最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1537 前提条件を語る脱線男

公開日時: 2025年4月20日(日) 00:21
文字数:2,230

●前回のおさらい●


 こちらの世界で、あまり身動きが取れないヒナちゃんを見て。

向こうの世界の知識を使って、ちょっとした『知識チート』をしようと企む倉津君なのだが……

「はいはい、解ってます、解ってますとも。どうせ冗談だとは思ってたから、マジにゃあ捉えてねぇよ」

「なんか真琴なのに可愛げがない発言ね。普段なら『ちょオマ……』とか直ぐに言うクセに」

「アホ。俺を、そんな間抜け野郎と一緒にするんじゃねぇよ。俺はな。結構、色々な所で、みんなに、からかわれてるから、色んな意味で免疫があるの」

「へぇ~~~……でも、それって自慢にも成ってないし、十分に間抜けなんじゃないの?」

「うっさいわ!!易々と真実を言うんじゃねぇよ!!……つぅか、ヒナ」

「なっ、なによ?」

「んな事よりだな。今度はオマエのギターの腕前を披露してくれよ。俺は下手糞也にも、ちゃんと腕前を見せたんだからよ」


やっと本題に入れた。


話の流れだったとは言え。

ホント、余計な事は喋るもんじゃねぇな。


……って言うのもな。

今のGUILDの現状で、あれだけの実力者を支配しようとするのであれば。

ヒナ自身がある程度以上のレベルで演奏技術を持っていないと、その交渉にすら成らない可能性があるんだよ。


所謂1つの『実力のない奴の下に付く』なんて奇跡は、どこの世界でも、そんなそんなある話じゃないからな。


まぁ、マネージメントするだけの方向で交渉をするのであれば、そこまでの実力は必要ないんだが。

そちらで交渉するにしても、出来れば実力があった方が良いっと思ったから、この提案をしてみた訳だ。


そんな理由から、これがさっきの話の本題……っと言うか、前提条件に成る訳だな。



「別に良いけどさぁ。そんなに上手いって訳じゃないからね。そこはあまり期待しない様に」


なぬ?



「えっ?嘘だろ?崇秀は超絶テクニシャンなのに……」

「一緒にしないの。私はヒナ。その人は崇秀。同じ人間じゃないんだから、同じ成長をする訳ないでしょ。頭悪いんだから」


あぁ……これはまた、そんな前提条件があったにせよ、悪い事を言っちまったな。


人って、あんまり誰かと比べられるのが嫌いな生き物だからなぁ。

特にそれが身内と成ったら、尚更嫌がる傾向が強い。

それを、ある意味『本人同士を比べる』なんて一番ナンセンスな行為だったかもしれんな。


申し訳ない。



「あぁ、確かに頭の悪い発言だったな。ヒナごめんな」

「えっ?いや、別に謝罪を求めた訳じゃないから、謝んなくても良いけどさぁ。……私は、仲居間ヒナなんだからね。そこだけは間違えないでよ」


うぅ……これは、俺の大好物『ツンデレ様』じゃねぇかよ。


ヤバいヤバイ!!

そんな顔してコッチ向くな!!

チンコが勃起っるから辞めろ!!

オマエで立つのだけは、何故だか凄く嫌なんだよなぁ。


あっ……言ってる間に立っちまったよ。


うぅ……

(↑さっき反省した処なのに、直ぐに話が逸れてしまう俺)



「なっ、なんだよ、それ?全然可愛くねぇし。ブスヒナ」

「ハァ~~~……もぉアンタぐらいだよ。私の事をブスって言うの」

「そんなもん、事実なんだからしょうがねぇじゃんかよ。それに比べて、俺の彼女である奈緒さんは、どこまで行っても最高だな」

「ハァ~~~……まぁ一応、忠告しとくけどさ。私以外の女子の前で、そう言う事は言わない方が良いよ。嫌われるよ」

「そんなもんぐらいイチイチ言われんでも解っとるわ。照れ隠しで言ってるんだから、それぐらい汲み取れよな」


もぉな。

ヒナでチンコが立った時点で、ヤケクソですよ俺は。


大体にしてだな。

ヒナは、崇秀じゃねぇんだから、別に立ってもおかしくはない訳だしな。


っと言うか。

こんな可愛いツンデレ嬢。

俺にとっては大好物でしかないんだから、立っても、全然おかしくないもんね。


あぁ、そうですよ、そうですよ。

どうせ俺は、チンコビンビン野郎でござんすよ!!



「なにそれ?……それって、遠回しに、私の事が可愛いって言ってくれてる訳?」


ほぉ~~~っ、なんだ、その悪戯に笑った笑顔は?


まさか、この俺を、からかおうってのか?

百戦錬磨の『からかわれ屋』で名を馳せた俺様を、からかおうってのか?


だがな。

そんな程度の実力で、俺をからかえると思うなよ!!


そんなもんはな。

奈緒さんのからかいに比べたら、屁でもねぇんだよ。


このヒヨッコが!!



「あぁ、そうだな。見たまんまで言えば、オマエは可愛いわな。その上、お節介で性格も悪くないし、極度のツンデレ体質。まさに俺の理想。非の打ち所がないぐらい完璧だな」

「グッ!!そう言う事を本人を目の前にして言う?……かと言っても。べっ、別に、嬉しい訳じゃないからね」

「あぁっそ。じゃあ別に、特には問題は無しだな。なら、サッサと弾いてくれよ」

「グッ……なんなの、この真琴?本当に全然可愛くないんだけど」


その分、オマエは可愛いな。

崇秀の性格の悪さと比べたら、その割合が1/100位しかないなもんな。


プププ……

(↑しかも、今の所どうにも成らないと踏んで、状況を楽しみだす俺)


あぁ因みになんだがな。

こうやって現状を楽しんでいるのは否めない話なのかもしれないがな。


ちゃんと【前提条件の話も上手く持って行くつもり】だし、それに【元の世界には戻る事を諦めてる訳じゃないぞ】

此処に来た経路があるなら、必ず、帰る手立てってもんも存在する筈だからな。


ただまぁ、今の所、状況を打破出来る一手が無いからだな。

それが見付かるまでは、精々ヒナの手伝いでもしながら、新しいサイトの立ち上げ方を学んで置こうと思い、こんな風に話をしとる訳じゃからな。


わかったかね?


わかりませんね。

これじゃあ、ただただ脱線してる言い訳をしただけですな。


はい、すみません<(_ _)>


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


知識チートを使う上での前提条件を話したまでは良かったのですが。

いつも通り倉津君はアホなので、見事なまでに脱線をかましてしまいましたね。


まぁでも、これバッカリは倉津君がアホなので、しょうがないと言えばしょうがないっと言うか。

目の前に、大好物な『ツンデレ娘』が居たのですから、本当に仕方がなかったと思いますです(笑)


……っとは言え。

一応最後の最後には、ヒナちゃんに演奏を促せたので、アホにしては上出来だったとは思いませんか?


思いませんね。


はい、すみません。


さてさて、そんなこんながありながらも。

次回は、そのヒナちゃんの演奏レベルが明らかになるのですが。


果たして彼女には、どれほどの実力があるのか?

矢張り、崇秀レベルの恐ろしい演奏を披露してくるのでしょうか?


次回は、そんな話を書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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