最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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第一章・第四十七話 In hospital(病院内)

845 本当に目覚めてみれば……

公開日時: 2023年5月31日(水) 00:21
文字数:2,018

第一章・第四十七話【In hospital(病院内)】が始まるよぉ~~~♪(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

 047【In hospital】


 『……ライブで意識を失ってから、早くも(?)三度目の目覚めが起きてる訳なんですが』


 でも今回の目覚めも『前回に【夢】の引き続きじゃないの?』て思う程、ヤッパリ、どこをどうとっても同じ様な状態になっている。


だってさぁ、予想に反する事無く。

此処の景色って、さっきと全く同じ様な景色の病室の中だったりするんだよね。


寧ろ、さっきと、どこが違うのか解らないぐらい、丸っきり、なにも変わった様子はない。


『まるで精巧に作られたジオラマじゃないの?若しくは撮影現場?』

……っと言う、切れの悪いツッコミを入れたくなる様な程、なにからなにまで、ある程度だけど置いてある物さえ、全く同じ様に思える。


ただ……敢えて、さっき現場との違いが有るとすれば。

今こうやって肌で感じるものは、全てが、どれもこれも、まさに本物の様な感覚に思える。


これこそが、本当の意味での『生きてる』証の様な気がする。


まぁ……それとは別に。

腕に刺さっている点滴と、なにやら医療の機械類が1~2個ぐらいあるんだけど。

この器具類の有無だけで、結構、現実だと言う『リアルさ』が増していく感じさえ受ける。


そして……そうやって目を『パチクリ』させながら、首だけ動かせて、ゆっくりとベットの周りを見て廻して居たら。


一番最初に、私の目に飛び込んで来た人物が居た……



……って言うかですね。

不意に眼が合っちゃった。



えへへ……



「おっ?……」

「あっ……おはよう、崇秀……」

「……って、おいおい、マジかよ!!オッ、オイ、向井さん!!なんか知らねぇけど!!眞子の奴、急に目を覚ましやがったみたいだぞ!!」

「えっ?えっ?ほっ……本当ですか!!どっ、どれ?」

「あっ……奈緒ネェ。……おはようございます」


笑顔で挨拶。

これ、人間としての基本。

そして……女としての嗜み。


それにしてもなんだねぇ、奈緒ネェは今日も綺麗だね。



「あっ、あtっ、あぁ、眞子。……眞子!!眞子!!良かったぁ。……良かったぁ。漸く、目が覚めたんだね!!このままズッと永遠に意識が戻らないのかと心配したよ。もぉこの馬鹿は、人に心配ばっかりさせて!!」

「わっ、わっ、わっ、どっ、どうしたんですか、奈緒ネェ?なっ、何事ですか?」


……っと、奈緒ネェは思い切り泣きながら、ベットの寝転がっている私に力一杯抱き付いて来た。


なっ、なっ、なにこれ?

いっ、いっ、一体、何が起こってるんですか?


あぁ……でもでも、何が起こってるのかは知らないけど。

目覚めて一番最初に期待していた『大好きな崇秀』と『大好きな奈緒ネェ』の2ショットだったりしたのは、訳が解らなくても、これはこれで、必要以上に、ご満悦だったりしますね。


いや、寧ろですね。

これは『神の所業』っと言って良い程の幸せ感ですよ。



「どうしたも、こうしたもないわよ。本当に、ちゃんと生きてるの眞子?どこか痛い所は無い?体の調子は大丈夫?……それと、これ、夢じゃないよね?」

「あぁ、はい。……夢じゃないですし、私は見ての通り生きてますねぇ。……なんか、訳だけが、わかんないですけど……」


ハァ~~、今、自分の置かれている現状が、どうにもよく解らないから。

どう対応していいのか解らないし、なんとも言えない様な微妙なシュチュエーションなんですがね。


今、唯一、ハッキリしてる事があるとすれば『なんとなく生きてる』って言うのだけは、なんとか実感出来る感じですかね。


でも、なんで生きてるのかは、詳細不明ですけど。



「しかしまぁ。いつもいつもオマエって奴は、なにからなにまで滅茶苦茶な奴だな。どんな体の構造してやがるんだ?」

「なにがぁ?目覚めて一発目なのに、なんで、イキナリそんな酷い事を言うかなぁ?ちょっとは労わってよね」

「アホかテメェは?そう言いたくもなるつぅの。オマエの体は、常識の枠から飛び出し過ぎなんだよ。ロケッティアかテメェは」

「誰がロケッティアよ!!……って言うかですね。崇秀にだけは、絶対に言われたくないんだけど。崇秀の方が、私なんかより、数十倍常識外れなロケッティアじゃない!!」

「あのなぁ。俺の常識外れなんぞ、オマエの前では霞んで見えるわ。このロケット女」

「なんで、目覚めて直ぐに、そう言う心外な事ばっかり言われなきゃならないのよ?私は普通だよ普通。至って普通の女の子だよ」


まったくもって自信はございませんがね。



「……普通なぁ。まぁ、オマエの普通ってのが、何所に観点を置いてるのかは知らねぇけどなぁ。オマエの起こした脳出血なんて言うものはな。常人がなった場合、1日と持たずに死んじまう事だってあるんだぞ。それを10日間も生きた伸びた上に、突然、なんの前触れもなく平然と起き上がる。これを無茶苦茶と言わずして、なにを無茶苦茶だって言うんだよ?」


あれあれ?

崇秀のこの言い様だと、私が倒れた原因は、本当に脳出血を起してたんだね。


じゃあ、さっきの夢みたいな話って……結構リアルな話だったんだね。


……怖ッ!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


……って感じで始まった第一章・第四十七話【In hospital(病院内)】なんですがね。

流石に3度目の目覚めだけの事はあって、妙に成れてしまったのか、いつもの調子の呑気な眞子が炸裂してますね(笑)


まぁ取り敢えず、そこは良いとしましても、問題は、本当に眞子が死にかけてたと言う事実。


なので次回は、その辺についての事情を、崇秀の方から説明させて頂きたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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