最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1452 追加メンバー

公開日時: 2025年1月25日(土) 00:21
文字数:2,043

●前回のおさらい●


 今後もカジ&グチ君とバンドを続けると宣言する倉津君。

だが、その意見に対して賛成はしているものの、現状でのメロディーラインがない事を懸念する細川君。


しかし倉津君もそこを考えていない訳ではない様で……

「因みだが旦那。俺は、追加メンバーが有ると踏んでるんだが、どうだい?」

「当たりだ」

「ソイツは、誰の事を指名しようと思ってるんだい?」

「糞眼鏡だよ。去年と、今年の文化祭で、キーボードを担当してた糞眼鏡だ」

「糞眼鏡?……って事は、ひょっとして佐藤さんの事を言ってるの?」

「そぉそぉ、あの糞眼鏡を、無理矢理バンドに引き込みゃあ。実力も、知名度も問題無し。しかも、モジャが気にしているメロディーラインすらも解決。悪くねぇだろ」


まぁ、無理やり引き込むって言う言葉には語弊があるんだが。

あの糞眼鏡って確か、今年の文化祭で『バンドを解散した』とか抜かしてやがったから。

『少々強引に話を進めても問題ないかなぁ』って感じで、無理やり引き込もうとしとる訳だ。


実際は、正規のメンバーが決まるまでのHELPで入ってくれるだけでも構わないしな。



「そうさな。確かに悪くないな。……っで、誰がモジャだ?」

「だろ。まぁ更に言えば。奴は、作曲が上手いし、アレンジも上手い。追加メンバーとしては申し分ない人材だと思うぞ。……因みにだが、俺と眞子は直毛だ。モジャは、アンタしか居ねぇだろ」


まぁそんなモジャ問題は、さて置き。

本題である糞眼鏡を、どうやって誘うかが問題だな。


アイツ、変人っぽいから、実際は強引に行っても言う事を聞きそうにないしな。



「確かに良い選出さな。けど、どうやって誘う気だい?彼は、かなりの曲者だぞ」


ハイ、思った通り、今悩んでる問題を、早速定義されましたな。


だが、そんなものの解決方法はない。


まぁ敢えて言えば、由佳に頼むぐらいのものだな。

なんせ、あの糞眼鏡は、最近『由佳目的で、3B-GUILDライブに入り浸ってる』らしいからな。


俺が立案出来そうな策は、それしかない。



「まぁ、方法は教えられないが。その辺は、俺に任せて置け。万事上手くやるからよ」


自信も確証も、限りなく0に近いけどな。


まぁ……成る様に成るさ。


それがダメでも、俺にも最終兵器ってもんがあるからな。



「左様で。ただ失敗は許されないさな。……ちゃんと保険は掛けてるんだろうな?」

「心配すんな。俺も、そこまで間抜けじゃない。ちゃんと呈の良い保険は掛けてるよ」

「なるほど。それは、さっき一緒に居た、あの子の事かい?」

「そう言うこった」


早い話、糞眼鏡がダメでも、沙那ちゃんを勧誘すればOKなんだよな。


まぁ、年齢的にも時間は制限されるが、実力に関しては申し分ない筈だしな。


あぁけど、勿論、此処も強制するつもりはないけどな。


故にコチラも、確証は0。



「ねぇねぇ、真琴ちゃん。『あの子』って誰の事?」

「あぁ、今日知り合ったばかりの女の子なんだけどな。ギターが滅茶苦茶上手い子なんだよ。しかも、ある意味、話題性が高くなる可能性も高いしな」

「あらら。また、知らない間に、新しい女の子と知り合ってるよ。このエロゲーの主人公だけは」

「オイ!!誰がエロゲーの主人公だ!!」

「真琴ちゃん」


なにも反論が出来ん。


確かに、あんな直後に、女の子と知り合ってちゃあ、そう思われても仕方がないな。


でも、大丈夫だ。

俺はロリコンではないし、ペドフィリアでもない。

だから、沙那ちゃんはヒロイン候補には成らないんだよ。


ドチラかと言えば『妹』じゃな。

(最近、そう言う近親的な者をターゲットにしてるエロゲーもある様な気がするが……)



「アホか!!今日、知り合った子は、そう言うんじゃねぇの」

「なんで?女の子なんでしょ」

「女の子つっても、オマエ。相手は小学生だぞ。俺は、そう言う趣味はねぇの」


将来有望な可愛い子ではあるがな。

いや、寧ろ、目鼻立ちがハッキリしてるから、美人系になる可能性が高いかもしれねぇがな。


所詮は、そんな風に可愛いや美人になると言ってもだ。

そこに関しても、何処まで行っても妹っぽいって感じでしか、俺は沙那ちゃんを見る事が出来ない。



「しょ、小学生?とうとう、そんな所にまで手を出しちゃったの?」

「オマエ、人の話を聞けな。そう言う趣味はないって言ってんだろ。妹みたいなもんだ妹みたいな」

「あっ、そっ、そうなんだ」

「うぉ~~~い!!信用しろよ!!俺はロリコンじゃねぇつぅの!!そんな眼で見る訳ないだろ!!」


マジで、そこまで落ちぶれちゃイネェつぅの!!

大体にして俺には、奈緒さんと言う地上最強の彼女が居るんだから、そんな風に落ちぶれる訳がないだろうに!!


まぁ、膝の上に乗せると、非常に癒された気分には成るがな。


それはそれだ。

他意なんてものはそこには微塵も存在しない。

……っと言うかな。

寧ろ、誰だって沙那ちゃんを膝の上に乗せて、足をパタパタさせる仕草を見せられたら、可愛いと思う筈だから、この時点で「その可愛い」はノーカンな訳だよ。


所謂、世間一般で言う『沙那ちゃんの可愛さは共通見解』ってやつになる訳だ。


まぁ、沙那ちゃんは俺の膝の上にしか乗らないから、こんな事を口で言っても解んねぇだろうけどな。


・・・・・・


つぅか眞子よぉ。

話を進めてる途中で、余計な詮索ばっかりしてんじゃねぇよ。


微妙に凹むわ!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


また話が脱線転覆に向かってしまいましたが。

一応は、沙那ちゃんの勧誘についての話も微妙に進んでいるので、まぁ、この2人にしたら上出来ではないかと思います(笑)


……っとは言っても。

此処でいつまでも足踏みしてる訳にもいきませんので。

次回は、ちゃんと話を進めていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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