最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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第一章 第七話 魔性の女とか言うな!!

364 真上さんを手伝いに行こう

公開日時: 2022年2月5日(土) 00:21
更新日時: 2022年12月26日(月) 12:32
文字数:1,853

第一章・第七話【魔性の女とか言うな!!】が始まるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

 007【『魔性の女』とか言うな】


 『真上さんって、いつもニコニコしてて、ホント良い人だよな。見てるだけでも癒される』


 そんな訳でだ。

あの日、真上さんが学校に衣装を持って来てくれて以来、俺は、事ある毎に真上さんの店に行って入り浸ってる。


奈緒さんが仕事で忙がし過ぎて、俺の相手をしてくれないのも理由の1つなんだが。

それ以上に真上さんは、彼女の性格上、なんだか放って置けない存在だと言うのを加味した上での話でもある。


まぁ『放って置けない』と言ってもだな。

彼女に、俺が奈緒さんに対する様な特別な恋愛感情を抱いてる訳じゃないんだぞ。

ただ、この王家真上って人はな。

奈緒さん同様で、ちょっとでも目を離したら、直ぐに自分の体を酷使して無茶をするし、どこからともなく『貧乏くじ』を引いてくる体質なんだよ。


なんて言うのかなぁ、ホント、この2人は、そう言うところが瓜二つなんだよな。


……ってな感じでだ、基本的な部分で『なんか放って置けない存在』な訳だ。


それにだ、彼女の店に『入り浸る』って言っても、何事にも限界はある。

そして序に言えば、最低限だが、俺にだってモラルはある。

馬鹿みたいに、日がな一日、真上さんの店に入り浸ってるって訳じゃないんだ。


第一、俺だってだな。

文化祭のクラスの出し物であるメイド喫茶を成功させる為の通過点『女子のダイエット&女子力向上キャンペーン』も継続中だし、カジ&グチに頼まれた『バンドで優勝TVゲット大作戦』の使命もある。


だから、それらも疎かには出来無い。


特にクラスの出し物の方は、真上さん。

バンドの方は、奈緒さんに関わって貰ってる以上、全身全霊を傾けてやらなきゃならないからな。


そんでだ。

我が最愛の奈緒さんが仕事がOFFの日には、必ず、彼女と一緒に居る時間を大切にしなければならないんだから、そんな、そんな、真上さんの店に入り浸ってばかりも居られない。


まっ、要するにだ、時間や暇が有ったら、ちょこっと店に顔を出して、少々店の手伝いをしてる程度の話だ。


俗に言う、恩義に報いる為の『倉津の恩返し』って奴だな。


***


 ……ってな訳でだ。

現状解説をしてる間に授業も終わって放課後になり。

カジ&グチとのバンドの練習をして2時間経過して、今現在の時間は17時になる訳だ。


しかも、練習の合間を縫って、クラスの女子のダイエット・データは上島のオッサンに送ったし、カジ&グチとのバンドの練習も、今しがた完全に終わった。

そんで奈緒さんは、今日は、仕事で地方ライブに行ってしまっており、家には帰って来ないので不在。


おっしゃ!!なら、上島のオッサンからのデータが返って来るまでには時間が有るな。


だったら……


★あぁ因みにだがだな★

此処最近では、女子達のダイエットが順調なので。

オッサンには、一度に2日分のダイエットデータを作って貰い。

1日先のメニューを女子に届けるだけなんで、時間は少々遅くなっても構わない。


あまりにも時間が遅くなり過ぎた場合は、翌日、学校で直接手渡す様にしているしな。


ってな事情も有ってだな。

俺は、家に帰っても時間を持て余すだけなんだよな。

(↑今の時点で、文化祭で忙しい時期なので、バンドを探しは中途半端になるので休止中)


なら、取り敢えず真上さんの所に行って、店の手伝いの1つでもするってのが筋ってもんだ。


少しでも多く、彼女に恩返ししねぇとイケネェからな。


これ……俺の務め。



「おぅ、カジ、グチ、んじゃあ悪いが、お先ぃな」

「うん?なんだよクラっさん。もう帰っちまうのか?偶にはマックにでも寄って、一緒に飯でも喰いに行こうぜ」

「いや、悪ぃな。今から、ちょっと野暮用があってな。そいつは、また今度にしとくわ」

「はいはい、なに言ってんだか。どうせ、その調子なら、また今日も、これから真上ちゃんの所に行くんだしょ」

「まぁなぁ。今回、真上さんには負担を掛けっ放しだからな。出来るだけ早く、その借りを彼女には返したいんだよ」

「よく言うよな。クラっさん、スッゲェ楽しそうだぞ。つぅか、行きたくてしょうがないって感じがビンビンに伝わって来るんだけどな。つぅか、どんだけ真上ちゃんが好きなんだよ?」

「アホか。俺には、彼女が居るのつぅの。だから、そう言う気はねぇの」


変に邪推すんなよな。


オマエは知らないだろうが、俺の彼女は『芸能人・向井奈緒』なんだぞ。

だったら罷り間違っても、そんな変な気持ちを真上さんに抱く訳がないだろうに。


にしてもカジ、なんだよ、その顔は?


なにを急に、チャラいオマエには似合いもしない真剣な顔になってんだよ?



なんだ?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

今回から始まりました第七話【魔性の女とか言うな!!】なのですが……


初っ端から、ちょっと倉津君の言動に危うさを感じますね。


そして、そんな倉津君に態度が、なんか引っ掛かったのか。

カジ君が、なにやら神妙な顔をしている様子。


一体、なにが起ころうとしているのか?


それは次回の講釈。

また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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