惚れしてる』っと言う話になり。

それを倉津君が『俺が奈緒さんにベタ惚れしてる』っと言い直したら、そこにジャストタイミングで奈緒さんが現れて……(笑)

「あぁ、奈緒。今、アンタの話で盛り上がってたのよ」

「私の話?なに?なんの話よ?」

「うん?いやね。今エドに、奈緒が兄貴君にベタ惚れだって話をしてたんだけど。それを言ったら兄貴君が、奈緒にベタ惚れだって言い直したって話」

「あぁ、そうなんだ。でも、それなら、私がクラにベタ惚れで合ってるわよ。だってクラは、この私が世界一好きな男の子なんだもん」


・・・・・・


フッ……照れるぜ奈緒。

突然、あんまり人前で恥ずかしい事言ってんじゃねぇぞBABY。


……いや、嘘ッス。

神の信託にも似た、有り難い言葉ッスな。


あぁ、けど『男の子』って呼び方は、そろそろ辞めて下さい。


その言い方だけは、なんか餓鬼ッポクて嫌ッス。



「うわ~~~っ、この女、一発目から惚気てきたよ。ウザァ~~~」

「別に惚気じゃないわよ。事実よ事実。私は、クラの伴侶なんだもん」

「うわっ!!更に、言い切ったよ、この女」

「当たり前じゃない。私はね。お遊びでクラと付き合ってる訳じゃないの。将来クラのお嫁さんに成る事だけが、私の唯一の望みなんだから、もぉこの時点で、伴侶って言っても、なにも間違いじゃないと思うわよ」


……死ねる。

奈緒さんの、この有り難い一言で、俺は簡単に死ねる。


いやはや、俺も、大概、本気で奈緒さんの事が好きですけど、人前では、此処まで言えねぇな。


流石、年上だな。


姉さん女房最高ッス!!



「凄いね。奈緒に、此処まで言わせるなんて」

「なになに、ひょっとして羨ましいのエド?美樹に言って欲しいの?」

「あぁ、いやね。羨ましいと言うか。奈緒に、こうまでハッキリ言わせる彼の魅力って一体なんなのかな?って思ってね」

「クラの魅力?……そんなのクラの全部に決まってるじゃない。この子程、優しくて、私を愛してくれる最高な子なんて、世界中探しても何処にも居ないわよ。なに言ってんのよ?」


いや、奈緒さん……それは、全世界に、かなりの数で居ると思うッスよ。

俺なんか、誰がどう見ても、ただの味噌ッカスですからね。


ヘッポコぷぅッスよ。


これ程、不釣合いなカップルは、それこそ世界中探しても中々居ないと思うんッスけど。


ショボボボボ……



「マジで?……けど、彼は一般人なんだよね。なんで奈緒が、そこまで彼に入れ込むんだい?」

「はぁ?なに言ってるのよ?クラは一般人なんかじゃないわよ。この子はね。私の中では、神にも等しい存在よ。唯一私の事を、全て理解してくれてる子だからね」

「奈緒の全てを理解してるって……それ、もう完全に狂人の域じゃない。兄貴君、可哀想な言われ様」


えぇ~~~!!

俺に悪口言うならまだしも、なんで奈緒さんが、そんな言われ方をするんッスか?


奈緒さんは、そんな理解不能な人じゃないッスよ。

ホント、優しい人なんッスよ。



「今なんて言った?このエロパン・チョモランマ。なんか言った?」

「ちょ!!アンタ、なんで、こんな所で、そんな事を言うのよ!!鬼畜鬼ババァ!!」

「あの、奈緒さん……エロパン・チョモランマって、なんの話ッスかね?」

「兄貴君も、変な所だけ喰い付かなくて良いから!!」


なんだ?


エロパンって=エロいパン?=媚薬入りのパンの事か?


美樹さん、なにかの拍子に、そんなもんを食ったんッスか?

それとも奈緒さんに食わされたんッスか?


もしそうなら、確かに奈緒さんは『とんでもなく質の悪い飯テロ』をする可能性があるから納得出来なくもないんだよな。

以前に俺も『鰻と梅干と言う喰い合わせの刑』を喰らって散々な目に合った記憶がありますからね。


まぁでも、今の所、それが真相とは限らないから、一応は謎だな。


あぁ、それはそうと。

美樹さんがチョモランマって奈緒さんに言われたのは、美樹さんがデカイからだな。


此処だけは間違いねぇ。



「うん?エロパン?……あぁ、あれの事かい?美樹が履いてた、あの穴の開いてた下着の事かい?」


ブッ!!なんッスか、それ?

喰い合わせとかの飯テロの話じゃなくて、その子供が知らなくて良い様な『アダルティーなグッズ』わ?


あぁ……けど、あれだよな。

美樹さんって綺麗系の顔付きだから、そう言うアダルトな奴も、結構、似合うのかも知れないよな。


なのでまぁ出来る事なら、そのお姿を1度はお目に掛かって見たいもんだな。



「エド~~~~~~!!そこは解ってても、口に出して言わなくて良いから」

「あぁ、そうなのかい?彼が疑問に思ってるみたいだから、教えてあげただけなんだけどなぁ。僕、なんか悪い事を言ったかい?」


いやいや、そこのアンちゃん。

彼女との秘め事は、あまり人前で口に出して言うもんじゃねぇぞ。


女の子ってのは、普通は繊細なものだから、恥ずかしいって感覚が、男とは、かなり異なってるもんなんだからよぉ。


そう言う事は易々と言っちゃイカンよ。


しかしまぁ、見た目に反して、なんか思ってたより、このアンちゃんって子供っぽい奴だなぁ。



「……って言う様な女なのよ、美樹は。解ったクラ?」

「あぁもぉ、ゴメンって。もぉ、あの事には触れないでよ」


なんでか知らんが美樹さん、この件に関しては、かなり嫌がってるな。

なんかそうなると、此処を、余り言われ続けられるのも可哀想な気がして来た。


まぁ、確かにな。

さっき奈緒さんを『狂人』扱いした、あの発言は頂けなかったとは言え。

それは冗談の域で話した言葉であって、別に特別悪い事をした訳でもねぇ訳だしなぁ。


なら、こりゃあ、フォローの1つもしてやんねぇとな。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>


奈緒さん……相も変わらずの倉津君大好きっ子ですね。

そして今が惚気るチャンスだと思ったのかして、惚気がダダ漏れに成ってましたし(笑)


まぁただ、人の惚気なんて言う物は、他人からすれば「うざったい」だけ。

それ故に、美樹さんの反撃を喰らった訳ですが。

奈緒さんが口喧嘩で負けるはずもなく、美樹さんは見事にクロスカウンターを喰らってしまいました(笑)


さてさて、そんな風に美紀さんが、奈緒さんにやり込められてる中。

美樹さんに憐れみを感じて、愚かにも倉津君は、彼女のフォローをしようとしてる様なのですが……大丈夫なのでしょうか?


そして奈緒さんは、その行為を、どう捉えるのか?


次回はその辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


そう言えば、眞子と真菜ちゃん、まだ帰って来ませんね(笑)

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