●前回のおさらい●
ホランドさんと訪れた楽器屋【骸】さん。
そこの店主は、崇秀がお薦めの店だけあって超高圧的で、お客さんであるホランドさんに対して罵詈雑言を浴びせる。
そして、そんな高圧的な店主と目が合ってしまった眞子の運命は!!
「あっ、あの……こっ、こんにちわ」
「うっ、うん?女の子?……Oh!!Well come!!Well come!!ようこそ、いらっしゃい!!」
「はぁ?」
「ギター小僧、なんだなんだ君は、どうして他にもお客さんが一緒に居る事を言わないんだね。こんな可愛いお嬢さんが居るなら居るで、そう言い給えよ」
「はっ?はぁ?なにを言っている?それに貴様は、客を選ぶんじゃないのか?」
「はぁ?それはなんの事かね?サッサ、お嬢さん。こんな薄汚い店だが、幾らでも、ゆっくりして行ってくれて良いんだよ。……あぁ、この椅子で良かったら、座り給えよ」
「はっ、はぁ……ありがとうございます……」
なんか知らないけど、私が挨拶しただけで、突然、ご店主さんの態度が一転したよ。
……なにこの人?
それに私の前に、満面の笑みで綺麗な彫刻が入った椅子を差し出してくれてるんだけど。
……なんなの、この人?
性別の違いだけで、此処まで対応変化が産まれるものなの?
……あぁ、でも、そっかぁ。
此処で唯一解った事があるとすれば、崇秀が御贔屓にする様な店の店長さんだからマトモな精神な訳ないかぁ。
きっと、この人も、ただの変人さんなんですね。
「……っと言うか、貴様!!そうやって眞子に親切にするのは、大いに結構な事だがな!!先程話していた、私の音を聞く、っと言う話はどこ行った?聞く気は有るのか?」
「えぇっと……あぁ、君は、誰かと思えば。確か、この間まで全米で45箇所ツアーをしていた『鞍馬さん』だねぇ~~。いや~~~、そんな有名な子がウチの店に来てくれるなんて光栄だねぇ」
「えっ?えぇっと……」
「うん?オイラ、なにか間違ったかな?」
「あぁ、いえ。私は、そんな風にご店主さんに言って貰える様な有名な人間ではありませんが、確かに、その鞍馬であってますよ……ホント、別に有名ではないですけど」
えっ?いや、あの、今、そう言う話だったっけ?
あぁいやいや、そうじゃない、そうじゃない筈。
……って言うか、私の正体なんかより、ホランドさんの話は、もぉ完全に無視する様な雰囲気に成ってるんですが……そちらは良いんですかね?
まるでホランドさんの存在が、此処には居ない様な話し方なんですけど……
「そうか、そうか、間違ってなかったか。じゃあ尚更嬉しいねぇ。こんな薄汚い店に、よく来てくれたねぇ。なにか飲む?それともなにか食べる?」
「オイ、店主!!私の話を聞きなさい!!」
「あぁ?さっきから、ゴチャゴチャとうせぇぞギター小僧!!客でもねぇテメェが、余計な事を話し掛けてんじゃねぇよ!!初心者のギター童貞小僧は、初心者ギター小僧らしく、その辺にあるギターに羨望の眼差しでも向けてやがれ。オイラは忙しいの。オマエに構ってる暇なんか微塵もねぇんだよ。シッ、シッ」
「なっ!!きっ、きっ、貴様あぁ~~~~!!」
あぁ~~ホランドさんが、本気で怒っちゃう!!
さっきから、ホランドさんの動向が気になるからチラチラ見てるんだけど。
あれはもぉ……明らかに怒ってるよ。
ヤバイ!!このままじゃ不味いから、一刻でも早く、この状況をなんとかしなきゃ!!
「あっ、あの、私の事は後で良いですので。先にホランドさんの用事を済ませて下さいね。私の事は、本当に後で良いんで」
「あぁ、良いの、良いの。アイツは、まだ客ですらないから放って置けば良いの。勝手に店に入って来て、勝手になんか言ってるだけなんだからさ。……そんな事よりさぁ。ライブ全部見たよぉ。鞍馬ちゃんは演奏が上手い上に、物凄く可愛いんだね。オジサン驚いて、眼が飛び出しそうだったよ」
「あの、ありがとうございます。あの、でもですね……」
「なになに?まだ、あの小僧の事を気にしてるの?良いの、良いの、あんな訳の解らない事ばっかり言うおかしな生物は放って置いて良いからさ。その内、飽きて帰るだろうからさ。冷やかしはヤダねぇ」
「貴様なぁ……」
ヤバイって!!
もぉホランドさんの臨界点を越えてるって。
その証拠にホランドさんは、綺麗な青筋が立てながら体を小さく震わせ、拳をめっちゃ握りしめてる。
アカンって!!
「あっ、あの、私個人としましては、ホランドさんのギターを見てあげて欲しいなぁ~~~なんて思ってるんですけど。……ダメですかね?」
「またまたぁ~~~。鞍馬ちゃんベーシストでしょ。あんな初心者のギター男のギターなんかに興味はないでしょ」
「あぁ、いや、あの、後学の為にギターのメンテナンスをしてる所も見て置きたいなぁ~~~なんても思ってるんですけど。……それでもダメですか?」
「本当に?それ本心?」
「あぁはい!!本当です!!本当です!!ギターって、どんな風に調整するんですか?よっ、良かったら、後学の為にも、是非、私にも、おっ、教えて下さい。お願いできますか?」
「ふぅ~~~、じゃあ、まぁ良いか。鞍馬ちゃんが、そこまで教えて欲しいって言うなら、少し初心者のギターを調整してあげるよ。……但し、そのまま、そのまま、ちょっと待っててね」
あっ……やっと納得してくれたのかして、これで漸くホランドさんの所へ行ってくれそうな雰囲気ですね。
これで一安心だ。
……なんて思ったのも束の間。
ご店主さんは、ホランドさんには全く興味を示さず。
そのまま店にある商品を1本抱え、ホランドさんの横を通り過ぎてコッチに戻って来ちゃったよ!!
えっ?ちょ!!なになに?
なんで?なんでそうなるの?
さっき私、ホランドさんのギターを調整して欲しいって、ちゃんとご店主さんに言いましたよね?
それじゃあ完全に趣旨から外れてる様な気がするんですが……ってか、ダメじゃん!!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
性別の違いだけで接客態度が変わる、酷い対応の店主さんですね(笑)
流石は崇秀推薦の店……イカレてやがります。
まぁ、そうは言っても。
この店主さんの酷い態度の違いには、性別以外にも、ちゃんとした理由があるんですけどね。
第一にして、楽器屋の店主ともあろう者が。
眞子の事だけを知ってて、ホランドさんの事を知らないと言うのは些かおかしな話ですしね。
さてさて、そんな事も踏まえた上で次回は。
その店主の態度の違いの理由などを書いて行きたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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