最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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236 不良さん、ステラさんに何かしろの狂気を感じる

公開日時: 2021年9月30日(木) 00:21
更新日時: 2022年12月9日(金) 14:31
文字数:2,047

●前回のおさらい●


 倉津君が望んでも居ないのに、現れた性欲魔王のゼンちゃん。

女の子達の仲間に入ろうと、話し掛けるゼンちゃんだったが……敢え無く撃沈。


そして、最後にステラさんに話し掛けてしまったものだから、肉体的にも、精神的にもフルボッコにされてしまう(笑)

「ねぇ、そこの屑。アナタがどう言うつもりかは知りませんが、その程度の実力で、あまり調子に乗らない方が良いですよ」


ステラの奴、なにかゼンの言葉が引っ掛ったのか、顔は微笑んでるが、目が完全にイッちまってやがるぞ。


これは少しヤバイ展開だなぁ。

こう言う容赦のない喧嘩をする手合いは、結構、性質が悪い奴が多いんだよな。


まずにして基本的に容赦がないだけあって、相手がどういう状況に陥っていても、これと決めたら、最後まで突っ走っちまう傾向がある。


まぁでも……ゼンの中学生にあるまじき性的欲求を反省させる為にも、もぉ少しだけステラの動向を見ておくか。

女の怖さを実証するには、ステラは持って来いのケースだしな。

幾らなんでも、相手が悶絶してる所を、ステラが追い討ちまではしねぇだろうしな。


多分だがな……



「イテェ!!イテェ!!玉が……玉が……」

「ところで屑。1つお聞きしたいんですが……先程、貴方が言ったセリフ、誰が誰を犯すんですか?」

「いっ、いや、あっ、あの、俺、今、それ処じゃ……」


『バシッ!!』


答えないゼンの頬を、微笑んだまま平手で打った。



「もう1度聞きますよ。誰が誰を犯すんですか?アナタが、次に無意味な言葉を口にした時点で、今度はキンタマ踏み潰しますよ」

「いっ、いや、あっ、あの、ちょ……」


『バシッ!!』


再び、ステラに対する解答を導き出せないゼンの頬を、微笑みながら平手で打った。


ステラの表情は変わらない。

まばたき1つせず、ゼンを直視している。



「アナタは耳がないのですか?それとも、先程の衝撃で鼓膜が破れましたか?良いですか?最後ですよ。よく見て、よく聞いて下さいね。誰が?誰を?犯すって?言うんですか?」

「いっ、いや……痛い、痛い……グハッ!!」


ステラは、ゼンが『いや……』って言った瞬間に、奴の耳を引っ張って、今度も頭突きをかます。

そうやって、一度は体勢を崩したゼンを、更に、体を無理矢理引き起こして、また耳を引っ張る。


ヤバイ!!このまま、それを続けたら、ゼンの耳が引き千切れちまう。


俺は咄嗟に止め様としたが、ステラは、それより早く口を開く。



「耳が……耳が千切れる!!」

「アナタの耳の事なんか知りません。それにアナタ……この程度の痛み、女の子が受けた心の痛みに比べれば、屁でもないんですよ。第一アナタは、一体、女の子が、どんな気持ちで、アナタ程度の人間に犯されてたと思ってるんですか?アナタは、そうやって、何人の女の子に同意も無く、何人の女の子を犯して来たんですか?そろそろキッチリ答えて下さいな。……もし、まだ私の聞いている質問の意味がわからないなら、私が、アナタのキンタマを踏み潰して、その真ん中に着いている汚らしい棒を引っこ抜いて、まずは女の子にしてさし上げます。それから、アナタの尻に、その辺に落ちている様な薄汚れた木の棒を、そこの根っこまでブチ込んで、その女の子達の気分をタップリ味あわせてあげますよ。そうすれば、少しは何か思い出すんじゃないですか?……さあ、それが嫌なら答えて下さいな。誰が?誰を?犯して?アナタは、何人の女の子を犯したんですか?答えないなら容赦なく決行しますよ」

「ひっ、ひぃ」


もぉこれはダメだ。

ゼンの奴は、もぉとても答えれる状態じゃない。


完全に、ステラに対してビビッちまいやがった。


喧嘩の最中に、こうなったら最後だ。

冷静さを失い、混乱するだけで、出て来る言葉と言えば、相手に自分が恐怖している事しか伝えられない。


終わったな。



「おい、ステラ!!もぉ辞めてやれよ」

「真琴?」

「あのなぁ、ステラ。ソイツはな、ホントにどうしようもないH好きだが、女の子を犯す様な馬鹿な真似だけはする奴じゃねぇ。さっきのは言葉の文だ。だから、ソイツには、そんな気持ちはわからねぇし、解る筈もない。その辺は、俺がキッチリ保障してやるから、もぅ辞めてやれ」

「あぁそうなんですか?でしたら構いませんよ。……ですが、そこの屑。低脳とは言え、最低限、言葉には気をつけた方が良いですよ。次にあんなロクデモナイ事を言ったら、本気で『狩り』ますよ」

「ひっ、ひぃ~~~~!!」


漸く、ステラの目が普通に戻ったか……


親父の職業柄、ステラみたいな奴を、以前にも何人か見た事があるが、コイツのは強烈だな。

これだけ狂気がハッキリしてる奴は珍しい。


まぁけどなぁ、こう言う奴って、大半がトラウマ持ちなんだよな。

あの調子からみたら、ステラがキレるキーワードは『犯す』だな。


以前、俺も、これに似た様な言葉を言って、散々な口撃を受けたからな。


この件を踏まえて、少しステラの見方を変えてやらねぇといけねぇな。


一応、コイツも女の子なんだし……


……それにしてもゼンの奴、スゲェ勢いで逃げて行きやがったな。

これに懲りて、アイツも、少しは性欲が収まれば良いんだがな。


俺は、そう安心しきっていた。


そんな中……



「ステラって……なんか怖い」


美樹さんが、そうポツリと呟いた。


この美樹さんの放った何気ない1言が切欠になって、また新たなる問題が生じてしまう。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


徹底したステラさんの行動。

なにが理由で、彼女を此処までさせるのか?


この常軌を逸した行動の理由は、倉津君の言う通り『犯す』っと言うキーワードがトラウマになっているっと言うのが正しいのか?


その答えは次回の講釈。

また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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