●前回のおさらい●
ライブを終え、残す所はアンコールのみ。
その間に『やる事があるだろう』っと崇秀に言われた倉津君は、彼と一緒について行くと……着いたのは女子更衣室の前(笑)
そして、崇秀の言う、その「やる事」の正体とは、女子更衣室を覗く事だと言う(笑)
「オイオイ、なにを言い出すかと思えば、女子更衣室の覗きだと?」
「あぁ、そうだが」
「……ってか、オマエ、なに考えてんだ?下衆いにも程があるぞ」
「あぁ、そうだな。俺は下衆いな。……けど、オマエも興味があるなら、俺と一緒にやってみろって。誰も文句は言わねぇし、堂々としてられるからよ」
「んな馬鹿な……」
いやいや、どう考えても控え室に入った瞬間『きゃあああぁぁ~~~ッ!!』とか盛大な悲鳴を上げられて、全員にフルボッコにされる。
若しくは、大量の物が飛んで来て大怪我するのが、いい所のオチだろうに。
しかもオマエ……控え室で、着替えてる女子の中には、ステラって恐竜並みに凶暴な暴力を扱える奴も居るんだぞ。
オマエは知らないかも知れないがな。
アイツのパンチは正確無比だし、強力な捻りが入ってるコークスクリューブロー。
当てれば『一発昇天』は免れない威力なんだぞ。
ありゃあ、マジで死ねるぞ。
(↑既に体験済みな俺)
「まぁ興味がねぇなら、無理にとまでは言わねぇがな。……イカネェなら、この辺で待機でもしてろ」
いや……そりゃよぉ『興味が無い』と言えば嘘になるけどよぉ。
この計画自体、なんの保証も保険もない処か、命の保証すらない訳だろ。
だったら、そんなもん、命懸けでする程の事じゃねぇだろうに。
まぁ、そんな風に命を賭けるだけの価値が、その秘密の花園の中にはある様な気がしないでもないが……
「・・・・・・」
「なんだよ?おまえ、マジでイカネェつもりなのか?」
「あぁ、悪いが遠慮しとくわ。……俺は、まだ死にたくねぇからな」
「あっそ……じゃあな」
『ガチャ』
そう言い残して崇秀は、堂々と女子達の控え室の扉を開いて入っていく。
ブッ!!コイツ、マジかよ!!
「「「「「「「「へっ?きゃああぁぁぁあぁ~~~ッ!!」」」」」」」」
案の定、一斉に女子の悲鳴が上がった。
……って事はだな。
はははっはははっは……今度ばかりは終わったな崇秀。
偶にはオマエも、俺みたいな酷い目に遭え!!
そして、普段からそういう扱いを受けてる俺の痛みを思い知るが良い!!
(↑あまりにも悲しい俺)
「なにが『きゃあ!!』だよ。新人が、いつまでもチンタラやってんじゃねぇよ。着替え如きに何分掛ける気だよ」
「ちょ、ちょっと、仲居間さん。これ、そう言う問題じゃ」
あっ、どうやら、この場では、美樹さんが一番最初に反応したみたいだな。
崇秀の奴、どう言う反応を返す気なんだ?
「はぁ?なに言ってんの?……あぁ、なんだ。そう言う事な。それなら別に気にしないくて良いぞ。俺は、女の裸なんざ嫌と言う程見てるからな。つぅか、んな事より、早く着替えに専念してくんねぇかな。時間がねぇんだけど」
「いや……だから、そうじゃなくて」
「ハァ……あのなぁ、美樹さん。プロなら、そんな小さい事をイチイチ気にすんなな。大体にして、これから見られる事が仕事になんのに、んな程度の事ぐらいで動揺してたら、お先真っ暗だぞ」
「そうだけど……」
「つぅかさぁ。マジで時間ねぇんだわ。悪ぃが、もぉお喋りしてる暇もねぇ。ゴチャゴチャ言ってねぇでサッサと着替えてくれ。俺は、アンタ等のヘアメイクしなきゃなんねぇんだからよ。……はいはい、早く早く」
「あっ、えぇっと……はい」
「他の連中も早くしてくれ。……てか、龍斗。オマエが、一番手が遅せぇじゃねぇか。それでも氷村雅斗の息子かよ。情けねぇな」
「すっ、すんません」
・・・・・・
いや……確かに、暴力的な被害にも遭っていないし、公言通り堂々とはしてるな。
けどよぉ、それって、ひょっとしてなんだが、俗に言う『職権乱用』って物を使てるって言うんじゃないのか?
そして、これが噂の、ポーカフェイスの裏に隠された『超下衆い考え』って奴か?
だとしたら、オマエ、マジで最低だな。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
崇秀の覗きは、職権乱用と言う大技を繰り出して大成功を収めましたね(笑)
悪い奴です(笑)
まぁただ、こうやって崇秀が上手くやってる場合って。
大概、倉津君にはロクデモナイ事が起こる可能性が高いのも、最早、周知の事実。
必ず、何かが起こります(笑)
さてさて、なにが起こるかは次回の講釈。
そんな倉津君に襲い掛かるものが何か気になった方は、また遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ
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