●前回のおさらい●
奈緒さんと崇秀を踏まえた3人で話をしていた眞子なのだが。
奈緒さんの崇秀に対する頼み事の話になった時『私を買って下さい』っと奈緒さんが、突然言い始めた。
これを聞いた眞子は混乱するのですが……(笑)
「ほぉ、流石、向井さんだ。俺も、その言葉を待ってたぜ」
「はぁ……ヤッパリ、そう思われてましたか」
「当然だね。俺は、向井さんから、その言葉を聞く為だけに、ワザワザ、この1日空けたんだからな」
「飛んだ喰わせ者だ」
「そぉ。俺は、飛んだ喰わせ者なの」
なに?どういう事?
ひょっとして、この話が始まった時点で、話は、もぉ既に完結してるって事?
また私だけ置いてけ堀なの?
「ちょ、ちょっと待って。お願いだから、ちょっと待って。私だけ置いてかないで」
「なにがだよ?なにも置いて行ってねぇじゃん。……オマエが勝手に、話に乗らなかっただけだろ」
「じゃあ、今からでも良いから、乗せて……1人だけ解ってないのは寂しい、寂しいって」
「わかんねぇ女だな。こんな程度の話なら、今の向井さんの心境を考えりゃあ、この話に一発で乗り込めるじゃねぇかよ。……ほれ、頭使え」
奈緒さんの心境?
じゃあ、今の言動からして『崇秀が好き?』って事?
いや……だってだってさぁ!!
さっき奈緒さん『私を買ってくれませんか?』って、間違いなく崇秀に向って言ったよね。
それってさぁ……所謂1つの『告白』じゃん!!
ってか!!寧ろ、奈緒さんからの、崇秀に向けての『逆プロポーズ』じゃん!!
それにね、それにね。
崇秀も、奈緒さんの言葉を聞いて『その言葉待ってたぜ』って、確実に言ったよね。
だったら、これって『OK』って事だよね。
あれ?ちょっと待って?
だったら私、たった2時間で、奈緒さんに捨てられたって事にならない?
「えっ?えっ?ちょっと待って、ちょっと待って……私、この数時間で、奈緒さんに嫌われちゃたの?」
「便所蟲かオマエは?なんで突然、そんな奇妙奇天烈な発想になるんだよ?オマエ、宇宙から変な怪電波でも受信してるんじゃないのか?」
嫌あぁぁぁ~~~!!
そんな千尋さんみたいな生命体と一緒にされるのは、人として絶対に嫌あぁぁぁぁ~~~!!
『高性能怪電波受信型欲豚』は、絶対に嫌だよ!!
それに、無駄にカロリー消費が大きくなって。
人前で、あんな馬鹿みたいに、ご飯をバクバク食べるの嫌だよ!!
ヤ・メ・テ!!
「あの、それは、私じゃない人の話……かな。多分、人違いだと思うよ」
「じゃあ、なんで、そんな面白おかしい発想になるんだ?この見た目だけが良い、中身が半腐れの便所蟲」
「あのさぁ。そう言う事を言うと、私だって本気で絶望しちゃうんだよ。だからせめて、ヒント、プリーズ」
「ヒントだと?……んなもん『無し』」
「えぇ~~~……」
「これが、本当に解らない様じゃ。オマエは、向井さんの恋人で有る資格は無い。故に、今から『奈緒は俺の女』になりました。……なぁ奈緒」
「そうだよね、崇秀」
えっ?
「いや、奈緒さん、奈緒さん」
「なにかな倉津さん?」
「いや、あの奈緒さん、私を『倉津さん』とか言わないで下さいよ!!ちゃんと、いつもみたいに優しく『眞子』って呼んで下さいよぉ」
「……っで、なに?私の心境の解らない倉津さん」
「あぁ~~~~ん。奈緒さんが虐める!!崇秀~~~教えてよぉ!!」
「なんだい倉津さん、どうかしたのかい?」
「だから、そう言う他人行儀はヤメテって!!教えてくれたら、なんでもするから、ちゃんと教えてよぉ~~~。1人ぼっちはヤダよぉ~~~」
「じゃあ、必至に考えてみようか。……倉津さん」
これは虐めですか?
