最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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第一章 第六話 様々な鬼

356 クレージーな鬼教官推参!!

公開日時: 2022年1月28日(金) 00:21
更新日時: 2022年12月25日(日) 18:12
文字数:2,133

第一章・第六話【様々な鬼】がはじまるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

 006【様々な鬼】


 『鬼だ!!鬼が居る!!この中学校には、本物の鬼が住み着いてやがりますよ!!怖ッ!!』


 なんて、ぶっ飛んだセリフから、今回は始まる訳なんですが……

なにも鬼と言っても、昔話なんかに出て来る様な、角の生えた鬼が登場する訳では無いのであしからず。


―――なに?『んな事は、言われなくても解ってる』だと?


あぁそうさ、その通りさ。

この世界にゃあ、そんな怪物(崇秀除く)も居なきゃ、勇者も居ない。

そんな、ちょっとノスタルジックで、ファンタジーな世界観の良い話でもねぇからな。


どうせ、この糞物語はよぉ、俺のドン臭いの行動を見て楽しむだけの、糞サディスト共専用の糞話だよ。


あぁ、もぉヤダヤダ……

(↑今回の愚痴、早くも終了)


 ……っと、すまんな。

完全に感情に飲まれて、こりゃあ、完全にストーリーの進行を阻害しちまったな。


いっつも、いっつも、こんな始り方でホント申し訳ねぇな。

(↑反省も終了)


***


 さてさて、それは、さて置き。

今回の困った出来事はだな。

前回の続きの話になるんだが……『鬼が居る!!』なんて、冒頭で発した言葉自体、これが全てを語っている様な話だ。


当然、そう言う言葉を発した以上は、いつもの様に、それはそれなりの訳がある。


……いやな、その訳ってのがよぉ。

実は、なんの事はねぇ話なんだけどな。


その『鬼』の正体ってのは『アホの山中の事』なんだよ。


アイツな。

昨晩の宣言通り、今日の仕事のOFFを利用して、山口にドラムを教える為だけに、マジで学校に登校して来たんだけどよぉ。


練習が始まって直ぐ様、ある問題が発生する訳だ。


いや、勿論、これ自体は、物凄く有り難い事なんだが……

問題との比率を考えたら、余り褒められたもんじゃねぇんだよな。


要するに『面倒』ってこったな。


それが何かと尋ねたら、ベンベン!!


『アイツのドラムの教え方ってのが、とんでもなくクレイジーな教え方なんだよ』


容赦もヘッタクレもない、完全無欠の『スパルタ教育』スタイル。

山口が演奏で一箇所でもしくじろうものなら、その時点で山口の演奏をピタッと止めてさせやがって、最初からやり直し。


それに例え、奇跡的に最後まで演奏が出来たとしても。

それが自分の感覚に、直接、訴えかける様の音楽じゃなかったら、当然の様な顔をして『はい、ご苦労さん。もう一回、最初からや』っとか言って、山口に有無を言わさず、最初から、やり直しを敢行させている。


もぉこれは、見ているコチラの方が苦痛になる様なスパルタ教育方法だ。


まぁ、それに、此処まで独壇場になってしまえばだな。

アイツが『他の人間に口出しさせる様な真似をする筈もない』のは、言うまでも無いよな。

ボーカルのカジや、ベーシストの俺は勿論の事、同じドラマーである奈緒さんの意見すら、全く聞く耳を持たない。


それを証拠に、さっきも……



「山中先輩……それは、ちょっと詰め込み過ぎじゃないですか?」


……って、奈緒さんが、後輩キャラで柔らかく窘めてみたら……



「ハハッ、なに言うてんねんなぁ。大丈夫やって奈緒ちゃん。男やったら、これぐらいの事なんて事ないって、山口も屁でもない筈やで。……ホンマ、奈緒ちゃんは、おもろいジョークを言うよなぁ。思わず、わろてもたわ」

「えっ、えっ、そっ、そうじゃなくて、ちょっと……」

「だから、そないに心配せんかって大丈夫やって。俺がドラム教えて貰とった頃なんか、こんな生易しいもんやなかったで。ホンマ、ちょっとしくじっただけで、問答無用でドツキ廻されて、血ぃ吐いても許して貰われへん。それでも泣きながらドラム叩かされとったんやからな。こんな程度、練習言うには程遠いお遊びの域やがな」


……っと、完全に奈緒さんの意見を、自分の意見で打ち消し、押し潰す。


流石の奈緒さんも、この言葉には呆れ果てて、受け入れるしかなかったみたいだ。


んで、俺はと言うとだな。

山中の、このセリフに一瞬『オマエのドラムの師匠って、どんな暴力師匠やねん!!』って激しくツッコミを入れたかったんだが。


どうやら、ツッコミを入れる雰囲気じゃなく断念。


何故なら、この山中のとんでもない師匠の話自体はマジらしく。

言ってる本人の山中の表情が、一切、変わる様子は無かったからだ。


なので俺も仕方なく、これを受け入れざるを得なかった。


けどまぁ、考えてもみたら、そらそうだよな。

高々、中二のガキが、あそこまでの上手い演奏を平然とやってのけるのは、まずにして普通じゃ有り得ない。


それに付け加えて、山中のステージ度胸は並外れている。


この2点を考慮すりゃ、山中の言う『暴力&血反吐練習を耐え抜いた』って言うのも、強ち納得出来なくもないんだよな。


しかしまぁ、事実がどうあれ、おっかねぇのだけは間違いないな。

関西のミュージシャンって、トコトン体育会系文化人なのな。


よく知らねぇけど……


まぁまぁまぁ、そんな訳で、山口に構ってばかりもいられない俺はだな。

ドラムの件は、一切合切、恐怖の山中大先生に一任して、奈緒さんと一緒にカジの特訓を始めた。


俗に言う、山口については『死して屍拾うものなし』って奴だ。


此処で、さようならだグチ。

『鬼ドラマー』に目を付けられたのが、オマエの運の尽きだったな。


成仏しろよ。


そして縁が有ったら、また来世で会おう(笑)


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


山中君……まさにスパルタ方式の鬼糞ですね(笑)


……って事でして。

まずはタイトルに沿って、一匹目の鬼畜生の山中君をご紹介しましたぁ♪


勿論、この後も色んなパターンの鬼が出てきますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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