●前回のおさらい●
突然襲い来る『腹痛にも似た謎の痛み』
この正体を探るべく、お正月から現在までの出来事を洗い直す事にしてみたが……
答えは見つかるのか?
―――1月2日。
この日は奈緒さんが、正月早々TV収録がある為に早朝から不在。
なので既に、この状態じゃあ、家の中で一人ぼっちで留守番してるだけしか出来ないので、この時点でなにもかもがツマラナイ。
かと言って、無駄に時間を過ごすのもなんなんで。
大晦日に手に入れた『Music-man 1979 Sting -ray bass』を弄りながら、お昼まで退屈な時間を過ごす事にした。
その際に、部屋に何気に置かれていた、奈緒さんが作曲したであろう新曲のノートを発見。
暇なので、その新曲らしきものを練習してみる。
だが、昼を過ぎても、相変わらず、それ以外なにもする事も無く。
ベースを弄って、ズッ~~~~と奈緒さんの新曲を練習をしてたんだが……14時位に、綺麗な振袖を着た美樹さんが訪ねて来た。
当然、今の自分は良い子の眞子ちゃんなので、そんな美樹さんに対し丁寧な新年の挨拶を交わす。
すると美樹さんも、如何にも女の子っぽい可愛らしい挨拶を交わしてくれた。
此処には『エロ話ばかりする悪名高いチョモランマねぇさん』のイメージは無い。
挨拶を終えると、家に上がって貰い。
早速コタツで『日本酒』や『ビール』を軽く飲みながら、普通(エロなし)に歓談をする。
その後、少しの間、楽しく2人で飲んでたんだけどな。
美樹さんが、元旦早々に仕事が入ってしまい、初詣に、まだ行ってない事が判明。
此処は美樹さんの為に、今度は『明治神宮』を参拝する事になった。
まぁまぁ、この参拝は、これと言ってなにも無かったんだが……ヤッパリ此処でも『痴漢』に4人程遭遇してしまい。
またしても、折りたくもない指をバキバキと折る羽目になった。
そんで帰宅後は、仕事から帰って来た奈緒さんと合流して、美樹さんとの3人で、夜遅くまで『酒盛りTIME』
その際に、奈緒さんと、美樹さんから『酒の肴を作って』って言われたのは、少しは料理の腕を認めて貰えた様で凄く嬉しかった♪
そして、2日目の夜も更けていく。
2日目終了……
―――1月3日。
奈緒さん、美樹さん共に早朝から仕事に行ってしまい……またしても暇。
だからまた例に拠って、早朝からMusic-man 1979 Sting -ray bassを弄くって、相も変わらず、昨日発見した奈緒さんの新曲を黙々と練習をしていた。
因みにだがな、この練習をする時は、座り方の習慣をつける為に、必ず『とんび座り』してんだよな。
それを鏡で見てみたんだが、これがまた自画自賛ではあるんだが、スゲェ可愛いんだけど。
この座り方ってな、スゲェ~~~疲れんだよな。
まぁ、この辺に関しては、可愛いってメリットが有れば、辛いってリスク有りって感じですな。
まぁそんな感じで、早朝からベースの練習してたんだけどな。
丁度、昼前ぐらい成った時に、なんの連絡も成しに、素直が訪れて来たんだよ。
しかもな、何故か、おかしな事に、一緒に『木根琴美』を連れ来てんだよな。
この時点で、非常にイヤな予感しかしてなかったんだが……
木根の奴、俺を見るなり開口一番。
『あぁ~~~~!!ヤッパリ!!不知火眞子ちゃんなのぉ~~~~!!』
……っと、年末にやったライブで一番触れて欲しくない事を、素直が居るにも拘らず、大声で言い出しやがったんだよ。
まぁまぁ、此処までバレちまったもんは、今更隠し様がない。
諦めと同時に、写真が存在しない筈なのに、何故、自分だとバレたのかと、木根に聞いたところ……
