最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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291 不良さん、着替え中の女子更衣室に堂々と入る崇秀に呆然とする

公開日時: 2021年11月24日(水) 00:21
更新日時: 2022年12月18日(日) 13:37
文字数:1,535

●前回のおさらい●


 ライブを終え、残す所はアンコールのみ。

その間に『やる事があるだろう』っと崇秀に言われた倉津君は、彼と一緒について行くと……着いたのは女子更衣室の前(笑)


そして、崇秀の言う、その「やる事」の正体とは、女子更衣室を覗く事だと言う(笑)

「オイオイ、なにを言い出すかと思えば、女子更衣室の覗きだと?」

「あぁ、そうだが」

「……ってか、オマエ、なに考えてんだ?下衆いにも程があるぞ」

「あぁ、そうだな。俺は下衆いな。……けど、オマエも興味があるなら、俺と一緒にやってみろって。誰も文句は言わねぇし、堂々としてられるからよ」

「んな馬鹿な……」


いやいや、どう考えても控え室に入った瞬間『きゃあああぁぁ~~~ッ!!』とか盛大な悲鳴を上げられて、全員にフルボッコにされる。

若しくは、大量の物が飛んで来て大怪我するのが、いい所のオチだろうに。


しかもオマエ……控え室で、着替えてる女子の中には、ステラって恐竜並みに凶暴な暴力を扱える奴も居るんだぞ。


オマエは知らないかも知れないがな。

アイツのパンチは正確無比だし、強力な捻りが入ってるコークスクリューブロー。


当てれば『一発昇天』は免れない威力なんだぞ。


ありゃあ、マジで死ねるぞ。

(↑既に体験済みな俺)



「まぁ興味がねぇなら、無理にとまでは言わねぇがな。……イカネェなら、この辺で待機でもしてろ」


いや……そりゃよぉ『興味が無い』と言えば嘘になるけどよぉ。

この計画自体、なんの保証も保険もない処か、命の保証すらない訳だろ。


だったら、そんなもん、命懸けでする程の事じゃねぇだろうに。


まぁ、そんな風に命を賭けるだけの価値が、その秘密の花園の中にはある様な気がしないでもないが……



「・・・・・・」

「なんだよ?おまえ、マジでイカネェつもりなのか?」

「あぁ、悪いが遠慮しとくわ。……俺は、まだ死にたくねぇからな」

「あっそ……じゃあな」


『ガチャ』


そう言い残して崇秀は、堂々と女子達の控え室の扉を開いて入っていく。


ブッ!!コイツ、マジかよ!!



「「「「「「「「へっ?きゃああぁぁぁあぁ~~~ッ!!」」」」」」」」


案の定、一斉に女子の悲鳴が上がった。


……って事はだな。


はははっはははっは……今度ばかりは終わったな崇秀。


偶にはオマエも、俺みたいな酷い目に遭え!!

そして、普段からそういう扱いを受けてる俺の痛みを思い知るが良い!!

(↑あまりにも悲しい俺)



「なにが『きゃあ!!』だよ。新人が、いつまでもチンタラやってんじゃねぇよ。着替え如きに何分掛ける気だよ」

「ちょ、ちょっと、仲居間さん。これ、そう言う問題じゃ」


あっ、どうやら、この場では、美樹さんが一番最初に反応したみたいだな。


崇秀の奴、どう言う反応を返す気なんだ?



「はぁ?なに言ってんの?……あぁ、なんだ。そう言う事な。それなら別に気にしないくて良いぞ。俺は、女の裸なんざ嫌と言う程見てるからな。つぅか、んな事より、早く着替えに専念してくんねぇかな。時間がねぇんだけど」

「いや……だから、そうじゃなくて」

「ハァ……あのなぁ、美樹さん。プロなら、そんな小さい事をイチイチ気にすんなな。大体にして、これから見られる事が仕事になんのに、んな程度の事ぐらいで動揺してたら、お先真っ暗だぞ」

「そうだけど……」

「つぅかさぁ。マジで時間ねぇんだわ。悪ぃが、もぉお喋りしてる暇もねぇ。ゴチャゴチャ言ってねぇでサッサと着替えてくれ。俺は、アンタ等のヘアメイクしなきゃなんねぇんだからよ。……はいはい、早く早く」

「あっ、えぇっと……はい」

「他の連中も早くしてくれ。……てか、龍斗。オマエが、一番手が遅せぇじゃねぇか。それでも氷村雅斗の息子かよ。情けねぇな」

「すっ、すんません」


・・・・・・


いや……確かに、暴力的な被害にも遭っていないし、公言通り堂々とはしてるな。


けどよぉ、それって、ひょっとしてなんだが、俗に言う『職権乱用』って物を使てるって言うんじゃないのか?

そして、これが噂の、ポーカフェイスの裏に隠された『超下衆い考え』って奴か?


だとしたら、オマエ、マジで最低だな。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


崇秀の覗きは、職権乱用と言う大技を繰り出して大成功を収めましたね(笑)


悪い奴です(笑)


まぁただ、こうやって崇秀が上手くやってる場合って。

大概、倉津君にはロクデモナイ事が起こる可能性が高いのも、最早、周知の事実。


必ず、何かが起こります(笑)


さてさて、なにが起こるかは次回の講釈。

そんな倉津君に襲い掛かるものが何か気になった方は、また遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ

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