●前回のおさらい●
今後もカジ&グチ君とバンドを続けると宣言する倉津君。
だが、その意見に対して賛成はしているものの、現状でのメロディーラインがない事を懸念する細川君。
しかし倉津君もそこを考えていない訳ではない様で……
「因みだが旦那。俺は、追加メンバーが有ると踏んでるんだが、どうだい?」
「当たりだ」
「ソイツは、誰の事を指名しようと思ってるんだい?」
「糞眼鏡だよ。去年と、今年の文化祭で、キーボードを担当してた糞眼鏡だ」
「糞眼鏡?……って事は、ひょっとして佐藤さんの事を言ってるの?」
「そぉそぉ、あの糞眼鏡を、無理矢理バンドに引き込みゃあ。実力も、知名度も問題無し。しかも、モジャが気にしているメロディーラインすらも解決。悪くねぇだろ」
まぁ、無理やり引き込むって言う言葉には語弊があるんだが。
あの糞眼鏡って確か、今年の文化祭で『バンドを解散した』とか抜かしてやがったから。
『少々強引に話を進めても問題ないかなぁ』って感じで、無理やり引き込もうとしとる訳だ。
実際は、正規のメンバーが決まるまでのHELPで入ってくれるだけでも構わないしな。
「そうさな。確かに悪くないな。……っで、誰がモジャだ?」
「だろ。まぁ更に言えば。奴は、作曲が上手いし、アレンジも上手い。追加メンバーとしては申し分ない人材だと思うぞ。……因みにだが、俺と眞子は直毛だ。モジャは、アンタしか居ねぇだろ」
まぁそんなモジャ問題は、さて置き。
本題である糞眼鏡を、どうやって誘うかが問題だな。
アイツ、変人っぽいから、実際は強引に行っても言う事を聞きそうにないしな。
「確かに良い選出さな。けど、どうやって誘う気だい?彼は、かなりの曲者だぞ」
ハイ、思った通り、今悩んでる問題を、早速定義されましたな。
だが、そんなものの解決方法はない。
まぁ敢えて言えば、由佳に頼むぐらいのものだな。
なんせ、あの糞眼鏡は、最近『由佳目的で、3B-GUILDライブに入り浸ってる』らしいからな。
俺が立案出来そうな策は、それしかない。
「まぁ、方法は教えられないが。その辺は、俺に任せて置け。万事上手くやるからよ」
自信も確証も、限りなく0に近いけどな。
まぁ……成る様に成るさ。
それがダメでも、俺にも最終兵器ってもんがあるからな。
「左様で。ただ失敗は許されないさな。……ちゃんと保険は掛けてるんだろうな?」
「心配すんな。俺も、そこまで間抜けじゃない。ちゃんと呈の良い保険は掛けてるよ」
「なるほど。それは、さっき一緒に居た、あの子の事かい?」
「そう言うこった」
早い話、糞眼鏡がダメでも、沙那ちゃんを勧誘すればOKなんだよな。
まぁ、年齢的にも時間は制限されるが、実力に関しては申し分ない筈だしな。
あぁけど、勿論、此処も強制するつもりはないけどな。
故にコチラも、確証は0。
「ねぇねぇ、真琴ちゃん。『あの子』って誰の事?」
「あぁ、今日知り合ったばかりの女の子なんだけどな。ギターが滅茶苦茶上手い子なんだよ。しかも、ある意味、話題性が高くなる可能性も高いしな」
「あらら。また、知らない間に、新しい女の子と知り合ってるよ。このエロゲーの主人公だけは」
「オイ!!誰がエロゲーの主人公だ!!」
「真琴ちゃん」
なにも反論が出来ん。
確かに、あんな直後に、女の子と知り合ってちゃあ、そう思われても仕方がないな。
でも、大丈夫だ。
俺はロリコンではないし、ペドフィリアでもない。
だから、沙那ちゃんはヒロイン候補には成らないんだよ。
ドチラかと言えば『妹』じゃな。
(最近、そう言う近親的な者をターゲットにしてるエロゲーもある様な気がするが……)
「アホか!!今日、知り合った子は、そう言うんじゃねぇの」
「なんで?女の子なんでしょ」
「女の子つっても、オマエ。相手は小学生だぞ。俺は、そう言う趣味はねぇの」
将来有望な可愛い子ではあるがな。
いや、寧ろ、目鼻立ちがハッキリしてるから、美人系になる可能性が高いかもしれねぇがな。
所詮は、そんな風に可愛いや美人になると言ってもだ。
そこに関しても、何処まで行っても妹っぽいって感じでしか、俺は沙那ちゃんを見る事が出来ない。
「しょ、小学生?とうとう、そんな所にまで手を出しちゃったの?」
「オマエ、人の話を聞けな。そう言う趣味はないって言ってんだろ。妹みたいなもんだ妹みたいな」
「あっ、そっ、そうなんだ」
「うぉ~~~い!!信用しろよ!!俺はロリコンじゃねぇつぅの!!そんな眼で見る訳ないだろ!!」
マジで、そこまで落ちぶれちゃイネェつぅの!!
大体にして俺には、奈緒さんと言う地上最強の彼女が居るんだから、そんな風に落ちぶれる訳がないだろうに!!
まぁ、膝の上に乗せると、非常に癒された気分には成るがな。
それはそれだ。
他意なんてものはそこには微塵も存在しない。
……っと言うかな。
寧ろ、誰だって沙那ちゃんを膝の上に乗せて、足をパタパタさせる仕草を見せられたら、可愛いと思う筈だから、この時点で「その可愛い」はノーカンな訳だよ。
所謂、世間一般で言う『沙那ちゃんの可愛さは共通見解』ってやつになる訳だ。
まぁ、沙那ちゃんは俺の膝の上にしか乗らないから、こんな事を口で言っても解んねぇだろうけどな。
・・・・・・
つぅか眞子よぉ。
話を進めてる途中で、余計な詮索ばっかりしてんじゃねぇよ。
微妙に凹むわ!!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
また話が脱線転覆に向かってしまいましたが。
一応は、沙那ちゃんの勧誘についての話も微妙に進んでいるので、まぁ、この2人にしたら上出来ではないかと思います(笑)
……っとは言っても。
此処でいつまでも足踏みしてる訳にもいきませんので。
次回は、ちゃんと話を進めていこうと思いますので。
良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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