第一章・第六話【様々な鬼】がはじまるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
006【様々な鬼】
『鬼だ!!鬼が居る!!この中学校には、本物の鬼が住み着いてやがりますよ!!怖ッ!!』
なんて、ぶっ飛んだセリフから、今回は始まる訳なんですが……
なにも鬼と言っても、昔話なんかに出て来る様な、角の生えた鬼が登場する訳では無いのであしからず。
―――なに?『んな事は、言われなくても解ってる』だと?
あぁそうさ、その通りさ。
この世界にゃあ、そんな怪物(崇秀除く)も居なきゃ、勇者も居ない。
そんな、ちょっとノスタルジックで、ファンタジーな世界観の良い話でもねぇからな。
どうせ、この糞物語はよぉ、俺のドン臭いの行動を見て楽しむだけの、糞サディスト共専用の糞話だよ。
あぁ、もぉヤダヤダ……
(↑今回の愚痴、早くも終了)
……っと、すまんな。
完全に感情に飲まれて、こりゃあ、完全にストーリーの進行を阻害しちまったな。
いっつも、いっつも、こんな始り方でホント申し訳ねぇな。
(↑反省も終了)
***
さてさて、それは、さて置き。
今回の困った出来事はだな。
前回の続きの話になるんだが……『鬼が居る!!』なんて、冒頭で発した言葉自体、これが全てを語っている様な話だ。
当然、そう言う言葉を発した以上は、いつもの様に、それはそれなりの訳がある。
……いやな、その訳ってのがよぉ。
実は、なんの事はねぇ話なんだけどな。
その『鬼』の正体ってのは『アホの山中の事』なんだよ。
アイツな。
昨晩の宣言通り、今日の仕事のOFFを利用して、山口にドラムを教える為だけに、マジで学校に登校して来たんだけどよぉ。
練習が始まって直ぐ様、ある問題が発生する訳だ。
いや、勿論、これ自体は、物凄く有り難い事なんだが……
問題との比率を考えたら、余り褒められたもんじゃねぇんだよな。
要するに『面倒』ってこったな。
それが何かと尋ねたら、ベンベン!!
『アイツのドラムの教え方ってのが、とんでもなくクレイジーな教え方なんだよ』
容赦もヘッタクレもない、完全無欠の『スパルタ教育』スタイル。
山口が演奏で一箇所でもしくじろうものなら、その時点で山口の演奏をピタッと止めてさせやがって、最初からやり直し。
それに例え、奇跡的に最後まで演奏が出来たとしても。
それが自分の感覚に、直接、訴えかける様の音楽じゃなかったら、当然の様な顔をして『はい、ご苦労さん。もう一回、最初からや』っとか言って、山口に有無を言わさず、最初から、やり直しを敢行させている。
もぉこれは、見ているコチラの方が苦痛になる様なスパルタ教育方法だ。
まぁ、それに、此処まで独壇場になってしまえばだな。
アイツが『他の人間に口出しさせる様な真似をする筈もない』のは、言うまでも無いよな。
ボーカルのカジや、ベーシストの俺は勿論の事、同じドラマーである奈緒さんの意見すら、全く聞く耳を持たない。
それを証拠に、さっきも……
「山中先輩……それは、ちょっと詰め込み過ぎじゃないですか?」
……って、奈緒さんが、後輩キャラで柔らかく窘めてみたら……
「ハハッ、なに言うてんねんなぁ。大丈夫やって奈緒ちゃん。男やったら、これぐらいの事なんて事ないって、山口も屁でもない筈やで。……ホンマ、奈緒ちゃんは、おもろいジョークを言うよなぁ。思わず、わろてもたわ」
「えっ、えっ、そっ、そうじゃなくて、ちょっと……」
「だから、そないに心配せんかって大丈夫やって。俺がドラム教えて貰とった頃なんか、こんな生易しいもんやなかったで。ホンマ、ちょっとしくじっただけで、問答無用でドツキ廻されて、血ぃ吐いても許して貰われへん。それでも泣きながらドラム叩かされとったんやからな。こんな程度、練習言うには程遠いお遊びの域やがな」
……っと、完全に奈緒さんの意見を、自分の意見で打ち消し、押し潰す。
流石の奈緒さんも、この言葉には呆れ果てて、受け入れるしかなかったみたいだ。
んで、俺はと言うとだな。
山中の、このセリフに一瞬『オマエのドラムの師匠って、どんな暴力師匠やねん!!』って激しくツッコミを入れたかったんだが。
どうやら、ツッコミを入れる雰囲気じゃなく断念。
何故なら、この山中のとんでもない師匠の話自体はマジらしく。
言ってる本人の山中の表情が、一切、変わる様子は無かったからだ。
なので俺も仕方なく、これを受け入れざるを得なかった。
けどまぁ、考えてもみたら、そらそうだよな。
高々、中二のガキが、あそこまでの上手い演奏を平然とやってのけるのは、まずにして普通じゃ有り得ない。
それに付け加えて、山中のステージ度胸は並外れている。
この2点を考慮すりゃ、山中の言う『暴力&血反吐練習を耐え抜いた』って言うのも、強ち納得出来なくもないんだよな。
しかしまぁ、事実がどうあれ、おっかねぇのだけは間違いないな。
関西のミュージシャンって、トコトン体育会系文化人なのな。
よく知らねぇけど……
まぁまぁまぁ、そんな訳で、山口に構ってばかりもいられない俺はだな。
ドラムの件は、一切合切、恐怖の山中大先生に一任して、奈緒さんと一緒にカジの特訓を始めた。
俗に言う、山口については『死して屍拾うものなし』って奴だ。
此処で、さようならだグチ。
『鬼ドラマー』に目を付けられたのが、オマエの運の尽きだったな。
成仏しろよ。
そして縁が有ったら、また来世で会おう(笑)
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
山中君……まさにスパルタ方式の鬼糞ですね(笑)
……って事でして。
まずはタイトルに沿って、一匹目の鬼畜生の山中君をご紹介しましたぁ♪
勿論、この後も色んなパターンの鬼が出てきますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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