●前回のおさらい●
楽屋から、奈緒さんを含めた全員が去って行った。
一人、その場に残る倉津君は、一体なにを思うのか?
さて……奈緒さんは打ち上げに行った事だし、俺もこの場を去るか……
俺は動く様になった自身の体を気だるそうに起こして、帰路の準備につく事にした。
けど、このままじゃあ、流石に帰れないよな。
崇秀と喧嘩した時に、楽屋の中がグチャグチャになっちまってるからな。
なので此処は1つ、掃除ぐらいしてから帰るのが筋ってもんだよな。
***
……そうやって片付ける事20分。
漸く、ある程度は片付いたので、俺は自分のベースを手にして、部屋を後にしようとした。
そしてベースを抱えた瞬間、俺は、この4ヶ月の事を振り返り始めていた。
思えば、長くて、短い様な期間だったな。
崇秀の紹介で、偶々知り合った奈緒さんにベースを教えて貰う事に始まり。
俺なりに必死にベースの練習を重ね。
奈緒さんと再会を果たした日には……イキナリ、その日にライブをさせられたり。
そのライブでは、素直と一悶着が有ったり、崇秀に賭けで惨敗したりしながらも、奈緒さん・素直・山中・嶋田さんと、崇秀にリベンジを果たす為にバンドを結成。
そこからは、少しながらもバンドと言うものの難しさを知ったり、奈緒さんの本音を知ったりもしたもした。
あぁそうだ、そうだ『ライブに警官が乱入するかも』って、アホの雛鳥に脅されて、テストでテンパった事も有ったよな。
その後、ライブ中に、鮫島のアホにナイフで刺されたんだっけな?
考えてもみりゃ、無茶苦茶だよな(笑)
今となっては、なんかそれさえも懐かしく感じる。
その他にも康弘や、ステラにジミー、龍斗のクソガキ、武藤、『Fish-Queen』の面々なんかとの出会いなんて言うのもあったな。
そう考えると、この4ヶ月間は、瞬く間に過ぎて行った様な気がする。
けど……これからの奈緒さんとの話を除けば、これは全て終わった事に過ぎない。
過去の話でしかない。
これからの俺は、自分自身の足で前を向いて歩き出さなきゃいけない。
だから、こうやって過去を振り返るのも、ノスタルジックな気分に浸るのも、今日で終わりだ。
今からは真っ直ぐに、俺の道を模索して歩き始めよう。
『此処からが、俺のスタート地点だ!!』
―――最後まで奏でられなかった音楽(序章完)
ご声援ありがとうございました。
次回作である『最後まで奏でられなかった音楽』本編第一部に、ご期待下さい。
***
……って!!なんじゃこりゃあ!!
なんなんだよ?この酷い序章の終わり方よぉ!!
これじゃあまるで、人気が出なかったジャンプの打ち切り作品みたいな扱いじゃねぇかよ!!
おいおい、マジでふざけんなぁ~~~~~~!!
……ったくもぉ、この俺の4ヶ月間は、どうやら最後までネタだったみたいな。
ホント、まじで最悪だよ……
最後まで、しまらねぇでやんの(笑)
本日、序章の最終回に成ります♪
皆さんのお蔭を持ちまして、なんとかかんとか、此処まで書く事が出来ました♪
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
さてさて、そんな最終回を迎えさせて頂いたのですが。
言うなれば「此処からが本編のスタート」
漸く、普通の学生程度の学力や、人と交流の仕方。
そしてなにより『普通の作品では、初期から主人公が持ち合わせている様な【覚悟】』を持つ事が出来ましたので。
ただのロクデモナイだけだった不良の倉津君も、本編では、少しは色々な事が出来る様に成っていると思います。
まぁ勿論、この程度の経験では、最初から大きな事が出来る訳ではありませんが。
これからも、今までの様に『コツコツと実績を積み上げ』いづれは倉津君も大きな事が出来る様に頑張って行きたいと思います。
ですので宜しかったら、お時間の許す限り、このアホな倉津君の更生物語にお付き合いください。
そして最後に、此処までお付き合い下さった皆様。
本当にありがとうございましたぁ<(_ _)>
【今後の予定】
今まで通りの進行と変わる事無く。
明日、12月5日・00:21から、本編を開始させて頂きますです(*'ω'*)ノ
どうぞ、よろしくお願いしますです<(_ _)>
―――殴り書き書店より(笑)
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