最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1449 もうそこまで決めてたんか??

公開日時: 2025年1月22日(水) 00:21
文字数:2,427

●前回のおさらい●


 眞子が顰蹙を買わない様にするか?

それともインパクトを大事にするか?


眞子争奪戦に於いて、果たして、どちらの意見が通るのか?

「確かに、その通りさな。……モノは言い様だな」

「ちょっと待て。眞子、オマエ、なにを言う気だよ?」

「えっ?なにって。……メンバーが決まったから『初心から始めるつもりで、協力関係にあるインディーズであるウチのサイトから始める』って言うだけだよ。そう言えば、顰蹙を買う処か、寧ろ好感度アップだよ。上手く行けば、それを聞いてた人も応援してくれるかもしれないしね」

「がっ!!そういう事か!!オマエって……本当に狡賢い奴だな」


けどな。

確かに、有効な手立てでは有るよな。


まぁ……顰蹙を買わないなら、別にそれで良いけどよぉ。


オマエ、気持ち的には大丈夫なのか?



「そうでもないよ。だって、細川君も同じ事を考えてた筈だから」


マジで?


またオィちゃんだけが、間抜けにも1人ポツ~~~~~ンですかい?



「そうさな。考えては居たが、眞子助の気持ちが、まだハッキリと見えてなかったから、言い出し難くかったの否めない話さな」

「一応、気にしてくれてたんだ」

「一応はな。仲居間から預かる以上、今よりも、もっと良い状態にしなきゃイケナイからな。その辺の考慮は必要さな」

「そうなんだ。まぁ、でも、あれだよ。真琴ちゃんから話を聞いた時点で、ある程度の覚悟はしてたよ。それにね……」

「それに?」

「その時点からメンバー編成も考えてたよ。一応、強烈な人が出ない限り、そのメンバーを推すつもりだしね」


そうなんか?

さっきこの話が決まった処でって言うのに、

オマエさんは、そんなに早くから、そこまで考えてたんだな。


間抜けなオィちゃんの孤独感がハンパねぇな。


まぁ、それはそうと。

こうやってメンバーを選出してしまうなら、眞子の争奪戦は「出来レース」っと化しちまうな。



「ほぉ。そりゃあ大したもんだ。まぁ、そこから察するに、メンバーは、ステラ=ヴァイ、マーニャ=ミラー、有野素直って所かい?」

「うん。正解だね。そのメンバーで、他の追従を許さない最強のガールズバンドを結成して、世間をアッと言わせるつもり」


置かれている現状からして2人の意見は一致しており、矢張り、そう言う選択肢に成らざるを得ないか。


しかしまぁ、あれ程、メジャーを毛嫌いしてたクセによぉ。

蓋を開けてみたら、ステラにミラーの姉御に素直って、揃いも揃って見事なまでに最上位ランカーばっかりだな。


・・・・・・


この様子じゃあ眞子の奴、自分の信念を曲げてまで、また変に気を遣ってやがるんじゃねぇか?


それとよぉ。

此処まで2人で話が進むなら、オィちゃんは、既にイラナイ子と化してないか?



「オイオイ、眞子。オマエ、本当に、それで良いのか?あれ程、メジャーを毛嫌いしてたのによぉ。そんなんで大丈夫なんか?」

「うん。一応、以前の状態だと拒否はしてたけど。今は、全くと言って良い程、気にしてないよ」

「ホントか?オマエ、また無理してんじゃねぇのか?」

「してないよ。……って言うか、寧ろね。これぐらい強烈なメンバーじゃなきゃ、崇秀さんには太刀打ち出来無いよ。目標が明確に定まった以上『誰でも良い』なんて、呑気な事も言ってられないしね」


そうなんか?

本当に、そうなんか?