この馬鹿……あの会場に居やがったんだとよ。
ホンで今日、素直の家に遊びに行った時に、不用意に飾られた『眞子の写真』を見てピンッと来たらしいんだ。
それでまぁ『逢いたい』って話になって、素直に、此処に連れてきて貰ったんだとさ。
この衝撃の事実に落胆すると同時に、素直には、ベースの話を込みで、ちゃんと言い訳をして置いた。
変に『コスプレ好き』だと思われちゃ困るからな。
……っで、この後は。
お子ちゃま達が相手なのでジュースで乾杯しながら、正月を祝っていると……何故か、さっきの話の続きが再燃。
ちゃんと綺麗に洗濯してから封印して置いた『噂になったコスプレ衣装』を引っ張り出してくる羽目になる。
そんで、持って来た後、この衣装を触りながら、話のネタにしている間までは良かったんだが……
……此処に来て、木根の奴が突然、なんの前触れもなく。
『眞子様。もう1度、私に、あの凛々しいお姿を見せて欲しいの。お願いなの』
とか、予測も付かない様な余計な事を言い出したと思ったら……
素直のアホタンが……
『あぁ、僕も見たいです!!眞子ちゃん着てみて!!着てみて!!是非、僕にも見せて!!』
等と、せんでも良いのに、賛成の意を表明する始末。
折角、忘れ様と思ってた封印した記憶なのに……
……っで、そうやって散々懇願されるんだが、俺は『嫌ですよ』の一点張りを敢行。
何度頼まれても、嫌なものは嫌。
頑なに拒否を繰り返したんだが……何故か食い下がってくれず。
30分にも及ぶ、無駄に長い説得をされ、最後には面倒臭くなった俺が根負け。
洗濯して、箪笥の奥に封印まで施したのにも係わらず。
結局は2日だけしか封印はもたず……またしても『不知火さん』を着る羽目になった。
此処で、無理矢理メイド服を着させられた真上さんの気持ちを知る。
……でもな、今年の俺は、ただでは死なない。
此処で逆襲をかけて『木根琴美』『有野素直』の順番で、この衣装を着せてやったんだ!!
まぁまぁ、木根は、こう言うアニメ・ゲーム関係が矢鱈と好きだから、なんの抵抗も無く着た上に『決めポーズ』までして1人で遊んでいた様なんだが……
素直は、そうはいかない。
こんな『半ケツ』『ハミ乳』の露出の多い衣装なんか、恐らく、コイツの人生の中では、一度も袖を通した事がない衣装の筈だからな。
なので木根が1人で遊んでいる間にも、自分にも順番が廻って来るのではないかと言う恐怖感に苛まれ、素直の顔からはドンドンと血の気が失せ、顔が蒼褪めていく。
でも、最近の俺は、基本的に意地が悪いから、木根がコスプレを満喫した後、素直に……
『はい。次は、素直ちゃんだね。私、凄く楽しみですよ♪』
等と、無慈悲な一撃を放った上に、目の前に衣装を差し出してやったんだよ。
……すると素直、さっきよりも真っ青な顔になって。
『あっ、あの、ごめんなさい、眞子ちゃん。僕は無理ですよ。……こんな大胆に露出した衣装着れませんよ』
なんて、予想通り、完全に拒否してくるもんだから。
俺は……
『酷い。……酷いよ、素直ちゃん。私だって、あれ程、嫌だって言ったのに……結局、私が、嫌がる姿を見たかっただけなの?』
なんて、涙をポロポロ流しながら言ってやった。
ホント、女の涙腺は緩いから、直ぐに泣けるもんだな。
そんで結局……素直は、泣く泣く衣装を着て、その巨乳を惜しみなく揺らしながら『決めポーズ』までさせられる羽目になったんだが。
やっぱ、素直の乳揺れは半端ねぇな。
木根や俺なんかでは、到底真似の出来ねぇ様な揺れだな。
いや寧ろ、本家の不知火さんよりも揺れてんじゃねぇか?
