●前回のおさらい●
前座の最後を締めくくる為に、GUILDの上位メンバーでの演奏が始まったのだが。
その中で崇秀が『Level 20Energy-drain』+『狂奔・Dancing-Marionette』っと言う2つの技を使用してしまった物だから……(笑)
「「「「「わあぁあぁぁぁぁ~~~~~ッ!!クールクール!!」」」」」
「「「「「スゲェ!!『鞍馬』って、こんな曲だったんだぁ!!」」」」」
「「「「「ヤッパ弾く人間が弾いたら!!こんなに違うもんなんだぁ」」」」」
「「「「「それに鞍馬の声も最高だったぜぇ!!もっと唄ってくれぇ!!」」」」」
「「「「「マジで最高!!アンコールだ!!アンコール!!」」」」」
あの……前座で盛り上がって下さってるのは、非常に結構な事なんですけど。
もぉ無理ですよ。
今のたった一回の演奏だけで、根こそぎ体力を奪われましたので、既に頭が酩酊状態に入ってます。
それに足音も、フラフラしてるんですよね。
っと言いますか。
既に……吐きそうです。
それに、私以外の他の演奏者の方も全員。
たった一曲で……死にそうな顔になってますんで……アンコールは、やめて上げて下さい。
このまま続けたら、確実に多くの死人が出ますので。
「あっそ……んじゃまぁ、サービスで、もう一曲ぐらい行ってみっか!!」
「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」
「「「「「わあぁあぁぁぁぁ~~~~~ッ!!良いぞ、良いぞぉ~!!」」」」」
「「「「「なんなら、このまま最後まで行っても、全然良いぞぉ!!」」」」」
「あっそ。そりゃあ良いな。じゃあ、その提案で行ってみっか」
うわっ!!
今しがた、ステージ及び、チョッケルで楽器を奏でた人が全員『死ぬほど嫌そうな顔』をしてる中、崇秀が演奏の継続を促して来たよ!!
特に、その中でも、ホランドさんの嫌そうな顔が凄い事になってるのに。
……あぁ、これはダメだ。
私が、この『音狂・音獄魔王』を止めなきゃ。
このままじゃあ、ホントに死人が出ちゃうよ。
「あの、崇秀、崇秀。……あぁ、いやいや、崇秀様」
「んあ?なんだよ?」
「死んじゃうからね。……このまま続けたら、此処で楽器持ってる人、全員が死んじゃうからね」
「どこの誰がぁ?なんで死ぬんだ?」
「いや、私達がモロ死んじゃうから。ご臨終しちゃうから。先祖のお墓に入っちゃうから。あの世から帰って来れなくなるから」
「はぁ?オマエ、さっきから、なに言ってんだ?大体よぉ。今のでも、高々『20』だろ。まだ『30』も余裕が有るんだから、この程度なら大丈夫だって」
うんっと……それは、なんの話かな?
どうにも仲居間様の言い分だと『Energy-drain』は『Level 50』まであるって事かなぁ~~~?