まぁ、本気で、そうだと思ってるなら、無理に俺が口出しする様な話じゃねぇけどよぉ。


もし、不本意なら辞めとけよ。

無理をしても、後で、後悔するだけだからな。


……あぁ、でも、あれだな。

そんな気持ちとは裏腹に、出来れば、そのメンバーで決定して欲しいもんだな。


なんせ素直とは元々仲が良いし、同級生。

ステラは眞子の事を可愛がってくれてるし、音楽的な相性も抜群に良い。

それにミラーの姉御は、あれだけ一流の腕を持ってるにも拘らず、そのバンドを捨ててまで眞子と組もうと思ってくれる程の熱い女。


メンバーとしては、楽器のパートが被らないし、バランスも良い。

その上で、お互いが認め合ってる部分も多岐に渡って見受けられるから、これ程、相性の良いバンドは珍しいかも知れないからな。



「それにさぁ。素直ちゃんや、ミラー姉さんが元メジャーだって言っても、今はフリーランスだからね。狙い目としては、崇秀さんにも迷惑が掛からないと思うんだよね」

「そっか。そこまで考えてるなら、俺は、もぉなんも言わねぇよ。それに、相性が良さそうだしな」

「そうだね。でも、相性や、実力だけで選んだ訳じゃないんだよ。特にミラー姉さんは、私にとっても、サイトにとっても有用な人だからね」


あの無駄に熱い姉ちゃんか。


まぁ、そうは言っても『有用な人間』の答えは、自ずと出てるよな。

あれだけ演奏をする人間が、フリーに成ってる事自体が、非常に珍しい事だからな。


お買い得と言えば、お買い得過ぎるよな。


でも、眞子は、相性や、実力じゃないと言ったが、それは何を意味するんだ?



「ほぉ、そこも良い所に目を付けたな」

「うん?なんだ?アンタにも、眞子の意図が解ってるって言うのか?」

「そりゃあ、解るさな。俺はGUILDの管理をやってた人間なんだぜ。GUILDに在籍してる人間なら、ソイツがどういう人間かから、家族構成、趣味。それこそ飼ってる犬の名前まで知ってるわな」

「ふ~~~ん。なんかスゲェな」

「まぁな。……ってか旦那。その言い様。まさかとは思うけど、本当の意味でのミラーの有用性を解ってなくないよな?」


なにがぁ?


なにをぉ?



「はい?」

「ダメだ。こりゃあ、一番重要な事に気付いてない様だな」


うん?なんの話だ?

俺が、一体、なにに気付いてないって言うんだよ。


幾ら間抜けな俺だって、あの姉ちゃんの得意技ぐらいなら、ちゃんと知ってるわい!!


あんまなめんじゃねぇぞ。



「失礼な奴だなぁ。それぐらい気付いとるわ」

「だよな。一瞬、全く気付いてないのかと思ったわ」

「馬鹿言うなよ。ちゃんと気付いとるわ!!マーニャ=ミラーの姉御と言えば、断然アレンジの上手さに定評があるミュージシャンじゃねぇかよ。それの事だろ」

「だよな。確かに、それは彼女を買う一環ではあるな。……で?」


はい?


『……っで』って、なんだよ?


まだなんかあるのか?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


眞子、ステラさんに、ミラーさん、それに素直ちゃんとは、これまたエグイメンバーを選出してきましたね!!


まぁ、そうは言っても。

名目上、崇秀に対抗する組織を作るのであれば、これぐらいのメンバーじゃないとダメでしょうし。

なにより、倉津君の将来の事を考えたら、こうならざるを得ないのかもしれませんね。


……っとは言えですよ。

その選出通りに行くかどうかは、まだまだ不明。


なんと言っても、あの奈緒さんも参戦してる訳ですしね。

それだけに、そう簡単には、眞子達の思い通りにはいかないと思われます(笑)


さてさて、そんな中。

なにやらミラーさんのお得さについて揉めてる様ですが。


演奏の技術や、アレンジの上手さ以外に、どの様なお得な面があるのか?


次回は、その辺を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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