……なんて下衆な事を思いながら。
木根と2人で、それを見ていたら、満の悪い事に、素直が『決めポーズ』を決めた直後に奈緒さんが帰って来て……当然、大笑いする。
でも、そんな奈緒さんも、素直の乳揺れを呆気に取られてたのは、ちょっと面白かった。
まぁ、これが一連の1月3日の話なんだが……
この後、4人で、横浜までカラオケをしに行ったんだが。
その横浜に向う電車内でも俺は……またしても痴漢に遭遇した。
しかも、行きと帰りを合わせて、昨日同様4人。
当然……『また、ツマラナイ物を折ってしまった……』
―――1月4日。
この日は早朝から千尋が『買い物に行こう』って誘いの電話を入れてきたので、昼過ぎから奈緒さんと、千尋とで年始のバーゲンに出かける。
まぁこの日は……ショッピングをして、お茶して、食事して、途中でナンパなんかもされたりはしたんだが、比較的、普通に楽しく時間を満喫していたんだがな。
……ヤッパリ、俺って、どこに行っても痴漢に遭うんだよなぁ。
電車の行き・帰りで3人。
混雑した百貨店のエレベーターの中で2人。
合計5人もの痴漢に合う羽目に成った。
……っで、此処で、どうしても一言だけ言って置きたいんだがな。
あのさぁ。
そりゃまぁ、俺も元々は男だからな。
オマエ等の女性の体に触れたい、って気持ちは解らなくもないんだぞ。
だからと言ってよぉ。
触れたいからと言って、女性の体を気軽に触れて良いもんじゃねぇんだぞ。
それともなにか?
この4日間で、俺、18人にも痴漢の指を折ってる所を考察したら……俺って、そんな隙だらけに見えんのか?
若しくは、あまりにも俺が可愛過ぎるから、本能や衝動が抑えられなくなって、触れずにはいられなくなっちまってるのか?
まぁどちらにしてもだな……ホント『痴漢はアカンよ』
そんなに溜まってるなら、五反田の『風俗街』にでも行って、タップリとSMでも体験して来い。
こんな、女の子の嫌がる様な卑劣な行為を続けてたら、本当の意味で、人生終わっちまうぞ!!
『前科一犯・痴漢』とか、あまりにも情け無いぞ。
……ってな感じで、俺の訳の解らん説教を締めに、4日間が過ぎて行った訳だな。
***
……っで今現在5日。
今日も奈緒さんは仕事に行って、家には不在なんだが……
ホントなんですかね?
このお腹の辺りがギシギシとする、異常なまでの痛い痛みは……
お腹の中から、なんかベリベリ捲られてる行く様な痛みが、朝起きた時から、突然起こり始めて、全然、止まってくれる様子がないんッスけど……
……ってか!!痛ったぁ~~~!!
痛い!!痛い!!痛い!!マジで痛いって!!
ホント、なんなんだよ、これ?
昨日、なんか変な物なんか喰った覚えがないのにも拘らず、この地獄の様な激痛。
それに、此処数日も、沢山の痴漢にあったとは言え、特にこれと言った揉め事も無く。
奈緒さんとも仲良くやってたから『喰い合せの刑』に成る筈もないしな。
だったら、本当になんなんだよ、これは?
明らかに、今までに体験した事のない様な嫌な痛みだぞ!!
・・・・・・
いや、待てよ。
今まで男だった俺が、これまでに体験した事の無い痛みって事は……
……って、オイ!!
まさか、これって……
俺は、一番あって欲しくない現象が脳裏をよぎり。
『ある事』を確認しようと思い『それ』じゃない事を懸命に願いながら、ダッシュでトイレに駆け込んだ。
まぁどう考えても、今の体の構造じゃ、それしか考えられねぇんだけどな。
もし本当にそうなら……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
現状を見たら『女性のそれ』でしかないのですが。
以前倉津君は、奈緒さんに、鰻と梅干を食べさせられると言う『食い合わせの刑』でお腹を壊した事があるので、まずは、そこを懸念していたようですね。
若しくは、ある程度予想は出来た物の『深層心理では、それを否定したい』からこそ、誤魔化していただけかもしれませんね。
さてさて、その結果は如何なるものか?
次回は、その辺りを書いて行きたいと思いますので。
もし良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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