最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
殴り書き書店

059 不良さん 極上の幸せを味わう

公開日時: 2021年4月5日(月) 20:32
更新日時: 2022年11月10日(木) 22:25
文字数:772

●前回のおさらい●


 必死にベースのテクニックを教える奈緒さん。

だが倉津君は、そんな奈緒さんを見て『無様に勃起(笑)』


自分の無節操さを嘆く倉津君でしたが、奈緒さんが、そこを上手くフォローしてくれた。


そして倉津君は……

「じゃ、じゃあ奈緒さんは、少しは俺にも『ドキドキ』してくれたって事ッスか?」

「私が?……クラに?」


確かめる様に、自分と俺を指先で順番に指差し確認する。


この行為を見てるだけで、俺の心臓は止まりそうな勢いだ。


ってか!!

これじゃあドキドキしてるのは、奈緒さんじゃなくて俺じゃねぇか!!


それにしても、しくじったな。

また余計な本心を、軽々しく口に出してしまった様だ。


これで簡単に、彼女の口から『してないよ』とか言われたら、どうすんだよ。


後先考えない行動は、自分を追い込む事になるな。


もぉ今更遅ぇけど……



「うん……したよ」


マジ……ッスか?


この奈緒さんのセリフには、もう死んでも良いって位、俺にとっては価値がある。


いやもぉ、本当にマジで死んでも良いや。



「ほっ、ほんとッスか?」

「うん……ほんと。クラが、あれだけ必死に頑張ってるのに『ドキドキ』しない女子なんていないよ。前から言ってるけど、クラって自分が思ってるよりも、ズッと格好良いんだよ」


ちょっとモジモジしながら、奈緒さんはそう言った。


なんかもぉな。

俺に恨みのある奴が居るなら……もぉ一層の事、俺の事を殺しても良いぞ。


俺は、この奈緒さんの一言で、全てが報われ、悔いのない人生になった様な気分だ。


もぉな、そんな奈緒さんを抱きしめたいよ。



「……奈緒さん」


って言うか。

つい、ちょっとした出来心で、本当に奈緒さんを抱きしめてしまった。


あぁどうしよう、どうしよう?……ってか、この後、一体、どうすりゃ良いんだよ?



「痛っ!!そんなに強く抱きしめたら痛いよ、クラ。抱きしめるんだったら、もっと優しく抱き締めなよ」

「へっ?あっ、あっ、あぁあの、あの、すっ、すみません」

「ほら……こんな風に力抜いてさ……」


『チュ』


不意に軽くキス。


・・・・・・


俺は一瞬にして、何が起こったか解らずに全身が硬直化。


完全に頭の中が真っ白になった。


最後までお付き合いありがとうございました<(_ _)>


リアル同様、倉津君にも春が来てしまいましたねぇ(笑)


さて、この後彼は、どうするつもりなんでしょうね?


そこは次回の講釈で(笑)


また遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート