第一章・第九十六話【Looter(略奪者)】が始まるよぉ~~~♪
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096【Looter(略奪者)】
『コレは思った以上に地獄だな。車で移動してるだけなのに、何故こんな地獄を感じる』
オッス!!オラ、時空を越えたパシリ野郎、倉津真琴!!
お呼びとあらば、どんな時空であっても即参上!!
・・・・・・
……もぉマジで嫌だぁ~~~!!
なんで毎度毎度、俺バッカリが集中的に、こんな酷い目に遭うんだよぉ~~~~!!
俺、そこまで、なんか悪い事したか?
そりゃあよぉ。
1年8ヶ月前ぐらいまでは、他人に迷惑掛けるばっかりの街に寄生するダニみたいなロクデナシでしたよ。
『恐喝』や『カツアゲ』や『喧嘩』も沢山して、色んな人に迷惑を掛けて生きてましたよ。
それは、どこまで行っても真実だから認めるけどよぉ。
奈緒さんに出会ってからの俺なら、ちょっとぐらい、人に認めて貰えるぐらいの人間に成ってないか?
意外と頑張ってないか?
そりゃあまだ、一杯、色んな人に迷惑は掛けてる状況は変わらないのかも知れないけどな。
その迷惑の掛け方1つをとっても、その馬鹿してた頃とは、ちょっと違う意味になってんじゃね?
これってまだ、以前と比べたら、比較的、良い意味で迷惑を掛けてるだけじゃないか?
なのに、この仕打ちはねぇだろ。
しかもな。
今回の、このヒナの件に関しては、寧ろ、悪い事処か、必至に良い事をしようとしてるのによぉ。
この不当な扱いって、どうなんよ?
おかしいだろ!!なぁ、絶対におかしいってな!!
もぉ仕舞いにゃあ、半泣きに成りながら、子供相談所に電話するぞ!!ってなぐらいに、俺は今ある環境に憤慨しとる訳だ。
……ってな感じで。
まぁ一見すると、今の俺の不遇な立場を嘆き、怒り苦しんでる様に見えるんだろうがな。
実は、そういう話でもねぇんだよ。
今回は、なにも時空を何回も移動させられてる事に、ダラダラと苦言を垂れ流したい訳じゃなかったりするんでござんすよ。
ハッキリ言えばな。
もぉこんなおかしなもんはな。
所詮、成る様にしか成らねぇんだから、今更、そんな事は、どうだって良い。
寧ろ、此処に関しては『慣れた慣れたハイハイ』って感じで、全てを終了させる事が出来る位の諦めは付いとるんよ。
だから、俺が言いたい問題ってのは、そこじゃねぇんだよ。
まだこの他にも、これ以上の最低最悪な問題が、密かに隠されてたんだよ。
まぁ、それが何かって言うと尋ねられたらだな。
ベンベンだ!!
なんて事はない。
『車を運転する俺の助手席に座ってる崇秀』の事が問題なんだよ。
まぁ、確かにコレだけを聞けば。
誰が聞いても『はぁ?なんのこっちゃ?』『何言ってんだコイツは?』っと、安易に思うかも知れないけどもだな。
実は、この俺の横で吞気に座ってるアホな。
生まれて、この方、女になんか成った事がないくせに、座ってる姿がシャンと背筋が伸びているから、妙に女性として様に成ってやがるもんだから。
ただ座ってるだけにも拘らず、矢鱈滅多ら、落ち着いた女性の色香を醸し出してきやがるんだよな。
だからだなぁ。
相手が崇秀だって、俺も十分に承知してるのに、妙に気分だけがドギマギしちまってる現状なんだよな。
故に、これが今の俺にとっちゃあ、最大級の問題なっとる訳だ。
しかも、おまけに、この馬鹿。
そんな風に見た目がヒナなだけでも大概なのに、今は天然でフェロモンを大量に吐き出す体質をしてやがるもんだから。
その独特のフェロモンが車内に充満して、オィちゃんには、もぉどうしていいものか解らない状態にも成ってきている。
ダメだダメだと思いながらも、自然に意識がソチラに向かってしまい。
チラチラと崇秀の方ばかりを見てしまうんだから、もぉどこにも救いがない。
でも、そうやって全てを理解していてもだな。
その姿が、チラ見ではなく、完全に視界にでも入っちまったら最後。
自慢じゃねぇが、もぉ今にも勃起してしまいそうなぐらいの勢いなんだよな。
これが嫌なんですよ!!
コレだけは、なにがあっても絶対に避けたいのが、男の心理ってもんだろ。
だってよぉ。
幾ら見た目がヒナだと言っても、中身は何処まで言っても崇秀のアホ。
これで勃起しようもんなら、それ=『俺が崇秀で勃ってる』のと同義語に成っちまうんだぞ。
これはあまりにも嫌過ぎるだろ。
昨日みたいにヒナって言う女の子単品で勃つんなら、まだ気持ち的にも割り切れなくも無いんだけどな。
コレは流石に、どう転んでも言い訳すらも利かない。
俺は『崇秀で勃った』と言う非常に無様な事実を受け入れて、一生、生き恥を晒しながら生きて行かなければ成らなくなる。
それだけは、なにがあっても御免被りたい。
でも、このアホは、そんな俺の心境も知らずに、天然でフェロモンを放出し続ける。
まさに葛藤地獄。
これを地獄と言わずして、なにを地獄と言うんだ?
つぅか、もぉホントいい加減にしてくれよ。
大概の事なら、ある程度はなんでも我慢するけどだな。
コレだけは、どうしても我慢ならねぇ。
そんな事までして、俺のチッポケな自尊心まで奪わないでくれよ神様!!
絶対に嫌だぁ~~~!!
こんな屈辱だけは味わいたくねぇ~~~!!
もぉマジで、誰でも良いから、誰か助けてくれよぉ~~~!!
HELP!!
HELP ME!!
(↑寒さに弱いので、こんな劣悪な環境であっても、窓を開けると言う選択肢が使えない俺)
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
そして始まりました第一章・第九十六話【Looter(略奪者)】なのですが。
こうやって倉津君が、冒頭で文句をブゥブゥ言うのは、毎度毎度の恒例行事ではあるのですが。
なにやら今回は、いつもとは毛色が違う理由でブゥブゥ文句を言ってるみたいですね(笑)
まぁでも、そんな倉津君の心境も解らなくはないですよね。
ヒナちゃんの中身が崇秀だと解ってる以上。
なにがあっても、そんなもので勃起なんてしたくはないでしょうしね(笑)
ですが、残念な事に、今回のサブタイトルは【Looter(略奪者)】
このサブタイトルに準じて、倉津君の尊厳は奪われてしまうのでしょうか?
次回は『無駄に』その辺を書いていこうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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