最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1483 あれ?俺、なんか大切な事を忘れてないか?

公開日時: 2025年2月25日(火) 00:21
文字数:2,046

●前回のおさらい●


 箪笥の5段目から出てきた小瓶に入った鍵の正体は、なんと【ハードケースの鍵】

ならば、それが何処に有るのか?を考察した上で、屋根裏に向かう倉津君だったが……

 そんな訳でござんして、この部屋にある押入れの中にヒョイと登り。

天井の空気の流れのありそうな部分、手探りで探してみたら。

案の定、一番隅の板ではなく、そこから2つ手前ぐらいの板から微弱な空気の流れを発見。

しかも、その板には、過去に移動した際に付いたであろう指紋の跡が数箇所発見する事が出来た。


矢張り、屋根裏でビンゴだ!!

普通なら、こんな所に指紋の跡なんかの形跡が残ってる筈ないからな。


最低限これで、誰かが数回屋根裏に上っていた事だけは確実になった。


だから俺は、その周辺の板を一枚づつ丁寧かつ軽く『コンコン』っと叩いて行ったんだが。

明らかに、上に何かが置かれている様な、やや重い音がする場所を数カ所発見するにも至った。


なら、此処でも予想通り、どうやらビンゴの様だ。

やや重い音のする板の数から言っても、丁度ハードケースの大きさに匹敵する様な大きさだったしな。


これで『お宝』が一気に近付いてきやがった気がする。


……ってな訳で。

その大量に指紋が残っていた開く板を押し退け。

そこから屋根裏に、体を無理矢理にでも押し込み。

そんで、期待に満ちた眼をしながら、懐中電灯で他の板とは違った音がした辺りを照らしてみる。


すると、マジでまさかの……



「おおぉぉぉおぉぉ~~~マジか!!ヤリィ!!ヤッパリ、此処にハードケースが有りやがったよ!!これで色々確定したな」


オィちゃんの長きに渡る推理と探索の末!!

あの箪笥のモノが、孫娘の物だと判明する事に成功しましたよ。

(↑実は、単なる思い込みでしかない)


しかも、こうやって本物のお宝までGETした訳だから、もうこれは言う事なしな状態だな!!


ハハハハハッ……やったぜ!!

これなら、箪笥の謎を解き明かした甲斐があったってもんだ。


・・・・・・


( ゚д゚)ハッ!


……って、あれ?

お宝らしき物をGETしたのは良いんだが、俺……此処に、なにしに来たんだっけ?


膨大な時間を推理に費やしてまで、目的の『お宝』は発見出来たのは良いんだけど。

なんか俺、重大な当初の目的を忘れてないか?


……本当に、此処には何しに来たんだっけな?

(↑やっと正気に戻った俺)


***


 ……いやいやいやいや、それにしてもなんですな。

昔の家屋ってのは、本当に頑丈に出来てるもんですなぁ。


オィちゃん感心ですぞ感心。


なんて言っても『修繕箇所をチェックする為』に屋根裏にまで登ったんだが。

その屋根裏の板が割れる事も無く、オィちゃんの体重を支え切るなんざ、本当に『昔の家屋は大したものだ』と思わざるを得ないよな。


いやはや、いやはや、大したもんだぜ昔の家屋って奴はよ!!


・・・・・・


はい……しゅんましぇん。

箪笥を発見してからと言う物、推理と宝探しに夢中になり。

そこからはズッと無心に成って、ただただ遊んでただけに成ってしまいましたな。


本当に申し訳ありませんでしたぁ<(_ _)>


まぁ、言うても。

この失態を、誰か見られてた訳じゃないたから、別に謝罪する必要なんてないんだけどな(笑)


一応ではあるが、ちゃんと家屋のチェックを終わらせた後の事だったしな。


***


 ……さてさて、そんな冗談半分な宝探しの言い訳は、何処かにさて置き。

発見したハードケースも、一旦、畳の上に置き。

実際面での、家の修理部分を再度チェックしてみたんだがな。


大凡の見当は付いた。

それと同時に、脳内である程度の見積もりも付いた。


勿論、今まで2年間も手入れをしていなかった分。

どうしても全体的に家が汚いのは、どの部屋でも否めない話ではあるんだが。

それ以外は、特に、これと言った修理箇所が、再度チェックしても殆ど無かったりするからな。


その中でも矢張り、柱がシッカリしているのは、本当に大きい。

そのお陰で家の歪みが殆ど見受けられない分、多くの修復箇所は、壁や、畳だけに絞られてる。


まぁ、そこ以外の部分で言えば、浴室のタイルの張替えぐらいのもんだったしな。


こりゃあ、やり方次第じゃ、早期に橘家の入居が可能に成りそうな雰囲気だな。


……っとまぁ、こんな風に。

一応、今現在の俺の仕事は完全に完了したんで、此処からは、お楽しみにしていたお宝ご対面TIME!!

(↑結局、楽しみにしてた俺)


誰も来ない内に、楽しみを1人占めしたままオープン・ザ・トレジャーボックスじゃあ~~~!!


なにが出るかな?なにが出るかな?

(↑ハードケースに入ってるだけで、高価な物が入ってると勝手に思い込んでる俺)


そんな邪な思いを持ちながら、ハードケースに例の鍵を差し込もうとした瞬間……



「おい、マコ。……オドレ、こないな所にハードケースなんぞ持ち込んで、なんしとんねん?」

「ブッ!!」


……最悪だよ、コイツ。


俺が秘かに楽しみにしてた瞬間に誰が来たのかと思ったら……よりにもよって陰獣かよ!!

オマエなんぞが登場したせいで、1人でわくわくしてた気分まで、綺麗さっぱり全て木っ端微塵に吹っ飛んじまったじゃねぇかよ!!。


大体にして、なんでオマエが、このタイミングで来るねん?

死んでまえ、この糞陰獣だけは!!


少しは空気ってもんを読めよな……


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


予想した鍵の正体の通り、屋根裏からハードケースが出てきましたね♪

そして、此処に来た当初の目的も思い出し、その使命を全う出来たのですから、この状況は倉津君にしたら上出来と言っても良いでしょう(笑)


さてさて、そんな中。

発見したハードケースをご開帳しようとした瞬間。

何故か突然、山中君が現れたのですが……彼は一体、何をしに来たんでしょう?


次回は、その真実を明らかにしていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


まぁ……山中君が何をしに来たのか?なんて、もう既にバレバレでしょうけどね(笑)


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