毎度毎度、回を重ねる毎に、益々レベルが上がってる気がする『高度な虐め』ですか?
なんで眞子が、こんな真琴ちゃんみたいな酷い扱い受けなきゃいけないの?
それは、あまりにも眞子が、お馬鹿な子だからですか?
だったら……お2人の思考に着いて行ける様に、勉強でも、なんでもしますから、もぉこう言う苛めはヤメテ~~~!!
「あっ、あの、奈緒さん。そんな意地悪言わないで教えて下さい。眞子は、1人になったら、寂しくて死んじゃいますよ。……ウサギさんとか、リスさんみたいに」
「「なにも言わずに。勝手に、お亡くなりになれば良いのに」」
此処でシンクロですか!!
あぁ~~~ダメだぁ。
この人達と付き合ってると『私が隠して生活してた本性』が出ちゃいそうだぁ。
このままじゃあ、折角、積み上げてきた眞子が壊れちゃうよぉ~~~。
「あの、本当に、すみません」
「なんで謝ってるんだい?どうかしたのかい?」
「ねぇ、ほんと、その口調だけはヤメテよ。……ほらほら、昨日、崇秀とはチュ~した仲じゃない。なんなら、もぅ一回しても良いから。もぉ虐めないでよ」
「あっそ。本当に、オマエと『昨日のライブの後』を再現して良いんだな。また『あの心境』になるぞ」
「あっ、それ、私も見たいかも……但し『ディープ』キスね」
あっ、あれ?
なんで、そこだけ2人して喰い付いて来るかなぁ?
そこ、違くない?
それになんで『昨日のライブの後』とか『あの心境』とか『ディープ』とか強調するの?
なんか意味が有るのかなぁ?
……っと、その前に……
「えっ?……嘘です、嘘です。ただの冗談ですよ、冗談」
「あぁ、してくれないんだ。あっそ。じゃあ、もぉ良いよ倉津さん」
「あの~~~っ、なんで奈緒さんが、そうなんですか?……恋人だよ!!眞子は、奈緒さんの大切な恋人だよ。それって、おかしくないですか?」
「うん、全然おかしくないよ。だって、私は、崇秀と眞子が愛し合う姿を見たいから……恋人として、お願いしてるだけ」
「なるほど。じゃあ、俺は『奈緒と、眞子が愛し合う姿が見たい』から。2人のディープも見せてくれよ」
「あっ、そうですね。それで公平かも」
なにが?
それになんで?
なんで私と、奈緒さんが、崇秀の前で『チュ~』しなきゃいけないんだい?
大体にして、崇秀が強調した『恋人が愛し合う姿』は、人に見せるものじゃありませんよ。
「全然良くないですよ。……って言うか。なんで2人して、そんなに私にバッカリ、意地の悪い事を言うんですか?」
「オマエが、向井さんの気持ちを察してないからじゃねぇのか?」
「えっ?そこだけ核心?」
なんで、そこだけ妙に沈着冷静に対応するかなぁ。
ってかさぁ、2人して、そんなに私を虐めて楽しいの?
ホントに泣くよ。
「つぅか便所蟲。もぉ、そろそろ解っても良い頃じゃねぇの?」
「えっ?なにが?」
「眞子。……この小芝居自体が、全部ヒントなんだけど」
「えっ?どこが、ヒントなんですか?」
「……本気?」
「あぁ、はい。残念ながら、本気ですね」
「仲居間さん。……頭痛いんで『タッチ交代』して良いですか?」
「うん、断然断る」
「ですよね。ハァ……」
なに?
奈緒さんの心境が解るヒントって、なに?
……解る?
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
今回のお話は、ちょっとした言葉遊びの様なものなので。
もぉ、答えを言わなくても『奈緒さんの心理状況はご理解頂けてる』とは思うのですが。
眞子はアホなので、なにやら曲解している様子(笑)
さて、そんな眞子は次回。
ちゃんと奈緒さんの言葉の意味を理解出来るのか?
次回は、その辺を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾
ちょっとしたハプニングもありますんで(笑)
読み終わったら、ポイントを付けましょう!