……多分ね。
本当に人が死ぬよ……それ。
「あぁ、うんうん。そうだねぇ。言いたい事は、凄くわかるけどね。ヤメようね、ヤメようね。ダメだよ」
「なんでだよ?偶には、俺にも『全力』で弾かせてくれよ」
「あっ、あのさぁ。……後で、崇秀の大好きな『私のパンツ見せてあげる』から許して下さい。なんなら『裸』でも可ですよ」
なんでもしますから……
もぉ許して下さい。
奈緒さんを残して、死ぬのだけは嫌なんです。
お慈悲を……
「ふむ。なんだかなぁ?まぁ良いや。『本番のライブ』が、このまま滞るのもなんだしなぁ。……んじゃあ、やめるか」
「ははぁ~~~、ありがたき幸せ」
「なんだそりゃあ?まぁ、そんじゃ前座終了だな。一旦締めるか」
「ですね。ですね。実に良いアイディアですね、崇秀様」
「なんだかなぁ?」
やったあぁ~~~(泣)
奇跡的に最強の魔王を説得出来ましたぁ~~~(泣)
音獄を統べる魔王が、なんの気紛れか、演奏を辞める事を決断してくれましたよ(泣)
奈緒さん……私、生きて家に帰れますよ(泣)
「……つぅ訳なんで。俺は疲れたから、アンコールはヤメる。後は、勝手にやっておいてくれ」
ブッ!!なんちゅう傍若無人な態度。
流石、音狂音獄を統べる魔王様ですね。
そう言う自分勝手も許されちゃうんですね。
「「「「「ぶぅ~~~~~~!!ぶぅ~~~~~!!」」」」」
「「「「「ぶぅ~~~~~~!!ぶぅ~~~~~!!」」」」」
「「「「「ぶぅ~~~~~~!!ぶぅ~~~~~!!」」」」」
「「「「「ぶぅ~~~~~~!!ぶぅ~~~~~!!」」」」」
……な訳ないか。
あぁでも、下手に魔王様を刺激しちゃいけませんよ。
じゃないと皆さん、今日、この日を境に、生きて家に帰れなくなっちゃいますよ!!
「んあ?……なんだ?そんなに俺の演奏が聞きたいのか?」
にゃあああぁ~~~!!
折角、私の捨て身の交渉に魔王様が応じてくれて、楽屋に戻る感じになってたのに、余計な事しないでよ!!
死にたいの?
馬鹿なの?
あなた方は自殺志願者なの?
「「「「「キタアァ~~~!!それでこそ仲居間さんだぁ!!」」」」」
「ほぉ……そうかそうか」
「「「「「此処まで、わざわざアンタの音を聞きに来たんだ!!もぅ一曲だけでも頼むぜ!!」」」」」
「あぁっそ。……じゃあ、もぉ一曲だけ、やっちゃおうかなぁ」
煽るんじゃありませんよ!!
寝た魔王を起すんじゃありませんよ!!
命が惜しかったら、ヤメなさいって!!
「「「「「イケエェェ~~~ッ!!仲居間さん!!」」」」」
「ちっ……しょうがねぇ奴等だなぁ。まぁこれ以上、ライブの開始が遅れてもなんだから、あと一曲だけな、一曲だけ」
にゃあ~~~ダメだぁ!!
ヤル気になっちゃってるよ、この人!!
「「「「「なに弾いてくれんだぁ!!仲居間さん!!」」」」」
「そうだなぁ。俺のソロで。ホンで俺が、人が作った曲で一番気に入ってる曲」
「「「「「おぉぉ~~~スゲェ!!なんなんだぁそれ!!誰の曲なんだぁ!!」」」」」
「向井さんが作った『Serious stress』……それで天国に行くなり、地獄に落ちるなり好きな様にしろ」
「「「「「ヤッホ~~~~~!!なら是非、その天国とやらに行かせてくれぇ!!」」」」」
「「「「「ヤッホ~~~~~!!いや!!天国なんて生ぬるい!!地獄に落してくれぇ!!」」」」」
いっ……
いっ……
いやああぁぁあぁぁぁ~~~!!
それが、一番イヤァァァアァァ~~~~!!
……ってか!!
なんで敢えて、その曲を気に入ってんのよ。
それ!!この間のアリーナライブで、会場内が一番凄惨な事になっちゃった曲じゃない!!
最悪だぁ……ヤダァアァ~~~~!!
「行くぜぇ~~~!!『Table of the Mortal Sins』……アメリカ人は『7つの大罪』の、どれが、お好みだ?好きな所へ行っちまえ」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪--♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪-----♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪--♪♪……
……終わった。
これは確実に終わった。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
崇秀、またしてもやらかしました(笑)
もぉ今回に至っては、必死に止めた眞子が可哀想な回だったのですが。
やっちゃったものは仕方がないです。
みんな地獄に落ちましょう(笑)
ってな訳で、次回はその辺を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
読み終わったら、ポイントを付けましょう!