●前回のおさらい●
必死にベースのテクニックを教える奈緒さん。
だが倉津君は、そんな奈緒さんを見て『無様に勃起(笑)』
自分の無節操さを嘆く倉津君でしたが、奈緒さんが、そこを上手くフォローしてくれた。
そして倉津君は……
「じゃ、じゃあ奈緒さんは、少しは俺にも『ドキドキ』してくれたって事ッスか?」
「私が?……クラに?」
確かめる様に、自分と俺を指先で順番に指差し確認する。
この行為を見てるだけで、俺の心臓は止まりそうな勢いだ。
ってか!!
これじゃあドキドキしてるのは、奈緒さんじゃなくて俺じゃねぇか!!
それにしても、しくじったな。
また余計な本心を、軽々しく口に出してしまった様だ。
これで簡単に、彼女の口から『してないよ』とか言われたら、どうすんだよ。
後先考えない行動は、自分を追い込む事になるな。
もぉ今更遅ぇけど……
「うん……したよ」
マジ……ッスか?
この奈緒さんのセリフには、もう死んでも良いって位、俺にとっては価値がある。
いやもぉ、本当にマジで死んでも良いや。
「ほっ、ほんとッスか?」
「うん……ほんと。クラが、あれだけ必死に頑張ってるのに『ドキドキ』しない女子なんていないよ。前から言ってるけど、クラって自分が思ってるよりも、ズッと格好良いんだよ」
ちょっとモジモジしながら、奈緒さんはそう言った。
なんかもぉな。
俺に恨みのある奴が居るなら……もぉ一層の事、俺の事を殺しても良いぞ。
俺は、この奈緒さんの一言で、全てが報われ、悔いのない人生になった様な気分だ。
もぉな、そんな奈緒さんを抱きしめたいよ。
「……奈緒さん」
って言うか。
つい、ちょっとした出来心で、本当に奈緒さんを抱きしめてしまった。
あぁどうしよう、どうしよう?……ってか、この後、一体、どうすりゃ良いんだよ?
「痛っ!!そんなに強く抱きしめたら痛いよ、クラ。抱きしめるんだったら、もっと優しく抱き締めなよ」
「へっ?あっ、あっ、あぁあの、あの、すっ、すみません」
「ほら……こんな風に力抜いてさ……」
『チュ』
不意に軽くキス。
・・・・・・
俺は一瞬にして、何が起こったか解らずに全身が硬直化。
完全に頭の中が真っ白になった。
最後までお付き合いありがとうございました<(_ _)>
リアル同様、倉津君にも春が来てしまいましたねぇ(笑)
さて、この後彼は、どうするつもりなんでしょうね?
そこは次回の講釈で(笑)
また遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ
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