最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1498 オマエなぁ……今のは、そう言う意味かよ

公開日時: 2025年3月12日(水) 00:21
文字数:2,167

●前回のおさらい●


 手伝ってくれた浮田君を晩御飯に誘ただけなのに。

何故か『頭大丈夫か?』っと怪訝な表情で言われる倉津君。


これは一体、どう言う事なのか?(笑)

「なにがだよ?俺の、なにが頭大丈夫なんだよ?」


訳が解らん?


どう言うこっちゃ?

話の流れから言っても「頭大丈夫か?」なんて言われる様な筋合いは一切ないんだがな。


俺なんか変な事を言ったか?



「そうか、解らんか。じゃあ一応、確認の為に言って置いてやるがな」

「おぅ、なんだよ?」

「脳内彼女ってのは、彼女には換算されないんだぞ。そこ解ってるか?それ以前に、妄想じゃ飯も作れねぇしな」


って!!オイ!!

どう言う事かと思えば、そう言う事かよ!!

そんな馬鹿げた理由で、俺「頭大丈夫か?」とか言われたんかよ!!


ふざけんなよ!!



「なにを言い出すかと思えば……オマエはアホか!!そんな余計な心配しねぇでも、脳内彼女じゃねぇわ!!」

「はぁ?」

「ちゃんと現実的に彼女ぐらい居るわ!!」

「オイオイ、だとしたら、それ、どんな物好きだよ?わざわざヤーさんと付き合うなんて、相当なドブスか、脳味噌ぶっ壊れてる女としか考えられねぇじゃねぇか。若しくはヤク中とか類なんじゃねぇの?」


オマエなぁ……

幾ら俺がヤクザモドキからと言って、そんなロクデモナイ女としか付き合っちゃイケネェのかよ。


①ドブス。

②パープリン。

③ヤク中。

……って、どれを取っても酷い選択肢しか無いって、どういう事だよ?

なんかヤクザ者は、そう言う女としか付き合っちゃいけねぇとでも言う法律でもあんのか?


なんちゅう救いの無い選択肢だよ。


……にしても、この屈辱。

ゼンの馬鹿が、美樹さん達【Fish-Queen】のメンバーに出逢った時に、奈緒さんを否定し続けた以来の屈辱だな。

(↑序章36話参照)


まさか、またこれと同じ様な屈辱を浴びせられる時が来ようとは……



「ふざけんなよ!!滅茶苦茶頭良いし!!滅茶苦茶可愛いつぅの!!」

「それは脳内でか?」

「だから、脳内彼女じゃねぇつってんだろ!!なんで本人が居るのに、そんな幻覚見にゃイカンのだ。リアル、リアル」

「はぁ……オマエさぁ、悪いクスリの打ち過ぎじゃね?手遅れに成る前に、サッサと更生施設に入れよ。見てるだけでも、哀れ過ぎんぞ」

「オマエこそ信じろっての!!マジで彼女居るんだって」

「ドブスのか?」

「人の話を聞けや!!俺の彼女はドブスじゃねぇつってんだろうが!!」


……ったくもぉ、信じねぇ奴だなぁ。

幾ら俺がヤクザモドキだからと言っても、なぁ~~~んで、そこまでして現実から目を背けようとするかなぁ?


・・・・・・


……( ゚д゚)ハッ!


あぁ!!さてはオマエ……

自分に彼女が居ないか、自分の彼女がブスだからって、そんな僻んだ様な事を言ってるんだろ。


俗に言う、ジェラシーって奴か、ジェラシー!!


そうか、そうか。

そんな風にジェラシーを感じてるなら、現実から目を背けたくなる気持ちも解らなくもないな。


悪い悪い。

そりゃあ、豪く悪い事したな。

俺の配慮が欠けていた事を認めようじゃないか。


だから此処からは、そんなオマエを憐れんで、少し寛大な気持ちで接してやるからな。


ありがたく思えよ、このジェラシー小僧が。



「あぁっそ。そこまで言うなら、その自慢の彼女とやらを拝見してから帰るわ。大笑いしながらな」


この野郎だけは……

折角、人が下手に出てやろうと思ってたのに、先に浮田のエテ公が発してきた言葉が、これかよ。


ホント腹の立つ奴だな。


いや、イカンイカン。

嫉妬に塗れた哀れな男に、此処でマジに成っちゃイカンね。


冷静に、冷静に。



「まぁ、そうやって言いたい放題、好き勝手言ってろ。いつまでもそんな事言ってたら、俺の彼女を見て吃驚する羽目に成るからな。マジで後悔すんぞ」

「そりゃあ、色んな意味で吃驚するだろうな。なんと言っても、ヤーさんと付き合う様な女だもんな」

「オマエだけは、イチイチイチイチやかましいわ」


オマエって奴は……


まぁまぁ、それはさておきだ。

話の途中で、突然こう言う事を言い出されたら困惑するかもしれないんだがな。


浮田との話を合いを見て貰ってたら解るとは思うんだがな。


見ての通り俺な。

もぉ奈緒さんが『自分の彼女だ』って事を、無理してまで隠すつもりはないんだよな。


前々回のSEXの件も含めて、奈緒さんが、いつも『俺を中心にしてものを考えてくれてる』のが、より明白に思い知らされただろ。

だから、そんな彼女が『世間体なんて糞喰らえだ』っとまで言ってくれてるんなら、俺は、そんな彼女を目一杯自慢したいし、彼女も、それを望んでくれている。


だったら、葛藤はあるにせよ。

『もぉ必要以上に隠す必要性なんて何処にも無いんじゃないかな?』って思う訳なんだよな。


だからこうやって、浮田のエテ公に話をしてる訳だな。


まぁまぁ、少々安易ではあるかもしれないが。

要するに奈緒さんが俺の彼女であり、彼女がそれを望んでいるのであれば、そうしてあげるのが正しいと判断したんだよ。


勿論、そうはいっても、奈緒さんが彼女だって話すのは、常識での範疇でな。

誰にでも言うって訳じゃないので、あしからず。


……ってな訳でだな。

世間での2人関係を、もぅ誰になんと言われ様と、俺は隠さない。


隠すつもりもない。


そう心に決めたからな。



……なんて事を密かに考えていると……



「おにぃちゃ~~~ん!!」


……っと、沙那ちゃんがハードケースを抱え。

実家の方からテポテポテポテポとコチラに向かって走ってきた。


どうやら、この様子からして、ギターの『リペア』が終わったらしいな。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


倉津君、豪い言われ様ですね(笑)


ですが、現実的に見れば、この浮田君の見解っと言うのは間違っておりまして。

老若問わず、ちょっと悪めの男性と言うのは、意外と女性からモテたりします。


実例をあげますと。

不良の子達は、一般の学生達より、彼氏彼女を作ってる可能性が高いですし。

ヤクザに関しては、権力や金銭的な絡みもあって、比較的綺麗な女性を連れている事が多いですからね。


ですから、理由がどうあれ、決してモテない訳ではないんですよ。


さてさて、そんなどうでもいい様な講釈を垂れてる私は放置して。

そんな話し合いをする倉津君と浮田君の元に、リペアを終わらせた沙那ちゃんがやって来たみたいなのですが。


果たして、この展開は何を意味するのか?


次回は、その辺を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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